2013年7月31日水曜日

Sound Of Contact『Dimensionaut』(2013)

DimensionautDimensionaut
(2013/05/28)
Sound of Contact

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フィル・コリンズの息子 サイモン・コリンズ(dr.vo)率いるプログレッシヴ・ロック・バンド SOUND OF CONTACTのデビュー・アルバム。サイモンは1999年にソロ名義でデビューしており、エレクトロニックな要素も交えたポップ/ロック路線のサウンドでこれまでに『All of Who You Are』『Time for Truth』『U-Catastrophe』の3枚のアルバムをリリースしています(『U-Catastrophe』には父フィルと、スティーヴ・ハケットも客演)。バンド結成のキッカケは、2006年にサイモンがデイヴ・カーズナー(彼はDTMソフトウェアの制作会社Sonic Reality Incのオーナーでもあります)と出会ったのがそもそもの発端。意気投合した二人は、"Keep It Dark"(GENESISの1981年のアルバム『Abacab』収録)のカヴァーをレコーディングします。その後、2009年ごろにサイモンがバンドでの活動プロジェクトをデイヴに持ちかけ、『U-Catastrophe』リリース後のライヴに参加したマット・ドーシーをメンバーに迎え、翌2010年にSound of Contactが誕生します。

今年Inside Outからリリースされた本作はコンセプト・アルバムであり「人間の経験の領域を拡張するという使命を帯びた時空の旅人」が、テーマとしてあるようです。2曲目の"Cosmic Distance Ladder"こそ、プログレ・ハード寄りのインストサウンドを聴かせますが、基本はアトモスフェリックな趣向を交えたメランコリックな歌ものであり、サイモンがこれまでのソロアルバムで見せたメロディアスなポップ・センスと、父譲りの声質でのウェットなヴォーカルが、バンドサウンドによってより耳馴染みやすくも力強く展開されています。また、"Beyond Illumination"では、サイモンがTHE WISHING TREE(Marillionのスティーヴ・ロザリーのサイド・プロジェクト)のハンナ・ストバートとのデュエットを披露しているほか、20分に及ぶスペイシーな大曲"Mobius Slip"でラストを締め括るなど、意欲的な姿勢も十分。バンドサウンドにもう一押しアピール出来るものが欲しいなと感じる場面も少なからずありますが、デビューアルバムでこれだけの内容ならば御の字でありましょう。父の背中を見続け、父の影響を強く受けて育ったということもあり、今回のバンド結成はやはりサイモンにとって一つの大きな挑戦であったであろうとも思います。ここから、父をどう乗り越えてゆくか、彼の今後の活動に大いに期待したいところです。





Sound Of Contact - Official Site
Simon Collins - Wikipedia
Dave Kerzner - Wikipedia

2013年7月30日火曜日

クウチュウ戦

このクウチュウ戦って、変なバンドだなあ…。すっとぼけてるんだかいないんだか。ちょいと70年代ニューロックみたいなテイストもあるようなないような。



やっぱり四人囃子を好きそうな感じがする。


空飛ぶ円盤に弟が乗りそうなアルバムジャケット。
プログレプログレ
(2013/01/16)
クウチュウ戦

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2013年7月17日水曜日

素晴らしきパチソンの世界

YouTubeで昭和のパチソンばかり上げてるこの人は一体何者なのか…。いやはや時間泥棒である。
https://www.youtube.com/user/ochaocha2go

パチソン - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/id/352840

"パチソンとは、マイナーな歌手に歌わせたレコード、カセットテープ、CDの作品のことを指す。一般的にパチソンと言われるのは、アニメソングが主だが、ムード歌謡やポップスにもパチソンが存在する。"

"パチソンは、ホームセンターや高速道路のサービスエリアの売店やレコード店辺りでワゴンに乗せて「○本まとめて¥1000」とまとめ売りにされている形態が多く、カセットテープで売られている確率が高い。"



なるほど巻上公一風ヴォーカル。演奏も含めて全体的にクオリティ高い。


演奏はめっちゃカッコイイ。だが突如襲い来る"るぱ~ん さんせ~い♪"のコーラスが何だか締まらない。この片手落ち感がたまらないです。

面白いのでニコニコに800件以上ある「パチソン」タグのついた動画をザッと漁ったりもした。やっぱり昔のパチソンの方が味があるなと思ったのと、パチソンばっかり立て続けに聴いてると「普通」の基準が狂い出してきてヤバいということを学んだ。魔窟へようこそ。


時空が歪んでくる。中途半端にクセになる味わいがあって困る。


悪くないけどすごい盆踊り感。


もはやモンドミュージック…「怪獣総撤退」のタグに不覚にも。


風雅なおとさんは界隈の常連なんだな。パチソンにしておくには勿体ないクオリティ、流石のヴォーカルを聴かせてくれます。演奏は他のパチソンと比べればまだマシだと思う。

2013年7月16日火曜日

Geoff Follin&Tim Follin『THE INCREDIBLE CRASH DUMMIES [クラッシュ・ダミー]』(NES/1993)

