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2018/10/06

PROG FLIGHT@HANEDA(Acoustic Asturias、Lu7、新●月Project feat 北山真、KBB)2018年10月6日(土)@羽田 ティアットスカイホール

 昨年に続き、行ってきました。Acoustic Asturias、Lu7、新●月Project feat 北山真、KBBの4バンドが一堂に会したフェス。会場は昨年同様、羽田空港の4階レストラン街と同じフロアにあるティアットスカイホール。
http://crysta.jp/progflight






《Acoustic Asturias》
https://msmtr2.wixsite.com/ac-as

WATARIDORI
Adolescencia
Corridoio Molle
深夜廻~テーマ~
〈「深夜廻」より〉
黄源の舞
Waterfall
氷雨
紅蓮菩薩
〈「装甲悪鬼村正」より〉
Distance


川越好博 (piano)
筒井香織 (clarinet, recorder)
テイセナ (violin)
西村健 (guitar)

《Lu7》 
http://www.lu7.biz/

ミドル・ロングサーキット 〈「チョロQ2」より〉
L'esprit de l'exli
Flying Seed(Landscape37)
砂の階段
【with 筒井香織】
トキヲコエテソラニカエリ
新曲2曲


梅垣ルナ(keyboards)
栗原務(guitar)
岡田治郎(bass)
嶋村一徳(drums)


 15分ほど押しての開演。1バンド目は、先月9月1日に南青山MANDARAで昼夜2回公演を行ったばかりのアコースティック・アストゥーリアス。大山曜氏が手がけられた「深夜廻」(日本一ソフトウェア)のテーマもやはり今回のセットリストにふくまれておりました。静かに、そして様々な情感たっぷりに世界観を物語る、白眉な一曲だと改めて思います。Lu7は昨年同様、2バンド目として登場。定番の「ミドル・ロングサーキット(チョロQ2)」「L'esprit de l'exil」「Flying Seed(Landscape37)」、そして大曲にして難曲「トキヲコエテソラニカエリ」も、すっかり馴染んだ印象があります。今回はゲストで筒井さんを迎えての「砂の階段」、さらに今冬リリース予定の5thアルバムに収録される新曲を2曲初披露。爽やかなドライヴ感でグイグイ行くタイプの楽曲でした。



《新●月Project feat 北山真》
http://blog.livedoor.jp/shingetsutv/

殺意への船出 PART2
白唇
銀の船
テピラの里
手段


津田治彦(guitar)
花本彰(keyboard)
荻原和音(keyboard)
直江実樹(radio)
石畠弘(bass)
小澤亜子(percussion)
谷本朋翼(drums)
北山真(guest vocal, tambourine)


 1979年に新月の1stアルバム『新月』がリリースされて、来年で40周年。2006年に新●月が復活し、2007年に北山氏が脱退されてから10年とちょっと。北山氏は2008年に「北山真 with 真○日」でデビューライヴを行い、2015年にアルバム『冷凍睡眠』を発表。新●月Projectは2013年のライヴ活動再始動後、これまでに五十嵐勝久氏、A.m.u.氏、上野洋子氏、ワタナベカズヒロ氏らをゲストヴォーカルに迎えてライヴを行ってきました。そんな新●月Projectと北山氏が再びステージで合流を果たし、「ほぼ新月」となった今宵。感慨もさることながら、息をのみました。銀のマントを羽織った北山氏が客席中央からステージ入りするとともに、大曲「殺意への船出 PART2」で開幕。静かなる叙情も顔をのぞかせる鬼気迫るパフォーマンス、一瞬で場を支配する北山氏のオーラ。手に汗を握る緊張感込みでゾクリとさせられました。続いての「白唇(しろくちびる)」にも感激の至り。北山氏と花本彰氏による新ユニット《静かの海》の楽曲「銀の船」「テピラの里」は、詩情あふれるダイナミックな歌もの、12月26日に発売が予定されているアルバムが楽しみであります。北山&花本 両氏の共作曲であり、アルバム『冷凍睡眠』のラストも飾った「手段」の後、ふたたび新●月のレパートリー「鬼」へ。白装束をまとっての往年のパフォーマンスが再び蘇るとともに、北山氏のたたずまいは間違いなく何かが憑依していました。あれは、やはり鬼だったのでしょうか。



《KBB》
http://tsuboy.internet.ne.jp/kbb/

Kernel
白虹
この世の約9個の秘密
Age of Pain
Inner Flames
《スペシャルセッション》
Watcher of the Skies
【with 栗原務&梅垣ルナ&筒井香織&北山真&花本彰】

壷井彰久(violin)
高橋利光(keyboard)
Dani(bass)
菅野詩郎(drums)


 今回のトリは肉厚・骨太・灼熱のヴァイオリン・プログレッシヴ・ロックバンド KBB。壷井氏は客席中央からステージ入り。幾度となくライヴを目にしていますが、鉄板の安定感、高密度のパフォーマンス。そして壷井氏と高橋氏のボケとツッコミ的MCのユルさには毎度ニンマリとさせられます。アルバム『Age of Pain』が出てからもう5年が経つということに気づかされたわけですが、全編にわたって9拍子で貫かれた「この世の約9個の秘密」ともども、次のアルバムが待たれます。マハヴィシュヌ・オーケストラもかくやのウルトラパワーチューン「Inner Flames」のあとは、KBB with 栗原務&梅垣ルナ&筒井香織&北山真&花本彰によるGENESIS「Watcher of the Skies」のカヴァーセッション。全バンド終了後、Watcher of the Skiesのバッキングのリズムに倣った、一本締めならぬ「ウォッチャー締め」で閉幕しました。終演は21時20分。最終的に予定終了時刻より50分押しという豪快なタイムスケジュールとなりましたが、今年も素晴らしい内容でした。次回/第3回が行われるかは現時点ではまったくの未定ですが、これ以上ない好条件の会場と、破格のチケット代をみても採算度外視のフェスだと改めて感じます。2年連続で本フェスの開催を陣頭指揮された栗原氏に深く感謝いたします。スタッフ、関係者、出演者のみなさん、お疲れさまでした。

2017/12/10

Hans Zimmer『Live in Prague』(2017)


http://www.hanszimmerlive.com/liveinprague/
 
「レインマン」(1988)、「ライオン・キング」(1994)、「グラディエーター」(2000)〈パイレーツ・オブ・カリビアン〉シリーズ(2003~)、「ラスト・サムライ」(2003)〈ダークナイト〉トリロジー(2005~2012)、「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)、「インセプション」(2010)、「インターステラー」(2014)、そして今年の「ダンケルク」「ブレードランナー2049」に至るまで、手がけた映画サウンドトラックは150以上。受賞歴・ノミネート歴多数。1989年に設立したMedia Venturesを前身とする音楽制作プロダクション「Remote Control」からは、マーク・マンシーナ、トレヴァー・ラビン、ローン・バルフェ、ヘンリー・ジャックマン、ラミン・ジャヴァディ、ベンジャミン・ウォルフィッシュなど多数のコンポーザーを輩出し、映画音楽制作における一つの方法論をも確立。当代トップクラスのコンポーザーとして不動の地位を築き上げたハンス・ジマー。彼はイギリス・ロンドン公演を皮切りに、2016年4月6日から6月5日にかけて大規模なコンサートツアーをヨーロッパで数十公演行っており、同ツアーから5月7日のチェコ・プラハ「O2 Arena」でのパフォーマンスを収録したライヴアルバムが本作。2枚組CDのほか、4枚組LP、DVD/Blu-rayの各ヴァージョンでリリースされています。
http://www.eagle-rock.com/2017/08/hans-zimmer-live-in-prague/


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 ライナーノーツを映画プロデューサーのジェレミー・トーマスが書いており、なぜ、ロンドンやベルリンではなくプラハのライヴをシューティングしたのかということについての見解を書いてもいるのですが、プラハはヨーロッパの文化の中心地であり、フランツ・カフカやミロス・フォアマン、ヴァーツラフ・ハヴェルを輩出した地である。ヴァーツラフ・ハヴェルは大統領となったあとにフランク・ザッパを特別な大使として信任していて――ところでザッパといえばマザーズ・オブ・インヴェンションだが、バンドのトランぺッターの一人であったブルース・ファウラーは、ジマーのサウンドトラックの主要オーケストレイターを長年に渡って務めていて……といった具合で、なかなか粋な内容でした。ライヴのレビューも簡潔かつ的確であり、まことに素晴らしいテキストです。


Live in Prague
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Hans Zimmer
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 一言でいって、最強のライヴアルバムです。ニック・グレニー=スミス(音楽ディレクターも兼任)、スティーヴ・マッツァロ、アンドリュー・カヴィンスキ、ネイサン・ストルネッタ、リチャード・ハーヴェイといった「Remote Control」の仲間たちをはじめ、ARISTOCRATSやスティーヴン・ウィルソン・バンドでもその技巧を振るうガスリー・ゴーヴァン、オルタナティヴ・ロック・バンド INCUBUSのマイク・アインジガー、そして「インセプション」「アメイジング・スパイダーマン2」のサントラに客演したThe Smithのジョニー・マーといったギタリストたち。ヨランダ・チャールズ、サットナム・ラムゴートラ、ティナ・グオ、アン・マリ―・シンプソンといった、セッションプレイヤーであり、スコアのレコーディングメンバーである面々。〈ライオンキング〉のプロデューサー/コンポーザー/アレンジャーであるリーボ・M、ヴォーカリストであるブイ・ザマらを擁した20名以上の大編成バンドに、チェコ・ナショナル・シンフォニー・オーケストラとコーラス隊を迎えた総勢72名の巨大編成のもと、とてつもないスケールのエピック・ミュージックが濃縮されております。まさにハンス・ジマーがこれまでに築き上げてきた一大帝国の軌跡といっても過言ではありません。こちらの予想のはるか上をいく興奮と感動にただただ打ち震えるばかり。




「ドライビング Miss デイジー」「シャーロック・ホームズ」「マダガスカル」の三作を巧みな流れで仕上げた軽快なオープニングメドレーから既に見事なつかみ。続く「クリムゾン・タイド」「天使と悪魔」の二部構成メドレーは相当な破壊力で、ガスリーのギターが泣き、重厚なパーカッション&ドラムソロにクワイアコーラスとストリングスが入り乱れ、結果的にシンフォニック・ロックやメタルオペラ系リスナーにもガンガンに刺さるパフォーマンスが繰り広げられます。「グラディエーター」メドレーは、リサ・ジェラルドのオリジナルをシャリナ・ラッセルが歌い上げ、「ダ・ヴィンチ・コード」"Chevaliers De Sangreal"は、ルサンダ・パンフィニのヴァイオリンが哀切の響きを奏で、「ライオン・キング」"Circle of Life (Prelude)" "King of Pride Rock"では。リーボ・Mとブイ・ザマが力強いデュオ・ヴォーカルを披露。





「パイレーツ・オブ・カリビアン」4曲メドレーは、サットナム・ラムゴートラのパーカッション、ティナ・グオのエレクトリック・チェロ、スティーヴ・マッツァロの12弦ギターをフィーチャー。焦らしに焦らして、満を持しての"He's A Pirate"がやってくる瞬間のカタルシスは絶大です。ここから「トゥル―・ロマンス」「レインマン」「マン・オブ・スティール」「シン・レッド・ライン」そして「アメイジング・スパイダーマン2」のメインテーマ連発を経て、「ダークナイト」からの5曲を混ぜたメドレーは強迫的なコーラス/チャントがヘヴィなリフとともに執拗に押し寄せるアレンジとなっており、さらにエグみを増しています。"Aurora"は2012年にコロラド州デンバー郊外オーロラの映画館で起こった銃乱射事件を受けて、被害者遺族のためのチャリティとして制作したオリジナル曲。オーラスは、壮大で静謐なサウンドスケープが繰り広げられる「インターステラー」メドレーと、マイク・アインジガーとジョニー・マーによるギターユニゾンも盛り込まれた「インセプション」メドレー。アンサンブルの総力を結集したダイナミックな2つのメドレーでコンサートは締めくくられます。なお、今年は5月のフィンランド・ヘルシンキ公演を皮切りに、10月には韓国のオリンピックスタジアムに至るまで数十公演のツアーを行いました。4月のコーチェラ・フェスティバルにも出演し、ジョニー・マーの息子であるナイル・マーがギターを弾いていたほか、6月のパリ公演ではヴァイオリニストのディディエ・ロックウッドがゲスト参加していたもよう。見ごたえのある圧巻のパフォーマンスを、ぜひとも日本でもやってほしいものです。



