フロントマンのアンドリイ・ディドレンコが、ヴァッシリ・ソロヴィエフ、アレクサンダー・アシモフとモスクワの音楽院で意気投合し1990年に結成。クラシック・ヴァイオリニストとしての活動と並行して自主制作でのリリースを続けながら、2003年に『Trajectories』でデビュー。当時は「LOST WORLD」名義であり、ヴォーカリストのアレクセイ・リバコフ擁する四人組バンドでした。その後、アレクセイが脱退。サポートキーボーディストやドラマーを迎えてインストバンドとしてのスタイルを強化します。アンドリイがニューヨークへ拠点を移すという大きな転機もあった2006年には第二作『Awakening of the Elements』をリリース。フランスのMUSEAレーベルから全世界流通となり、広く知られるところとなりました。
2009年には第三作『Sound Source』をリリース。同作はバンド史上もっとも緊張感のみなぎったアルバムであり(最初に聴くならまずコレをオススメします ※)、バンド側もかなりの手応えを感じたのか、同年には三時間にわたるスタジオ・ライヴを行い、その音源は2011年にライヴアルバム『In Concert』としてパッケージ化されます。2013年にはアレクサンダーがプロデュースにまわり、ふたたびヴォーカル曲を交えながらトリオ編成で録音された第四作『Solar Power』を、翌 2014年には『Awakening of the Elements』の再録&リミックス盤や、アンドリイによるクラシカルなピアノ&ヴァイオリン作品集『Intervals』『Go 4 Sonatas』を相次いでリリースしています。
※ちなみにiTunes storeでは750円という安価でダウンロード購入可能です。
https://itunes.apple.com/jp/album/sound-source/id339685175
【追記】Amazon MP3ではアルバム一枚300円です。安っ
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以上の活動を経て、2016年10月にリリースされた第五作となる本作『Of Things and Beings』では、四部構成の「Shapes And Objects」、三部構成の「Simple as」といった、得意とする組曲を中心に、二本のガット・ギターが爽やかな風を吹き込む小品"Intertwined"やトロピカルな興趣の"On Thin Ice"など、アコースティック曲やスロウなヴォーカルパートを随所に挿入。前作で拡幅された音楽性を踏まえたうえで、叙情性や暖色系のカラーにも目配りの効いた内容になっています。もちろん、スキあらばキレ味鋭いヴァイオリンが飛び込んでくる持ち前の痛快さはブレることなく、ヌーヴォ・メタル期KING CRIMSONを意識したような"The Structure Of Madness"では、とびっきりにヘヴィなアンサンブルで度肝を抜いてきます。
https://www.lostworldband.com/
https://www.facebook.com/lostworldband/
https://www.youtube.com/user/Andid74
ロスト・ワールド・バンド
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