15分ほど押しての開演。1バンド目は、先月9月1日に南青山MANDARAで昼夜2回公演を行ったばかりのアコースティック・アストゥーリアス。大山曜氏が手がけられた「深夜廻」(日本一ソフトウェア)のテーマもやはり今回のセットリストにふくまれておりました。静かに、そして様々な情感たっぷりに世界観を物語る、白眉な一曲だと改めて思います。Lu7は昨年同様、2バンド目として登場。定番の「ミドル・ロングサーキット(チョロQ2)」「L'esprit de l'exil」「Flying Seed(Landscape37)」、そして大曲にして難曲「トキヲコエテソラニカエリ」も、すっかり馴染んだ印象があります。今回はゲストで筒井さんを迎えての「砂の階段」、さらに今冬リリース予定の5thアルバムに収録される新曲を2曲初披露。爽やかなドライヴ感でグイグイ行くタイプの楽曲でした。
1979年に新月の1stアルバム『新月』がリリースされて、来年で40周年。2006年に新●月が復活し、2007年に北山氏が脱退されてから10年とちょっと。北山氏は2008年に「北山真 with 真○日」でデビューライヴを行い、2015年にアルバム『冷凍睡眠』を発表。新●月Projectは2013年のライヴ活動再始動後、これまでに五十嵐勝久氏、A.m.u.氏、上野洋子氏、ワタナベカズヒロ氏らをゲストヴォーカルに迎えてライヴを行ってきました。そんな新●月Projectと北山氏が再びステージで合流を果たし、「ほぼ新月」となった今宵。感慨もさることながら、息をのみました。銀のマントを羽織った北山氏が客席中央からステージ入りするとともに、大曲「殺意への船出 PART2」で開幕。静かなる叙情も顔をのぞかせる鬼気迫るパフォーマンス、一瞬で場を支配する北山氏のオーラ。手に汗を握る緊張感込みでゾクリとさせられました。続いての「白唇(しろくちびる)」にも感激の至り。北山氏と花本彰氏による新ユニット《静かの海》の楽曲「銀の船」「テピラの里」は、詩情あふれるダイナミックな歌もの、12月26日に発売が予定されているアルバムが楽しみであります。北山&花本 両氏の共作曲であり、アルバム『冷凍睡眠』のラストも飾った「手段」の後、ふたたび新●月のレパートリー「鬼」へ。白装束をまとっての往年のパフォーマンスが再び蘇るとともに、北山氏のたたずまいは間違いなく何かが憑依していました。あれは、やはり鬼だったのでしょうか。
今回のトリは肉厚・骨太・灼熱のヴァイオリン・プログレッシヴ・ロックバンド KBB。壷井氏は客席中央からステージ入り。幾度となくライヴを目にしていますが、鉄板の安定感、高密度のパフォーマンス。そして壷井氏と高橋氏のボケとツッコミ的MCのユルさには毎度ニンマリとさせられます。アルバム『Age of Pain』が出てからもう5年が経つということに気づかされたわけですが、全編にわたって9拍子で貫かれた「この世の約9個の秘密」ともども、次のアルバムが待たれます。マハヴィシュヌ・オーケストラもかくやのウルトラパワーチューン「Inner Flames」のあとは、KBB with 栗原務&梅垣ルナ&筒井香織&北山真&花本彰によるGENESIS「Watcher of the Skies」のカヴァーセッション。全バンド終了後、Watcher of the Skiesのバッキングのリズムに倣った、一本締めならぬ「ウォッチャー締め」で閉幕しました。終演は21時20分。最終的に予定終了時刻より50分押しという豪快なタイムスケジュールとなりましたが、今年も素晴らしい内容でした。次回/第3回が行われるかは現時点ではまったくの未定ですが、これ以上ない好条件の会場と、破格のチケット代をみても採算度外視のフェスだと改めて感じます。2年連続で本フェスの開催を陣頭指揮された栗原氏に深く感謝いたします。スタッフ、関係者、出演者のみなさん、お疲れさまでした。
「ドライビング Miss デイジー」「シャーロック・ホームズ」「マダガスカル」の三作を巧みな流れで仕上げた軽快なオープニングメドレーから既に見事なつかみ。続く「クリムゾン・タイド」「天使と悪魔」の二部構成メドレーは相当な破壊力で、ガスリーのギターが泣き、重厚なパーカッション&ドラムソロにクワイアコーラスとストリングスが入り乱れ、結果的にシンフォニック・ロックやメタルオペラ系リスナーにもガンガンに刺さるパフォーマンスが繰り広げられます。「グラディエーター」メドレーは、リサ・ジェラルドのオリジナルをシャリナ・ラッセルが歌い上げ、「ダ・ヴィンチ・コード」の"Chevaliers De Sangreal"は、ルサンダ・パンフィニのヴァイオリンが哀切の響きを奏で、「ライオン・キング」の"Circle of Life (Prelude)" "King of Pride Rock"では。リーボ・Mとブイ・ザマが力強いデュオ・ヴォーカルを披露。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」4曲メドレーは、サットナム・ラムゴートラのパーカッション、ティナ・グオのエレクトリック・チェロ、スティーヴ・マッツァロの12弦ギターをフィーチャー。焦らしに焦らして、満を持しての"He's A Pirate"がやってくる瞬間のカタルシスは絶大です。ここから「トゥル―・ロマンス」「レインマン」「マン・オブ・スティール」「シン・レッド・ライン」そして「アメイジング・スパイダーマン2」のメインテーマ連発を経て、「ダークナイト」からの5曲を混ぜたメドレーは強迫的なコーラス/チャントがヘヴィなリフとともに執拗に押し寄せるアレンジとなっており、さらにエグみを増しています。"Aurora"は2012年にコロラド州デンバー郊外オーロラの映画館で起こった銃乱射事件を受けて、被害者遺族のためのチャリティとして制作したオリジナル曲。オーラスは、壮大で静謐なサウンドスケープが繰り広げられる「インターステラー」メドレーと、マイク・アインジガーとジョニー・マーによるギターユニゾンも盛り込まれた「インセプション」メドレー。アンサンブルの総力を結集したダイナミックな2つのメドレーでコンサートは締めくくられます。なお、今年は5月のフィンランド・ヘルシンキ公演を皮切りに、10月には韓国のオリンピックスタジアムに至るまで数十公演のツアーを行いました。4月のコーチェラ・フェスティバルにも出演し、ジョニー・マーの息子であるナイル・マーがギターを弾いていたほか、6月のパリ公演ではヴァイオリニストのディディエ・ロックウッドがゲスト参加していたもよう。見ごたえのある圧巻のパフォーマンスを、ぜひとも日本でもやってほしいものです。