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『Live In Prague』

Hans Zimmer (guitar, banjo, piano)

Yolanda Charles(electric bass)
Mike Einziger (guitar)
Nick Glennie-Smith (keyboards)
Guthrie Govan (guitar)
Tina Guo (electric cello)
Richard Harvey (Woodwinds)
Andrew Kawczynski (synthesizer)
Gary Kettel (percussion)
Lucy Landymoor (percussion)
Holly Madge (percussion)
Johnny Marr (guitar)
Steve Mazzaro (keyboards, guitar)
Lebo M (vocals)
Rusanda Panfili (violin)
Andy Pask (upright Bass)
Satnam Ramgotra (drums, tabla)
Czarina Russell (vocals, tubular bells)
Ann Marie Simpson (violin)
Nathan Stornetta (mallet kat)
Mel Wesson (synthesizer)
Buyi Zama (vocals)

Czech National Symphony Orchestra & Choir(Orchestra & Choir)

Director: Peter Asher
Musical Director: Nick Glennie-Smith

Recorded at The O2 Arena, Plague

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《DISC 1》

1. Medley:
(a) Driving (「ドライビング Miss デイジー」)
(b) Discombobulate (「シャーロック・ホームズ」)
(c) Zoosters Breakout (「マダガスカル」)


2. Medley:
(a) Crimson Tide(「クリムゾン・タイド」)
(b) 160 BPM (「天使と悪魔」)


3. Gladiator Medley:(「グラディエーター」)
(a) The Wheat
(b) The Battle
(c) Elysium
(d) Now We are Free


4. Chevaliers De Sangreal (「ダ・ヴィンチ・コード」)

5. The Lion King Medley:(「ライオン・キング」)
(a) Circle of Life (Prelude)
(b) King of Pride Rock


6. Pirates Of The Caribbean Medley:(「パイレーツ・オブ・カリビアン」)
(a) Captain Jack Sparrow
(b) One Day
(c) Up Is Down
(d) He's a Pirate


7. You're So Cool (「トゥル―・ロマンス」)

8. Main Theme(「レインマン」)


《DISC 2》

1. What are You Going to Do When You are not Saving the World (「マン・オブ・スティール」)

2. Journey to the Line (「シン・レッド・ライン」)

3. The Electro Suite (「アメイジング・スパイダーマン2」)

4. The Dark Knight Medley:(「ダークナイト」)
(a) Why So Serious?
(b) Like a Dog Chasing Cars
(c) Why Do We Fall
(d) Introduce a Little Anarchy
(e) The Fire Rises


5. Aurora

6. Interstellar Medley:(「インターステラー」)
(a) Day One
(b) Cornfield Chase
(c) No Time for Caution
(d) Stay


7. Inception Medley:(「インセプション」)
(a) Half Remembered Dream
(b) Dream is Collapsing
(c) Mombasa
(d) Time


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【関連記事】
Hans Zimmer Early Works ― スタジオミュージシャン時代のハンス・ジマーの足跡をたどる
1970年代半ばごろに、ジマーは渡英してスタジオミュージシャンとして活動しはじめるのですが、そのころに関わったアルバムにはどんなものがあるのか、1985年ごろまでのものを調べてみました。


Hans Zimmer & Richard Harvey『The Little Prince(リトルプリンス 星の王子さまと私)OST』(2015)
リチャード・ハーヴェイはプログレッシヴ・ロック・バンド GRYPHONで70年代に活動し、同バンド解散後はジマーのスコアやオーケストレーションなどに数多く携わっております。2009年の再結成GRYPHONに加入して現在もメンバーとして活動中のグラハム・プレスケットも、ジマーとは80年代からの盟友。1995年に公開された映画「愛に迷った時」のスコアはジマーとグラハムの共作です。また、リチャードは2016年に再度GRYPHONを脱退しますが、後任メンバーとして加入したキース・トンプソンとローリー・マクファーレンはリチャード・トンプソンやマイケル・ナイマンとも仕事歴のある面々です。

Hans Zimmer & Benjamin Wallfisch『Blade Runner 2049 OST』(2017)

2017/11/25

PROG FLIGHT@HANEDA(ERA、SENSE OF WONDER、Lu7、ELECTRIC ASTURIAS)2017年11月25日(土)@羽田ティアットスカイホール

 PROG FLIGHT@HANEDAに行ってきました。ERA、SENSE OF WONDER、Lu7、ELECTRIC ASTURIAS+αのパフォーマンスが一堂に会した至福の4時間半。会場のティアットスカイホールは羽田空港の4階レストラン街と同じフロアにある小型ホールなので、周辺環境的なもてなしのよさも含めると会場的にトップクラスのハコだと思いましたね。ライヴを観た後に土産物屋で散財しそうになる誘惑にかられるという。
http://www.tiatskyhall.jp/





《ERA》
実のところERAのライヴを観るのは実は初めてだったのですが、まさに圧巻の一言。ギターとヴァイオリンのアコースティック・デュオの音の芳醇な厚みと可能性をまざまざと観た感があります。スペースやセッティングがコンパクトで済むということで「立って半畳、寝て一畳」と壷井さんがMCで例えていたのは言いえて妙でしたw

【セットリスト】
1. Sailing Stone
2. 忘れられた舟
3. Pica
4. Under the Red Ground
5. Three Colors of the Sky
6. 金環食

鬼怒無月(guitar)
壷井彰久(violin)


《SENSE OF WONDER》
よくよく思い返してみると、自分が前回SoWのライヴを観たのは2005年の神戸チキンジョージ以来であり、12年ぶりでした。そうる透氏のドラムは前回観たとき以上のパワフルさでぶっ飛ばされたり、昨年の「鍵盤生活40周年記念」アルバム『一生鍵命』のヴォーカル曲「ココロと心臓」「浮遊」はどちらも染みる名曲だと改めて。ラストはやはり「DUNE」。

【セットリスト】
1. パーマー・エルドリッチの三つの聖痕(Part.2)
2. ココロと心臓
3. 虚無回廊
4. 夏への扉
5. 浮遊
6. DUNE

難波弘之(keyboards, vocal)
松本慎二(bass, chorus)
そうる透(drums, chorus)


《Lu7》
Lu7のライヴを観るのは二年半ぶり三度目。大曲「トキヲコエテソラニカエリ」がいきなり一曲目に来てビックリしたのですが、さらに怒涛の流れで「ミドル・ロングサーキット(チョロQ2)」「L'esprit de l'exil」を含む数曲を演奏。単独ライヴ時とは一味違うスリルがありました。そのあと、大木理沙さんと壷井彰久氏を迎えて、ともに久々の演奏だという「雨夜の月」「Canary Creeper」を。ちなみに「雨夜の月」は梅垣さんがアムゼル瑞氏(vocal)と本山明燮氏(guitar)と2013年に結成されたトリオ もすもすぷらむ(Mos Mos Plum)による幻想的な楽曲です。

【セットリスト】
1. トキヲコエテソラニカエリ
2. 12th Tree
3. Bluetail Of Passage
4. Flying Seed(Landscape37)
5. L'esprit de l'exli
6. ミドル・ロングサーキット(ゲーム「チョロQ2」より)
7. 雨夜の月(with 大木理紗/壷井彰久)
8. Canary Creeper(with 大木理紗/壷井彰久)

梅垣ルナ(keyboards)
栗原務(guitar)
岡田治郎(bass)
嶋村一徳(drums)


《ELECTRIC ASTURIAS》
トリはエレクトリック・アストゥーリアス。選曲は難曲&変拍子尽くしのストロングスタイル。エフェクトをたっぷりかけて歪ませたベースを弾く大山氏と、凶悪なヴァイオリンを弾くテイセナさんの「組曲 ゴルゴ―ン」の凄みたるや、アルバム収録が改めて楽しみです。大木理沙さんを迎えての「Barren Dream」(ミスターシリウス)、「木霊」(ページェント)のカヴァーも極上でありました。ラストは エレアス with 大木理沙&栗原務&梅垣ルナ&鬼怒無月&難波弘之の総勢十名による圧巻の「燃ゆる灰」(ルネッサンス)のカヴァーセッションで〆。

【セットリスト】
1. 時を支配する人々
2. Double Helix
3. Skelter(ゲーム「神獄塔 メアリスケルター」より)
4. Barren Dream [ミスターシリウス] ~木霊 [ページェント](with 大木理沙)
5. 組曲 ゴルゴ―ン
(i)メデューサ
(ii)ステンノー
6. Tangram Paradox
7. 燃ゆる灰 [ルネッサンス]
(with 大木理沙/栗原務/梅垣ルナ/鬼怒無月/難波弘之)

大山曜(bass)
平田聡(guitar)
テイセナ(violin)
川越好博(keyboards)
田辺清貴(drums)


 タイムスケジュールがなかなかタイトだったので、果たしてこの通りに行くのか開演前まではちょっと気にかかっていたのですが、終わってみれば ほぼ時間通り。滞りのない転換と進行に尽力されたスタッフ、関係者そして出演者のみなさん、本当にお疲れさまでした。また是非ともこういった形のイベントを企画していただけると嬉しいです。

2017/10/21

MARILLION Japan Tour 2017 (w/ RANESTRANE)2017年10月21日(土)@川崎クラブチッタ



http://clubcitta.co.jp/001/marillion/


 MARILLION(と、RANESTRANE)の来日公演を観てきました。前座で出演したラネストラーネは、「ノスフェラトゥ」「シャイニング」「2001年宇宙の旅」などの映画作品をモチーフにしたコンセプトアルバムを制作しているイタリアのプログレッシヴ・ロック・バンド。近作ではスティーヴ・ホガースやスティーヴ・ロザリーがゲスト参加しており、それもあっての今回の前座起用だったのでしょう。アルバムをつくりこむタイプのバンドゆえ、ライヴはどんなものなのかと半信半疑だったのですが、こんなにライヴ映えする曲と頼もしいパフォーマンスだったとは、嬉しい驚きでした。来年、結成20周年を迎えるようです。

 傑作『Brave』がリリースされた1994年以来の来日となるマリリオンは、予想と期待をはるかに上回るもので、スティーヴ・ホガースがステージに出てきて第一声を発し、「曲に入り込んだ」瞬間から場の空気が一変、鳥肌が立ちました。もはや格が違う! 踏んだ場数が違う! 年季が違う! 次元が違う! の四拍子でとんでもなかったです。楽器持ち替えをふくめてスキのない、でも身振り手振りで終始愛嬌のあるホガースのステージワークは還暦間近とは思えぬバイタリティでしたし、琴線に触れ続けるダイナミックな構成とメロディの楽曲、バックに流れる映像とのシンクロ、圧倒的なパフォーマンスとして完成されていると改めて思いました。本国では数千クラスの大ホールを余裕で埋めてしまうバンドとなって久しいので、現行のマリリオンを数百のキャパのハコで観られるというのは今となってはレアな機会としか言いようがなく、そういう意味でも貴重でした。セットリストも1日目と2日目で細かく入れ替えていましたし、ホガースの「お待たせしました」の日本語MCも、23年ぶりの来日と考えると感慨もひとしお。また日本で観たいですよ。






【2017/10/20(1日目)】

01.El Dorado(18th)
02.You're Gone ★(13th)
03.The Leavers ★(18th)
04.Fantastic Place(13th)
05.Mad into ★(7th)
06.Afraid of Sunlight ★(8th)
07.Sugar Mice ★(4th)
08.Sounds that Can't be Made ★(17th)
09.Power(17th)
10.Man of 1000 Faces(9th)
11.King ★(8th)
12.Neverland ★(13th)

