2017年6月30日金曜日

リリース情報・備忘録 2017年6月


























































































































































2017年6月22日木曜日

「SYMPHONIC NIGHT VOL.1(BAROCK PROJECT&MOON SAFARI)」2017年6月22日@TSUTAYA O-EAST ライヴレポート


http://www.marquee.co.jp/live/maniera.html

 イタリアのBAROCK PROJECTと、スウェーデンのMOON SAFARIのツーマンライヴに行きました。前者は初来日、後者は2013年11月の「ヨーロピアン・ロック・フェス2013」、2014年10月の単独来日公演に続く三度目の来日です。


《BAROCK PROJECT》

01. Overture
02. Gold
03. My Silent Sea
04. Fool's Epilogue
05. Broken
06. Skyline

【Encore】
07. The Longest Sigh


 セットリストは、日本での出世作となった4thアルバム『Skyline』の楽曲を中心に、バンドとして大きな転換点となった3rdアルバム『Coffee In Neukölln』から、クラシカルな香りをたっぷりと含みこんだ"Fool's Epilogue"、「◯◯のフォロワー」感を脱臭して、バンドの基本コンセプトであるクラシックとロックの融合に全力で注力した最新作『Detachment』からの"Broken"という、それぞれの自信曲を挟んだ全7曲。冒頭で演奏されたインストナンバー"Overture"こそ、演奏がちょっと固かった印象がしましたが、二曲目の"Gold"の途中からはしっかりとエンジンがかかってきて、中盤以降はバッチリ最良に仕上がっていました。"Broken""Skyline"も、そしてアンコールの"The Longest Sigh"も、歌心のあるメロディと、堅実な演奏でじわじわ盛り上げていく楽曲の強さは改めて素晴らしいの一言。リーダーのルカ・ザッビーニはやはりイケメンのオーラを放っており、キーボードはもちろん、ヴォーカルにギターにと大活躍。客席の拍手フライングが途中若干あったのだけど、次の曲の終わりごろで「もうちょっと待ってネ」という感じで人差し指でサインを出した後に「OK!」と言って曲を締めていたところもお茶目でした。脱退したルカ・パンカルディの後任として加入した新ヴォーカルのアレックス・マリは、立ち回りをふくめてやはり上手いなあと。ザッビーニはギターもヴォーカルもこなせる人でもあるのだけど、楽器隊は基本的に堅実さ重視のためあまり動かないし、歌心のあるクラシカル・ロックの舵取りでは彼が動き回ってうまいことコントロールしていたという印象があります。イタリア本国ではIRON MAIDENやQUEENのトリビュートバンドなどでも歌っていたとのことで、実にこなれていましたね。スタジオ盤でのギターとドラムはマルコ・マッツォッコーロとエリック・オムベッリがそれぞれプレイしていますが、ライヴではジャコモ・アンセルミとアンディ・バルトルッチがメンバーとしてプレイ。チリチリヘアが印象的なジャコモはアメリカで音楽理論を学んだ人で、GOBLINのファビオ・ピニャテッリとアゴスティノ・マランゴロを擁する別動隊ゴブリンことGOBLIN REBIRTHのギタリストでもあります。アンディはジャズ/フュージョンにも造詣の深いセッションドラマーです。


http://www.barockproject.net/



《MOON SAFARI》

00. Sugar Band (Outro部分)
01. 1987 (新曲)
02. A Kid Called Panic
03. Emma Come on (新曲)
04. Constant Bloom
05. Southern Belle
06. Heartland
07. Too Young to Say Goodbye
08. Diamonds
09. Beyond the Blue (新曲)