自動車の衝突テストの際に使用されるクラッシュ・ダミー人形をモデルにした、海外のアクション・フィギュア/キャラクター・シリーズ「The Incredible Crash Dummies」。90年代にはフィギュアのみならずTV番組やコミック、ゲームにも進出し、熱心なメディアミックスを展開していたそうです。ゲームに至ってはセガ・マスターシステムやNES、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームギアなど複数のハードでソフトが出ており、スーパーファミコン版は1994年にアクレイム・ジャパンより日本版も出ています



今回ご紹介するのは、Geoff FollinTim Follinの兄弟が楽曲を手がけたNES版(開発元はSoftware Creations、発売元は"死の虹"ことLJN)。ゲームの内容は上のプレイ動画を参照あれ。作曲は兄のジェフがメインであったようで、ゴージャスでグレイトなサウンドをたっぷりと聴かせてくれます。また、いくつかあるゲーム未使用曲には、DEEP PURPLE"Highway Star"のパロディのような楽曲もあります(下の8分35秒あたりから流れる楽曲がそれです)。



The Incredible Crash Dummies - Wikipedia
The Incredible Crash Dummies (video game) - Wikipedia
Tim Follin - Wikipedia
LJN - ニコニコ大百科
LJN - Wikipedia
Software Creations(UK) - Wikipedia

2013年7月15日月曜日

Geoff Follin『WOLVERINE[ウルヴァリン]』(NES/1991)

1991年にLJN株式会社よりリリースされた(開発はSoftware Creations)、NES用ソフト「ウルヴァリン」(日本未発売)。マーベル・コミックの人気キャラクターの一人ウルヴァリンを主人公にしたアクションゲームです。不出来な内容の版権ゲームを多数世に送り出したため、界隈では"死の虹"の愛称で親しまれ憎しまれているLJNですが、この作品はまだ比較的マシな部類だと思われます。ただ、ウルヴァリンでやる必要性が全くないのと、全体的に平凡にまとまり過ぎて面白味に欠けるという印象は否めませんが…。



本作の楽曲はかのTim Follin氏の兄であるGeoff Follin氏が担当。弟に負けず劣らずの重厚で印象的なチップチューン・ミュージックを聴かせてくれます。やはり血は争えないのだなあと感じます。











Geoff Follin - Videogame Music Preservation Foundation Wiki
Wolverine (video game) - Wikipedia
LJN - ニコニコ大百科
LJN - Wikipedia

2013年7月14日日曜日

Tim Follin『PICTIONARY [ピクショナリー]』(NES/1990)

1990年にLJNよりリリースされた(開発はSoftware Creations)、NES用ソフト「ピクショナリー」。同名のパーティゲームのTVゲーム版であり、ボードゲームとパズルゲームを足したような内容です。最大4人プレイも可能。

徒然ちょっとメモ' -「絵当てすごろく 海外NESソフト Pictionary」
http://lesyn.com/nikki/2011/09/-nes-pictionary.html

本作の楽曲を担当したのは、イギリスの職人的ゲーム・ミュージック・コンポーザー/アレンジャーであるTim Follin(ティム・フォリン)氏。1990年はティム氏の作風に非常に勢いがあった時期であり、氏のNES時代の最高傑作との呼び名も高い「ソルスティス」「シルバーサーファー」もこの年にリリースされています(ちなみに、この2タイトルも開発元はSoftware Creationsであります)。ボードゲームらしからぬアップテンポでトリッキーな楽曲は、流石の業前であります。また、ミニゲームの楽曲(↓の三つ目)はQUEENの"Another One Bites The Dust"のパロディとなっており、思わずニヤリとさせられてしまいます。













Pictionary (video game) - Wikipedia
Tim Follin - Wikipedia
LJN - ニコニコ大百科
LJN - Wikipedia

2013年7月13日土曜日

Tim Follin&Geoff Follin『SILVER SURFER [シルバーサーファー]』(NES/1990)

Software Creationsが開発、 Arcadia Systemsから1990年に発売されたNES用ソフト「シルバーサーファー」(日本未発売)。マーベル・コミックのスーパーヒーロー、シルバーサーファーを主人公にしたシューティングゲームです(ちなみに、極上パロディウスの自機キャラのひとつである「こいつ」の元ネタはここからきてるんじゃないかという説も)。が、ゲーム本編は極悪な当たり判定のせいでまともにプレイすることが困難で、どうしようもないクソゲーという揺ぎ無い評価の元、現在に至っております。



そんなゲーム本編とは対照的に、サウンド職人であるティム・フォリン、ジェフ・フォリンの両氏が手がけた楽曲は絶品のクオリティ。NES時代のフォリン兄弟の最高傑作と言っても過言ではない、重厚かつアグレッシヴな音の奔流を味わうことができます。シルバー"サーファー"ということで、THE VENTURESのサーフィン・サウンドへのオマージュも隠し味的に仕込まれています。











Silver Surfer - Wikipedia
Silver Surfer (video game) - Wikipedia
Tim Follin - Wikipedia
Software Creations(UK) - Wikipedia

2013年7月12日金曜日

『ロッキー4』『トランスフォーマー・ザ・ムービー』を作曲した男 Vince DiCola 【番外編】

補足的なエントリ。または小ネタ集。


【その1 80年代編】
【その2 90年代編】
【その3 00年代~】
【番外編】


■「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の2000年リリース版DVDに収録されている、ヴィンス・ディコーラ氏へのインタビューがコチラ。2006年に出た20周年記念版DVDには、収録されておりません。