-------------------- 『Live In Prague』
Hans Zimmer (guitar, banjo, piano)
Yolanda Charles(electric bass)
Mike Einziger (guitar)
Nick Glennie-Smith (keyboards)
Guthrie Govan (guitar)
Tina Guo (electric cello)
Richard Harvey (Woodwinds)
Andrew Kawczynski (synthesizer)
Gary Kettel (percussion)
Lucy Landymoor (percussion)
Holly Madge (percussion)
Johnny Marr (guitar)
Steve Mazzaro (keyboards, guitar)
Lebo M (vocals)
Rusanda Panfili (violin)
Andy Pask (upright Bass)
Satnam Ramgotra (drums, tabla)
Czarina Russell (vocals, tubular bells)
Ann Marie Simpson (violin)
Nathan Stornetta (mallet kat)
Mel Wesson (synthesizer)
Buyi Zama (vocals)
Czech National Symphony Orchestra & Choir(Orchestra & Choir)
Director: Peter Asher
Musical Director: Nick Glennie-Smith
3. Gladiator Medley:(「グラディエーター」) (a) The Wheat (b) The Battle (c) Elysium (d) Now We are Free
4. Chevaliers De Sangreal (「ダ・ヴィンチ・コード」)
5. The Lion King Medley:(「ライオン・キング」) (a) Circle of Life (Prelude) (b) King of Pride Rock
6. Pirates Of The Caribbean Medley:(「パイレーツ・オブ・カリビアン」) (a) Captain Jack Sparrow (b) One Day (c) Up Is Down (d) He's a Pirate
7. You're So Cool (「トゥル―・ロマンス」)
8. Main Theme(「レインマン」)
《DISC 2》
1. What are You Going to Do When You are not Saving the World (「マン・オブ・スティール」)
2. Journey to the Line (「シン・レッド・ライン」)
3. The Electro Suite (「アメイジング・スパイダーマン2」)
4. The Dark Knight Medley:(「ダークナイト」) (a) Why So Serious? (b) Like a Dog Chasing Cars (c) Why Do We Fall (d) Introduce a Little Anarchy (e) The Fire Rises
5. Aurora
6. Interstellar Medley:(「インターステラー」) (a) Day One (b) Cornfield Chase (c) No Time for Caution (d) Stay
7. Inception Medley:(「インセプション」) (a) Half Remembered Dream (b) Dream is Collapsing (c) Mombasa (d) Time
▼Hans Zimmer & Richard Harvey『The Little Prince(リトルプリンス 星の王子さまと私)OST』(2015)
リチャード・ハーヴェイはプログレッシヴ・ロック・バンド GRYPHONで70年代に活動し、同バンド解散後はジマーのスコアやオーケストレーションなどに数多く携わっております。2009年の再結成GRYPHONに加入して現在もメンバーとして活動中のグラハム・プレスケットも、ジマーとは80年代からの盟友。1995年に公開された映画「愛に迷った時」のスコアはジマーとグラハムの共作です。また、リチャードは2016年に再度GRYPHONを脱退しますが、後任メンバーとして加入したキース・トンプソンとローリー・マクファーレンはリチャード・トンプソンやマイケル・ナイマンとも仕事歴のある面々です。
【セットリスト】
1. Sailing Stone
2. 忘れられた舟
3. Pica
4. Under the Red Ground