【Encore】
10. Mega Moon
11. Constant Bloom



 25分の休憩を挟み、MOON SAFARI。前回の来日公演も値千金のライヴでしたが、今回はその前回の印象すらもさらに鮮やかに上回る、完成されたパフォーマンス。最大四人で折り重なる華のあるヴォーカル/コーラス、グレイトな演奏、そして、動き過ぎだろ! というくらいにステージ上を所狭しと艶のあるムーヴでクネクネ動き回るペッター・サンドストロム! とにかくメンバーや客席を煽るので楽しいったらありゃしない。圧倒的でした。いや圧倒的すぎた。2015年の時点でライヴで披露されていた"Emma Come on"をふくめ、"1987" "Beyond the Blue"と、現行アルバム未収録の新曲も計3曲披露。"Emma Come on" "1987"はどちらも「顧客がムーンサファリに求めているもの」がギュッと詰まったベリベリキャッチーで爽やかで激甘なコーラスポップチューン。"Beyond the Blue"はアカペラ曲です。前回の来日のあと、2015年に脱退したトビアス・ラングレンの後任としてドラムをプレイしているミカエル・イスラエルソンは、ヴィンテージ路線のプログレハードバンドとしてデビュー時は日本でも少し話題になったBLACK BONZOのドラマーでもあるのですが、実際観るとこんなにも近距離パワー型だったのかと。とにかく音が重いしデカい。その一方で、アカペラ曲の"Southern Belle"ではキーボードを弾いたりするので、ギャップ萌え要員でもあります。アンコールは「ロックマン、メガマン、メガムーン」というシャレっ気のあるコメントとともに"Mega Moon"。そしてダメ押しの"Constant Bloom"で〆。コンパクトなセットながら、旨味がギュッと濃縮された一時間でした。翌23日の単独公演は、去る5月にアメリカで開催されたRoSfestでのセットリストと同じだったようですね。しかしながら、今回もアンコールで30分超演っていてさすがだなと(ちなみに前回の来日でもアンコールが50分くらいありました)。


http://www.moonsafari.se/


NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAROCK PROJECT : SKYLINE】
(from Marunouchi Muzik Magazine)
インタビュー(日本語)

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAROCK PROJECT : DETACHMENT】JAPAN TOUR 2017 SPECIAL !!
(from Marunouchi Muzik Magazine)
インタビュー(日本語)

PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【MOON SAFARI】
(from Marunouchi Muzik Magazine)
インタビュー(日本語)


MOON SAFARI『Lover's End』(2010)
MOON SAFARI『THE LOVER'S END TRILOGY』(2012)
MOON SAFARI『Himlabacken Vol.1』(2013)

BAROCK PROJECT『Coffee In Neukölln』(2012)
BAROCK PROJECT『Skyline』(2015) 

GOBLIN REBIRTH『Goblin Rebirth』(2015)

2017年6月18日日曜日

立山秋航『TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック』(2017)

TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック
立山秋航
ビクターエンタテインメント (2017-06-07)
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 2017年1月から3月にかけて放送されたアニメ「けものフレンズ」のサウンドトラック。もはや何度観返したかわからなくなるほど観返したアニメでした。そして今も観返し続けております。ストーリーもさることながら、第三話の山々を飛ぶシーンで遠くのほうに観覧車が映っていたり、第四話の地下迷宮で赤いセルリアンが壁を倒してくるシーンで床に非常口マークがあったり、第六話でのライオンによる合戦の図説は、彼女がいる部屋の壁にかかっていたものだったり、よく観てみればさりげなく情報が提示されていたというところも琴線をくすぐられるポイントでしたが、本サントラにもそういったくすぐりがあります。アルバムジャケットのロケーションは、第一話でかばんちゃんとサーバルちゃんが休憩した木陰とテーブルですし、手前に映っている蓄音機はリリース元であるビクター(現 JVCケンウッドグループ)の「蓄音機と犬(His Master's Voice)」のロゴマークにも引っかけているものと思われます。なかなか粋な趣。