■「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の劇中で流れるDEVOみたいな曲は、パロディ音楽の大御所的存在である"ウィアード・アル"ヤンコビックによるもの。同じく本編の挿入歌である"The touch"とのダブルA面シングルも出ていました。




■こちらはその"Dare To Be Stupid"のライヴ映像。ルックス、パフォーマンスも含めてホントよく出来たパロディだなと思います。ちなみにヤンコビックがDEVOのメンバーであるマーク・マザーズボウの家に行って本人にこの曲を聴かせたところ、爆笑されたというエピソードがあるとかないとか。




■海外の横スクロールアクションゲーム「TURRICAN」の、Commodore 64版(1990)のタイトル曲は、トランスフォーマー・ザ・ムービーの"Escape"に酷似しております。向こうでは有名なネタらしく、盗作じゃないかという議論も含めて賛否両論あるようです。秀逸なチップチューンアレンジとして聴けてしまうだけに、両作品のファンにとっては心中複雑なものが少なからずありそうですね。





■ドイツのゲーム会社Shin'en MultimediaのコンポーザーであるManfred Linzner氏はヴィンス・ディコーラ氏から少なからず音楽的な影響を受けているそうで、2001年にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてリリースされた「IRIDION 3D」(日本未発売)というシューティングゲームのメドレー曲には、強くそれを感じさせるものがあります。メリハリの効いたシーケンスにメロディアスなフレーズが載るというのは、まさにヴィンス・ディコーラ・サウンドの様式美。



2013年7月11日木曜日

『ロッキー4』『トランスフォーマー・ザ・ムービー』を作曲した男 Vince DiCola 【その3 00年代~】

『ロッキー4』『トランスフォーマー・ザ・ムービー』の劇伴で知られ、プログレ界隈とも関わりの深いヴィンス・ディコーラ氏の作品を年代を追って紹介していく企画。第三回。


【その1 80年代編】
【その2 90年代編】
【その3 00年代~】
【番外編】



ビルディング・ザ・マシーンヒューズ・ターナー・プロジェクト

(続き) ヴィンス氏は2001年に、元TRAPEZE~DEEP PURPLEのグレン・ヒューズのソロアルバム『Building The Machine』の一部楽曲でキーボーディストとして参加しています。2002年には、グレンと元DEEP PURPLEのジョー・リン・ターナーの二人が中心となって結成されたハード・ロック・バンド Hughes Turner Projectの1stアルバムに参加。キーボーディストとしてだけでなく、アルバムのラストに収録されている「On The Ledge」の作編曲で関わっており、迸るキーボード・アレンジが、楽曲をダイナミックに盛り上げています。また、同年にはダウンロード・オンリーのピアノ・ソロ・アルバムや、自身のこれまでのキャリアを総括したベスト・コレクション『IN-VINCE-IBLE』をリリース。第二回でも言及いたしましたが、スティーヴ・ウォルシュ、ドーン・ペリーとのトリオ編成による幻のデモ音源"Only Time Will Tell"も収録されています。



■TDRS MUSIC - 『IN-VINCE-IBLE』
http://www.tdrsmusic.com/vince.html#IN-VINCE-IBLE



DRAGON BATTLE EVOLUTION [DVD]


この後、再び映画音楽の仕事を受けており、2004年に「Sci-Fighter」というB級SFカンフー映画(ちなみにこの作品、2009年に「DRAGON BATTLE EVOLUTION」というタイトルに変えて日本版DVDが出ているのですが、同年に公開されたハリウッド版ドラゴンボールこと「DRAGONBALL EVOLUTION」のタイトルパロディなあたり、日本の配給会社のヤケクソ感が伝わります)の劇伴に関与。その時の楽曲の一部は、同年にリリースされたソロアルバム『Falling Off a Clef』に収録されています。また、2006年には「Soft Target(Crooked)」というアクション映画に"Take Me"という曲を提供しているようです。




■Sci-Fighter - The Internet Movie Database
http://www.imdb.com/title/tt0390463/
■Soft Target - The Internet Movie Database
http://www.imdb.com/title/tt0441035/






2006年には、ドーン・ペリー(dr)、元TIN MACHINEのリーヴス・ゲイブレルス(g)、ポール・イル(b)、ヴィンセント・ケンダール(vo)との5人編成でジャム・セッションを行い、1曲42分に及ぶ楽曲を録音、ダウンロード限定で販売しています。演奏の密度も高く、かなりの聴き応えです。この時のレコーディングメンバーのうち、ヴィンス、ペリー、ポールの3人によるインスト・トリオDPI(Vince DiCola/Doane Perry/Paul Ill)に発展し、10~20分の長尺曲を3曲収録したアルバム『Found Objects』をリリースします。

GRAN TURISMO 5 Prologue ORIGINAL GAME SOUNDTRACKTRUTH 21 century

2008年には、プレイステーション3用ソフト「グランツーリスモ5 プロローグ」にアレンジャーとして参加。T-SQUAREの安藤まさひろ氏が作曲し、GTシリーズを象徴するテーマ曲である"Moon Over the Castle"を、元デヴィッド・カヴァーデイル・バンドのダグ・ボッシと共同でアレンジしています。ヴィンス氏のキーボード・アレンジが加わると、派手さを増したプログレ・ハード調に。