5. Three Colors of the Sky
6. 金環食
鬼怒無月(guitar)
壷井彰久(violin)
《SENSE OF WONDER》
よくよく思い返してみると、自分が前回SoWのライヴを観たのは2005年の神戸チキンジョージ以来であり、12年ぶりでした。そうる透氏のドラムは前回観たとき以上のパワフルさでぶっ飛ばされたり、昨年の「鍵盤生活40周年記念」アルバム『一生鍵命』のヴォーカル曲「ココロと心臓」「浮遊」はどちらも染みる名曲だと改めて。ラストはやはり「DUNE」。
《Lu7》
Lu7のライヴを観るのは二年半ぶり三度目。大曲「トキヲコエテソラニカエリ」がいきなり一曲目に来てビックリしたのですが、さらに怒涛の流れで「ミドル・ロングサーキット(チョロQ2)」「L'esprit de l'exil」を含む数曲を演奏。単独ライヴ時とは一味違うスリルがありました。そのあと、大木理沙さんと壷井彰久氏を迎えて、ともに久々の演奏だという「雨夜の月」「Canary Creeper」を。ちなみに「雨夜の月」は梅垣さんがアムゼル瑞氏(vocal)と本山明燮氏(guitar)と2013年に結成されたトリオ もすもすぷらむ(Mos Mos Plum)による幻想的な楽曲です。
【セットリスト】
1. トキヲコエテソラニカエリ
2. 12th Tree
3. Bluetail Of Passage
4. Flying Seed(Landscape37)
5. L'esprit de l'exli
6. ミドル・ロングサーキット(ゲーム「チョロQ2」より)
7. 雨夜の月(with 大木理紗/壷井彰久)
8. Canary Creeper(with 大木理紗/壷井彰久)
01.El Dorado(18th)
02.You're Gone ★(13th)
03.The Leavers ★(18th)
04.Fantastic Place(13th)
05.Mad into ★(7th)
06.Afraid of Sunlight ★(8th)
07.Sugar Mice ★(4th)
08.Sounds that Can't be Made ★(17th)
09.Power(17th)
10.Man of 1000 Faces(9th)
11.King ★(8th)
12.Neverland ★(13th)
《Encore》
13.The Invisible Man(13th)
【2017/10/21(2日目)】
01. Gaza(17th)
02. You're Gone ★(13th)
03. The Leavers ★(18th)
04. Beyond You(8th)
05. Sugar Mice ★(4th)
06. Mad ★(7th)
07. Afraid of Sunlight ★(8th)
08. Sounds that Can't be Made ★(17th)
09. Easter(5th)
10. King ★(8th)
11. This Strange Engine(9th)
《Encore》
12. Three Minute Boy(10th)
13. Neverland ★(13th)
★両日共通曲目
【4th】 Clutching at Straws(1987)
【5th】 Seasons End(1989)
【7th】 Brave(1994)
【8th】 Aftraid of Sunlight(1995)
【9th】 This Strange Engine(1997)
【10th】 Radiation(1998)
【13th】 Marbles(2004)
【17th】 Sounds That Can't Be Made (2012)
【18th】 Fuck Everyone and Run (F.E.A.R) (2016)
両日のセットリストで共通なのは
「You're Gone」
「The Leavers」
「Mad」
「Afraid of Sunlight」
「Sugar Mice」
「Sounds that Can't be Made」
「King」
「Neverland」
00. Sugar Band (Outro部分)
01. 1987 (新曲)
02. A Kid Called Panic
03. Emma Come on (新曲)
04. Constant Bloom
05. Southern Belle
06. Heartland
07. Too Young to Say Goodbye
08. Diamonds
09. Beyond the Blue (新曲)
【Encore】
10. Mega Moon
11. Constant Bloom
25分の休憩を挟み、MOON SAFARI。前回の来日公演も値千金のライヴでしたが、今回はその前回の印象すらもさらに鮮やかに上回る、完成されたパフォーマンス。最大四人で折り重なる華のあるヴォーカル/コーラス、グレイトな演奏、そして、動き過ぎだろ! というくらいにステージ上を所狭しと艶のあるムーヴでクネクネ動き回るペッター・サンドストロム! とにかくメンバーや客席を煽るので楽しいったらありゃしない。圧倒的でした。いや圧倒的すぎた。2015年の時点でライヴで披露されていた、"Emma Come on"をふくめ、"1987" "Beyond the Blue"と、現行アルバム未収録の新曲も計3曲披露。"Emma Come on" "1987"はどちらも「顧客がムーンサファリに求めているもの」がギュッと詰まったベリベリキャッチーで爽やかで激甘なコーラスポップチューン。"Beyond the Blue"はアカペラ曲です。