 第一話の段階では「音楽制作 ビクターエンタテインメント」というクレジットのみ(第二話はクレジットなし)でしたが、第三話から立山秋航氏のクレジットが出るようになりました。同時期に放送された「アイドル事変」の劇伴も立山氏が担当されていますが、それ以前には「Wake Up, Girls!」(MONACAと共作)、「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」「くまみこ」の劇伴も担当されているほか。AKB48周辺やジャニーズ周辺のグループ/アーティストの編曲や、Mi、川本真琴、川嶋あいなどのサポートミュージシャンとしての経歴もあるほか、ポップスバンド LINDA LOU(現 THE LINDA!)のメンバーであるということも重要なポイントです。主題歌「ようこそジャパリパークへ」を手がけられたオーイシマサヨシ氏もSound Scheduleで十年以上にわたって活動されておりますが、立山氏も、もともとはバンドマンなのです。


立山秋航|HIGH KICK ENTERTAINMENT


「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」「くまみこ」のサントラCDはともにDVDの特典であったので、氏の担当作のサントラが単体流通の形でリリースされたのは「けものフレンズ」が初となります。「自然や広さを感じさせるもの」が けものフレンズの音楽の全体的テーマにあること、また、立山氏がバンドではドラマー兼アレンジャーであるということもあってか、パーカッシヴでリズムに特徴のあるスコアが多いのもポイント。頻繁に使用される"ジャングルの中で""とぼけた仲間達"のマリンバとオルガンの味付けや、"風を感じて" "楽しい仲間達" "けもの達のいきづかい"での変拍子など、ユルいようでけっこうトリッキーです。"スコールが来た!"は、軽快に変拍子を叩くマリンバとサスペンス調のストリングスが一体になっているユニークなスコアで、本編ではこの二つのパートを分離して使用しています。また、本編では未使用の後半部ではフリージャズめいた展開も切れ込んできており、かなりビックリします。同様に、アライさん&フェネック専用BGMといっても過言ではない"さわがしい2匹"も、本編未使用の後半部分は音で思いっきり遊んでおり、まさにどったんばったん大騒ぎといったところ。どちらも主張が強すぎたため未使用になったと思われますが、面白いです。一方で、"凪" "不安な瞬間" "けもの達の哀しみ"など、雰囲気の演出のみならず感情的にも訴えかける忘れがたいスコアも多く、さわやかなリズムとメロディで、しみじみとしたエンディングを演出した"フィナーレ"も外せません。

 本編では第三話でしか流れないレア曲ながら、とりわけ印象的な"サンドスター"がサントラの一曲目にきているというのは、タイトルもろとも象徴的に感じます。ヴァンゲリス(「南極物語」のころの)を思わせるエレクトロニック・ミュージック。エレクトロといえば、バリバリのEDMチューンである"セルリアン"も強烈きわまる一曲ですが、「思いっきり人工的でサイバーな曲をくれ」というオーダーで制作したとライナーノーツで立山氏がコメントされておりました。また、怪獣映画のテーマを彷彿とさせる低音バリバリの"強大な敵"では、後半部分でさりげなく"セルリアン"のイントロ部分が流れているのですよね。キユーピー3分クッキングの「おもちゃの兵隊のマーチ」、劇的!ビフォーアフターの「TAKUMI/匠」、「いい湯だな」のちょっとしたパロディである"けもの達のクッキング" "お家ができた!" "ほっこり温泉"といったお遊びもこういったサントラの醍醐味。めちゃくちゃ不穏な"けものおばけ"は個人的には「サスペリアのテーマ」っぽいと思います。第十二話の観覧車のシーンで流れた"ようこそジャパリパークへ(orgel ver.)"は、エンディングクレジットに「音楽協力:河口湖オルゴールの森」とあったので、録音などもここで行われたのでしょうか。





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『TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック』
[VIZL-1164|JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|2017.06.07]