ヴィンス氏とT-SQUAREのコラボレーションはこの時が初めてではなく、安藤まさひろ氏(g)、伊東たけし氏(ewi)が2001年に編成した"T-SQUARE Plus"に、ヴィンス、ダグの両氏が参加しています。さらに元オジー・オズボーン・バンドのフィル・スーザン(b)、元GUNS N'ROSESのマット・ソーラム(dr)も加わった豪華なメンツにて、"TRUTH""THE FACE"をリ・レコーディングしています。メンツがメンツだけに、ハードロック/プログレ/フュージョンの三味が程よく味わえる仕上がり。同年の9月にはフルアルバムもリリースされました。




■T-SQUARE Plus / Truth 21c 紹介ページ
http://www.fujitv.co.jp/f1gp/music/21c_main.html

2009年にはオーストラリアのミュージシャン/俳優であるリック・スプリングフィールドのアルバム『My Precious Little One: Lullabies for a New Generation』に参加、また、同年に公開されたマイケル・ベイ監督による映画「トランスフォーマー/リベンジ」に呼応する形で、"Bound&Gagged"という壮大なロック・チューンをバンド編成で録音します。メンバーはヴィンス(kbd/dr)、STORMING HEAVEN時代の盟友リック・リヴィングストーン(vo)、前述した映画「Sci-Fighter」「Soft Target」でもヴィンス氏と共にコンポーザーとしてクレジットされているケニー・メリーデス(g)、かのボブ・ディランに見出された女性ヴァイオリニスト スカーレット・リヴェラ(vln)。結局、マイケル監督監修による映画のロック・コンピレーションCDには、この楽曲は選ばれませんでしたが、YouTubeにPart.1、Part.2という形で公開されております。この並々ならぬ気合の入った内容は必見であります。






Rocky IV - Original Motion Picture Score

2010年には遂に「ロッキーIV」の完全版スコアがリリース。これまでのサントラには、ヴィンス氏のスコアは「Training Montage」「War」の2曲しか収録されておりませんでしたが、こちらはその2曲も含め、彼が作編曲した15曲のスコアをリマスタリングの上で収録しております。「Up The Mountain」や、「Apollo’s Death And Funeral」"ロッキーのテーマ"(オリジナル:ビル・コンティ)のシンセサイザー・アレンジなど、素晴らしい内容です。




2011年にはMighty Rabbit Studios制作の「Saturday Morning RPG」というiPhoneアプリゲームのBGMを担当されます。ボス戦の楽曲がYouTubeにありましたが、キース・エマーソン リスペクテッドなド直球のキーボード・プログレ路線で微笑ましいのです。




■たのしいiPhone! AppBank
「Saturday Morning RPG: ゆけゆけMartyくん!拳とノートとシールとその他モロモロで夢を切り開け!」

http://www.appbank.net/2012/06/09/iphone-application/421778.php

2012年には、マイケル・フライシュマンとコンビを組み、アルバム『Asylum 9』をリリースしています。また、アメリカのプロレス団体である「Chikara」に、イベント用のオフィシャル・テーマ曲を提供されております。ド派手なイントロに明快なテーマが鳴り響く、痛快な仕上がりです。




Vince DiCola - Wikipedia
TDRS Music - Vince DiCola
Vince DiCola - AllMusic
Talking Music with Vince DiCola - seibertron.com
※トランスフォーマーシリーズの大手ファンサイトであるseibertron.comに掲載されている、2000年代半ば頃のヴィンス・ディコーラのインタビュー。YESとEL&Pから音楽的に影響を受けたという発言もここから。
Melodic Net: Vince DiCola Interview[2004.12.09]

2013年7月10日水曜日

『ロッキー4』『トランスフォーマー・ザ・ムービー』を作曲した男 Vince DiCola 【その2 90年代編】

『ロッキー4』『トランスフォーマー・ザ・ムービー』の劇伴で知られ、プログレ界隈とも関わりの深いヴィンス・ディコーラ氏の作品を年代を追って紹介していく企画の第二回。

【その1 80年代編】
【その2 90年代編】
【その3 00年代~】
【番外編】


(前回からの続き) 80年代後半に、ヴィンス・ディコーラ氏はKANSASのスティーヴ・ウォルシュ、JETHRO TULLのドーン・ペリーとのトリオ・バンドで活動する計画があったそうなのですが、ウォルシュ氏がKANSASに復帰することになったため、このトリオは幻に終わってしまったそうです。アルバムに収録される予定だった楽曲はデモ音源の形で3つ残されており、それらは"Suffer the Children" "Only Time Will Tell"というタイトルのオリジナル曲と、STREETS(ウォルシュ氏が83年にKANSASを脱退した直後に結成したバンド)の85年発表の2ndアルバムに収録されている"Broken Glass"の再録というものでした。"Suffer the Children" "Only Time Will Tell"の2曲は(何故か)YouTubeで聴けるのですが、特に前者はプログレ・ハード的な構築も光る7分半の佳曲で、お蔵入りとなってしまったのは非常に勿体無いと思います。ちなみに、"Only Time Will Tell"は、ヴィンス氏が2001年にリリースした、自身のキャリアを振り返るアルバム『IN-VINCE-IBLE』に収録されております。





