A面
1:流氷
2:実験1
3:Ice Palace
4:Focus4
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B面
1:エイリアン
2:Angel Tree
3:ユートピアノ
4:Horizon
大山曜氏率いるASTURIASは1988年にキングレコードのCRIMEレーベルから1stアルバム『Circle In The Forest』を発表しデビューを果たすのですが、この8曲入りのデモテープはその1年前である1987年に制作されたものです。A面1曲目の"流氷"("Ryu-Hyo")、2曲目の"実験1"("Clairvoyance")、そしてB面2曲目の"Angel Tree"は、さらなるブラッシュアップを経て『Circle In The Forest』に収録されることになります。また、1987年と言えば、大山氏が楽曲を担当された『ミネルバトンサーガ』が発売された年でもあります(開発元は「ディガンの魔石」や「獣神ローガス」のアーテック、発売元はタイトー)。A面3曲目の"Ice Palace"は、ゲーム中に登場するアイスパレスのBGMのアレンジ・ヴァージョンとして仕上がっており、冷ややかで神秘的なイメージを抱かせるアレンジとなっております。前述の2曲や、"Focus4" "ユートピアノ"のように、後々のアストゥーリアスに繋がっていく楽曲もあれば、中期のKING CRIMSONのようなハードな展開を聴かせる"エイリアン"、カラッとしたギターを聴かせるプログレ・ハード寄りのナンバー"Horizon"(個人的にはBOSTONあたりのアメリカのバンドが思い浮かびました)など、デビュー後では見られない作風の楽曲もあるのがまた興味深くあります。方向性を模索している印象は感じるものの、流石の内容です。
【追記】
B面1曲目の"エイリアン"は、「シルヴァ・サーガ」(ミネルバトンサーガの続編として92年にセタから発売されたファミコンソフト)の曲のプロトタイプであることが判明しました。
また、アストゥーリアスは1987年の8月23日に吉祥寺のシルバーエレファントで初めてのライヴを行いました。メンバーは大山氏、新●月の津田治彦氏(g)&花本彰氏(kbd)のご両人に、アフレイタスの桜井和美氏(dr)、そして、後にBuffalo Daughterを結成する大野由美子さん(p)の5名。アンコールでは新●月の名曲"鬼"を演奏したそうです。
「初期アストゥーリアス・幻のライブ(その1)」
http://www.geocities.jp/gonzo1go/earlylive.html
●大山曜:Wikipedia
●ASTURIAS:公式
●ミネルバトンサーガ ラゴンの復活:Wikipedia