01. サンドスター
02. ジャングルの中で
03. 風を感じて
04. スコールが来た!
05. 凪
06. 洞窟の奥
07. 水辺のやすらぎ
08. とぼけた仲間達
09. 楽しい仲間達
10. けもの達のいきづかい
11. けもの達の哀しみ
12. セルリアン
13. 不安な瞬間
14. てんやわんや
15. 動物紹介
16. かわいい2匹
17. ほがらかな2匹
18. さわがしい2匹
19. お家ができた!
20. けもの達のたたかい
21. けもの達のクッキング
22. 一筋縄ではいかないミーティング
23. 自然の中で
24. ほっこり温泉
25. けものおばけ
26. 強大な敵
27. ようこそジャパリパークへ ~orgel ver.~
(作曲:大石昌良/編曲:立山秋航)
28. フィナーレ


音楽(作編曲):立山秋航


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 立山氏の在籍されている LINDA LOU / THE LINDA!について。2002年に結成され、2003年にLINDA LOUとして活動を始動したバンドは、2004年にビーイングと契約。系列レーベルのCULEから1stアルバム『Linda Lou』でデビュー。2005年に『Second Banana』、2006年に3rdアルバム『Third-Onyx』とコンスタントにリリースを重ね、その後、レーベルとの契約終了に伴いインディーズへと戻り、THE LINDA!に改名。2007年に自主レーベルから心機一転の4thアルバム『Four Tunes』を発表しています。同じくビーイング出身であるDEENやFIELD OF VIEWにも通じる爽やかさ、丁寧な歌心、芯のあるサウンドがたまらないグッドミュージックです。個人的には『Third-Onyx』『Four Tunes』を特にオススメいたします。


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LINDA LOU
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FOUR TUNES
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THE LINDA !
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 また、メンバーはそれぞれに活動を展開されており、現ベーシストの樫村智也(カシムラトモヤ)氏は、GAKU-MCや伊藤かな恵さんのライヴサポート、ももいろクローバーZやキング・クリームソーダのレコーディングなどに参加されています。ここ10年ほどTHE LINDA!としてのアルバムのリリースはないのですが、2012年末に新曲が発表され、公式YouTubeアカウントも開設されています。




http://www.thelinda.jp/

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みゆはん『自己スキーマ』(2017)

2017年6月17日土曜日

「けものフレンズ」第1~12話&12.1話&オリジナルドラマの各使用スコアについて

TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック
立山秋航
ビクターエンタテインメント (2017-06-07)
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TVアニメ「けものフレンズ」ドラマ&キャラクターソングアルバム「Japari Cafe」
けものフレンズ 内田彩 佐々木未来 根本流風 田村響華 相羽あいな
ビクターエンタテインメント (2017-06-07)
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立山秋航『TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック』(2017)


 上のエントリの補足というか、コツコツと調査した結果というか。まあ、まずは下の一覧をみてください(クリックで拡大。12.1話「ばすてき」と、キャラクターソングアルバム『Japari Cafe』収録のオリジナルドラマ「じゃぱりまんがり」もカウント対象にしています)。こうしてみると、もっとも使用頻度が高かったのは、トボけた味わいの「楽しい仲間達」。次いで、アライさん&フェネック専用スコアといえる「さわがしい2匹」となります。「風を感じて」「とぼけた仲間達」「かわいい2匹」「ほがらかな2匹」も、汎用BGMといってさしつかえないですね。一方、本編の第3話のみで流れるスコアながら印象的だった「サンドスター」は、じつは「じゃぱりまんがり」でほんの少しだけ流れます。注意深くチェックしてみてください。同じくレアなスコアである「けもの達の哀しみ」は、じつは第11話、12話よりも第8話のほうが長めに流れています。