《Encore》
13.The Invisible Man(13th)


【2017/10/21(2日目)】

01. Gaza(17th)
02. You're Gone ★(13th)
03. The Leavers ★(18th)
04. Beyond You(8th)
05. Sugar Mice ★(4th)
06. Mad ★(7th)
07. Afraid of Sunlight ★(8th)
08. Sounds that Can't be Made ★(17th)
09. Easter(5th)
10. King ★(8th)
11. This Strange Engine(9th)

《Encore》
12. Three Minute Boy(10th)
13. Neverland ★(13th)


★両日共通曲目


【4th】  Clutching at Straws(1987)
【5th】  Seasons End(1989)
【7th】  Brave(1994)
【8th】  Aftraid of Sunlight(1995)
【9th】  This Strange Engine(1997)
【10th】 Radiation(1998)
【13th】 Marbles(2004)
【17th】 Sounds That Can't Be Made (2012)
【18th】 Fuck Everyone and Run (F.E.A.R) (2016)



両日のセットリストで共通なのは

「You're Gone」
「The Leavers」
「Mad」
「Afraid of Sunlight」
「Sugar Mice」
「Sounds that Can't be Made」
「King」
「Neverland」


曲目の差異

1日目では
「El Dorado」
「Fantastic Place」
「Power」
「Man of 1000 Faces」
「The Invisible Man」

2日目では
「Gaza」
「Beyond You」
「Easter」
「This Strange Engine」
「Three Minute Boy」

がそれぞれ聴けたということになる。2日目は実質ダブルアンコール。

2017/06/22

「SYMPHONIC NIGHT VOL.1(BAROCK PROJECT&MOON SAFARI)」2017年6月22日@TSUTAYA O-EAST ライヴレポート


http://www.marquee.co.jp/live/maniera.html

 イタリアのBAROCK PROJECTと、スウェーデンのMOON SAFARIのツーマンライヴに行きました。前者は初来日、後者は2013年11月の「ヨーロピアン・ロック・フェス2013」、2014年10月の単独来日公演に続く三度目の来日です。


《BAROCK PROJECT》

01. Overture
02. Gold
03. My Silent Sea
04. Fool's Epilogue
05. Broken
06. Skyline

【Encore】
07. The Longest Sigh


 セットリストは、日本での出世作となった4thアルバム『Skyline』の楽曲を中心に、バンドとして大きな転換点となった3rdアルバム『Coffee In Neukölln』から、クラシカルな香りをたっぷりと含みこんだ"Fool's Epilogue"、「◯◯のフォロワー」感を脱臭して、バンドの基本コンセプトであるクラシックとロックの融合に全力で注力した最新作『Detachment』からの"Broken"という、それぞれの自信曲を挟んだ全7曲。冒頭で演奏されたインストナンバー"Overture"こそ、演奏がちょっと固かった印象がしましたが、二曲目の"Gold"の途中からはしっかりとエンジンがかかってきて、中盤以降はバッチリ最良に仕上がっていました。"Broken""Skyline"も、そしてアンコールの"The Longest Sigh"も、歌心のあるメロディと、堅実な演奏でじわじわ盛り上げていく楽曲の強さは改めて素晴らしいの一言。リーダーのルカ・ザッビーニはやはりイケメンのオーラを放っており、キーボードはもちろん、ヴォーカルにギターにと大活躍。客席の拍手フライングが途中若干あったのだけど、次の曲の終わりごろで「もうちょっと待ってネ」という感じで人差し指でサインを出した後に「OK!」と言って曲を締めていたところもお茶目でした。脱退したルカ・パンカルディの後任として加入した新ヴォーカルのアレックス・マリは、立ち回りをふくめてやはり上手いなあと。ザッビーニはギターもヴォーカルもこなせる人でもあるのだけど、楽器隊は基本的に堅実さ重視のためあまり動かないし、歌心のあるクラシカル・ロックの舵取りでは彼が動き回ってうまいことコントロールしていたという印象があります。イタリア本国ではIRON MAIDENやQUEENのトリビュートバンドなどでも歌っていたとのことで、実にこなれていましたね。スタジオ盤でのギターとドラムはマルコ・マッツォッコーロとエリック・オムベッリがそれぞれプレイしていますが、ライヴではジャコモ・アンセルミとアンディ・バルトルッチがメンバーとしてプレイ。チリチリヘアが印象的なジャコモはアメリカで音楽理論を学んだ人で、GOBLINのファビオ・ピニャテッリとアゴスティノ・マランゴロを擁する別動隊ゴブリンことGOBLIN REBIRTHのギタリストでもあります。アンディはジャズ/フュージョンにも造詣の深いセッションドラマーです。


http://www.barockproject.net/



《MOON SAFARI》

00. Sugar Band (Outro部分)
01. 1987 (新曲)
02. A Kid Called Panic
03. Emma Come on (新曲)
04. Constant Bloom
05. Southern Belle
06. Heartland
07. Too Young to Say Goodbye
08. Diamonds
09. Beyond the Blue (新曲)

【Encore】
10. Mega Moon
11. Constant Bloom



 25分の休憩を挟み、MOON SAFARI。前回の来日公演も値千金のライヴでしたが、今回はその前回の印象すらもさらに鮮やかに上回る、完成されたパフォーマンス。最大四人で折り重なる華のあるヴォーカル/コーラス、グレイトな演奏、そして、動き過ぎだろ! というくらいにステージ上を所狭しと艶のあるムーヴでクネクネ動き回るペッター・サンドストロム! とにかくメンバーや客席を煽るので楽しいったらありゃしない。圧倒的でした。いや圧倒的すぎた。2015年の時点でライヴで披露されていた"Emma Come on"をふくめ、"1987" "Beyond the Blue"と、現行アルバム未収録の新曲も計3曲披露。"Emma Come on" "1987"はどちらも「顧客がムーンサファリに求めているもの」がギュッと詰まったベリベリキャッチーで爽やかで激甘なコーラスポップチューン。"Beyond the Blue"はアカペラ曲です。前回の来日のあと、2015年に脱退したトビアス・ラングレンの後任としてドラムをプレイしているミカエル・イスラエルソンは、ヴィンテージ路線のプログレハードバンドとしてデビュー時は日本でも少し話題になったBLACK BONZOのドラマーでもあるのですが、実際観るとこんなにも近距離パワー型だったのかと。とにかく音が重いしデカい。その一方で、アカペラ曲の"Southern Belle"ではキーボードを弾いたりするので、ギャップ萌え要員でもあります。アンコールは「ロックマン、メガマン、メガムーン」というシャレっ気のあるコメントとともに"Mega Moon"。そしてダメ押しの"Constant Bloom"で〆。コンパクトなセットながら、旨味がギュッと濃縮された一時間でした。翌23日の単独公演は、去る5月にアメリカで開催されたRoSfestでのセットリストと同じだったようですね。しかしながら、今回もアンコールで30分超演っていてさすがだなと(ちなみに前回の来日でもアンコールが50分くらいありました)。


http://www.moonsafari.se/


NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAROCK PROJECT : SKYLINE】
(from Marunouchi Muzik Magazine)
インタビュー(日本語)

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAROCK PROJECT : DETACHMENT】JAPAN TOUR 2017 SPECIAL !!
(from Marunouchi Muzik Magazine)
インタビュー(日本語)

PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【MOON SAFARI】
(from Marunouchi Muzik Magazine)
インタビュー(日本語)


MOON SAFARI『Lover's End』(2010)
MOON SAFARI『THE LOVER'S END TRILOGY』(2012)
MOON SAFARI『Himlabacken Vol.1』(2013)

BAROCK PROJECT『Coffee In Neukölln』(2012)
BAROCK PROJECT『Skyline』(2015) 

GOBLIN REBIRTH『Goblin Rebirth』(2015)

2017/02/25

東京ゲーム音楽ショー2017: 中潟憲雄氏LIVE、菊田裕樹氏LIVE 覚え書き


http://www.88nite.com/tgms2017/

 ゲームミュージックの祭典として毎年の恒例になりつつある「東京ゲーム音楽ショー」。今年は途中で会場入りして途中で会場を後にしたので滞在時間は三時間ほどだったのですが、今回も濃密な時間を過ごすことができました。以下は買ったものと、中潟憲雄氏のライヴと菊田裕樹氏のライヴの覚え書きです。


▼買ったもの

①中潟憲雄氏による「仮免ライダークロノス」のサントラ
②川田宏行氏の1stミニアルバム『hinemosu yomosugara』
 ③菊田裕樹氏率いるANGELICFORTRESSの最新作『TRISMEGISTUS』
④山田一法氏率いるSENSORSのミニアルバム『戯楽惑溺症候群』




▼中潟憲雄 / AQUAPOLIS LIVE
(2/25 15:15~)

 素晴らしかった。中潟氏が80年代に活動していたプログレッシヴ・ロック・バンド「アクアポリス」のメンバーが勢揃いしていてさらにビックリ。バンドメンバーはAQUAPOLISの歴代メンバー+αで、中潟氏(kbd)、桜井良行氏(b)、三苫裕文氏(g)、竹迫一郎氏(ds)、川上達朗氏(ds)、菅野詩郎氏(ds)、なかやまらいでん氏(vo)。ドラムが三人入れ替わるという変則的ライヴでした。

 1曲目は「サンダーセプター」メドレー。竹迫氏が数十年前に使っていたというシモンズのドラムも登場。2曲目の"Day Break"はなんと新曲。ドラムはアクアポリスの二代目ドラマーの川上氏に交代。共にバリバリのインストハードフュージョンでした。3曲目は、フォークシンガー志望だったというナムコの小野浩(Mr.ドットマン)氏に中潟氏が曲を書き、弓達公雄氏(ワンダーモモのプログラマー)が歌詞を書いたというフォーク・ソング(タイトル失念)。一転して70年代ムードに。当初は小野氏本人がステージに立って歌う予定だったそうですが、本日は仕事の都合により来られないとのことで、なかやまらいでん氏が代役としてヴォーカル参加。なかやま氏、さすがの美声でした。ラストの4曲目は、1988年のラジアメ企画でのライヴ以来となる 「源平討魔伝」メドレー。三人目のドラマーはなんと、ネガスフィアやKBBなど数々のプログレバンドでプレイされている菅野詩郎氏。非常にパワフルな長尺メドレーでした。




 そして、スーパースィープの人から、源平討魔伝30周年記念CDがリリースされ、今度刊行される徳間書店の〈GAMEgene〉第三号に中潟憲雄氏と高橋由起夫氏の対談が収録されるとのアナウンスがあり、また、会場で配布されていたフライヤーには「作曲家・中潟憲雄によるバンド「AQUAPOLIS」によるアレンジバージョンが収録決定!」とあり、さらに衝撃でした。アクアポリス復活!

