ポニーキャニオン|THE ALFEE 35周年記念完全限定生産!!
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夢幻の果てに (2009/03/18) THE ALFEE 商品詳細を見る |
『夢幻の果てに』は通産15枚目となるオリジナルアルバムであり、『ARCADIA』と双璧を成すプログレ/メタル色の濃厚な作品です。トータルアルバムとしては『ARCADIA』に軍配が上がりますが、テクニカルな要素や、個々の楽曲の強烈なインパクトではこちらに軍配が上がります。楽曲もよりパワフルにグレードアップしており、80年代後期からアルフィーの4人目・5人目のメンバーとして参加してきた長谷川浩二氏(ds)、菊地圭介氏(kbd)が、それぞれ派手なドラミングと味のあるオルガン&キーボードプレイで貢献されています。しっかり地を踏みしめるように堂々たる展開が力強いシンフォニック・ロック「孤独の影」、一転してスリリングな変拍子でゴリゴリと押し込んでいくプログレッシヴ・メタル「幻夜祭」、得意の厚いコーラスワークとこれでもかとキャッチーな曲調でグイグイ引っ張っていくプログレ・ハード「LIBERTY BELL」「罪人たちの舟」(イントロがBOSTONの「More Than a Feeling」ぽい)、ジャパメタバンド顔負けのヘヴィや疾走感さを歌謡曲的キャッチーさと共に遺憾なく押し出した「殉愛」「悲劇受胎」と、怒涛の流れが続きます。特に「幻夜祭」はハイテンションに極まったコーラスワークや国産プログレ特有の垢抜けないカッコ良さも含めて秀逸な楽曲ですし(高見沢氏主導の楽曲展開ながら、やはりドラマティックなアコギパートがしっかり入るあたりは坂崎氏の面目躍如といったところ)、「悲劇受胎」での高見沢氏のヴォーカルのテンションは楽曲の疾走感と相まって非常に極まっております。後半にはタイアップ曲3曲を含むクセの少ないポップな曲が中心、前半と比べると若干散漫な印象はあるものの、「冒険者たち」「まだ見ぬ君への愛の詩」「WILD BAHN!」など、花のある楽曲が揃っています。
LIVE IN PROGRESS (2009/03/18) THE ALFEE 商品詳細を見る |
『夢幻の果てに…』リリース後に行われたNHKホールでのライヴを収録した2枚組ライヴ盤。『LIVE IN PROGRESS』というタイトルの通り、セットリストは『夢幻の果てに…』からの曲を中心としたプログレ系の選曲となっており、澱みない曲の流れや2枚組のヴォリュームもあって非常に聴き応えのある作品。名曲「メリーアン」シングルのB面曲「ラジカル・ティーンエイジャー」や、横浜フリューゲルスのオフィシャルソング「Victory」のシングルB面曲「Time Spirit」、'88年のドラマ挿入歌だった「見つめていたい」といったマイナーな曲も収録。10分にも及ぶ「哀愁は黄昏の果てに…」、そして「トラベリング・バンド」への繋ぎ、「Saved By The Love Song」における壮大なアレンジ等、アルフィーのプログレ的側面を味わうならまずこれから聴くのがいいと思います。2枚目ラストに収録されている「JUMP'95」はふくしま国体テーマソング「JUMP!」の別アレンジヴァージョン(この曲のみスタジオ音源)。カラっとした明快なロックナンバーであります。