 けものフレンズでは、スコアから音要素を少し減らしたりピッチを変更したりしたものが流れる場面がいくつもあります。サントラ未収録のスコアかな? と一見思えるものは、いずれも収録スコアからパートを分離したり、音要素を減らしたものです。わかりやすいものとしては「スコールが来た」が挙げられます。このスコアはサントラに収録されている形で本編で流れたことはなく、ウワモノの打楽器パートと、バックのサスペンス調のストリングスパートをそれぞれ分離して使用しています。第6話専用スコアであり、ほら貝、篠笛、三味線が織りなす和風ロックな「けもの達のたたかい」も、各パートを分離して使用しているシーンが多いです。「不安な瞬間」も、バックのシンセ部分を抜き出して使用しているケースが多め。かなり手こずったものが、第5話の終わりや第6話の冒頭などで流れた、シンセがゴロゴロしているトラック。これは「けもの達のいきづかい」のバックで流れてるシンセ部分にあたります。第11話でこのシンセ部分のあとに「けもの達のいきづかい」が続けて流れるので、ようやく気づけました。また、「強大な敵」は、後半部分で「セルリアン」のイントロが少し混ざっています。なお、第12話のゆうえんちのシーンで流れたピアノ曲は立山秋航氏ではなく、ヴィンセント・ユーマンス作曲による往年のミュージカルヒットナンバー「二人でお茶を(Tea for Two)」(1925)なので、サントラには未収録です。






【各話で流れるスコア(詳細版)】

もしかしたら聴き逃しがあるかもしれませんが、こんな感じです。上から時系列順。数字はサントラのトラック番号です。



▼第1話「さばんなちほー」

03. 風を感じて
14. てんやわんや
17. ほがらかな2匹
16. かわいい2匹
03. 風を感じて
14. てんやわんや(一瞬)
12. セルリアン
05. 凪
16. かわいい2匹
15. 動物紹介
09. 楽しい仲間達
07. 水辺のやすらぎ
17. ほがらかな2匹
02. ジャングルの中で
12. セルリアン
16. かわいい2匹
05. 凪
14. てんやわんや
02. ジャングルの中で
09. 楽しい仲間達
18. さわがしい2匹



▼第2話「じゃんぐる」

09. 楽しい仲間達
02. ジャングルの中で
09. 楽しい仲間達
14. てんやわんや
09. 楽しい仲間達
03. 風を感じて
02. ジャングルの中で
17. ほがらかな2匹
16. かわいい2匹
14. てんやわんや(一瞬)
17. ほがらかな2匹
08. とぼけた仲間達
08. とぼけた仲間達
15. 動物紹介
07. 水辺のやすらぎ
09. 楽しい仲間達
16. かわいい2匹
03. 風を感じて
03. 風を感じて
14. てんやわんや
16. かわいい2匹
15. 動物紹介



▼第3話「こうざん」

02. ジャングルの中で
09. 楽しい仲間達
14. てんやわんや(一瞬)
03. 風を感じて
03. 風を感じて
03. 風を感じて
09. 楽しい仲間達
01. サンドスター
08. とぼけた仲間達(音数を減らしたヴァージョン)
15. 動物紹介
14. てんやわんや
16. かわいい2匹
03. 風を感じて(音数を減らしたヴァージョン)
03. 風を感じて
16. かわいい2匹
08. とぼけた仲間達
10. けもの達のいきづかい
18. さわがしい2匹



▼第4話「さばくちほー」

04. スコールが来た!(打楽器パート)
04. スコールが来た!(サスペンス調パート)
09. 楽しい仲間達
02. ジャングルの中で
08. とぼけた仲間達
06. 洞窟の奥
04. スコールが来た!(打楽器パート)
15. 動物紹介
06. 洞窟の奥
14. てんやわんや
17. ほがらかな2匹
09. 楽しい仲間達
12. セルリアン
08. とぼけた仲間達
06. 洞窟の奥
07. 水辺のやすらぎ
09. 楽しい仲間達
16. かわいい2匹
15. 動物紹介
18. さわがしい2匹



▼第5話「こはん」

07. 水辺のやすらぎ
08. とぼけた仲間達
09. 楽しい仲間達
17. ほがらかな2匹
08. とぼけた仲間達
03. 風を感じて
02. ジャングルの中で
17. ほがらかな2匹
09. 楽しい仲間達
15. 動物紹介
17. ほがらかな2匹(音数を減らしたヴァージョン)
14. てんやわんや
19. お家ができた!
07. 水辺のやすらぎ
09. 楽しい仲間達
09. 楽しい仲間達
08. とぼけた仲間達
09. 楽しい仲間達
17. ほがらかな2匹
19. お家ができた!
03. 風を感じて
05. 凪
18. さわがしい2匹
10. けもの達のいきづかい(バックのシンセ部分)



