2013年6月27日木曜日

PRINCE OF DARKNESS(Tony Dickinson)「Prancing Dad」

"妖星乱舞(Dancing Mad)"といえば、ファイナルファンタジーVIの最終ボス戦で流れる全四楽章の大曲。植松伸夫氏による入魂のプログレ組曲であり、言わずと知れた名曲ですが、ふと思い立ってこの曲のプログレッシヴ・メタル・アレンジを探していたら、ゲーム・ミュージック・アレンジ投稿サイトの大手であるOverClocked ReMixでこんな好アレンジを発見。

Final Fantasy VI 'Prancing Dad' [Dancing Mad, OWA (FF7)] by Prince of Darkness

途中でFFVIIACの"再臨:片翼の天使"のフレーズが入ってくるのはともかくとして、DREAM THEATER"Metropolis Part.1"FROST*"Black Light Machine"のソロパートのフレーズもちょろっと入っているのが何ともニヤリとさせられますが、そんな遊び心を挟みつつも11分を越える尺を最後まで圧巻のアレンジで聴かせる手腕がまことに素晴らしいのであります。只者ではないなと思い、アレンジャーのPrince Of DarknessことTony Dickinson(トニー・ディッキンソン)氏について調べてみると、2011年の10月末から2012年の1月末にかけて公募が行われていた、EARTHBOUND PAPASの公式リミックス/アレンジ・コンテストで最優秀賞の栄誉に輝いたのがこのトニー氏でした。なるほど納得。ちなみにコンテストの最優秀者はEARTHBOUND PAPASの次回作にゲスト・パフォーマーとして出演することが出来るそうです。ということは、彼のプレイをアルバムで聴ける日もそう遠くないということですね。

【EARTHBOUND PAPAS"Metal Hypnotized" Arrange/Remix Contest】
http://www.dogearrecords.com/Earthbound_Papas/arrange.html

こちらが最優秀賞に輝いた"Metal Hypnotized"のトニー氏によるアレンジ・ヴァージョン"Metal Symphonized"。最後の最後でRUSH"YYZ"を入れていてお茶目。


また、トニー氏のYouTubeの公式アカウントでは、昨年行われた第10回MAGFEST(アメリカ有数のゲーム・ミュージック・イベント)のリハーサルで、EARTHBOUND PAPASの面々と共にRUSH"YYZ"を和気藹々とカヴァー・セッションしている動画がアップロードされています。


Tony Dickinson - Official Site
Tony Dickinson - Youtube