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 会場で購入した中潟氏のCD『仮免ライダー クロノス ORIGINAL FICTION PICTURE SOUNDTRACK』は、お蔵入りになったというスマホ用ゲームのBGMが収録された一枚。源平討魔伝や超絶倫人ベラボーマンで聴かせた中潟節はもちろん健在で、地続きであり地平の先のサウンド。ヴォーカル入り主題歌もふくめて再構成した「完全版」を出す予定があるとのことなので、楽しみです。

 ちなみに、中潟氏のアクアポリスの80年代の活動については、以前ブログに書きました。
『源平討魔伝』『暴れん坊天狗』の中潟憲雄氏が80年代に率いたプログレッシヴ・ロック・バンド「AQUAPOLIS」の軌跡

  アクアポリスの80年代の楽曲が唯一CDで収録されているコンピレーションアルバム『伝説の彼方~東京シンフォニック・シンドローム』 (1994)に同じく収録されていたバンド GREENのドラマーが菅野氏でした。また、竹迫氏、三苫氏、桜井氏はアクアポリスの活動休止後にNOAというジャズ・ロック・バンドでしばらく活動されていたのですが、こちらも近年、復活を果たしております。再編NOAには、PRISMの現キーボーディストであり、作編曲家の渡部チェル氏もメンバーとして名を連ねております。




▼菊田裕樹 / ANGELICFORTRESS LIVE
(2/25 17:15~)


 菊田氏の朗読による楽曲コンセプト・ポエムのあとにバンド(ANGELICFORTRESS)の演奏が繰り広げられるという構成。リハーサルはほとんどなしのぶっつけ本番だったそうですが、技巧派メンバーによるバンド演奏の醍醐味たっぷり、恐ろしい強度と熱量を誇る手に汗握るパフォーマンスでした。ラインナップは菊田氏(poem)、佐々木秀尚氏(g)、小林修己氏(b)、大沼あい氏(kbd)、今井義頼氏(ds)。最新アルバム『TRISMEGISTUS』からの選抜メンバーです。

 今井義頼氏は数々のアーティストやバンドのセッションに参加されているほか、佐々木秀尚氏と共に「有形ランペイジ」のメンバーでもあります。小林修己氏はグルーヴィーな技巧派バンド GRAVITATIONAL FORCE FIELDでも活動中。2014年にミニアルバムを出されています。大沼あいさんはツインキーボード・デュオ NEO-ZONKで2015年にアルバムを出されており、軽やかで変幻自在なセンスが味わえます。

 演奏曲は"Dark Schizopherenia" "Energy Blaster"の二曲。朗読されたイメージポエムは、前者が「孤島」「天然の要害」、後者が「血のさだめ」といった感じでした。前回の東京ゲーム音楽ショー2016での菊田&佐々木デュオでのパフォーマンスも凄まじかったのですが、今回さらに技巧派揃いのフルバンドライヴになったことでさらに手に汗握る醍醐味がアップ。今井氏のドラムは手数が多い上に一音一音が重くて、生で聴いてとんでもなくパワフルでした。"Energy Blaster"での各パートのソロの応酬も圧巻の一言。



『ANGELICFORTRESS TRISMEGISTUS』は2083オンラインショップで販売中。また、ANGELICFORTRESSの1stアルバム『Angelicfortress』(2015)と、2ndアルバム『DOUBLE HELIX』(2016)は先ごろ菊田氏の公式bandcampアカウントでデジタル配信が開始されています。


2015/04/24

ZYPRESSEN / Happy Family LIVE @吉祥寺MANDA-LA2 2015.04.24


http://zypressen.jp/live/gig-20150424.html

 先ごろ19年ぶりに再始動を果たした、日本のチェンバー・ロック・バンド ツィプレッセンが、対バンにハッピーファミリーを迎えた復活ライヴを観てきました。再始動ツィプレッセンのメンバーは、オリジナルメンバーの五人に、2014年から加入されたヴァイオリニストのTOSHIEさんをあわせて六名。活動休止後も各メンバーはそれぞれ音楽活動をされているのですが、ツィプレッセンとしては19年間のブランクということもあってか、多少のぎこちなさはありました。それでも今のツィプレッセンというのを感じさせてくれるパフォーマンスでとてもよかったです。自分がいる位置からは見えなかったのですが、山上さんから発されていたテルミン様のサウンドはパペット型テルミンによるものだったようですね。旧曲は"Etude" "すべての縦縞は交差したがる"の二曲のみで、あとはおそらく新曲。高揚感のあるミニマル・チェンバー・ロックな趣はそのままに、フロントマンである今井さんのヴォーカリゼーションの比重が増し(素朴な叙情性を感じさせるフォーク調の"G&V"という歌もの曲も)、またサウンドの無国籍感がいくらか増したなという印象。終演後、今日の開演前にかかっていた"心、漂いのままに"と、演奏された"New Music"のデモCDが無料配布されており、ありがたく頂戴させていただきました。バンドの今後の活動にも期待したいです。

ZYPRESSEN

今井弘文(drums, vocal)
TAKAFU(bass)
三宅信義(violin, keyboard)
浅野淳(guitar)
山上晃司(piano etc)
TOSHIE(violin)

1 Dawning~Wind Breaker
2 翼
3 New Music
4 Etude
5 G&V
6 すべての縦縞は交差したがる

[LIVE] ZYPRESSEN@MANDARA-2 | Livin' on the Edge of Sanity
幻想性と複雑性が交錯する、国産チェンバー・ロックの名バンドの今なお色褪せぬ唯一作 ― ZYPRESSEN『Zypressen』(1996)

 続いてハッピー・ファミリー。個人的には昨年のRock in Opposition Japanフェス以来ですが、バンドのこの強靭なまでのヘヴィ・プログレッシヴ・サウンドは、やっぱり小さめのハコの方がより強力にクるなという印象がしました。今回はギターのイズタニタカヒロ氏が中指の負傷のため、最初の二曲は三人での演奏。イズタニ氏の刺さるようなエッジの効いたギタープレイが聴けなかったのは残念でしたが、ズ太いパワートリオの装いというか、ギターレス編成ゆえの新鮮味を少なからず感じました。その後、イズタニ氏の代役を務められるイル・ベルリオーネの井戸沼尚也氏がギターで加わり、90年代に対バンしていたころによく演っていたという"Partei"(1stアルバム『Happy Family』(1995)収録)をプレイ。イル・ベルリオーネもハッピー・ファミリー同様、ヘヴィ・プログレの名バンドであり、氏が代役として参加されると聞いたときは驚いたのですが、微塵も衰えを感じさせない氏のテクニカル・プレイにも大興奮させられました。イズタニ氏のプレイとはまた違った凄みを感じさせられましたね。森本さんはこのごろ井戸沼氏とスタジオ入りされることが多いとのことで、イズタニ氏の負傷の件がなくとも、ライヴでゲストに迎えられる予定があったのだとか。ラストはイル・ベルリオーネのレパートリーである、超絶うさんくさい長尺曲"大仏"(1stアルバム『453分間料理地獄』(1994)収録)のカヴァーで〆。引っ張り続けるズルズルとしたグルーヴの上を、井戸沼氏入魂のギターソロがたっぷりと載せられたハイカロリーな内容でありました。

Happy Family

森本賢一(kyeboard)
市川秀水(bass)
永瀬敬一(drums)
featuring. 井戸沼尚也(guitar from IL BERLIONE, Zubola Funk Laboratory)

1 Slide
2 暴走機関車
3 Partei
4 Animal Spirit
5 水中禅問答
6 大仏 (IL BERLIONE Cover)

2015/04/18

Lu7 Live 『春だニコタマLu7』 @二子玉川「KIWA」 2015.04.18

 栗原務氏と梅垣ルナ氏を中心とするプログレッシヴ・フュージョン・バンド Lu7のライヴを観てきました。昨年11月に行われた、アルバム 『Azurite Dance』発売記念ライヴから約半年ぶり。これまでは一~二年に一度くらいのペースでライヴをされているので、今回はいつになく短いスパンでお目にかけることができたわけです。今回のライヴハウスは、二子玉川という土地柄もあってか、椅子・テーブル付きのだいぶゆったりしたスペースで、キャパは60~70人くらいのところでしょうか。ライヴの雰囲気も、前回よりゆったりしていました。MCもゆるゆるで(笑)。しかしながら演奏はやはり流石の内容で、今回も本編はプログレッシヴな長尺チューン"トキヲコエテソラニカエリ"で〆。前回の鬼気迫る初演奏のときより、いくらかこなれてきたという感じがありました。今回のMCでは楽曲についてのよもやま話もいくつか披露されておりました。"Bluetail of Passage"は鳥をイメージして、とか、"12th Tree"は、干支など「12」にちなんだ曲を何かということで出来た、とか。また、栗原務氏が語るところによると、"L'esprit de l'exil"の原型となったのは、かつてアラン・ホールズワースのプロデュースでYAMAHAから出たエフェクトボックス「UD-STOMP」のために、栗原氏が書かれた数曲のデモ曲のうちのひとつなんだそうな。そしてそして、次回ライヴは7月に神奈川方面で行われるというアナウンスがされました。いやはや、いつになく短めのインターバルですよ。

『春だニコタマLu7』
二子玉川「KIWA」 2015.04.18
http://lu7.biz/news/2015011921335026.html

〈演奏メンバー〉
栗原務(guitar)
梅垣ルナ(keyyboard)
岡田治郎(bass)
嶋村一徳(drums)

〈セットリスト〉
1.Bluetail of Passage
2.12th Tree
3.Azurite Dance
4.Mariana's Garden
5.L'esprit de l'exil
6.Ripple (Mizu no Wa)
7.Berceuse
8.絡みゆく蔓
9.Flying Seed (Landscape 37)
10.トキヲコエテソラニカエリ
Encore: ミドル・ロングサーキット(チョロQ2)


さらなる世界観の広がりを求めて邁進する、
プログレッシヴ・フュージョン ユニットの四作目 ― Lu7『Azurite Dance』(2014)

2015/04/11

英国音楽/VINYL JAPAN very proudly presents HAWKWIND来日公演 @下北沢GARDEN 2015.04.11

 HAWKWINDの“初来日”ライヴを観てきました。2011年に川崎クラブチッタで演る予定でしたが、震災で延期。果たして仕切り直しはいつになるのかしらんと思っておりましたが、今年ようやくそれが果たされたわけです。会場は下北沢GARDENに代わり、中止となった際の来日公演ではアナウンスされていたダンサーの帯同はありませんでしたが、いやいや、そんなことは微塵も気にならないくらいに最ッ高でしたね。そんなに大々的なプロモーションはされてませんでしたが、会場に入ってみればぎっしり満員で、みんなこの日を本当に待ってたんだろうなというところ。

 パフォーマンスですが、有無を言わさず最後まで気持ちよく、法悦でありました。というかどんどん気持ちよくなっていった感があります。背後に極彩色の映像を投影しながら、ライヴならではの引き延ばし反復スペースサイケデリア演奏で出音即涅槃コース余裕でした。 ティム・ブレイクのテルミンがね、ヴァリヴァリ効いておりました。開演は15分くらい押していたのだけど、終わってみればほぼ2時間。今日はアンコール含めても“Silver Machine”は演らなかったのだけど(※翌日の公演でやったようです)、個人的には本編ラストでキラーチューン(アサッシン的意味でも)の“Hassan-i-Sahba”を演ってくれたので満足です。




英国音楽/VINYL JAPAN very proudly presents
【HAWKWIND】 @下北沢GARDEN 2015.04.11(sun)

http://gar-den.in/?p=2972

〈演奏メンバー〉
Dave Brock (guitar, vocals, fx)
Mr.Dibs (vocals, bass)
Niall Hone (bass, fx, vocals)
Dead Fred Reeves (keyboard, vocals)
Tim Blake (theremin)
Richard Chadwick (drums, vocals)

〈セットリスト〉
1. Motorway City
2. The Hills Have Ears
3. We Took the Wrong Step Years Ago
4. Wow
5. Carbon Neutralized Poem
6. Seasons
7. Damnation Alley
8. Born To Go
9. The Age Of Micro Man (25 Years On)
10. He Ha!
11. Southern Cross
12. Shot Down in the Night
13. Hassan-i-Sahba
Encore: Spirit Of The Age

2014/09/10

浦沢直樹×難波弘之トーク&ライヴ 2014年9月7日(日)世田谷文学館

世田谷文学館で七月中旬から九月末にかけて開催されている「日本SF展」に行ってきました。国内SFの第一世代の人たちの貴重な資料などをズラリと揃えた展示ももちろん目当てだったのですが、七日の日曜日には関連企画イベントとして浦沢直樹氏と難波弘之氏のトーク&ライヴ(事前予約・抽選制)があり、幸いにも抽選が通ったので喜び勇んで会場に向かったのであります。両人のジョイントライヴも、アーサー・C・クラークやレイ・ブラッドベリ作品などに触れつつ、話題がアッチコッチに飛ぶわ飛ぶわのトークも非常に濃い内容で、とても堪能いたしました。ライヴはピアノとアコースティック・ギターのアンプラグド形式で、浦沢氏のオリジナル楽曲を中心としたもの。浦沢氏がレコーダーに撮りためた昔の曲や、『20世紀少年』の"ボブレノン"、また、難波氏がレコーディングに参加された浦沢氏の1stアルバム『半世紀の男』や、チャリティ・オムニバスアルバム『声に出して。』からも選曲されておりました。

