2016年6月15日水曜日

トリッキーな可変性とメンバー同士の化学反応がきらめく、期待のハイブリッドサウンド ― siraph『siraph』(2016)

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 ブエノスアイレス出身のシンガー Annabel蓮尾理之(kbd /SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER、ex. school food punishment)、山崎英明(b /scope、ex. school food punishment、scope)、照井順政(g / ハイスイノナサ)、山下賢(ds / Mop of head、Araska Jam)の五人(ライヴではさらにVJで齊藤雄磨氏が参加)によるバンド siraphのデビューミニアルバム。同人音楽活動から出発し、やなぎなぎさんらとのbinariaや、bermei.inazawa氏とのanNinaなどを経てソロアーティストとしてメジャーデビューした経歴のAnnabelさんと、いずれも実力派で鳴らすバンドの面々が活動をともにするというのもじつに興味深いのですが、出てくるサウンドもまた魅力的なものでした。siraphが立ち上がるきっかけは今から二年ほど前。Annabelさんが2014年にリリースした2ndアルバム『TALK』に蓮尾氏が"未完成な星の住人"、照井氏が"カラのなか"の作編曲でそれぞれ参加。その後、Annabel(band set)としてレコ発ツアーを展開し、2015年春のM3でAnnabel名義でリリースされた2曲入りシングル「然う然う、の雨」が、実質的にsiraphとしての作品でした。六曲を収める『siraph』の楽曲は、"時間は告ぐ" "thor" "カーテンフォール"を蓮尾氏、"in the margin" "linotype" "想像の雨"を照井氏が担当。"想像の雨"は「然う然う、の雨」に収録されていた楽曲でもあります。ポストロック、マスロック、エレクトロニカを消化しつつトリッキーに可変するバンドサウンドと、そこに溶け込むようなAnnabelさんのヴォーカルが素晴らしい化学反応をみせており、バンドとしての今後の発展にますますの期待をしたくなります。





「SFP×ハイスイ×Annabelら実力派たちの初期衝動、siraph本格始動」
(ONE TONGUE MAGAZINE|2016.06.11)

http://www.siraph.com/

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