2015年12月19日土曜日

端正な技巧で紡がれる、インドネシア気鋭のギタリスト ― Balum『Realization of Illusion』(2015)

 


 1988年生まれ、インドネシア・バンダン出身のギタリスト/プロデューサー バラムのデビューアルバム。12歳の頃より独学でギターを学び、イングヴェイ・マルムスティーン、スティーヴ・ヴァイ、スラッシュ、ポール・ギルバート、ジョー・サトリアーニ、マイケル・ロメオといったギターヒーローから強く影響を受け、16歳の頃より作曲活動を開始、現在はギターインストラクターやジャカルタのブラス/ファンク・ロック・バンド Play-Matesのメンバーとしても活動中です(このバンドもかなりの実力派)。本作はセルフプロデュースによるインストゥルメンタル・アルバムで、演奏も数曲にベーシストを迎えている以外はすべてバラムのプレイによるもの。ドラムは打ち込みですが、そこをカヴァーして余りある端正なテクニックと耳あたりの良いサウンドで紡がれる粒揃いのネオクラシカル/フュージョン/プログレッシヴ・ハードロック曲が収められております。リリカルなメロディとそこに寄り添うようなギターソロが際立つ"Rain"や、ファンキーなビートと共にトリッキーにキメる"Universal Dance"が白眉。


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