難波氏がSF同人「宇宙塵」に入会したのは中学生でしたが、それより先に入会していた「鉄腕アトムクラブ」と違って、こちらは同年代のメンバーがほとんどいなかったということで、難波氏の顔はすぐに小松左京氏や手塚治虫氏らメンバーに憶えられたのだとか。SF仲間が作家の道に進むなかで、難波氏はミュージシャンとして活動を展開していくわけですが、ある日、後にビーイングを創立する長戸大幸氏からソロアルバム制作の話がもちかけられます。これが、'79年にリリースされ、織田哲郎や亜蘭知子といった多数のビーイング関係者も参加した1stアルバム『SENSE OF WONDER』となるのですが、このアルバム制作当時の裏話も披露されていました。SF作品に捧げた楽曲ばかりという趣味に走った内容ゆえ、関係者からは「どういうアルバムなのか?」と訊かれたこともあったとか。

また、ジャケットのイラストを手塚氏が描かれているのですが、この時の話が面白いものでした。手塚氏へのオファーはあっさりと通ったのはいいのですが、当時の氏のスケジュールは相当過密であったため、いつまで経ってもイラストがあがってこなかったため、難波氏自ら高田馬場の手塚氏のところへ直接取りに行くことにしたそうです。手塚先生の原稿を待つ各社の編集者(いわゆる「手塚番」)の詰め所のようなところに通されたものの、タバコをふかし、マージャンで時間をつぶしつつ今か今かと仕上がりを待つ人たちのピリピリした雰囲気に気圧され、スタッフに別室で待てないかと難波氏が訪ねようとした矢先、手塚氏が部屋に入ってきて「ああ、今描くから!」と言われたんだそうな。かくして、難波氏は無事にジャケットを受け取ることができたというわけです。ちなみにその時、現在の浦沢氏の担当編集氏が原稿待ちでその場に居合わせていたそうで、「ミュージシャンっぽいロン毛の兄ちゃん」が入ってくるのを目撃したのだそうな。手塚氏のジャケットイラストは、一見すると氏らしくないタッチに見えたので、レコード会社の人たちはやや困惑していたそうですが、自分は手塚氏の心憎いはからいが感じられて感激した、と難波氏。CD再発盤では小さく潰れていて見えないのだけれども、LP盤ジャケットをよく見ると、手塚氏の虫マークがあることがわかるそうです。浦沢氏が自ら持参されてきた『SENSE OF WONDER』のLP盤をプロジェクターで写しながらトークが進んでおりました。

電飾(イルミネーション)の夜23:59発 (マイコミックス)電飾(イルミネーション)の夜23:59発 (マイコミックス)
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坂口尚

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また、浦沢氏が多大な影響を受け、自らの「心の師匠」として尊敬する坂口尚氏の『電飾の夜23:59発』の単行本も持参されておりました。自分がいかに坂口氏の作品に影響を受けたかということに始まり、巻末に掲載されている坂口氏と難波氏の対談にまつわるエピソードを直接難波氏に尋ねられるという一幕も。「坂口さんには、作品の雰囲気そのままの人柄のよさを感じました」と難波氏。

途中、難波氏の即興演奏に合わせて浦沢氏がイメージドローイングをするという企画もありました。これが凄くて、思わず絶句してしまいました。難波氏のピアノと浦沢氏のイラストが見事にシンクロするという、両者のクリエイティヴィティを味わえるセッション。浦沢氏は三点のイラストを描かれ、それぞれ、渓谷をバックに佇む女性、ベンチに座る一人の男(背後にUFO)と謎の老紳士、窓辺の女性に向かって外から視線を送る花束を携えたロボットという構図でありました。

2011/09/20

「ファンタジー・ロック・フェス」 2011 9/18(日) @川崎クラブチッタ ライヴレポート



 久々のライヴレポート、久々のブログ更新。私も行ってきましたよ。ゲーム・ミュージックとプログレッシヴ・ロックの繋がりを前々からずっと追求している自分にとっては夢のようなフェスです。震災による公演延期もあったとはいえ、無事に開催されたことを嬉しく思います。全4アーティスト、トータル約4時間ちょっと、たっぷり堪能いたしました。第2回、第3回と、今後も是非続いていって欲しいフェスですね。  

  

●黒沢ダイスケ PROGRESSIVE BAND
 オープニング・アクトは、コナミのBEMANIシリーズへの楽曲提供で知られ、また自身が率いるプログレッシヴ・メタル・バンド「軌道共鳴」のギタリストでもある黒沢ダイスケ氏率いるバンド。ラインナップも、上田哲也(b)、藤田良介(key)、渡部正人(dr)と、近年の軌道共鳴ライヴメンバーでした。かねてからアナウンスされていた通り、1曲目はKING CRIMSONの「RED」のカヴァーでまずはドカンと一発。黒沢氏曰く「NIACIN(ビリー・シーン率いるインスト・トリオ)のカヴァー・ヴァージョンに自分たちのカラーを加えた」アレンジということで、渡部氏によるバキバキのドラムスと疾走感も交え、ヘヴィ・プログレを通り越して圧殺メタルと化したサウンドでした。続いて、ギターフリークス/ドラムマニアに黒沢氏が提供した、氏を代表する1曲である「恐怖の右脳改革」。若干、ギターやキーボードのフレーズが聴こえづらい場面もあったものの、スリリングな爽快感に溢れるスピーディーなプログレッシヴ・メタル・チューンとしてやはり素晴らしい楽曲であります。3曲目は、近年のライヴでも何度もプレイされている、上田氏のペンによる「Agharta」。ゲーム・ミュージックのキャッチーさと、90年代以降のアメリカン・プログレ・メタル(MAGNA CARTAレーベルあたりの)を思わせる構成が合わさったような力作です。ラストは、小野秀幸氏がギターフリークス/ドラムマニアに提供した「Over there」のカヴァー。弾きまくりのギターが映える、メロウなプログレッシヴ・フュージョン・ナンバーで綺麗にシメ。国産プログレ・メタル・バンドのフロントマンとしても、プログレ寄りのゲーム・ミュージック・コンポーザーとしても、今後の黒沢氏の活動に大いに期待したいですね。  


●遊佐未森
 2番手は、日本の幻想系ポップスを代表する存在の一人と言っても過言ではない遊佐未森さん。岩本晃市郎氏のMCによると、フェスの企画時から遊佐さんの出演は構想にあったということで、早くから打診していたそうですが、当初予定されていた3月の公演には彼女のスケジュールの関係で参加できなかったそうです。しかしながら震災の影響によりフェスが延期となったことで、改めて出演の運びとなったとのこと。遊佐さんが敬愛するケイト・ブッシュのカヴァーを3曲(「Moving」「少年の瞳を持った男」「嵐が丘」)と、オリジナルを3曲(「潮見表」「ROKA」「Tell Me Why」)披露されました。個人的に、5拍子が印象的な名曲「ROKA」が演奏されたのは非常に嬉しかったです。また、身振りも交え思い入れたっぷりに歌い上げられるケイトのカヴァーの中でも、ラストの「嵐が丘」での熱唱は、今なおこの曲に魅了されてやまない者としてはグッとくることこの上なかったです。また、バックバンドが今堀恒雄(g)、中原信雄(b)、BaNaNa-UG(key)、佐野康夫(dr)というラインナップだったということも見逃せないポイントでしょう。今回のフェスのための特別編成というのもうなづける、ハンパじゃないメンツです。言うまでもなく、安定感と安心感は折り紙つきでありました。  


●桜庭統トリオ
 そして、今回のフェスのメイン・イベンターの一角である桜庭トリオが登場。三方を鍵盤類で固めたセッティングも存在感十分です。過去の3度のライヴでプレイしていた長谷川敦氏(GERARD~Sound Horizon)は今回参加されておらず、代役として、セッション・ベーシストの のまぐちひろし氏がプレイ。赤いスーツで決めた貴公子風ルックスののまぐち氏は、トリオのヴィジュアル面も担当していました。ドラムスはおなじみの中村俊彦氏。鋭く手数で攻める中村氏のドラム、エフェクトを多用しつつもヘヴィなベースを刻むのまぐち氏、そしてとにかく鍵盤類を弾き倒し、押しに押しまくる桜庭氏と、三者三様のプレイで魅せてくれます。各パートの長いソロ・タイムもあり、技巧派キーボード・トリオという面を存分にアピールしていました。会場限定で販売された桜庭氏のミニアルバム『After All...』からの楽曲を中心としたセットリストということで、初めて聴く楽曲が続いたのですが、やはりDEJA-VU時代から氏の作風にはブレがないですね。時にGERARDを凌ぐかと思えるほどの高いテンションはもちろん、テクニカルながらもキャッチーな落としどころがあるというのが桜庭サウンドの大きな魅力だと改めて感じました。ラストはトライエース作品から人気の高い2曲「未確認神闘シンドローム」と「The Incantation Of Devel」を続けて披露。終始最高潮のテンションで駆け抜けたパフォーマンスに、ただただ圧倒されました。  


●植松伸夫/EARTHBOUND PAPAS
 トリは御大 植松氏率いるEARTHBOUND PAPAS。ステージ左から、魔道士ルックスでキメた植松伸夫(key)、弘田佳孝(b)、羽入田新(dr)、岡宮道生(g)、成田勤(kbd/g)のバンドメンバーに加え、アルバムでもコーラスを担当したCHiCO、馬場宏美、佐々井康雄、木村圭児の4人も参加し、1stアルバムの楽曲をほぼ全曲プレイ。YESの「Changes」を思わせる変拍子フレーズが印象的なオリジナル曲「Metal Hypnotized」では2人のベリー・ダンサーがステージに登場したり、森林化計画のテーマソングとして提供した「Forest Of Thousand Years」では、アルバムでNip-Nop語のモノローグを担当されていたエミ・エヴァンスさんがチェロで参加するなど、ライヴならではの趣向も。何よりメンバーの皆さんがスキあらばしきりに観客を煽るので、盛り上がる場面も多々あり、エンターテインメントな面でも魅せる内容でした。アルバムだとやや物足りなかった「Liberi Fatali」や「One Winged Angel」は、ライヴだと結構印象変わるもんだなあと。そして「Eternity」はライヴでもやっぱり凄かった!ARK STORMなど、数々のメタル・バンドやセッションに参加する生粋のメタル・シンガーである佐々井氏のシャウトとハイトーンはライヴでますますパワフルに増幅され、抜群のインパクトを誇っておりました。気になるカヴァー曲はQUEENの「Bohemian Rhapsody」。楽曲の知名度はもちろんですが、4人のコーラス隊を含んだ編成と、ハイトーン・ヴォーカリストの佐々井氏の存在を活かすという点でも、なるほど納得の選曲です。アンコール曲は、THE BLACK MAGESが2ndアルバムでカヴァーした「Maybe I'm A Lion」。アレンジもTBM版準拠です。この曲のソロパートはやっぱりDEEP PURPLE(というかジョン・ロード)からの影響大だよなあと改めて思ったりしつつ、興奮のうちにライヴは幕を閉じました。

2010/03/27

IT BITES 2010 3/20 渋谷 O-EAST ライブレポート



 昨年7月の来日公演に行けなかったのがずっと悔しくて悔しくてならなかったわけですが、先週土曜日にO-EASTで行われた2度目の来日公演で雪辱を果たすことができました。しかし、わずか1年もしないうちに再び来日するという話が入ってきたときは驚かされました、と同時に嬉しいニュースでもあり、今度こそは観るっきゃないということで喜び勇んでチケットを買いに走ったものです。