▼第6話「へいげん」

10. けもの達のいきづかい(バックのシンセ部分)
09. 楽しい仲間達
20. けもの達のたたかい(イントロ部分)
13. 不安な瞬間(バックのシンセ部分)
17. ほがらかな2匹
08. とぼけた仲間達
04. スコールが来た!(打楽器パート)
17. ほがらかな2匹(ピッチ低め)
10. けもの達のいきづかい(バックのシンセ部分)
20. けもの達のたたかい(篠笛パート)
20. けもの達のたたかい(三味線パート)
20. けもの達のたたかい(篠笛パート)
09. 楽しい仲間達
08. とぼけた仲間達
15. 動物紹介
04. スコールが来た!(打楽器パート)
10. けもの達のいきづかい(バックのシンセ部分)
20. けもの達のたたかい
20. けもの達のたたかい
08. とぼけた仲間達(テンポ早め)
13. 不安な瞬間(バックのシンセ部分)
20. けもの達のたたかい
20. けもの達のたたかい(篠笛部分)
16. かわいい2匹
06. 洞窟の奥
18. さわがしい2匹



▼第7話「じゃぱりとしょかん」

05. 凪
09. 楽しい仲間達(一瞬)
16. かわいい2匹
03. 風を感じて
06. 洞窟の奥
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
14. てんやわんや
17. ほがらかな2匹
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
08. とぼけた仲間達(テンポ早め)
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
08. とぼけた仲間達
15. 動物紹介
21. けもの達のクッキング
03. 風を感じて
21. けもの達のクッキング
08. とぼけた仲間達
06. 洞窟の奥
09. 楽しい仲間達
16. かわいい2匹
18. さわがしい2匹



▼第8話「ぺぱぷらいぶ」

07. 水辺のやすらぎ
05. 凪(バックトラック部分)
17. ほがらかな2匹
08. とぼけた仲間達
「大空ドリーマー(インスト)」
09. 楽しい仲間達
05. 凪
22. 一筋縄ではいかないミーティング
09. 楽しい仲間達
15. 動物紹介
22. 一筋縄ではいかないミーティング
07. 水辺のやすらぎ(バックトラック部分)
22. 一筋縄ではいかないミーティング
09. 楽しい仲間達
13. 不安な瞬間
11. けもの達の哀しみ
05. 凪
22. 一筋縄ではいかないミーティング
「大空ドリーマー」
09. 楽しい仲間達
03. 風を感じて
16. かわいい2匹
18. さわがしい2匹



▼第9話「ゆきやまちほー」

07. 水辺のやすらぎ(ストリングスパートのみ)
23. 自然の中で
09. 楽しい仲間達
03. 風を感じて
13. 不安な瞬間(バックのシンセ部分)
19. お家ができた!
14. てんやわんや
17. ほがらかな2匹
03. 風を感じて
23. 自然の中で
24. ほっこり温泉
15. 動物紹介
18. さわがしい2匹
06. 洞窟の奥
24. ほっこり温泉
03. 風を感じて
12. セルリアン
03. 風を感じて
「アプリ版BGM」
24. ほっこり温泉
09. 楽しい仲間達
10. けもの達のいきづかい(バックのシンセ部分)
18. さわがしい2匹



▼第10話「ろっじ」

02. ジャングルの中で
17. ほがらかな2匹
03. 風を感じて
25. けものおばけ
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
09. 楽しい仲間達
17. ほがらかな2匹
25. けものおばけ
25. けものおばけ(イントロ)
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
15. 動物紹介
18. さわがしい2匹
25. けものおばけ
05. 凪
14. てんやわんや
25. けものおばけ
09. 楽しい仲間達
05. 凪
25. けものおばけ
14. てんやわんや
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
08. とぼけた仲間達
25. けものおばけ
05. 凪(バック部分)
16. かわいい2匹
07. 水辺のやすらぎ
18. さわがしい2匹



