2017年10月29日日曜日

ケビン・ペンキン『メイドインアビス オリジナルサウンドトラック』(2017)


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 2017年7月から9月にかけて13話が放送された、つくしあきひと原作、《WEBコミックガンマ》連載の奈落の冒険譚「メイドインアビス」のアニメ版(監督=小島正幸/脚本=倉田英之、小柳啓伍)は、今年のアニメ最大級の収穫であり、文字通り最大級の「大穴」的作品でありました。全編を貫く恐ろしいまでのクオリティの高さ。本作の作品世界のすべてに設定を用意しているという つくし卿の作家性(と性癖)を余すところなく表現しただけでなく、原作の補完的な描写・エピソードまでふんだんに採り入れたアニメーションや構成・演出。そして緻密な描きこみがなされた背景美術のヴィジュアルのパワー。ロングショットでも、キャラクターがいないシーンでも、ひとつひとつの画としての「強さ」が圧倒的でありました。美術監督は元スタジオジブリ、現インスパイア―ドの増山修氏。インタビューによると、パーツ単位で岩や草などあらかじめ数多くつくっておき、それらを巧みに駆使して背景を制作するという、効率化と緻密化を両立させた作業を行っていたとのことで、目からウロコが落ちました(《Febri》Vol.44より)。また、従来のDVD単巻各2話収録での順次リリースではなく、DVD-BOX上下巻でのトータルパッケージでのリリースがとられているのも、高いクオリティでアニメ版の作品世界を構築したことへの制作陣の確固たる自信のあらわれでしょう。頭が下がる思いです。ナナチとの出会い以降のボンドルド卿と対峙する一連のエピソードも凄まじくハードで、かつ盛り上がりがあるので、それらを含めたアニメ第二期の制作の実現を、心から願ってやみません。







 本作の劇伴音楽を手がけるケビン・ペンキン氏は、多国籍なアーティストが所属する音楽制作プロダクション「IRMA LA DOUCE」の所属コンポーザー。1992年、オーストラリア生まれ、イギリス在住。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでクラシックと現代音楽の双方を学び、2012年リリースのゲーム「十三支演義 偃月三国伝」以降、ゲーム音楽界の大御所、植松伸夫氏との度重なるコラボレーションも重ねている才気煥発の若手です。本作の作品イメージを楽曲に落とし込むプロセスには早くから(倉田氏からの脚本テキストがあがった段階で)関わっていたようです。音楽的コンセプトは、IRMA LA DOUCEのプロデューサーであり、ケビン氏とはこれまでにアニメ「NORN9 ノルン+ノネット」、OVA「Under The Dog」(ともに2016年)でも組んできた飯島弘光氏との二人三脚で練り上げ、最終的に〈ミニマル〉〈トライバル〉〈環境音楽〉の三つのモチーフをスタッフにプレゼンしたとのこと。作品全体を覆う「無国籍」な音楽が、メイドインアビスのディープで混沌とした世界観と見事な調和をみせています。



TVアニメ「 メイドインアビス 」 オリジナルサウンドトラック
Kevin Penkin
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「視覚的」なカラーと「音楽的」なカラーをどう一致させるか思案したというケビン氏。本作では、大きなレコーディングスタジオで小人数オーケストラを録るというスタイルをとっているのですが、これは、リコ、レグ、ナナチといった小さなキャラクターたちが、途方もなく深い空間であるアビスにいるという対比を意識したところもあるのだとか。ケビン氏はかつてウィーンでコンサートマスターに師事していた縁もあり、レコーディングはウィーンの「Synchron Stage Vienna」で行われています。130人以上のミュージシャンの演奏を可能とする同施設で、各3名のヴァイオリンとヴィオラ奏者、各2名のチェロ、ベース、フルート、クラリネット、フレンチホルン奏者、各1名のバスーン、トランペット、トロンボーン、チューバ奏者からなる総勢19名のチェンバーオーケストラを編成。各奏者のソロパートが19のラインとなり、「層」を成す。これまた混沌としたアビスのイメージにもピッタリではないでしょうか。ウィーンのほかには、ボストンでVideo Game Orchestraによるストリングス中心の録音、メルボルンでヴォーカル関係の録音が行われています。