 土曜日は色々と立て込んでいてライヴに間に合うかどうか不安であったのですが、ダッシュで走ってなんとか開演時間5分前に会場に到着。お客の入りはかなりのもので、ほぼ満員状態だったと思います。ドリンク飲み干して一息ついた頃にちょうど開演、ステージ左から、ネイザン・キング(Ba)、ボブ・ダルトン(Dr)、ジョン・ミッチェル(Gr)、ジョン・ベック(Key)の並びで(ベースが去年と同様ネイザン氏だったということで、リー・ポメロイ氏は今回も参加できなかった模様)1曲目は現行最新作『The Tall Ships』の楽曲でも一際煌びやかでキャッチーな「Ghosts」で景気良くスタート。多少ぎこちない感じはしたものの、聴きたいと思っていた曲が初っ端から来た嬉しさで全然気にならず。2曲目は、1stアルバム『The Big Lad In The Windmill』より「All In Red」。原曲ほどのコーラスハーモニーの厚さはなかったですが、思いのほかヘヴィなギターでカヴァーしていたように思いますし、やはり1stアルバムでも印象的な1曲であることに変わりはなかったです。3曲目の「Underneath Your Pillow」は3rd『Eat Me In St Louis』の1曲。こちらもハーモニーの厚いAOR然とした1曲で、このあたりで結構演奏は暖まってきたのではないかなと感じました。ところで、生で一度観たいと思っていたかったジョン・ミッチェルはやはり愛嬌たっぷりな人物で、たびたび"私のスペシャルドリンク"と称する蜂蜜ジンジャードリンクを飲んだり、頻繁に飛び跳ねたり、胸に手を当てて甘いヴォーカルで歌い上げたりと、その仕草はホントに観ていて飽きなかったです。オリジナル・メンバーではないとは言え、演奏・ヴォーカルのパフォーマンスを含めて、新生IT BITESのキャラクターとして十分魅力的な人材であると認識を新たにした次第であります。遠めから観てもやはりイケメンオーラを放っていたジョン・ベック、自分の位置からは顔は見えなかったですが、安心して身を任せられるドラムプレイでサウンドを支えていたボブ・ダルトン、安定感もさることながら、フレットポジションの光るベースでさりげなく存在感もアピールしていたネイザン・キング、と、各人の姿もまた印象的。話を戻して、4・5曲目は再び『The Tall Ships』より、ミッチェルの甘いファルセットヴォーカルが一際生きる「The Tall Ships」。そして、大曲の風格を備えた、コーラス、アンサンブル共に聴き所たっぷりの「The Wind That Shakes The Barley」という、アルバム終盤に連なった2曲を続けて、第一部は終了。5分の休憩を挟みます。

 第2部は、今回の来日公演の眼目である『Once Around The World』完全再現ということで、会場の熱気も一際高まりを見せておりました。「Midnight」でも歓声が上がっておりましたがさることながら、躍動感溢れる名曲「Kiss Like Judas」はやはり皆テンションが一段と上がる上がる。あの分厚いコーラスのサビ"Kiss Like Judas~♪"は思わず歌いだしたくならざるを得ないというもの。ピカイチの疾走感で捻りを加えながらドライヴする「Rose Marie」、コーラスハーモニーもふんだんに盛り込まれ、優雅ながらも複雑なミドルテンポの中曲「Old Man And The Angel」はアツいインタープレイも含めて盛り上がりを見せていました。甘美なメロディを含んだ小品「Plastic Dreamer」は、途中で聴ける印象的なジョン・アンダーソン的天上人フレーズ"チャンチャンチャンチャン~イャィャイャィオ♪"のパートも聴けて満足(笑)。やはりミッチェルが歌ってもしっくり来る曲であります。終了後、メンバー全員が引っ込んだので、一瞬「アレ?」と感じたものの、どうやらアルバムラストの大曲「Once Around The World」はアンコールという扱いで演るのかと気づいてなるほど納得。15分に及ぶこの曲を演るとなると、流石に一旦一息つかないとキツいものがありますよね。シアトリカルでもあり、鮮やかでもあるこの大曲を見事に演奏し切っただけでも拍手モノです。加速度的な中盤から後半の大団円な盛り上がりには色々な意味で思わずグッと来てしまいました。

さらに2回目のアンコールへと洒落込むのか?と思いきや、これにてライヴは全て終了。名残惜しい気もしましたが(この後「Calling All The Heroes」を演るのじゃないかと思っていただけに)、今回のライヴの目的を考えるとこの後に曲を続けるわけにもいかないでしょうし、ここでスッキリ終わらせるというのも余韻があって良いんじゃないかなあということで納得。終演は20:00、キッチリ2時間で収まった濃密な一夜でした。ライヴの数日前から『Once Around The World』を何度も聴き直して、改めて(良い意味で)スキのない魅力的作品だということを再認識したのですが、ライヴでさらにその魅力を再々認識したわけで、そういう意味でも意義深かったです。是非とも再結成後2作目のアルバムを作って、また来日して欲しいですね。

≪セットリスト≫

【第一部】
1:Ghosts
2:All In Red
3:Underneath Your Pillow
4:The Tall Ships
5:The Wind That Shakes The Barley

[休憩(5分)]

【第2部】
6:Midnight
7:Kiss Like Judas
8:Yellow Christian
9:Rose Marie
10:Black December
11:Old Man and the Angel
12:Plastic Dreamer

【アンコール】
13:Once Around the World

IT BITES:Myspace
IT BITES:公式

2010/02/27

ACOUSTIC ASTURIAS 2010 2/20 江古田Buddy ライブレポート

 アコースティック・アストゥーリアスのワンマンライヴに行ってきました。生のアコアスを観るのは今回が初めて。昨年の5月には篠笛奏者の方をゲストに迎えてライヴを行っていたそうですが、今回はパーカッション奏者をゲストに迎えてということで、前回とはまた違った趣向のライヴ。また、今回のライヴには伊藤恭子嬢が参加できないということで、急遽、エレクトリック・アストゥーリアスのテイセナ嬢が代役として参加。短期間で楽曲を習得せねばならなかったということでしたが、安定感のある素晴らしいプレイを披露してくれました。エレアスとはまた違った魅力が垣間見えた気がします。

 予定通り19:30にスタート、1曲目は粛々とした雰囲気にて展開される「神の摂理に挑む者たち」。生で一度聴きたいと思っていた楽曲でのスタートは非常に嬉しかったです。終了後、川越氏がビデオカメラのスイッチをうっかり入れ忘れていたという事実が発覚し、場の雰囲気がさらに和やかなムードに包まれる一幕も。そして、16分の21拍子を刻む難曲「かげろう」へ。気品を感じさせつつも、ガッ、ガッと踏み込んでいくような展開がたまりません。ひとたび間をおき「凍てついた記憶」へと繋がります。大山氏曰く"新兵器を投入したいと思います"ということで筒井嬢が一旦Sクラリネットに持ち替え、お次は「Legend」。ピアノに導かれ、大山氏の鋭いカッティングギター、筒井嬢のクラリネットサウンドが中心となって織り成される祝祭的ムード、シャキっとフレッシュな趣を感じさせるアンサンブルが心地良い1曲。終了後、大山氏のアナウンスで本日のスペシャル・ゲスト:パーカッション奏者の中島オバヲ氏がアンサンブルに参加、まずは「黄源の舞」を。パーカッションが加わったことで厚みを増したアンサンブルはやはり非常にパワフルな感触で、躍動的な曲調もあってか、目の覚めるようなロック的ダイナミズムもたっぷりと体感。続いて、「邂逅」。情熱的な味を加えるパーカッション、和風情緒豊かで鋭いアンサンブルが突き刺さってきます。そして「ルミナス・フラワー」で第一部は〆。

しばしの休憩を挟み、第二部へ。リコーダーとヴァイオリンの絡みが心地よい「ユハンヌス」、激しくキレたヴァイオリンによる粘りのあるフレージングが特徴の、アストル・ピアソラ的タンゴ・ナンバー「ベタ・スプレンデス」、一転して爽やかなるキレ味を含みこんだ「Perpetual Motion」へと続いて、再び中島氏を迎えて、今回初披露となる新曲「命を繋ぐ水」へ。つい最近大山氏が手がけた某ゲームの楽曲のアレンジだそうで、民族的テイストもたっぷりの颯爽と駆けるかのような曲。収録されている某ゲームが非常に気になるところであります(恐らくPSPソフトであるクラシック・ダンジョンではないかという話も)。エレアスでもお馴染みの「迷いの森」、そしてオバヲ氏による激しい刻みのパーカッションソロから流れるようにしてアコアスの代表曲である「Marching Grass on the Hill」と続き、ラストは、いつも北海道の帯広からアストゥーリアスのライヴを観にこられているというファンの方のリクエストで、ライヴでは久々の演奏となる「Ryu-Hyo」でしっとりと第二部は終了。

続いてアンコールへ。1度目のアンコールではまず大山氏がソロで登場し、4月に出演が決定しているポルトガルのGouveia Art Rockフェスティバルの大トリにスティーヴ・ハケット・アコースティック・トリオがアナウンスされたということで、彼に捧ぐ意味合いも込めてGENESIS時代のハケット氏の小品「Horizons」のカヴァーを「15年くらい前に友人の結婚式で演奏して以来(大山氏MC)」ぶりに披露。その後、残りのアコアスメンバーも登場し、軽快な1曲「Distance」を演奏。アンコールはもう一度あり、2度目のアンコールは想定外だったとのことで、オバヲ氏を迎えた編成で再び「黄源の舞」を。パーカッション入りでもう一度聴きたいと思っていたので、嬉しいアンコールでありました。前回のエレアスと同様、今回も大満足のライヴでありました。「パーカッションが入ることで、ここまでパワフルになるのか!」という驚きと、アコースティックでありながら(ちょっとエレアス的な?)ロックなテイストも十分に感じさせる、躍動感のあるライヴだったと思います。アコアスとしての今後の活動は、目下3月6日に恵比寿で行われるZIZZ FES 4への30分程度の出演とか。そして3月27日にはエレアスとして、KBBとのジョイント・ライヴということで、来月もまた楽しみであります。
≪SETLIST≫
【第一部】
1:神の摂理に挑む者たち 2:かげろう 3:凍てついた記憶 4:Legend 5:黄源の舞 6:邂逅 7:ルミナス・フラワー
【第二部】
8:ユハンヌス 9:ベタ・スプレンデス 10:Perpetual Motion 11:命を繋ぐ水(新曲) 12:迷いの森 13:パーカッションソロ~Marching Grass on the Hill 14:Ryu-Hyo
Encore 15:Horizons(GENESIS カヴァー) 16:Distance
Encore 17:黄源の舞

ASTURIAS:公式ELECTRIC ASTURIAS:Myspace

2009/12/07

ELECTRIC ASTURIAS 2009/12/5 江古田Buddy ライブレポート

 この日が来るのを随分と楽しみにしていました。エレクトリック・アストゥーリアスお披露目ライヴ!天気は生憎のどしゃ降りでしたが、Buddyの前はたくさんのお客さんでギッシリ満員御礼。会場のイスも予備含めて全部埋まり、立ち見の人もかなりおりました。やはり久々のエレクトリック編成ライヴということで、皆さんの期待の高さも伺えます。ステージ左から右にかけて川越好博 (key)、大山曜 (Ba)、田辺清貴 (Dr/後)/テイセナ (Violin/前)、平田聡 (Gr)といった並びにて、19:30ちょっと過ぎに開演。

 1曲目はFate/Zeroのイメージアルバムから「The Lancer」、いきなりエレクトリック・アストゥーリアスのキャラというものをまざまざと感じさせる、さながら熱風が吹き付けるようなテンションに溢れた楽曲。軽いMCとメンバー紹介を挟みつつ、続く「闇からの声」は、シンセの煌びやかなバッキングに導かれるエレクトリック・チェンバーロックとでも言うような妖しく屈折するパッセージがこれまた"掴み"をたっぷり含んだ曲。「アコースティック・アストゥーリアスでは演奏する方も観る方もある種の緊張感があるのですが、今回はエレクトリックなので、細かいことは気にせず、ロックで行きましょう。」との大山氏のMC通り、エレアスのサウンドは実にロック。ハードかつしなやかさを兼ね備えた刺激的なキャラクターは確かにマルチ・アスともアコ・アスとも違うと早速実感した次第。また、ベースを演奏するのは久々でブランクがあると大山さんは言っておりましたが、全然ブランクを感じない流暢なプレイを披露していて実にキマっておりました。