90年代に入ると、ヴィンス・ディコーラ氏は自らがフロントマンとなっていくつかのバンドを結成します。まず、91年頃に結成されたSTORMING HEAVENは、名うてのセッション・ミュージシャンで構成された5人組バンド。ヴィンス(kbd.b)氏以外のメンバーは、前述のドーン・ペリー(dr)、ホイットニー・ヒューストンやニナ・ハーゲンなどのメジャー・アーティストのツアー・サポートに参加していたカーティス・テイラー(g)、THE BEST(ジョン・エントウィッスル、キース・エマーソン、サイモン・フィリップス、ジェフ・バクスター、ジョー・ウォルシュといったビッグ・ネームが名を連ねたスーパー・バンド)に参加したリック・リヴィングストーン(Vo)、『90125』期のYESのツアー・サポートを務めていたケイシー・ヤング(kbd)といった具合。数年間の制作期間を経て96年にメロディック・ロック・レーベルMTM Musicから発表された唯一のアルバム『Life In Paradise』(キングレコードから国内盤のリリースもあり)は、アメリカンなAOR/プログレ・ハードのイディオムを正しく継承しつつも、一本調子に陥らせない巧みなアレンジ・センスで貫かれたサウンドが全編に渡って展開された、まさに職人的な内容。各人の確かな手腕をバッチリと味わえる佳作です。





そして90年代半ば頃に、ヴィンス氏は新たなバンドTHREADを結成します。STORMING HEAVENにも参加したドーン・ペリー、元TOWER OF POWERのヴォーカリストであるエリス・ホールとのトリオ編成にて、STORMING HEAVENの発展型ともいえる、よりプログレッシヴな度合いを強めたサウンドを展開していました。エリス氏の熱のこもったソウルフルなヴォーカルを、ヴィンス氏の華麗にして壮大なキーボード・アレンジが盛り上げ、彩っていくというそのスタイルは、典型的なプログレ・ハード・サウンドとは一味違う趣向を感じさせてくれます。アルバム『Thread』はSTORMING HEAVENの『Life In Paradise』より1年ほど先駆け、95年にリリースされました。バンドはTHE FLOWER KINGSのフロントマンであるロイネ・ストルトをレコーディングに迎えるという計画のもと、2ndアルバムの制作を進めているそうなのですが、アルバムは今なお(2013年7月現在)リリースされておりません。各メンバーがいずれも多忙の身のため、スケジュールの擦り合わせがなかなかうまく行かないのが一番の要因なのでしょうが、2007年頃にフラワー・キングスのメーリングリストでロイネ本人からTHREADのレコーディングの進捗状況の報告があったそうなので、気長に待っていればそのうち発表されるのでしょうか…?期待したいところです。




【参照】
■ProgSheet - Roine Stolt Interview #2(2004年ごろのロイネ・ストルトのインタビュー)

http://progsheet1.hypermart.net/roine2.html

■フラワー・キングス・ファンクラブ・ウェブ 2007年02月01日付エントリ「THREAD進捗状況」
http://blog.livedoor.jp/theflowerkings/archives/50126357.html


他の活動としては、トムとジョンのキーン兄弟によるTHE KEANE BROTHERSを母体とする80年代アメリカのAOR/メロディック・ロック・バンド KEANEのギタリストであったマーク・モウリンが中心となって結成されたバンド「VISONARY」が、99年に発表したアルバムの一部楽曲にヴィンス氏がキーボードでゲスト参加しています。ちなみにこのアルバムにはドーン・ペリー、スタン・ブッシュも参加。他にもTOTOのスティーヴ・ポーカロ、AMBROSIAのバーレイ・ドラモンド、AIRPLAYのトミー・ファンダーバーク、CHICAGOのビル・チャンプリン、『機動新世紀ガンダムX』のエンディング・テーマ"Human Touch"を歌ったことでも知られるセッション・ミュージシャンのウォーレン・ウィービー(故人)など、往年のAORファンにはたまらない錚々たる顔ぶれが揃っています。


◆VISIONARY (MARK MOULIN)
http://www.geocities.jp/cruisinmusicjp/a_vision.html




また。1999年頃にヴィンス氏は実験的なマテリアルをレコーディングしており、これらはアルバムの形ではリリースされておりませんが、(これも何故か)YouTubeで聴けます。
【Track 1】
【Track 2】
【Track 3】

2013年7月9日火曜日

『ロッキー4』『トランスフォーマー・ザ・ムービー』を作曲した男 Vince DiCola 【その1 80年代編】

アメリカ出身のコンポーザー/キーボーディストにVince DiCola(ヴィンス・ディコーラ)という人がおります。トーマス・ニューマンやジョン・パウエル、ジェリー・ゴールドスミスといった著名な映画劇伴作曲家たちや、プログレッシヴ・ロック(特にYESやEmerson,Lake&Palmer/キース・エマーソン)から多大なる影響を受けているという彼の手がける楽曲は、劇伴/バンド作品に関わらず独特のプログレッシヴな香りを漂わせていて、非常に素晴らしいものばかり。個人的に大好きなコンポーザーの一人なのであります。そんなヴィンス氏に敬意を表しつつ、今回から数回のエントリに渡って、彼が手がけていった作品の数々を年代を追ってご紹介してゆきたいと思います。

