マーク・マンゴールドがAMERICAN TEARS名義で約41年ぶりに新作アルバム『Hard Core』を出すそうで、4月25日にAVALONから国内盤も出る。マンゴールド自身はTOUCHやDRIVE, SHE SAIDでずっと一線で活動しているけど、それにしてもものすごいタイムスパンになったな。https://t.co/tvBylK7VWYpic.twitter.com/tdBylFzKHN
【ブログ更新】「All Your Base Are Belong To Us」ミームの20年https://t.co/fmRSUYkPCk 欧州移植メガドライブ版ゼロウイングのアレ。正確には誕生から今年で26年目ですが、世界中でインターネットミーム化してから現在に至るまでの20年を追いました。All Your「AYB History」Are Belong To Us …… pic.twitter.com/V3QXDcYL13
ポポル・ヴーが思いっきり無国籍トランステクノに走った時期の『Shepherds of the Future(羊飼いの交響曲)』(1997)、相当に好きな一枚なのだけど2004年に一度だけしかCD再発していないのでどないしたもんかと思ったらspotifyにあるのな。chill......https://t.co/0c1vawMxzh
マイク・パットンのMr.Bungleをいくらか彷彿させなくもないこのピエロは一体何者なのか? 正直なところさっぱりわかりません。このSNS全盛の時代にあって、あまりにもミステリアス。3月にできたばかりのTwitterアカウントはいくつかのMVの動画投稿と、俳優ブレンダン・フレイザーのファンページの存在をほのめかすツイートしかしておらず、facebookアカウントも、昨年9月から謎の動画をポストしているだけです。しかしYouTubeアカウントは9年前より存在しており、数十秒の演奏動画や、告知(のようなもの)が投稿されています。また、2010年3月に13曲入り、全13分のアルバム『Clown Core』をデジタルリリースしてひっそりとデビューしております。ジャンル登録は「Children's Music」であり、クリスマスソング「Deck the Harris(ひいらぎかざろう)」のカヴァー……といっていいのかわからないカヴァー「Deck the Halls」も収録。なお、アルバムの最後の曲は「brendan fraser」です。この8年の間、二人がどこで何をしていたのかもさっぱりわからないのですが、新作アルバム『Toilet』(iTunesでのジャンル登録は「World」)は、めちゃくちゃであるなりにも前作『Clown Core』よりは音楽的には洗練した感があります。そして今回も全13分。最後の曲が「Buy This Album」(アルバムを買え)というタイトルで、弛緩しきったチープなインストなのがまた最高にナメくさっております。
2011年に脱退したK・K・ダウニングの後任として若手のリッチー・フォークナーが加入。今年に入ってからはグレン・ティプトンがパーキンソン病の発症のためツアーから退くなど、近年のバンドは大きな転機を迎えながらの新作発表となっていますが、前作『Redeemer of Souls(贖罪の化身)』からの原点回帰志向は、トム・アロムとアンディ・スニープの共同プロデュースによってさらに焦点が絞られ、良好なエネルギーの発散が感じられます。「Firepower」「Lightning Strike」「Evil Never Dies」の冒頭3曲にブン殴られ、ネッックロンメンサァこと「Necromancer」のねちっこいシャウトとサビに中毒し、ミドルテンポやギターソロが染み入る「Rising from Ruins」「Sea of Red」に感じ入る次第。また、ストレートに視覚に訴えかけてくるインパクト抜群のアルバムジャケットもMVPといえるでしょう。バンドと長らくの付き合いであるマーク・ウィルキンソンに代わり、チリ出身のグラフィックデザイナー、クラウディオ・ベルガミン(Claudio Bergamin)が手がけています(なお、マークはアルバムデザインと追加イラストを担当)。クラウディオはRATA BLANCA、PARADOX、BATTLE BEAST、アルイエン・ルカッセン、NOCTURNAL RITESなど、世界各国のメタルバンドのアルバムジャケットを手がけている気鋭。ジューダス・プリーストのメンバーとは『Firepower』のジャケットを手がける以前から関わりがあり、HALFORDの『Live At Saitama Super Arena』(2011)のジャケットや、リッチー・フォークナーのギターデザインを手がけられています。