 3曲目は93年発表の3rd『Cryptogam Illusion』より「Phoenix」、スタイリッシュに燃え盛る情熱的楽曲の姿は十数年経っても変わっておらず、思わずグッとくるものが。続く4曲目は大曲「Castle In The Mist」、静から動、動から静へと移り変わる展開がまさに霧を抜けてその先に聳え立つ城を眼前に捉えるがごときイメージを喚起させる勇壮雄大な仕上がり。続いては「3人で演奏する楽曲を今回用意してきました」ということで、まずはアコースティック・アストゥーリアスでも演奏されていた川越氏の楽曲「雪舞う」をベース、キーボード、ヴァイオリンのトリオ編成にて演奏。5拍子のパッセージが優雅に流れていくこの曲でクールダウンが図られ、第一部は終了、15分のしばしの休憩を挟みます。
 第二部では、ドラムス、ギター、ヴァイオリンというトリオ編成にて「Synapse」。「せっかくですしStella Lee Jones(平田氏、田辺氏、テイ嬢の3人も参加している7人編成バンド)の曲をやりましょうよ」→「7人編成で演る曲を3人で演るの!?」→「結局、新曲を書いてくれました」というエピソードもなんとも微笑ましい楽曲で、優雅な雰囲気でありながらぐねぐねとうねる妖しさも兼ね備えており、これからどう成長していくのか、そしてStella Lee Jonesのライヴでどう生まれ変わるのか、期待感の持てる内容でしたね。

 7曲目はシャマナシャマナより「Moondawn」、印象的なパッセージが何度も訪れ、"より格調高くなったマハヴィシュヌ・オーケストラ"という形容もできそうな骨太かつキレ味抜群のジャズ・ロック・アンサンブルを展開するという、かなりインパクトのあるアレンジ、個人的には今回のライヴで一番気に入った曲、ストレートにシビました。テイ嬢のヴァイオリンプレイは予想以上にキレ味鋭く、今後が気になるヴァイオリニストと強烈に印象付けた感があります。平田氏のギターサウンドとの相乗はこれからエレアスの重要な要になっていくでしょうね。8曲目は塵骸魔京「聲無キ涙」と、先ほどの「Phoenix」と同様、3rdアルバムからの楽曲「Cyber Transmission」をメドレー形式にて展開、キーボードのバッキングを下地に、クッキリと浮かび上がる平田氏の泣きのギター、そして続くテイ嬢の切なげなヴァイオリンへと繋がる澱みないスムーズな流れに唸らされます。

 9曲目は、これまたFate/Zeroのイメージサントラからの楽曲を組み込んだ「組曲"Fate"」。「嘆きのフーガ」のパイプオルガンサウンドと泣きのギタートーンが重厚に鳴り響くバロック調のインストから、一転してスパッとシャープな疾走感に溢れる「アーガス最後の戦い」へとアグレッシヴに繋がる2部で構成される大曲で、こちらも今後さらに肉付けされてヴォリュームUPが図られそうな感じ。ラストはエレ・アスのMyspaceで先行試聴音源が公開され、また、リハーサルにおいて非常に難航したという"アストゥーリアス史上最大の難曲"「Double Helix」で締め括り。そのタイトル通り、DNAの二重螺旋をイメージして作ったというだけあって、各パートが複雑に絡み合い、さらに変拍子もガンガン交わり聴き応え十分。相当のリハーサルを積んだのがしっかりと伝わってくる、本当に素晴らしい演奏で完奏されました。

 いやはや脱帽です。1回目のアンコールはハードなアレンジがなかなか新鮮に響く「Distance」、2回目のアンコールは1番最初に演った「The Lancer」をもう一度演奏し、2時間に及ぶ大満足&大充実のライヴは幕を閉じました。今日のライヴで披露してくれた楽曲だけでも既にフルアルバム1枚分が出来上がってしまうくらいなので、音源としてのリリースにもますます期待が膨らむところですね!とりとめもなく書いてしまいましたが、いやはやまだまだ興奮冷めやらぬ状態であります。また、来年2月にはアコ・アスで、3月にはエレ・アスでKBBとのジョイントライヴが決定しており、さらに各メンバーのソロ/バンドの活動も…と、ますます今後の活動から目が離せません。ともあれ、皆さんお疲れ様でした!

≪member≫
川越好博(Key)
大山曜 (Ba)
田辺清貴(Dr)
テイセナ(Violin)
平田聡(Gr)

20091207.jpg

≪SETLIST≫
第一部
1:The Lancer
2:闇からの声
3:Phoenix
4:Castle In The Mist
5:雪舞う(Ba.Key.Violinトリオ)

休憩(15分)

第二部
6:Synapse(Gr.Violin.Drトリオ)
7:Moondawn
8:聲無キ涙~Cyber Transmission
9:組曲"Fate"
(I) 嘆きのフーガ
(II)アーガス最後の戦い
10.Double Helix

アンコール1
11:Distance

アンコール2
12:The Lancer

2009/07/31

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2009.07.31

 インドアのライヴばかり行っていて、こういう野外フェスには一度も行ったことがなかったので、とりあえず行ってみようかしらんということで、 ROCK IN JAPAN FESTIVAL、一日目だけ参戦してきました。前日の予報だと終日曇りだという話だったので、絶妙な天気が続くのかしらと一抹の不安めいたものを感じて いましたが、実際は昼ごろから日差しが射し始めてからナイスな晴れ模様が続くようになり、絶好のフェス日和になったんじゃないかなあと(おかげで後日日焼けのヒリヒリ感に苛まれたけど)。


●THE BACK HORN
【LAKE STAGE】

「無限の荒野」
「声」
「刃」
「白夜」
「罠」
「涙がこぼれたら」
「上海狂騒曲」
「コバルトブルー」

 ロック・イン・ジャパンフェスは今年で10年目を迎えるそうですが、バックホーンも既に10年選手となるバンド、そして彼らのフェス参加は3年ぶ りということで、このオープニングアクトはなかなかにメモリアルなものを感じさせてくれました。しょっぱなから「無限の荒野」「声」「刃」と、いずれも男 臭く疾走するアッパーチューンを立て続けにぶちかまし、いきなりなんとも景気の良い流れでスタート。その後も「白夜」「涙がこぼれたら」といったグッとく るナンバーも挟みつつ、「罠」「上海狂騒曲」そして〆の「コバルトブルー」と、 ガッツリ聴かせつつハイテンションで一気に突っ切った満足と貫禄のセットリストでした。実際に見てみると本当にストレートにガツンとくるバンドなんだなあ と感慨もひとしお。ラストの「コバルトブルー」はやはり大盛り上がりで、オーディエンスの熱気で一気に周囲の気温がブワっと上がってたなあと。…終了後、 各STAGE間をうろうろして遠巻きにLOW IQ 01 & MASTER LOWや100s、プリングミンなどの演奏を見る聴くなどして約3時間くらいひたすらだらだらと過ごす。この陽気の中で演奏を聴きながら寝そべるってのは なんともラグジュアリィな行為ですね。あと炎天下でのバドワイザーのなんとうまいことか。食い物ともども高かったけど、こういうところで食い物に文句を言っちゃあいけないぜ(井之頭五郎風に)


●Scoobie Do
【PARK STAGE】

「トラウマティックガール」
「DRUNK BEAT」
「MIGHTY SWING」
「真夜中のダンスホール」
「Back On」
「夕焼けのメロディ」

 今日見た中で強烈に印象に残ったのが彼ら。入念なサウンドチェックの後、紺、白、茶、黒のスーツでバシっとキメた4人組が颯爽と登場。コヤマ シュウ氏のMCはとにかく熱い名言のオンパレードというか、「ギターでしか語れない男、いや、あえてギターでしか語りたくない男、マツキタイジロウが問い かけます!」という口上から続けて「ロックンロールやめますか?それとも人間やめますか?」、「こんな真昼間からロック聴きに集まってるやつらが、ロック ンロールやめるわけがねえ、ならば人間やめちまえ!」「主役はみなさんってことでいいですか!」などなど、客のハートをガシっと掴んでスウィングさせるの がすこぶるうまい。コール&レスポンスやハイジャンプ、タオルをぶん回すといった行為を次々と促しているのも相まって、オーディエンスのボルテージは天井 知らずにひたすら上昇する一方。いつの間にやらPARK STAGEにはギッシリの人が(それを見てコヤマ氏「音楽バカの引力に惹かれて人が集まってきたぜ!」とこれまた熱いコメント)。また、コヤマ氏はMCも さることながら、猥雑なジェスチャーを交えつつセクシーに動き回るわ、かと思えばステージの左右はおろか柱にまでよじ上るわ、パフォーマンスもやったらハ イテンションで終始停滞知らず。しかも一挙手一投足、何やっても様になってるんだからホントもう惚れちまうほどにナイスガイとしか言いようがなかったで す。もちろん楽曲やバンドサウンドも極上で、こってりしたファンクグルーヴはライヴで何倍も魅力を増しててぶっ放されていて非常にホットでした。めちゃく ちゃアツい野郎共による短いながらも濃密な数十分間、素晴らしかったです。


●GRAPEVINE
【LAKE STAGE】

「疾走」
「超える」
「NOS」
「Pity on the boulevard」
「白日」
「FLY」
「Glare」

 やはり先ごろ出た新譜『TWANGS』の曲がメイン。「疾走」「NOS」「Pity on the boulevard」の3曲をプレイ。「疾走」は確実に演るだろうなあと思っていましたが、まさか7分に及ぶ力作「Pity on the boulevard」をこのフェスで演ってくれるとは思わなかった(ちなみに18日の野音でのライヴでもプレイしていたそうです)。この曲のゆったりとし ながらもなかなかに起伏に富んだ展開や、「疾走」「NOS」の端々からにじみ出るかのようなレトロな味わいのあるムードなどを聴いていると、 『TWANGS』は03年の『イデアの水槽』とは違うベクトルでプログレッシヴなもの(あるいはブリティッシュロック的なモノ)を感じさせるのある作品だよなあと改めて思ったり。「超える」「FLY」という近年のシングル曲の間に、"懐かシングル"曲として98年の「白日」を挟むあたりもなんともニクイ。


●ACIDMAN
【GRASS STAGE】

「CARVE WITH THE SENSE」
「アイソトープ」
「FREE STAR」
「ファンタジア」
「リピート」
「赤燈」
「Under the rain」
「ある証明」
「Your Song」

 全部見るつもりでしたが、体力的にちょいとキツかったのと、混雑が予想されるので早めに会場を出ようと思い、「赤橙」のあたりで後ろ髪を引か れつつ離脱。2日前に新譜を出したばかりということで、1曲目は早速新譜からの曲でした。3人ともやはり確固たる存在感を放っていたのでそれを生で見れた だけでも十分満足だったかなと。…とまあ、思い返してみるともうちょい予習しとけばよかったなあとか、いまひとつ回りきれてないなあとか、思うところは 色々ありますが、前からライヴで見たいなあと思っていた4バンドは全部見れたのと、楽しかったのでとにかくよし。以上であります。