前回の来日のあと、2015年に脱退したトビアス・ラングレンの後任としてドラムをプレイしているミカエル・イスラエルソンは、ヴィンテージ路線のプログレハードバンドとしてデビュー時は日本でも少し話題になったBLACK BONZOのドラマーでもあるのですが、実際観るとこんなにも近距離パワー型だったのかと。とにかく音が重いしデカい。その一方で、アカペラ曲の"Southern Belle"ではキーボードを弾いたりするので、ギャップ萌え要員でもあります。アンコールは「ロックマン、メガマン、メガムーン」というシャレっ気のあるコメントとともに"Mega Moon"。そしてダメ押しの"Constant Bloom"で〆。コンパクトなセットながら、旨味がギュッと濃縮された一時間でした。翌23日の単独公演は、去る5月にアメリカで開催されたRoSfestでのセットリストと同じだったようですね。しかしながら、今回もアンコールで30分超演っていてさすがだなと(ちなみに前回の来日でもアンコールが50分くらいありました)。
今井義頼氏は数々のアーティストやバンドのセッションに参加されているほか、佐々木秀尚氏と共に「有形ランペイジ」のメンバーでもあります。小林修己氏はグルーヴィーな技巧派バンド GRAVITATIONAL FORCE FIELDでも活動中。2014年にミニアルバムを出されています。大沼あいさんはツインキーボード・デュオ NEO-ZONKで2015年にアルバムを出されており、軽やかで変幻自在なセンスが味わえます。
続いてハッピー・ファミリー。個人的には昨年のRock in Opposition Japanフェス以来ですが、バンドのこの強靭なまでのヘヴィ・プログレッシヴ・サウンドは、やっぱり小さめのハコの方がより強力にクるなという印象がしました。今回はギターのイズタニタカヒロ氏が中指の負傷のため、最初の二曲は三人での演奏。イズタニ氏の刺さるようなエッジの効いたギタープレイが聴けなかったのは残念でしたが、ズ太いパワートリオの装いというか、ギターレス編成ゆえの新鮮味を少なからず感じました。その後、イズタニ氏の代役を務められるイル・ベルリオーネの井戸沼尚也氏がギターで加わり、90年代に対バンしていたころによく演っていたという"Partei"(1stアルバム『Happy Family』(1995)収録)をプレイ。イル・ベルリオーネもハッピー・ファミリー同様、ヘヴィ・プログレの名バンドであり、氏が代役として参加されると聞いたときは驚いたのですが、微塵も衰えを感じさせない氏のテクニカル・プレイにも大興奮させられました。イズタニ氏のプレイとはまた違った凄みを感じさせられましたね。森本さんはこのごろ井戸沼氏とスタジオ入りされることが多いとのことで、イズタニ氏の負傷の件がなくとも、ライヴでゲストに迎えられる予定があったのだとか。ラストはイル・ベルリオーネのレパートリーである、超絶うさんくさい長尺曲"大仏"(1stアルバム『453分間料理地獄』(1994)収録)のカヴァーで〆。引っ張り続けるズルズルとしたグルーヴの上を、井戸沼氏入魂のギターソロがたっぷりと載せられたハイカロリーな内容でありました。
Happy Family
森本賢一(kyeboard)
市川秀水(bass)
永瀬敬一(drums)
featuring. 井戸沼尚也(guitar from IL BERLIONE, Zubola Funk Laboratory)
1 Slide
2 暴走機関車
3 Partei
4 Animal Spirit
5 水中禅問答
6 大仏 (IL BERLIONE Cover)
栗原務氏と梅垣ルナ氏を中心とするプログレッシヴ・フュージョン・バンド Lu7のライヴを観てきました。昨年11月に行われた、アルバム 『Azurite Dance』発売記念ライヴから約半年ぶり。これまでは一~二年に一度くらいのペースでライヴをされているので、今回はいつになく短いスパンでお目にかけることができたわけです。今回のライヴハウスは、二子玉川という土地柄もあってか、椅子・テーブル付きのだいぶゆったりしたスペースで、キャパは60~70人くらいのところでしょうか。ライヴの雰囲気も、前回よりゆったりしていました。MCもゆるゆるで(笑)。しかしながら演奏はやはり流石の内容で、今回も本編はプログレッシヴな長尺チューン"トキヲコエテソラニカエリ"で〆。前回の鬼気迫る初演奏のときより、いくらかこなれてきたという感じがありました。今回のMCでは楽曲についてのよもやま話もいくつか披露されておりました。"Bluetail of Passage"は鳥をイメージして、とか、"12th Tree"は、干支など「12」にちなんだ曲を何かということで出来た、とか。また、栗原務氏が語るところによると、"L'esprit de l'exil"の原型となったのは、かつてアラン・ホールズワースのプロデュースでYAMAHAから出たエフェクトボックス「UD-STOMP」のために、栗原氏が書かれた数曲のデモ曲のうちのひとつなんだそうな。そしてそして、次回ライヴは7月に神奈川方面で行われるというアナウンスがされました。いやはや、いつになく短めのインターバルですよ。
英国音楽/VINYL JAPAN very proudly presents 【HAWKWIND】 @下北沢GARDEN 2015.04.11(sun) http://gar-den.in/?p=2972
〈演奏メンバー〉
Dave Brock (guitar, vocals, fx)
Mr.Dibs (vocals, bass)
Niall Hone (bass, fx, vocals)
Dead Fred Reeves (keyboard, vocals)
Tim Blake (theremin)
Richard Chadwick (drums, vocals)