▼第11話「せるりあん」

06. 洞窟の奥
26. 強大な敵
06. 洞窟の奥
05. 凪
12. セルリアン
13. 不安な瞬間(バックのシンセ部分)
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
14. てんやわんや
18. さわがしい2匹
10. けもの達のいきづかい(バックのシンセ部分)
10. けもの達のいきづかい
12. セルリアン
05. 凪
05. 凪
26. 強大な敵
12. セルリアン
26. 強大な敵
12. セルリアン



▼第12話「ゆうえんち」

06. 洞窟の奥
25. けものおばけ
26. 強大な敵
12. セルリアン
「ようこそジャパリパークへ」
26. 強大な敵
05. 凪
11. けもの達の哀しみ
13. 不安な瞬間(バックのシンセ部分)
14. てんやわんや
16. かわいい2匹
「二人でお茶を」
05. 凪
27. ようこそジャパリパークへ ~orgel ver.~
09. 楽しい仲間達
28. フィナーレ



▼12.1話「ばすてき」

18. さわがしい2匹
09. 楽しい仲間達






▼オリジナルドラマ「じゃぱりまんがり」

21. けもの達のクッキング
18. さわがしい2匹
16. かわいい2匹(マリンバパート抜き)
09. 楽しい仲間達
17. ほがらかな2匹
13. 不安な瞬間(バックの「ボン、ボン」という単音部分)
14. てんやわんや
15. 動物紹介
22. 一筋縄ではいかないミーティング
22. 一筋縄ではいかないミーティング
07. 水辺のやすらぎ
01. サンドスター
22. 一筋縄ではいかないミーティング
14. てんやわんや
09. 楽しい仲間達
21. けもの達のクッキング
16. かわいい2匹


【2017.08.09追記】

▼JRA×けものフレンズ「けいばじょう」
http://umabi.jp/kemono-friends/special

16. かわいい2匹
18. さわがしい2匹
14. てんやわんや
28. フィナーレ
17. ほがらかな2匹
03. 風を感じて
20. けもの達のたたかい(イントロ部)




【2017.08.30追記】

▼けものフレンズ×アニサマ2017「あにさま」
http://youtu.be/HUMnembozUw

03. 風を感じて
15. 動物紹介
16. かわいい2匹
16. かわいい2匹




【2017.09.19追記】

▼日清のどん兵衛 × けものフレンズ 「ふっくら」
https://youtu.be/LjaVOMyQEpI

24. ほっこり温泉(×2)




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http://kemono-friends.jp/

『TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック』
[VIZL-1164|JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|2017.06.07]


01. サンドスター
02. ジャングルの中で
03. 風を感じて
04. スコールが来た!
05. 凪
06. 洞窟の奥
07. 水辺のやすらぎ
08. とぼけた仲間達
09. 楽しい仲間達
10. けもの達のいきづかい
11. けもの達の哀しみ
12. セルリアン
13. 不安な瞬間
14. てんやわんや
15. 動物紹介
16. かわいい2匹
17. ほがらかな2匹
18. さわがしい2匹
19. お家ができた!
20. けもの達のたたかい
21. けもの達のクッキング
22. 一筋縄ではいかないミーティング
23. 自然の中で
24. ほっこり温泉
25. けものおばけ
26. 強大な敵
27. ようこそジャパリパークへ ~orgel ver.~
(作曲:大石昌良/編曲:立山秋航)
28. フィナーレ