【その1 80年代編】
【その2 90年代編】
【その3 00年代~】
【番外編】


ステイン・アライヴステイン・アライヴ
(1995/12/21)
サントラ、フランク・スタローン 他

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ヴィンス氏のキャリアは80年代初頭に始まるのですが、最初にその名が知られることになったのが、シルベスター・スタローンが監督・製作・脚本を担当した1983年公開の映画『ステイン・アライヴ(Staying Alive)』(あの「サタデー・ナイトフィーバー」の続編作品)の主題歌である"Far From Over"。この曲を、シルベスターの弟であり、俳優/コンポーザー/ギタリストのフランク・スタローンと共作しております。同曲は同年のヒットチャートを賑わせ、惜しくも受賞は逃したものの、ゴールデングローブ賞、グラミー賞の楽曲部門の候補にもなりました。楽曲後半の華麗なキーボード・アレンジに、ヴィンス氏の関与を伺わせます。




Rocky IVRocky IV
(2006/02/27)
Vince DiCola

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この後、シルベスターから再び声がかかり、1985年に「ロッキーIV 炎の友情」の劇伴に参加。彼は一部の楽曲の編曲の他、「Training Montage」「War」を提供しています。前者はロッキーとドラゴのトレーニングシーンで、後者は終盤のロッキーとドラゴの試合でそれぞれ流れる楽曲で、高揚感と緊張感を併せ持った劇伴としても、シンセサイザー・プログレとしても素晴らしい名曲です。








Transformers the Movie (Exp)Transformers the Movie (Exp)
(2007/05/29)
Various Artists

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翌86年にはトランスフォーマー・シリーズのアニメーション映画「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の劇伴を担当。ロッキー4では数曲でしたが、ここでは数十曲に及ぶマテリアルを制作しております。メリハリたっぷりのシンセ・プログレ・チューンが満載で、まさに氏のソロ・ワークの極みを存分に堪能できる内容。"Escape""Autobot/Decepticon Battle""City Under Siege"などで聴けるアツい展開はたまらないものがあります。





サウンドトラックは何ヴァージョンかあり、一つ目が、87年リリースの10曲入りCD『The Transformers The Movie:Original Motion Picture Soundtrack』(89年にポニーキャニオンから国内盤も出ています)なのですが、主題歌/挿入歌で占められているためスコアは殆ど聴けません。二つ目は、97年度のBotCon(アメリカで定期的に開催されているトランスフォーマーシリーズのコンベンション)開催に際してリリースされた2枚組CD『Til All Are One』。主題歌を歌っているStan Bush(スタン・ブッシュ)が同年に発表したソロ・アルバム『Call To Action』(同アルバムは国内盤がゼロ・コーポレーションから出ていました)の楽曲をDISC 1に丸々収録し、DISC 2にヴィンス氏によるスコア/未使用曲を31曲収録しています。プログレ・ハード色の強いアレンジが施されたメインテーマの別ヴァージョン(本編未使用)や、Emerson,Lake&Powellを思わせる明快なテーマが躍動する本編未使用曲"Legacy"は隠れた名曲。三つ目は、01年度のBotConに際してリリースされた33曲入りCD『Lighting Their Darkest Hour』で、内容は『Til All Are One』のDISC 2と殆ど同じです。四つ目は、同時期にリリースされた『The Protoform Sessions』。デモヴァージョンや別ヴァージョン、未使用マテリアルやリハーサル音源を、ヴィンス氏によるコメンタリー・トラックも交えながら収録した内容です。五つ目は、これまた同年(よくよく考えてみると、この年は「ザ・ムービー」の公開15周年なのですね)にリリースされた、ヴィンス氏自らの手によるピアノアレンジアルバム。『Artistic Transformations: Themes and Variations』。氏が影響を受けたキース・エマーソンへのオマージュも感じさせる内容に仕上がっています。同アルバムに収録されている長尺アレンジ"The Suite"も白眉です。六つ目が、07年にリリースされた「ザ・ムービー」公開20周年記念スペシャルエディションDVDに付属したCD(CD単体のリリースもされたようですね)。こちらは87年のOSTに4曲(殆ど既出音源)を追加収録した内容です。






Vince DiCola - Wikipedia
Staying Alive (1983 film) - Wikipedia
Rocky IV - Wikipedia
The Transformers: The Movie - Wikipedia

The Transformers The Movie: Original Motion Picture Soundtrack - Wikipedia
Til All Are One - Wikipedia
Lighting Their Darkest Hour - Wikipedia
The Protoform Sessions - Wikipedia
Artistic Transformations: Themes and Variations - Wikipedia

2013年7月8日月曜日

BUMBLEFOOT (Ron Thal) 「Wild Woody(メガCD/1995)

バンブルフット(ロン・サール)といえば、GUNS N'ROSESの現メンバーとしても有名ですが、技巧派リスナーにとってはテクニカル系ヘヴィ・メタル・レーベルであるSHRAPNEL RECORDS出身のミクスチャーなバカテク系ギタリストとして、ソロ・ワークや、自身のバンドであるBUMBLEFOOT、その他アーティストのプロデュース業やアルバムへのゲスト参加といった活動で大いに知られるギタリストですね。そんな彼は1995年にセガUSAが発表した「Wild Woody」というメガCDソフト(日本未発売)の楽曲を全面的に担当していたとつい最近になって知りました。