〈セットリスト〉
1. Motorway City
2. The Hills Have Ears
3. We Took the Wrong Step Years Ago
4. Wow
5. Carbon Neutralized Poem
6. Seasons
7. Damnation Alley
8. Born To Go
9. The Age Of Micro Man (25 Years On)
10. He Ha!
11. Southern Cross
12. Shot Down in the Night
13. Hassan-i-Sahba
Encore: Spirit Of The Age
難波氏がSF同人「宇宙塵」に入会したのは中学生でしたが、それより先に入会していた「鉄腕アトムクラブ」と違って、こちらは同年代のメンバーがほとんどいなかったということで、難波氏の顔はすぐに小松左京氏や手塚治虫氏らメンバーに憶えられたのだとか。SF仲間が作家の道に進むなかで、難波氏はミュージシャンとして活動を展開していくわけですが、ある日、後にビーイングを創立する長戸大幸氏からソロアルバム制作の話がもちかけられます。これが、'79年にリリースされ、織田哲郎や亜蘭知子といった多数のビーイング関係者も参加した1stアルバム『SENSE OF WONDER』となるのですが、このアルバム制作当時の裏話も披露されていました。SF作品に捧げた楽曲ばかりという趣味に走った内容ゆえ、関係者からは「どういうアルバムなのか?」と訊かれたこともあったとか。
また、ジャケットのイラストを手塚氏が描かれているのですが、この時の話が面白いものでした。手塚氏へのオファーはあっさりと通ったのはいいのですが、当時の氏のスケジュールは相当過密であったため、いつまで経ってもイラストがあがってこなかったため、難波氏自ら高田馬場の手塚氏のところへ直接取りに行くことにしたそうです。手塚先生の原稿を待つ各社の編集者(いわゆる「手塚番」)の詰め所のようなところに通されたものの、タバコをふかし、マージャンで時間をつぶしつつ今か今かと仕上がりを待つ人たちのピリピリした雰囲気に気圧され、スタッフに別室で待てないかと難波氏が訪ねようとした矢先、手塚氏が部屋に入ってきて「ああ、今描くから!」と言われたんだそうな。かくして、難波氏は無事にジャケットを受け取ることができたというわけです。ちなみにその時、現在の浦沢氏の担当編集氏が原稿待ちでその場に居合わせていたそうで、「ミュージシャンっぽいロン毛の兄ちゃん」が入ってくるのを目撃したのだそうな。手塚氏のジャケットイラストは、一見すると氏らしくないタッチに見えたので、レコード会社の人たちはやや困惑していたそうですが、自分は手塚氏の心憎いはからいが感じられて感激した、と難波氏。CD再発盤では小さく潰れていて見えないのだけれども、LP盤ジャケットをよく見ると、手塚氏の虫マークがあることがわかるそうです。浦沢氏が自ら持参されてきた『SENSE OF WONDER』のLP盤をプロジェクターで写しながらトークが進んでおりました。
●黒沢ダイスケ PROGRESSIVE BAND
オープニング・アクトは、コナミのBEMANIシリーズへの楽曲提供で知られ、また自身が率いるプログレッシヴ・メタル・バンド「軌道共鳴」のギタリストでもある黒沢ダイスケ氏率いるバンド。ラインナップも、上田哲也(b)、藤田良介(key)、渡部正人(dr)と、近年の軌道共鳴ライヴメンバーでした。かねてからアナウンスされていた通り、1曲目はKING CRIMSONの「RED」のカヴァーでまずはドカンと一発。黒沢氏曰く「NIACIN(ビリー・シーン率いるインスト・トリオ)のカヴァー・ヴァージョンに自分たちのカラーを加えた」アレンジということで、渡部氏によるバキバキのドラムスと疾走感も交え、ヘヴィ・プログレを通り越して圧殺メタルと化したサウンドでした。続いて、ギターフリークス/ドラムマニアに黒沢氏が提供した、氏を代表する1曲である「恐怖の右脳改革」。若干、ギターやキーボードのフレーズが聴こえづらい場面もあったものの、スリリングな爽快感に溢れるスピーディーなプログレッシヴ・メタル・チューンとしてやはり素晴らしい楽曲であります。3曲目は、近年のライヴでも何度もプレイされている、上田氏のペンによる「Agharta」。ゲーム・ミュージックのキャッチーさと、90年代以降のアメリカン・プログレ・メタル(MAGNA CARTAレーベルあたりの)を思わせる構成が合わさったような力作です。ラストは、小野秀幸氏がギターフリークス/ドラムマニアに提供した「Over there」のカヴァー。弾きまくりのギターが映える、メロウなプログレッシヴ・フュージョン・ナンバーで綺麗にシメ。国産プログレ・メタル・バンドのフロントマンとしても、プログレ寄りのゲーム・ミュージック・コンポーザーとしても、今後の黒沢氏の活動に大いに期待したいですね。
●遊佐未森
2番手は、日本の幻想系ポップスを代表する存在の一人と言っても過言ではない遊佐未森さん。岩本晃市郎氏のMCによると、フェスの企画時から遊佐さんの出演は構想にあったということで、早くから打診していたそうですが、当初予定されていた3月の公演には彼女のスケジュールの関係で参加できなかったそうです。しかしながら震災の影響によりフェスが延期となったことで、改めて出演の運びとなったとのこと。遊佐さんが敬愛するケイト・ブッシュのカヴァーを3曲(「Moving」「少年の瞳を持った男」「嵐が丘」)と、オリジナルを3曲(「潮見表」「ROKA」「Tell Me Why」)披露されました。個人的に、5拍子が印象的な名曲「ROKA」が演奏されたのは非常に嬉しかったです。また、身振りも交え思い入れたっぷりに歌い上げられるケイトのカヴァーの中でも、ラストの「嵐が丘」での熱唱は、今なおこの曲に魅了されてやまない者としてはグッとくることこの上なかったです。また、バックバンドが今堀恒雄(g)、中原信雄(b)、BaNaNa-UG(key)、佐野康夫(dr)というラインナップだったということも見逃せないポイントでしょう。今回のフェスのための特別編成というのもうなづける、ハンパじゃないメンツです。言うまでもなく、安定感と安心感は折り紙つきでありました。
