2016年6月4日土曜日

ごんぶとでシリアスなサウンドが冴えわたる、新鋭ダークウェイヴユニット ― VOLKOR X『This Means War』(2016)


「I am Volkor X. I do not come in peace.」

 シンセウェイヴユニット Volkor Xのデビューフルアルバム『This Means War』が6月3日にリリースされました。おそらくワンマンユニットなのでしょうが、素性は一切不明。2015年6月に2曲入りデビューEP『Badass Inc. EP』をリリース。同年のハロウィンに、アルバムからの先行トラックと、ジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」のテーマのカヴァーを収録した2曲入り2ndEP『Masked Death』をリリースしています。太めのシンセサウンドとギターソロをふんだんにフィーチャーしたシリアス路線のサウンドを得意とし、本作の"Beacon"ではドイツのシンセウェイヴアーティスト Dimi Kayeが、"This Means War"ではSOILWORKのシルヴァン・コードレーがそれぞれギターソロで客演しています。後者は13分を越える大曲でもあり、ドラマティックな展開力も聴きもの。"Beacon"で挿入されているスポークンワードは、ジョージ・R・スチュワートのポストアポカリプス小説『大地は永遠に』のラジオドラマ(1950年/CBS)の、ジョン・デナーによるナレーションの抜粋。また、"The Bomb"に挿入されているスポークンワードは、特撮映画「スーパージャイアンツ」からとられています。





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