2016年9月15日木曜日

《誰も死ぬ必要のないRPG》「Undertale」 世界各国のファンが贈る、一周年記念トリビュートアルバム



「The RPG Game Where You Don't Have to Destroy Anyone.」 をコンセプトに、トビー・フォックス氏のほぼ個人製作のもと、二年以上もの開発期間を経て2015年9月15日にsteamでリリースされたインディーズゲーム「Undertale」。国内外から大反響をもって迎えいれられ、100万ダウンロードを越えるヒットを記録。氏がつくりあげた世界観、キャラクター、シナリオ、楽曲の数々の忘れがたい魅力のもと、現在もなお着々とファンを増やし続けている2D RPG作品であります。

http://undertale.com/
http://store.steampowered.com/app/391540


「Undertale」公式サウンドトラック(77曲+隠しトラック)


「東方」と「MOTHER」と「真・女神転生」の”カクテル”、2D-RPG『Undertale』開発者Tobyfoxインタビュー
(from automaton.jp|2015.12.28)


 ファンアート、アレンジ/リミックスなどの二次創作も非常に盛んであり、リリース一周年を迎えた2016年9月15日の前後には、世界各国のファンがつくりあげたトリビュートアルバムが続々と登場しています。以下、いくつかご紹介。いずれも愛と情熱のこもった作品ぞろいで、改めて人気の高さをうかがわせます。







■過去には「ファイナルファンタジーVII」「ファイナルファンタジーVIII」などの大規模トリビュート企画なども行っているアメリカ・シアトルのゲームミュージックレーベル Materia Collectiveによるトリビュート企画『FALLEN: An Undertale Tribute』。同レーベルはさる7月にも全35曲収録のトリビュートアルバム『Straight from the Underground』をリリースしておりましたが、こちらは全97曲収録。ヴォーカルアレンジもあり、アメリカのみならず、世界各国から総勢400名以上のアレンジャー&パフォーマーが参加。レーベル史上最大規模のプロジェクトにまで発展しています。







■日本のファン有志によるトリビュートアルバム『Underveil』。アルバムは「CHAPTER I - GOLDEN FLOWER」「CHAPTER II - THE SOULS」「CHAPTER III - DETERMINATION」の三パートに分かれ、全20曲/20のアレンジャーが参加しています。下記サイトよりアルバムの無料ダウンロードが可能です。
http://underveil.unisphere.tv/







■オーストラリア・ゴールドコーストのサウンドユニット SerialSymphonyによるストリングス・アレンジ アルバム『Undertale (for String)』。ダウンロードは投げ銭。17曲を収録。







■ハワイ・ホノルルのコンポーザー/アレンジャー Kristoffersonによるエレクトロ・アンビエント アレンジEP『Winter in the Underground』。ダウンロードは投げ銭。7曲を収録。







■これまでに一枚のオリジナルアルバムと一枚のEPをリリースし、LSDJ、Famitracker、Nanoloopなどを駆使してグルーヴィーなエレクトロ・ポップ/チップチューンを制作しているアメリカ・コネティカットのコンポーザー/アレンジャー NanodeことSam Sherによる4曲入りリミックスEP『Hopes & Dreams』。ダウンロード版のほか、キュートなCDレーベルデザインをあしらったCD版も取り扱っています。







■ブラジル・リオデジャネイロのソロユニット The 6th Dimentional Toasterによるインストゥルメンタル・リミックス アルバム『ToasterTale』。16曲+ボーナストラック1曲収録。あの曲やこの曲も入れる予定だったけど、あくまで自分の好みで選曲したとのこと。







■アメリカ・ニューヨーク在住の若干13歳のコンポーザー/アレンジャー MrSmash64によるエレクトロ・リミックスEP『Under Mount Ebott』。ダウンロードは投げ銭。5曲+シークレットトラック3曲収録。"MEGALOVANIA"のリミックスも収録したかったそうですが、間に合わなかったので無念、とのこと。







■クラシカルなアレンジからエレクトロなアレンジまで幅広く手がけ、「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」の二次創作オペラスコアを現在製作しているというポルトガル・シントラのサウンドチーム M. BulteauによるアレンジEP『Undertones』。ヴァイオリンやコーラスも交えた、クレズマー/マヌーシュ・スウィング/クラシカルなアレンジを4曲収録。トリビュートもののなかでもひときわ異彩を放つ仕上がりです。