このWild Woodyというゲームは横スクロールのアクションゲームなのですが、内容は割とどうしようもないクソゲーだそうで、海外のゲームニュース/レビューサイトのワーストゲームランキング企画でランクインもしています(ゲームの主人公に対して「ようこそマスコットの墓場へ」というコメントが付いてて笑いました)。





ゲームのサウンドトラックは出ていないようですが、楽曲はYouTubeで一通り聴くことが出来ます。ゲームの楽曲とはいえ手心は一切加えられていません。それどころか、ソロ・アルバム以上にファニーで頭のオカシイ(褒め言葉)方向性の楽曲があり、まさに奇作怪作たる仕上がり。ヘンな音楽好きにはたまらない内容です。ちなみにこのゲームの同年に、ロン・サール名義の1stソロアルバム『The Adventures of Bumblefoot』も出ています。2010年にアルバムが再発された際には、ゲームで使用された5曲の楽曲("Pirate Level 2" "Mythology Level 2" "Sci-Fi Level 3" "Cemetery Level 2" "Cemetery Level 1")がボーナストラックとして追加収録されています。

【Wild Woody Soundtrack(Playlist)】
http://www.youtube.com/playlist?list=PL5B329F4BC128D4E9
全曲聴けます。

ジ・アドヴェンチャーズ・オブ・バンブルフット(紙ジャケット仕様)ジ・アドヴェンチャーズ・オブ・バンブルフット(紙ジャケット仕様)
(2010/11/10)
ロン・サール

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【追記】
Wild Woodyでは、この曲もインパクトがあってオススメです。 http://is.gd/aRZ1OH
ちなみに、このリンク先の投稿者のコメントに面白い話が載っていました。このBGMを投稿してしばらく経ったころ、あの技巧派ドラマーであるマルコ・ミンネマンから投稿者の元にパーソナル・メッセージが届いたそうで、そこにはマルコ氏とこの曲をめぐる顛末が記されていました。――この未知の楽曲について詳しく知りたいと思ったミンネマンは、まずWild Woodyを担当したゲームプログラマであるDoug Lanfordに、ゲームのどの部分で使われた曲なのかをメールで尋ねたのですが、彼からの回答は「さすがに十数年前のゲームだからよく覚えてない」というもので、解決に至るものではありませんでした。その後ミンネマンは、作曲者であるロン・サール本人にメールを送ったところ「いかにも、これは俺が作った曲で、ゲームの"Mythology Level 3"で使われた曲なのさ!」という回答をもらい、やっとスッキリしたんだそうな。

2013年7月7日日曜日

Falcom J.D.K.BAND in GAME MUSIC FESTIVAL'92 ライヴ・パフォーマンス映像(フル・セット)

「GAME MUSIC FESTIVAL」といえば、1990年~1995年にかけて毎年夏に開催され、日本ファルコムのJ.D.K.BAND、データイーストのGAMADELIC、タイトーのZUNTATA、カプコンのALPH LYLA、コナミの矩形波倶楽部、セガのS.S.T.BANDなどの、各ゲーム会社のサウンドチームから成るバンドが一堂に会したゲーム・ミュージックのビッグ・イベントでありますが、1992年8月22日/23日の二日間に渡り日本青年館で行われた「GAME MUSIC FESTIVAL'92」の一日目に出演した時のJ.D.K.BANDのパフォーマンスがほぼフル・セットでYouTubeに上がっていました。ZUNTATAとS.S.T.BANDは90年初頭のフェスでのパフォーマンスを収録した映像作品がいくつかリリースされているのですが、J.D.K.BANDのフェス関係でのパフォーマンスを収めた映像作品は確かなかったはずですし、92年にサイトロンからリリースされたフェス音源収録のオムニバス・ライヴアルバム『GAME MUSIC FESTIVAL SUPER LIVE '92』には、J.D.K.BANDと矩形波倶楽部の音源が未収録でした。それらのことを考えると、かなり貴重な映像なのではないかと思います。

初代のJ.D.K.BANDは、ムルバスやREACTIONに在籍された岸本友彦氏、SABBRABELLSの松川純一郎氏、SNIPERの日下部"Burny"正則氏、PRESENCEの白田一秀氏、HELLENの高梨康治氏、といったジャパニーズ・メタル界隈のミュージシャンによって編成されていたこともあり、ファルコム・ファンやゲーム音楽ファン以上に、生粋のヘヴィメタル・ファンに強くアピールするサウンドを展開していましたが、このライヴ映像はバンドのジャパメタ的魅力をたっぷりと味わえる内容にもなっています。92年のフェス出演時のメンバーは、岸本友彦氏(vo.b)、松川純一郎氏(g)、日下部"Burny"正則氏(g)、玉村冬景氏(dr)の4名。91年にリリースされたJ.D.K.BANDの2枚のオリジナル・アルバムにメンバーとしてクレジットされていた高梨康治氏(kbd)は参加されていなかったようです。

