県立地球防衛軍 忌野清志郎 商品詳細を見る |
週刊少年サンデー増刊号に連載されていた安永航一郎氏のスラップスティックギャグ漫画『県立地球防衛軍』。コミックスは昨年12月より(ほぼ)完全復刻版が順次刊行されており、私も正月仮面に再びあいまみえんがため、順次買い求めているところです。同作品は86年に一度アニメ化(OVA)されているのですが、未だDVD化はされておりません。実現するのはいつになるのでありましょうか。……さて、こちらはそのOVA版のサウンドトラック。東芝EMIのアニメ専門レーベルであるフューチャーランド(ユーメックス)より、86年の3月にカセット版とLP版が、同年10月にCD版がそれぞれリリースされました。8曲あるインスト全て羽田健太郎氏の作編曲によるもので、オーケストラ編成やブラス・セクションによる壮大なスコアから、リズム・セクションも交えたムード・ジャズ、ポピュラー・ミュージック調のコミカルなスコアまで、流石のバラエティ。また、"原滝の母"というやたら重低音の効いた曲があるのですが、これは伊福部昭氏のスコアのパロディと思われます(そういえばバラダギこと原瀧龍子の元ネタは「大怪獣バラン」でしたっけ)。主題歌・挿入歌は忌野清志郎氏とジョニー・ルイス&チャーの面々の共作によるもので、軽快なドライヴ感がたまらない"S.F.(エスエフ)"、やけっぱちなラヴソング"プライベート"、寂しさ漂うアコースティック・ナンバー"かくれんぼ"の3曲を収録。このうち、"プライベート"は、90年代に「忌野清志郎&2.3'S」でリ・レコーディングされます(93年のアルバム『MUSIC from POWER HOUSE』に収録)。
2005~2006年ごろに企画された、忌野清志郎氏のデビュー35周年に際してのカタログ・リイシューのタイトルにこのサウンドトラックも含まれており、ザ・タイマーズや忌野清志郎&2.3'S、HIS(細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美)のカタログなどと共にリリースされる予定だったのですが、発売中止になっております。そのため86年に出たCD盤は現在でもプレミアアイテムとなっており、Amazonのマーケットプレイスでは10万円を越える値で出品されているものもあります。
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01. S.F.(エスエフ) (作詞・作曲・編曲:忌野清志郎 + CHAR)
02. 終わりなき戦い (作編曲:羽田健太郎)
03. 原滝の母 (作編曲:羽田健太郎)
04. 脱線と追突のサンバ (作編曲:羽田健太郎)
05. 今津留の星 (作編曲:羽田健太郎)
06. 放課後のバラダギ (作編曲:羽田健太郎)
07. プライベート (作詞:忌野清志郎 - 作曲:忌野清志郎 + 三宅伸治 - 編曲:忌野清志郎 + CHAR)
08. 地方の長い夜 (作編曲:羽田健太郎)
09. サンチン怒る (作編曲:羽田健太郎)
10. 史上最大の省略 (作編曲:羽田健太郎)
11. さようなら裕子 (作編曲:羽田健太郎)
12. かくれんぼ (作詞・作曲・編曲:忌野清志郎 + CHAR)
[LD32-5015](1986.10.22)
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●県立地球防衛軍 - Wikipedia
●羽田健太郎 - Wikipedia
●忌野清志郎 - Wikipedia
●ピンククラウド - Wikipedia
●県立地球防衛軍 オリジナルサントラ盤 (LD32-5015) - VGMdb