●桜庭統トリオ そして、今回のフェスのメイン・イベンターの一角である桜庭トリオが登場。三方を鍵盤類で固めたセッティングも存在感十分です。過去の3度のライヴでプレイしていた長谷川敦氏(GERARD~Sound Horizon)は今回参加されておらず、代役として、セッション・ベーシストの のまぐちひろし氏がプレイ。赤いスーツで決めた貴公子風ルックスののまぐち氏は、トリオのヴィジュアル面も担当していました。ドラムスはおなじみの中村俊彦氏。鋭く手数で攻める中村氏のドラム、エフェクトを多用しつつもヘヴィなベースを刻むのまぐち氏、そしてとにかく鍵盤類を弾き倒し、押しに押しまくる桜庭氏と、三者三様のプレイで魅せてくれます。各パートの長いソロ・タイムもあり、技巧派キーボード・トリオという面を存分にアピールしていました。会場限定で販売された桜庭氏のミニアルバム『After All...』からの楽曲を中心としたセットリストということで、初めて聴く楽曲が続いたのですが、やはりDEJA-VU時代から氏の作風にはブレがないですね。時にGERARDを凌ぐかと思えるほどの高いテンションはもちろん、テクニカルながらもキャッチーな落としどころがあるというのが桜庭サウンドの大きな魅力だと改めて感じました。ラストはトライエース作品から人気の高い2曲「未確認神闘シンドローム」と「The Incantation Of Devel」を続けて披露。終始最高潮のテンションで駆け抜けたパフォーマンスに、ただただ圧倒されました。
●植松伸夫/EARTHBOUND PAPAS
トリは御大 植松氏率いるEARTHBOUND PAPAS。ステージ左から、魔道士ルックスでキメた植松伸夫(key)、弘田佳孝(b)、羽入田新(dr)、岡宮道生(g)、成田勤(kbd/g)のバンドメンバーに加え、アルバムでもコーラスを担当したCHiCO、馬場宏美、佐々井康雄、木村圭児の4人も参加し、1stアルバムの楽曲をほぼ全曲プレイ。YESの「Changes」を思わせる変拍子フレーズが印象的なオリジナル曲「Metal Hypnotized」では2人のベリー・ダンサーがステージに登場したり、森林化計画のテーマソングとして提供した「Forest Of Thousand Years」では、アルバムでNip-Nop語のモノローグを担当されていたエミ・エヴァンスさんがチェロで参加するなど、ライヴならではの趣向も。何よりメンバーの皆さんがスキあらばしきりに観客を煽るので、盛り上がる場面も多々あり、エンターテインメントな面でも魅せる内容でした。アルバムだとやや物足りなかった「Liberi Fatali」や「One Winged Angel」は、ライヴだと結構印象変わるもんだなあと。そして「Eternity」はライヴでもやっぱり凄かった!ARK STORMなど、数々のメタル・バンドやセッションに参加する生粋のメタル・シンガーである佐々井氏のシャウトとハイトーンはライヴでますますパワフルに増幅され、抜群のインパクトを誇っておりました。気になるカヴァー曲はQUEENの「Bohemian Rhapsody」。楽曲の知名度はもちろんですが、4人のコーラス隊を含んだ編成と、ハイトーン・ヴォーカリストの佐々井氏の存在を活かすという点でも、なるほど納得の選曲です。アンコール曲は、THE BLACK MAGESが2ndアルバムでカヴァーした「Maybe I'm A Lion」。アレンジもTBM版準拠です。この曲のソロパートはやっぱりDEEP PURPLE(というかジョン・ロード)からの影響大だよなあと改めて思ったりしつつ、興奮のうちにライヴは幕を閉じました。
土曜日は色々と立て込んでいてライヴに間に合うかどうか不安であったのですが、ダッシュで走ってなんとか開演時間5分前に会場に到着。お客の入りはかなりのもので、ほぼ満員状態だったと思います。ドリンク飲み干して一息ついた頃にちょうど開演、ステージ左から、ネイザン・キング(Ba)、ボブ・ダルトン(Dr)、ジョン・ミッチェル(Gr)、ジョン・ベック(Key)の並びで(ベースが去年と同様ネイザン氏だったということで、リー・ポメロイ氏は今回も参加できなかった模様)1曲目は現行最新作『The Tall Ships』の楽曲でも一際煌びやかでキャッチーな「Ghosts」で景気良くスタート。多少ぎこちない感じはしたものの、聴きたいと思っていた曲が初っ端から来た嬉しさで全然気にならず。2曲目は、1stアルバム『The Big Lad In The Windmill』より「All In Red」。原曲ほどのコーラスハーモニーの厚さはなかったですが、思いのほかヘヴィなギターでカヴァーしていたように思いますし、やはり1stアルバムでも印象的な1曲であることに変わりはなかったです。3曲目の「Underneath Your Pillow」は3rd『Eat Me In St Louis』の1曲。こちらもハーモニーの厚いAOR然とした1曲で、このあたりで結構演奏は暖まってきたのではないかなと感じました。ところで、生で一度観たいと思っていたかったジョン・ミッチェルはやはり愛嬌たっぷりな人物で、たびたび"私のスペシャルドリンク"と称する蜂蜜ジンジャードリンクを飲んだり、頻繁に飛び跳ねたり、胸に手を当てて甘いヴォーカルで歌い上げたりと、その仕草はホントに観ていて飽きなかったです。