2006/11/29

「PORCUPINE TREE Japan Tour」 2006.11.28 @ZEPP OSAKA ライブレポートのようなもの

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 行ってきましたよポーキュパイン・ツリー(以下PT)ライヴ。どうせライヴの興奮と余韻で眠れないだろうから、忘れないうちにガガッと仕上げます。まず会場のZEPP大阪ですが、オールスタンディングでなくなって、会場には200席ほどイスが設けてありました。ZEPPのキャパ(2000人)を考えるとこれはめちゃくちゃ少ないんですが、かといってスタンディングのままだと後ろのガラガラっぷりが目立って何とも寂しいことになってしまうので、これはやむを得なかったなと。まあオープニングがロバート・フリップ翁だから座って見たほうが正解かもしれんなあ、と身も蓋もないことを考えてたりもしましたが…。最終的に開演時には用意された席は殆ど埋まっていましたし、イスの後ろで立ち見していた人も何人かいたので、平日のライヴとしては上々ではないかと。ひとまず、ウドーフェスの悪夢再来とならなくて良かった…ホント良かった。客層はフリップ目当てのおじさま方と、PT目当ての若者方で半々といったところ、親子で来てるといった人たちもチラホラ見受けられました。確かにこのカップリングは二世代にアピールできるわな、と妙な感慨を持ってみたり。

 そしてライヴ開演時間である19:00ぴったりに前座を務めるロバート・フリップ御大が登場。まずはステージ左、ステージ正面、ステージ右に立って、丁寧にお辞儀。うーむ、ジェントルマン。御大かわいいよ御大。そしてエレクトロニクスをちょこちょこいじくってギターを手に取り、イスに腰掛け、さあ演奏が始まりました。深紅のライトに照らされる中、なでくりまわすようなアンビエント・サウンド。「まさに涅槃…」なんて色々グダグダ考えを巡らせながらなんとか寝ないでひたすらステージ上の爺さまを凝視。途中あたりを見回すと、案の定カクンカクン舟こいでる人がそこかしこに…。予想していたとしても、やっぱ仕事帰りの人にとっては眠りに誘うに十分でしたね。そんな客席の状況を知ってか知らずか、御大のヘヴンリーなギターサウンドはますます拍車をかけてゆきます。そして30分に渡る演奏が終了、御大は再び客席に向かって4回ほどお辞儀をして、ステージを去ります。

20分ほどPTのための機材セッティングを経た後、19:50ごろにサポート・メンバーを含むPTの面々が登場、スクリーンに映像が映し出され、しばらく流れた後。名古屋と同じセットリストで演奏を繰り広げます。回転し続ける車輪、家族の肖像、炎、高速で行き交う車、苦悩する男、口耳から出てくる液体、花弁の万華鏡、エイリアンなどを映し出すスクリーンは時にライトやサウンドと同調したり、時にインスピレーションを刺激したりと手を変え品を変えながら様々な相乗効果を発揮していく。実際見てみると確かに巧い。スティーヴン・ウィルソン先生は時たま手を前にかざしながら歌うのですが、メガネ美男子というルックスも相まって遠目で見てても艶っぽく感じました。いつも思うのですが、外見だけじゃさっぱり歳がわからないです。動き回ってのパフォーマンスなんてなくとも、楽曲展開がや静と動が交互に入れ替わるセットリストもあいまって、どんどん引き込まれていきました。以下、各楽曲の寸感。

1:「Revenant(SE)~Blackest Eyes」

 アルバム「In Absentia」の冒頭曲。肝心のギターの音が潰れてぼやけ気味だったかも。叩きつけてくるヘヴィなリフがインパクトのある曲だけに、切れ味が鈍ってどうにもイマイチな感触になっていたのが残念。

2:「The Sound Of Muzak」

 前曲のぎこちなさを引きずるようところは感じたものの、きっちり持ち直したあたりは流石です。サポートメンバーであるジョン・ウェズリーのヴォーカルとの絡みも良かったです。

3:「Hatesong」
 日本盤発売されていない「Lightbulb Sun」(2001)より。開幕時のぎこちなさは、ここにきて完全に払拭されました。噴射するギターサウンド、ボコボコにうねるリズム隊、歪むキーボード各パートの熱の入ったインタープレイが実に手に汗握る。特にリチャード・バルビエリによる歪んだキーボードサウンドがアルバム以上に派手に放出されていたのが印象的でした。

4:「Lazarus」

瑞々しくもハートウォーミングな小曲バラード。ウィルソン先生のヴォーカルはアルバム以上に突き抜けて良く通っていたので「Follow Me~」のフレーズがさらに絶品な味わいに。この曲の後、ウィルソン先生がMCで「アナタタチニ、アエテ、シアワセデス」と噛み気味に言ってたのが何とも微笑ましい。この瞬間 女性ファンが増えたと思ったのは自分だけではないと思います。

5:「The Beast(新曲)」

 2つ曲があったように思えたのですが、どうも繋がって1曲を形成してたようです。サンプラーのメロトロンサウンドがガンガン煽る中、ヘヴィなフレーズによる執拗な反復、そして弾け飛び静寂へと移るという、押しも引きもある展開が詰まった15~6分ほどのロングレンジの曲でした。コレ、物凄くキマってたなあ…早くも次回作への期待が出てきました。

6:「Open Car」

 ガリガリとフックを持ったリフとささやき掛けるヴォーカル、サビで聴ける醒めたアグレッション、全てが5割増しで迫ってくる。

7:「Buying New Soul」

 レアトラック集「Recordings」(2001)からの曲。この曲の記憶だけ何故か飛びました…。

8:「Mother and Child Divided」

 DVDにボーナストラックとして収められた曲のようですね。終始息を呑む展開のハードなインスト。タイトル通りスクリーンには母と子の肖像、そしてそこにかぶせられる炎…回転する車輪(ギア?)も映し出され、視覚効果でスリリングな演奏に文字通り拍車をかけていきます。

9:「Arriving Somewhere But Not Here」

 まどろむような展開から徐々に、ザクザクとしたリフによるアグレッションが増してゆく、ハード・ロック・バンドもかくやといった12分の長曲。やっぱりこの中間部の駆け上る展開は腹の底からじわじわ来て堪らない。楽曲が落ち着いたエンディングを迎えた後も、客席のボルテージは冷めやらぬといったところ。

10:「The Start of Something Beautiful」

映像には二体のエイリアンが登場し、ストーリー性のあるドラマを演出。終盤、花びらの万華鏡のような映像を伴って、締め付けるような劇的なギターソロが展開されるのですが相乗効果が狂おしいほどにドラマティックで、かなりグっとくるものがありました。

11:「Halo」

「God gives meaning, God give pain!!」 演奏にぴったり合わさってスクリーンに次々と映し出される歌詞。視覚・聴覚共に生生しくインパクト絶大。アルバム内でも覚えやすい曲だけど、これでしっかりと焼き付けられてしまった。「Halo」終了時点でメンバーは退場するものの、静と動が交互に押し寄せる楽曲群で皆のテンションは上がりに上がっていたようで、かなり熱の入ったアンコールの手拍子が起こると同時に客席はスタンディング状態に。そしてメンバーが再登場、スティーヴンの「楽しんだかい?」のMCに続いて演奏された曲は。

Encore:「Trains」

 爽やかなアコースティックサウンドと手拍子による彼らのライヴ定番のバラード曲。客席全員による手拍子を取り込んでメロディ共々実に心地よく盛り上がりながら大阪でのライヴは暖かく幕を閉じます。いい雰囲気でした。

2006/09/25

「The Advantage Japan Tour 2006」 2006.09.24@新世界BRIDGE

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 初来日したアメリカのファミコンミュージックポストロックカヴァーバンド「The Advantage」の大阪ライヴに行って来ました。最終的にお客は30~40人くらいの入り。Advantageの面々はいずれもラフな格好。ヘルメットはかぶってなかったです。プログレ的運指練習マシーンな演奏でテクニカルなフレーズを涼しげにペロピロと弾きこなすべースとギターの3人とは対照的に、半分うつろながらも物凄い形相で一音一音フルパワーでぶっ叩くスペンサー・セイムの薪割りダイナミックなドラミング。動画で見てもかなりのものでしたが、やっぱり生でみると迫力は段違い。顔面とドラムセットが一緒にズズズズズと前進するかと思うほどの勢いでぶっ叩いており、鬼気迫ったプレイを終始続けておりました。

 プレイした曲は「マリオ」「マリオUSA」「グーニーズ」「マーブルマッドネス」「キャッスルヴァニア」「バブルボブル」「魂斗羅」「ボンバーマン」「ブラスターマスター」「メタルギア」など。「伝説の騎士エルロンド」「魔界村」は演ってませんでしたが、代わり?にアルバムには入っていない「沙羅曼蛇/ライフフォース」のボス戦曲(後記:正確にはグラディウス2のボスラッシュで流れた沙羅曼蛇のボスBGM)をプレイ。原曲が原曲だけにプログレの香りがいたしました。余計なMCは全くなしで、5~6曲ほど固めてひたすら詰め込んで繰り出し、詰め込んで繰り出し、アンコールも含めてキッチリ一時間ほどの演奏で魅せてくれました。「ゲームは一日一時間」という高橋名人の言葉も頭によぎります。前座の3バンドのパフォーマンスが思ったより長かったのもあって結構疲れましたが、アルバムそのままのネタのパッケージング、おいしく頂きました。

2005/12/02

SENSE OF WONDER 「EARTH SIDE TOUR - 2nd Stage」@ 神戸チキンジョージ 2005.12.02

行って来ましたチキンジョージ。お客の入りは30~40人くらい。ステージのドラムセットが異常にゴツかったのが印象的。19:30、予定通り開演、初めて生で難波氏を観る。ベースの松本慎二氏はテンガロン・ハット、ドラムのそうる透氏はスキンヘッドが印象的。いずれもこじゃれたおじさま達です。終始ニコニコとしており、非常に楽しんでやっているのがよく伝わりましたね。「Earth Side」「飛行船の上のシンセサイザー弾き」をメインにした選曲を6~7曲やったあと休憩と称してMC、これがえらく長かった15分くらいあったような。しかしまあ慣れたもので、ほっといたらこの3人、ずーっとしゃべり続けてそうな勢いでした。しゃべるネタにはホント困ってないみたいですね(笑)。神戸でやるのは3年ぶりだそうで。チキンジョージが今年でいったん改修工事に入るので、最後となるこのカタチのハコでやろうと無理やりブッキングし たそうな、で、それだけじゃ採算とれないから明日京都にも立ち寄ってライヴ、じゃあ名古屋でもやってよ、といわれたのでそこでもやる、といった感じでツアー が組まれたようです。そうる透氏のスケジュールがよく会ったもんだと言ってましたね。前日も別のバンドで叩いていたそうで、新幹線でここに駆けつけたんだそうな。そして松本氏は城マニアのようで。今回難波氏が持ち込んだキーボードはKORGが2~3台、MOOGが1台、あとKORG OASYSが1台だったかな。難波氏いわく、前よりは少ないようです。まあそんなこんなでMC終了。「クソ長い曲やります」の宣言の後、「Earth~百億の昼と千億の夜」を演奏。途中そうる氏の5~6分のドラムソロを挟んで20分ちょいまで拡大。その後、「Party Tonight」からの曲をやり、いったん終了、メンバー退場。アンコールで再登場。アンコール1曲目は「夏への扉」。2曲目は「ナットロッカー」。約二時間のライヴはこれにて終了。物販のDVDは2枚組で1万円ほどするので購入を断念。結局、ミニアルバム 『Earthside』を購入したのみでした。



セットリスト(うろ覚え)

・246四車線跨ぎ
・Dark Half
・空中の音楽
・エスケープ
・メッセージ
・ホスピタル
・Earth~百億の昼と千億の夜―ドラムソロ
・夢中楼閣
・シルバーグレイの街
・渇きの海
【アンコール】
・夏への扉
・ナットロッカー

http://www.vega-net.ne.jp/Namba/

2005/11/30

MEW Live in Japan @なんばHatch 2005.11.30

01.Circuitry of the Wolf
02.Chinaberry Tree
03.Am I Wry? No
04.156
05.Snow Brigade
06.The Zookeeper's Boy
07.Shiroi Kuchibiruno Izanai
08.She Came Home for Christmas
09.Special
10.Why Are You Looking Grave?
11.She Spider
12.Louise Louisa
13.(?)

【encore1】
14.Apocalypso
15.Eight Flew Over, One was Destroyed

【encore2】
16.Comforting Sounds