音楽(作編曲):立山秋航


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2017年6月14日水曜日

テッド・チャンの「あなたの人生の物語」をドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化した「Arrival」の邦題「メッセージ」を観た。



http://www.message-movie.jp/


 テッド・チャンの「あなたの人生の物語」をドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化した「Arrival」の邦題「メッセージ」を観た。邦題を「メッセージ」にしたのは無難な落としどころだとは思いつつ、観終わった今となってはやっぱり「Arrival」じゃないとしっくりこないな……という感情になったので、これから先もずっと「メッセージ」と言わずにテッド・チャンの「あなたの人生の物語」をドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化した「Arrival」の邦題である「メッセージ」と言うことが決定ずみの未来となった。小説の「あなたの人生の物語」では、《ボルヘスふうの寓話仕立てで異論を展開してみたい》ということで『三世の書』なるものが仕立てられるくだりがあったが、映画のほうを観ていても「アレフ」(「すべて」が内包された球体)みたいなものをやはり思い出した。円環・無限のモチーフ。


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 そして映画全体を通して「非線形言語」の造型は見事というほかなかった。原作の勘所も、ほぼ拾っている。ただ、映画的脚色としての「俗っぽさ」=軍事的緊張感が付け加えられているのは、そうしないと映画的山場にならないとは思いつつも、逆に浮いた感じがあって個人的にはあまり響かなかった。しかし、それをひっくるめても揺るぎのない大傑作。監督も脚本もヴィジュアルも音楽も素晴らしい仕事をしている。脚本担当のエリック・ハイセラーは、原作者のテッド・チャンからのOKを得るための脚本執筆に六年かけており、「自分のキャリア史上でもっともプレッシャーがかかった仕事」がテッド・チャンの「あなたの人生の物語」をドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化した「Arrival」の邦題である「メッセージ」になったのだという。ちなみに、ハイセラーが一番最初に触れたテッド・チャンの作品は「理解」だそうだ。彼はこれまで「エルム街の悪夢」「ファイナル・デッドブリッジ」「遊星からの物体X ファーストコンタクト」「ハリケーン・アワー」を手掛けてきており、2016年に手がけた「ライト/オフ」、そしてテッド・チャンの「あなたの人生の物語」をドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化した「Arrival」の邦題である「メッセージ」が、彼の名をさらに知らしめる決定的な作品になった。



【参考記事】
“How an Unfilmable Story Turned Into the Year’s Best Sci-Fi Movie”
(from GQ|2016.11.11)

“Eric Heisserer Interview, The Arrival”
(from MoviesOnline|2016.11)


 処理不可能な〈言語A〉と解明できる〈言語B〉の考案については、ドゥニ・ヴィルヌーヴが語っているWIREDの2016年10月の記事でも少し触れられていたが、最初の出発点が禅の「円相図」だったというのはポイントだろう。悟りの境地を円の一筆描きで表現した「円相図」は禅画のスタンダードであり、ある意味、ここに「すべて」が詰まっているとも言える。







【参考記事】
“『メッセージ』『ブレードランナー2』監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが教えてくれた「オリジナルなSF」のつくり方”
(from WIRED Japan|2016.10.10)


 劇伴では、ヨハン・ヨハンソンによる、感情移入を一切拒むかのような超抽象的なスコアと、それらとは対照的に、感情移入の余地が存分に用意された、マックス・リヒターによる「On The Nature of Daylight」がよいコントラストになっていた。流通しているCD盤のサントラはヨハン・ヨハンソンのスコアのみだが、ドイツ・グラモフォンからリリースされた二枚組のLP盤サントラには「On The Nature of Daylight」も収録されている(ちなみに、ヨハンソンもリヒターもドイツ・グラモフォンからソロ作品をリリースしている)。リヒターはスタニスワフ・レム原作の「コングレス未来学会議」のスコアを手がけた人、というよりも、アリ・フォルマン作品に欠かせない作曲家という方が通りはよいだろうか。アリ・フォルマンにとってのマックス・リヒター。ドゥニ・ヴィルヌーヴにとってのヨハン・ヨハンソンということで、ポスト・クラシカルな流れがあるのも興味深い。


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