2016年7月22日金曜日

HAKENのヴォーカリスト擁するプログレメタルバンド。30分一曲勝負のデビューEP ― NOVENA『Secondary Genesis』(2016)



 今やイギリスのみならず世界中から確固たる支持を得ているプログレッシヴ・メタル・バンド HAKEN。同バンドのヴォーカリストであるロス・ジェニングスを中心として2013年に結成されたノヴェナのデビューEPが、7月22日付けでリリース(自主制作)されました。ロス以外のメンバーは、2013年に解散したプログレ・メタル・バンド Bleeding Oathのハリソン・ホワイト(guitar, keyboard)、メタルコアバンド No Sin Evades His Gazeのダン・ソーントン(guitar)とマット・ロウ(bass)、同じく2013年に解散したメタルバンド A Deeper Dreedのキャメロン・スペンス(drums)の四人。また、ゲストでデスメタルバンド Slice the Cakeのギャレス・メイソンがグロウル吐き捨てヴォーカルで激情をガンガンにむき出しにしており、ロスのメロディアスなヴォーカルとのコントラストを成しています。本作『Secondary Genesis』は、約32分の1トラック一本勝負という豪胆な試みがなされ、"Lost Within a Memory"(0:00~7:50) "Breathe"(7:51~17:50) "Secondary Genesis"(17:51~31:59)の三パートで構成されたコンセプト仕立て。時にグルーヴ・メタル寄りのリフワークに可変するバンドサウンドは、アレンジに凝るというよりもストレートなインパクトを重視したもの。ストリングスアレンジを効果的に挿入してのドラマティックな場面もありますが、HAKENよりもBleeding OathやNo Sin Evades His Gazeのカラーが強く出ている印象。練りこまれているのですが、楽曲としては全体的に凡庸に感じますし、大作主義とゲストの好演に引っ張られ過ぎていて、各メンバーの在籍している(していた)バンドのファンに対してアピールするにしても弱いです。ロスにはノリにノっているHAKENでの活動がありますし、今後、バンドとしてどれだけ力を入れて活動できるのかというのもいくらか気がかりなところです。




https://www.facebook.com/NovenaBandUK
http://novena.bigcartel.com/

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