クラウディオのブログに、アルゼンチンのメタル雑誌《Efecto Metal》の2018年3月号に掲載されたインタビューの英訳テキスト(Google翻訳を通したもの)が公開されています。『Firepower』のジャケットアート制作時の話をはじめ、これまでの来歴や影響を受けたものなどについて詳しく語られた密度の濃い内容となっており、『Screaming for Vengeance(復讐の叫び)』の機械鳥「ヘリオン」や、『背信の掟(Defenders of the Faith)』の機械獣「メタリアン」、『Painkiller』の機械人間「ペインキラー」など、ダグ・ジョンソンやマーク・ウィルキンソンが描きあげてきたメタルモンスターの力強さと様式美を継いだ新たなアイコンを創り上げるべく描きだされたのが究極火神「ティタニカス」だったとのこと。まず、3つのスケッチをクラウディオが提示し、リッチーとのやりとりでさらに造形的なアイデアを固めていき(ちなみに二人ともスター・ウォーズの大ファン)、最終的にロブが「Titanicus」という叙事詩的ネーミングを授け、ここにメタル火砲が大爆発しました。着色は本当のところはキャンバスで行いたかったそうですが、時間的な事情もあってデジタルでの着色で進められたそうです。
クラウディオは物心ついたころに建築家である父からエッシャーやマグリット、ダリの作品を教え込まれ、その後、ラルフ・マッカリー(スター・ウォーズのコンセプトデザイナー)や、フランク・フラゼッタやボリス・ヴァレホ(ファンタジーアートの巨匠)、そしてH・R・ギーガーやデレク・リッグス(アイアンメイデンの「エディ」の生みの親)など数々のアーティストの作品世界と出会い、吸収していったそうです。また、アートとポップカルチャーへの決定的な目覚めとなったのは、漫画ではフランスのアステリックスや、スーパーマン、スパイダーマン、バットマンなどのアメコミ、映像ではスター・ウォーズや、マジンガーZ、「Festival de Robots(=Force Five)」などの日本のロボットアニメだったとのこと(「Force Five」は、「大空魔竜ガイキング」「惑星ロボ ダンガードA」「ゲッターロボG」「UFOロボ グレンダイザー」「SF西遊記スタージンガー」の5タイトルを海外放送用に再編集したもの)。そのことを踏まえると、ティタニカスはリアルロボットと見せかけて実はスーパーロボットなのかもしれません。
▼Rocka Rolla (1974)
[Artwork by Melvyn Grant]
プリーストのデビューアルバムは、コカ・コーラのビンのフタのパロディ風ジャケットのほかにもう一種類存在します。それが80年代以降の欧米の一部再発盤でみられるこちらのモンスタージャケット。イラストを描いたメルヴィン・グラントはIRON MAIDENの『Fear of the Dark』や『The Final Frontier』、DIOの『Magica』のジャケットアートを描いた人でもある。ちなみにマイケル・ムアコック『The Steel Tsar』(1981)の初版や、PCエンジンのゲーム「バリスティックス」(1989)のカバーイラストにも同じアートワークが使用されており、音楽、小説、ゲームの三部門を制覇したともいえます。
▼Screaming for Vengeance (1982)
[Artwork by Doug Johnson]
機械鳥ヘリオン。
▼Defenders of the Faith (1984)
[Artwork by Doug Johnson]
機械獣メタリアン。ロック界のモンスター戦車といえば、エマーソン、レイク&パーマーの『タルカス』とこのメタリアンが二大巨頭でしょう。なお、ダグのアートワークは次作『Turbo』(1986)まで。『Ram it Down』(1988)よりマーク・ウィルキンソン時代が幕を開けます。
▼Painkiller (1990)
[Artwork by Mark Wilkinson] 奴はペインキラー これぞペインキラー 鋼鉄の翼のペインキラー 無敵の車輪ペインキラー 説明不要のペインキラー
▼Jugulator (1997)
[Artwork by Mark Wilkinson]
ティム“リッパー”オーウェンズ加入後第一作。このアルバムも非常な傑作、この時期でしか得られない殺気と気合をビンビンに感じることができます。「ジャギュレイター」というネーミングは“jugular”(頚動脈)からの連想で「頚動脈カッ斬るマン」という認識でいたのだけど、“ejaculate”(射精)からの含みもあるのかもしれません。オリジナル盤はジャギュレイターをあまりにもドカンと拡大表示したために画質が最悪でしたが、2001年のビクターからの再発盤ではアートワークの全体を写したことで改善されました。しかしその後、国内盤では一切再発されていません(『Demolition』も同様)。