以下、当日のセットリスト順で動画を貼っておきます。
【参考】「Ys MUSIC FILES」
http://homepage2.nifty.com/tkdate/ysmusic/about/JdkBand.html


【1】"Action"(from「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」)


【2】"Varestain"(from「Ys III」)


【3】"Moon Scape"(from「スタートレーダー」)


【4】"Dawn The Wind"(from「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」)


【5】"旅立ちの朝"(from「Ys III」)


【6】"Go Fight"(from「スタートレーダー」)


【7】"Speedy's Coming"(from「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」)


【8】"To Make The End of Battle"(from「Ys III」)


J.D.K.BANDとは? - Ys MUSIC FILES
J.D.K.BAND - Wikipedia
ゲームミュージックフェスティバル - Wikipedia

2013年7月5日金曜日

ふるさとは、コンクリート・ロード

金曜ロードショーが「耳をすませば」だそうで。耳をすませばといえば、本編で天沢くんに歌詞をバカにされる「コンクリート・ロード」は、イメージアルバムに楽曲として収録されているのよね。皮肉な歌詞と軽快なテクノポップ・インストのマッチングが凄く好き。



耳をすませば イメージアルバム耳をすませば イメージアルバム
(2004/09/29)
サントラ、本名陽子 他

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「耳をすませば イメージアルバム ライナーノート」
http://www.sion.ais.ne.jp/~sugioka/mimi/kouza2/kouza2-c01.html

劇伴を担当された野見祐二氏は、かつてテクノポップユニット"おしゃれTV"でも活動されていた人。この頃、坂本龍一氏の目にも止まる。アルバムをずっと探してるんだけど、なかなか見つからなくてね。


野見祐二 - Wikipedia

関口和之『新 桃太郎伝説』(SFC/1993)

新 桃太郎伝説新 桃太郎伝説
(1994/04/21)
ゲーム・ミュージック

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「桃太郎伝説」シリーズの最高傑作として名高い、1993年発表のスーパーファミコンソフト「新 桃太郎伝説」。サザンオールスターズの関口和之氏による楽曲は、コミカルなものからシリアスなものまで、ゲームの世界観に合わせた和のトーンで貫かれた素晴らしいものであります。1994年に3枚組のヴォリュームでリリースされたサウンドトラックは廃盤となって久しいのですが、今でも中古市場で数万単位の高値が付いていて、おいそれと手が出ない状況が続いています。





『新 桃太郎伝説』サウンドトラックのDISC3の収録曲は全て、生演奏によるアレンジ・ヴァージョン(曲目は下記)で、ASA-CHANG&巡礼の浦山秀彦氏と、こまっちゃクレズマの熊谷陽子さんによるユニット「めいな Co.」が編曲を担当。また、「ほほえみ村の皆さん」として、邦楽演奏家の方々や、仙波清彦/はにわオールスターズ絡みの人たちが多数演奏に参加されております。その顔ぶれは以下の通り。

【ほほえみ村の皆さん】

内藤洋子(筝)
藤尾佳子(細棹三味線)
太田幸子(細棹三味線)
田中悠美子(太棹三味線)
竹井誠(笛)
仙波清彦(dr.和太鼓)
そうる透(dr)
植村昌弘(dr)
バカボン鈴木(b)
浦山秀彦(g.charango)
熊谷陽子(kbd)
エリック宮城(trumpet)
松本治(trombone)
桑野聖グループ(strings)

編曲:めいな Co.(浦山秀彦・熊谷陽子)

1.大地(「桃太郎のテーマ」「鬼との戦い」アレンジ)
2.いざない(「序曲」アレンジ)
3.修行の旅(「神仙郷」「修行」アレンジ)
4.静かなる海の底に(「竜宮城」アレンジ)
5.城(「桃太郎城」「浮遊城」アレンジ)
6.かぐや姫の幽閉(「月の姫かぐや」「アジャセのテーマ」アレンジ)
7.地球の血脈(「宿敵」「死闘、伐折羅王」アレンジ)
8.最後の戦い(「荒れ野を行く」「最終決戦」アレンジ)
9.甦る大地(メドレー)


邦楽の調べとロック・サウンドが調和した絶妙なアレンジもさることながら、生演奏ならではのダイナミックなサウンドが圧巻の内容です。

新桃太郎伝説 - Wikipedia
関口和之 - Wikipedia
新 桃太郎伝説(VICL-40102~4) - VGMdb

2013年7月4日木曜日

NINJA MAGIC - NINJA MEDITATON

EPIC極まりない名曲。


「センセイ オハヨゴザイマス」
「オハヨゴザイマス アナタ ワ ガクセイ デスカ?」
「ワタシ ワ カタナ デス、アナタ ワ ドナタ デス カ?」
「ワタシ ハ スミス デス」
「スガク デス カタナ センセイ、アノ コレ ワ ドナタ デス カ?」

「HE IS TANAKA!!」

こちらもEPIC。

「黒忍者」「危」「美」「悪」

2013年7月2日火曜日

岸本友彦さん

初代Falcom J.D.K.BANDの中心的存在だった、元MURBAS、REACTIONのヴォーカルの岸本友彦さん。クリムゾンの人が作画担当してる「蒼い世界の中心で」のアニメ版のOP・ED曲の作曲をされていたのか。うーむ、往年のサウンドだなあ。