オリジナル・メンバーではないとは言え、演奏・ヴォーカルのパフォーマンスを含めて、新生IT BITESのキャラクターとして十分魅力的な人材であると認識を新たにした次第であります。遠めから観てもやはりイケメンオーラを放っていたジョン・ベック、自分の位置からは顔は見えなかったですが、安心して身を任せられるドラムプレイでサウンドを支えていたボブ・ダルトン、安定感もさることながら、フレットポジションの光るベースでさりげなく存在感もアピールしていたネイザン・キング、と、各人の姿もまた印象的。話を戻して、4・5曲目は再び『The Tall Ships』より、ミッチェルの甘いファルセットヴォーカルが一際生きる「The Tall Ships」。そして、大曲の風格を備えた、コーラス、アンサンブル共に聴き所たっぷりの「The Wind That Shakes The Barley」という、アルバム終盤に連なった2曲を続けて、第一部は終了。5分の休憩を挟みます。
第2部は、今回の来日公演の眼目である『Once Around The World』完全再現ということで、会場の熱気も一際高まりを見せておりました。「Midnight」でも歓声が上がっておりましたがさることながら、躍動感溢れる名曲「Kiss Like Judas」はやはり皆テンションが一段と上がる上がる。あの分厚いコーラスのサビ"Kiss Like Judas~♪"は思わず歌いだしたくならざるを得ないというもの。ピカイチの疾走感で捻りを加えながらドライヴする「Rose Marie」、コーラスハーモニーもふんだんに盛り込まれ、優雅ながらも複雑なミドルテンポの中曲「Old Man And The Angel」はアツいインタープレイも含めて盛り上がりを見せていました。甘美なメロディを含んだ小品「Plastic Dreamer」は、途中で聴ける印象的なジョン・アンダーソン的天上人フレーズ"チャンチャンチャンチャン~イャィャイャィオ♪"のパートも聴けて満足(笑)。やはりミッチェルが歌ってもしっくり来る曲であります。終了後、メンバー全員が引っ込んだので、一瞬「アレ?」と感じたものの、どうやらアルバムラストの大曲「Once Around The World」はアンコールという扱いで演るのかと気づいてなるほど納得。15分に及ぶこの曲を演るとなると、流石に一旦一息つかないとキツいものがありますよね。シアトリカルでもあり、鮮やかでもあるこの大曲を見事に演奏し切っただけでも拍手モノです。加速度的な中盤から後半の大団円な盛り上がりには色々な意味で思わずグッと来てしまいました。
さらに2回目のアンコールへと洒落込むのか?と思いきや、これにてライヴは全て終了。名残惜しい気もしましたが(この後「Calling All The Heroes」を演るのじゃないかと思っていただけに)、今回のライヴの目的を考えるとこの後に曲を続けるわけにもいかないでしょうし、ここでスッキリ終わらせるというのも余韻があって良いんじゃないかなあということで納得。終演は20:00、キッチリ2時間で収まった濃密な一夜でした。ライヴの数日前から『Once Around The World』を何度も聴き直して、改めて(良い意味で)スキのない魅力的作品だということを再認識したのですが、ライヴでさらにその魅力を再々認識したわけで、そういう意味でも意義深かったです。是非とも再結成後2作目のアルバムを作って、また来日して欲しいですね。
≪セットリスト≫
【第一部】
1:Ghosts
2:All In Red
3:Underneath Your Pillow
4:The Tall Ships
5:The Wind That Shakes The Barley
[休憩(5分)]
【第2部】
6:Midnight
7:Kiss Like Judas
8:Yellow Christian
9:Rose Marie
10:Black December
11:Old Man and the Angel
12:Plastic Dreamer
しばしの休憩を挟み、第二部へ。リコーダーとヴァイオリンの絡みが心地よい「ユハンヌス」、激しくキレたヴァイオリンによる粘りのあるフレージングが特徴の、アストル・ピアソラ的タンゴ・ナンバー「ベタ・スプレンデス」、一転して爽やかなるキレ味を含みこんだ「Perpetual Motion」へと続いて、再び中島氏を迎えて、今回初披露となる新曲「命を繋ぐ水」へ。つい最近大山氏が手がけた某ゲームの楽曲のアレンジだそうで、民族的テイストもたっぷりの颯爽と駆けるかのような曲。収録されている某ゲームが非常に気になるところであります(恐らくPSPソフトであるクラシック・ダンジョンではないかという話も)。エレアスでもお馴染みの「迷いの森」、そしてオバヲ氏による激しい刻みのパーカッションソロから流れるようにしてアコアスの代表曲である「Marching Grass on the Hill」と続き、ラストは、いつも北海道の帯広からアストゥーリアスのライヴを観にこられているというファンの方のリクエストで、ライヴでは久々の演奏となる「Ryu-Hyo」でしっとりと第二部は終了。
続いてアンコールへ。1度目のアンコールではまず大山氏がソロで登場し、4月に出演が決定しているポルトガルのGouveia Art Rockフェスティバルの大トリにスティーヴ・ハケット・アコースティック・トリオがアナウンスされたということで、彼に捧ぐ意味合いも込めてGENESIS時代のハケット氏の小品「Horizons」のカヴァーを「15年くらい前に友人の結婚式で演奏して以来(大山氏MC)」ぶりに披露。その後、残りのアコアスメンバーも登場し、軽快な1曲「Distance」を演奏。アンコールはもう一度あり、2度目のアンコールは想定外だったとのことで、オバヲ氏を迎えた編成で再び「黄源の舞」を。パーカッション入りでもう一度聴きたいと思っていたので、嬉しいアンコールでありました。前回のエレアスと同様、今回も大満足のライヴでありました。「パーカッションが入ることで、ここまでパワフルになるのか!」という驚きと、アコースティックでありながら(ちょっとエレアス的な?)ロックなテイストも十分に感じさせる、躍動感のあるライヴだったと思います。アコアスとしての今後の活動は、目下3月6日に恵比寿で行われるZIZZ FES 4への30分程度の出演とか。そして3月27日にはエレアスとして、KBBとのジョイント・ライヴということで、来月もまた楽しみであります。
