2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●植松伸夫
「魔界塔士Sa・Ga:Journey's End」
シンセアレンジメドレー。FF I&IIの全曲集でもシンセアレンジによる楽曲メドレーをやっていましたが、こちらのメドレーのアレンジの方がプログレっぽい。
●菊田裕樹
「聖剣伝説3:Return To Forever」
エンディング。「Sacrifice Part Three」同様、8分もの尺を持つ曲。しかしこちらは展開づくし。ミニマルミュージックと初期MIKE OLDFIELDを混ぜたような雰囲気も堪らない。
●桜庭統
「ビヨンドザビヨンド:Beyond The World(アレンジ)」
プログレマニアの高橋兄弟でも知られるキャメロット制作によるRPG:ビヨンドザビヨンド。PS発売1周年記念として発表されたものの、あまりにお粗末なシステムやバランスのためクソゲーの呼び名が高い作品。そんなゲームの酷さに桜庭氏が業を煮やしたのかどうかは知りませんが、このビヨビヨアレンジアルバムの内容は凄まじいことになってます。全5曲、1曲平均10分の長尺構成、メロトロンはじめ各種シンセフル使用、ゲストに難波弘之、ゲームのアレンジアルバムというよりはもはや桜庭ソロの延長と言った方がいいんじゃないかというくらいの力の入りよう。
●コナミ矩形波倶楽部
(碇子正広&泉陸奥彦)
「スナッチャー(MSX):Theme Of Ending」
コナミ制作による88年のAVG。メタルギアソリッドで知られる小島秀夫氏の初期作品のひとつ。泉陸奥彦氏は今でこそテクニカル・ギターロックな方ですが、矩形波倶楽部に加入する前、80年代初頭にTANGERINE DREAMやVANGELISからの影響を伺わせるシンセミュージックデュオ「DADA」(ちなみに相方は4-D、後期P-MODELの小西健司氏でありました)で活動していたという経歴の持ち主でもあります。MSX版スナッチャーの楽曲にはそんなDADA期の名残が多少ながら伺えます。この20分近い長尺エンディング曲は泉氏による作曲。
●松尾早人&崎元仁&岩田匡治
「伝説のオウガバトル:Megalo Syntaxis Tes Astronomias」
アレンジアルバム『The Entrance』は全曲気合が入っているのですが、この7曲アレンジメドレーでテンションは最高潮に達しています。EL&P系キーボード・プログレありシンフォプログレあり複雑な構築ありと、とにかくお腹一杯な構成が約22分間続きます。