▼Angel of Retribution (2005)
[Artwork by Mark Wilkinson]
ロブ復帰作ということもあり、ペインキラーおじさんに似ている。
▼Firepower (2018)
[Artwork by Claudio Bergamin]
正義と救済の戦士である凶暴なメタリアンの溶融メタルのごとくドロドロとした怒りの炎上によって創造された究極の火力を持つ神――ティタニカス。
■「ピンボール 66匹のワニ大行進/Revenge of the 'Gator」 (1989年10月18日)
ゲームボーイ用ピンボール。同ソフトのWikipedia記事では「音楽:菅浩秋」となっているのだけど、いったいどこ情報なのか不明。一方で、ROMを解析すると「TOSHIO SENGOKU」「MAKI SENGOKU」の二人の名前が表示されるそうな。メトロイドのメインプログラマーの一人だったGPZ SENGOKU=仙石敏男氏?
■「アドベンチャーズ オブ ロロ/ADVENTURES OF LOLO 2」
(1990年1月6日)
「エッガーランド 迷宮の復活」の海外タイトルが「ADVENTURES OF LOLO」だったので、海外だと「ADVENTURES OF LOLO 2」になる(ややこしい)。クレジットはないのだけど、「エッガーランド 迷宮の復活」のクレジットからコンポーザーは金指英樹氏ではないかという推測がmobygamesではされている。
■「ジャンボ尾崎のホールインワン/HAL'S HOLE IN ONE GOLF」
(1991年2月23日)
スタッフクレジットはありませんが、サウンドの雰囲気からみて、石川淳氏による仕事の可能性が高いです。また、本作はHAL研の山梨開発センターの建設とほぼ同時期に開発が進行していたとのこと(キーボードマガジン2017年夏号インタビューより)。「ジャンボ尾崎のホールインワン・プロフェッショナル」と「ジャンボ尾崎のホールインワン」の二作をまたぐ三年間がHAL研の音楽面の転換期でもあるということを考えると興味深くもあります。金指氏、菅氏から、石川氏と安藤浩和氏へ。
2月28日、クラリスディスクより『東亜プラン ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.3 「ヘルファイヤー」「ゼロウィング」』がリリースされました。東亜プランのアーケードゲームBGMをデジタル録音でCD化するプロジェクトの第3弾。ヘルファイヤー(composer:上村健也)の音源収録は『TATSUJIN ~東亜プラン・ゲーム・ミュージック SCENE ONE~』(1989/H24X-10005)、『東亜プラン シューティングクロニクル』(2011/SRIN-1100 ※BOXセット)以来。一方のゼロウイング(composer:上村健也、富沢敏明、弓削雅稔)の音源収録は、『ゼロウイング』(1989/PCCB-00001)、『1500シリーズ コレクターズボックス東亜プラン』(1993/PCCB-00128 ※BOXセット)、『東亜プラン シューティングクロニクル』(2011/SRIN-1100 ※BOXセット)以来。この2タイトルの2in1CDカップリングは初。ブックレットには富沢敏明、上村健也 両氏のインタビューを収録。上村氏による「OPEN YOUR EYES」、富沢氏による「HIT MAN」など、東亜節を改めて堪能しました。 http://claricedisc.shop-pro.jp/?pid=127159727
ゼロウィングは来年2019年で30周年を迎えます(アーケード版稼働が1989年)。そしてゼロウィングといえば、もはや避けて通れなくなってしまったネタである「All Your Base Are Belong To Us」(AYBABTU)。1992年中盤にヨーロッパ各国でリリースされたメガドライブ移植版のオープニングデモで、CATSのリーダー ジョン・クリメンが放った渾身の(?)「ENGRISH」フレーズ。正確には誕生から今年で26周年ですが、海外STGプレイヤーの枠を飛び越え、インターネットミームとして爆発的に広まりだしたのが1998年初頭ということを考えれば、今年で20周年ということにもなります。下記サイトでは、1989年のゼロウイングのアーケード稼働に始まり、1998年にGIFが作られ、MADが作られ、リミックスされ、ミームが広まった2000年~2001年4月までの海外ネット事象を細かく記載しており、当時の「ゼロウィング現象」の熱狂の様相が残されています。ちなみにインターネットムービーデータベースにもゼロウイングの記事があります。