≪SETLIST≫ 【第一部】
1:神の摂理に挑む者たち
2:かげろう
3:凍てついた記憶
4:Legend
5:黄源の舞
6:邂逅
7:ルミナス・フラワー
【第二部】
8:ユハンヌス
9:ベタ・スプレンデス
10:Perpetual Motion
11:命を繋ぐ水(新曲)
12:迷いの森
13:パーカッションソロ~Marching Grass on the Hill
14:Ryu-Hyo
Encore
15:Horizons(GENESIS カヴァー)
16:Distance
Encore
17:黄源の舞
3曲目は93年発表の3rd『Cryptogam Illusion』より「Phoenix」、スタイリッシュに燃え盛る情熱的楽曲の姿は十数年経っても変わっておらず、思わずグッとくるものが。続く4曲目は大曲「Castle In The Mist」、静から動、動から静へと移り変わる展開がまさに霧を抜けてその先に聳え立つ城を眼前に捉えるがごときイメージを喚起させる勇壮雄大な仕上がり。続いては「3人で演奏する楽曲を今回用意してきました」ということで、まずはアコースティック・アストゥーリアスでも演奏されていた川越氏の楽曲「雪舞う」をベース、キーボード、ヴァイオリンのトリオ編成にて演奏。5拍子のパッセージが優雅に流れていくこの曲でクールダウンが図られ、第一部は終了、15分のしばしの休憩を挟みます。
第二部では、ドラムス、ギター、ヴァイオリンというトリオ編成にて「Synapse」。「せっかくですしStella Lee Jones(平田氏、田辺氏、テイ嬢の3人も参加している7人編成バンド)の曲をやりましょうよ」→「7人編成で演る曲を3人で演るの!?」→「結局、新曲を書いてくれました」というエピソードもなんとも微笑ましい楽曲で、優雅な雰囲気でありながらぐねぐねとうねる妖しさも兼ね備えており、これからどう成長していくのか、そしてStella Lee Jonesのライヴでどう生まれ変わるのか、期待感の持てる内容でしたね。
インドアのライヴばかり行っていて、こういう野外フェスには一度も行ったことがなかったので、とりあえず行ってみようかしらんということで、
ROCK IN JAPAN
FESTIVAL、一日目だけ参戦してきました。前日の予報だと終日曇りだという話だったので、絶妙な天気が続くのかしらと一抹の不安めいたものを感じて
いましたが、実際は昼ごろから日差しが射し始めてからナイスな晴れ模様が続くようになり、絶好のフェス日和になったんじゃないかなあと(おかげで後日日焼けのヒリヒリ感に苛まれたけど)。
「疾走」 「超える」 「NOS」 「Pity on the boulevard」 「白日」 「FLY」 「Glare」
やはり先ごろ出た新譜『TWANGS』の曲がメイン。「疾走」「NOS」「Pity on the
boulevard」の3曲をプレイ。「疾走」は確実に演るだろうなあと思っていましたが、まさか7分に及ぶ力作「Pity on the
boulevard」をこのフェスで演ってくれるとは思わなかった(ちなみに18日の野音でのライヴでもプレイしていたそうです)。この曲のゆったりとし
ながらもなかなかに起伏に富んだ展開や、「疾走」「NOS」の端々からにじみ出るかのようなレトロな味わいのあるムードなどを聴いていると、
『TWANGS』は03年の『イデアの水槽』とは違うベクトルでプログレッシヴなもの(あるいはブリティッシュロック的なモノ)を感じさせるのある作品だよなあと改めて思ったり。「超える」「FLY」という近年のシングル曲の間に、"懐かシングル"曲として98年の「白日」を挟むあたりもなんともニクイ。
●ACIDMAN 【GRASS STAGE】
「CARVE WITH THE SENSE」 「アイソトープ」 「FREE STAR」 「ファンタジア」 「リピート」 「赤燈」 「Under the rain」 「ある証明」 「Your Song」
「God gives meaning, God give pain!!」 演奏にぴったり合わさってスクリーンに次々と映し出される歌詞。視覚・聴覚共に生生しくインパクト絶大。アルバム内でも覚えやすい曲だけど、これでしっかりと焼き付けられてしまった。「Halo」終了時点でメンバーは退場するものの、静と動が交互に押し寄せる楽曲群で皆のテンションは上がりに上がっていたようで、かなり熱の入ったアンコールの手拍子が起こると同時に客席はスタンディング状態に。そしてメンバーが再登場、スティーヴンの「楽しんだかい?」のMCに続いて演奏された曲は。
01.Circuitry of the Wolf
02.Chinaberry Tree
03.Am I Wry? No
04.156
05.Snow Brigade
06.The Zookeeper's Boy
07.Shiroi Kuchibiruno Izanai
08.She Came Home for Christmas
09.Special
10.Why Are You Looking Grave?
11.She Spider
12.Louise Louisa
13.(?)
【encore1】
14.Apocalypso
15.Eight Flew Over, One was Destroyed