ゼロウイングのオープニングデモ時BGMとステージ1BGM「OPEN YOUR EYES」をつなげて機会音声を交えてリミックスした「Invasion of the Gabber Robots」は、「All your base are belong to us」のミームの拡散に一役買いました。同トラックは、カンザスシティのコンピュータ・プログラマー兼パートタイムDJであり、電子掲示板Something AwfulのAYBABTUフォーラムのメンバーだったJeffrey Ray Robertsによるガバテクノユニット The Laziest Men on Marsによるもの。ネタ抜きで名リミックスだと思います。音源は2000年ごろにMP3 comで流通しており、2001年3月には『All Your Base Limited Edition EP』なるEPも出ていたもよう。The Laziest Men on MarsはMP3 comなどでの単曲リリースのみでの活動で、アルバムは一枚もリリースしておりません。「Invasion of the Gabber Robots」ほか、複数のAYBABTUリミックス含めて少なくとも17トラックは発表しており、Internet Archiveに楽曲がアーカイブされています。ちなみにゼロウイングのリミックスだけではなく、ロケットナイトアドベンチャーズの6面BGMもリミックスしております(メガドライブ繋がりですね)。その後しばらくしてユニットは自然消滅したようで、現在のジェフリー氏の消息も不明です。
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ここからは2001年4月以降から現在(2018年2月)に至るまでに「All Your Base Are Belong To Us」を絡めて起こった事件や、フレーズにひっかけた作品やネタを時系列順で追っていきたいと思います。
▼Futurama「Anthology of Interest II」(2002.01.06)
「ザ・シンプソンズ」の原作者マット・グレイニングと、アニメ版ライターのデイヴィッド・X・コーエンによるアニメシリーズ「フューチュラマ(Futurama)」の第3シーズン18話「Anthology of Interest II」(2002年1月6日放送)に、「All your base are belong to us」のフレーズが出てきます。
▼「Men arrested for "All Your Base" prank」
(from WWMT NEWSCHANNEL 3|2003.04.04)※Internet Archive
2003年4月1日、ミシガン州スタージスで7人の若者がエイプリルフールのジョークとして街中に「ALL YOUR BASE ARE BELONG TO US, YOU HAVE NO CHANCE TO SURVIVE MAKE YOUR TIME.」というイタズラ書きを残し、当局から大目玉を喰らった。
▼「Wags hijack TV channel's on-screen ticker」
(from THE REGISTER|2004.03.05)
2004年2月、ノースカロライナ州立大学の学生や、ウェブコミュニティ「TheWolfWeb」のメンバーが、地元の学校や企業に提供されるウェブアプリケーションにイタズラをし、ニュースティッカーに「All Your Base Are Belong To Us」のフレーズを表示させた。
▼「Red Alert 3 Remix」(2008.09)
2008年にリリースされた「Command & Conquer: Red Alert 3」のトレイラー映像(リミックス風)で、日本をモデルとした国家「Empire of the Rising Sun」の長、エンペラー・ヨシロー(演:ジョージ・タケイ)が「All Your Base are Belong to Us」のフレーズを言う(43秒あたり)。また、2009年にリリースされた同作のサウンドトラックには「All Your Base are Belong to Us」という曲があります。
▽WEEZER「Pork and Beans」(2008)
WEEZERが2008年にリリースしたシングル「Pork and Beans」のMVは、インターネットミームやYouTubeでバズったネタのパロディが散りばめられており、その中でジョン・クリメンに酷似したキャラクターが「All your pork and beans are belong to us !!」と宣言するシーンが一瞬映ります(1分03秒あたり)。