 ところで、ケビン氏が影響を受けた作曲家には、ニコ・ミューリー、ベン・フロスト、SIGUR ROS、スティーヴ・ライヒ、ジョン・アダムズを挙げており(《Febri》Vol.44より)、他ジャンルとのコラボレーションを積極的に進めているアーティストやミニマリストであるところもなるほど興味深いものを感じました。ケビン氏に限らず、「終末のイゼッタ」の未知瑠さんや、「魔法使いの嫁」の松本淳一氏、「サクラダリセット」のRayons、海外映画方面だとマックス・リヒターやヨハン・ヨハンソンなど、ポストクラシカルの素養の強い人たちが近年の劇伴界隈で活発に活動されている昨今の状況ははまことに面白いと思います。ちなみにケビン氏、日本の作曲家では、植松伸夫氏を筆頭に、久石譲氏、坂本龍一氏、菅野よう子さん、大谷幸氏、大島ミチルさんの名前を挙げています(VGMOの2012年のインタビューより)。



 サントラの冒頭2曲"Roar of the Abyss" "Made in Abyss"は、それぞれ音階が上がっていったり下がっていったりする「アビス」的趣向。後曲は一番最初につくられた楽曲でもあります。アコースティックサウンドとエレクトロサウンドの巧みな融合も本作の方向性の大きな特徴ですが、それにはやはり、生身と機械の部分を併せ持ったハイブリッドな存在であるレグのイメージを意識した面もあるようです。また、ナナチのテーマはダークサイド"Nanachi in the Dark"と、ライトサイド"Nanachi in the Light"(本編未使用曲?)の二つあります。前曲はシンセサイザーによるラフなベースラインとバスーンの音色をフィーチャーした一曲。後曲は、マリンバの音色が跳ねるやわらかでキュートなイメージたっぷりな一曲。じつに対照的なエレクトロ・トラック。ケビン氏のお気に入りは前曲だそう。ほかに未使用曲と思われるものには、フォークトロニカ調の"Vista"、ピアノトロニカ調の"Mirage"、ノイズ/ドローン調の"Crucifixion"などがあります。それらの楽曲がいつか使用される日を改めて願いたいところです。



 第5話のナキカバネ戦で流れた"Maul"は、ガムランのエッセンスを採りこんだ直球のトライバルテクノ。同様に、"Tasukete"はトライバルでパーカッシヴなビートが冴える一曲。"Those Everyday Feels"(次回予告で流れているのは同曲の一部)や"Jungle Run"は、マリンバが印象的なスコア。アンビエント/ドローンな音空間を味わえる場面も多々あり、"Butterfly Atmospheres" "Treehouse" "Abyss of the Sea"あたりは完全にそれです。それらのサウンドデザインには、ケビン氏が2009年に地元オーストラリアのパースで結成したエレクトロ/アンビエントデュオ「Cycle~ 440」のパートナーであるサム・ジャイルズ氏が関わっております(この「Cycle~ 440」の活動もなかなか面白いので、機会を改めてしたいと思っています)。


【追記】「ケビン・ペンキン (Kevin Penkin) 氏のこれまでの音楽活動について」
http://camelletgo.blogspot.jp/2017/11/soundworks-of-kevin-penkin.html


 使用頻度も高かったスコアである"To the Abyss!""Forest of the Abyss"は、弦楽器の幽玄な響きが静かな高まりをみせる。また、"The First Layer"は、センチメンタルなメロディにどこか神秘性も感じさせる名スコアでありましょう。"Tour the Abyss"は、ミニマルミュージックとアンビエントミュージックの様式美が交錯するような印象。ミニマルといえば、"Gallantry and Recapitulation"の多重弦楽アンサンブルも聴きものです。純然たるアコースティックスコア"Orth Waltz"はちょっとエリック・サティっぽくもあり、地上の牧歌的なイメージを湛えつつ、バックでほんのりとエレクトロな味付けがなされた"Days in the Sun"は、ちょっとパット・メセニー風かも。"Beni-Kuchi-Nawa"(ベニクチナワ)、"Saber-tooth"(オーゼン、タマウガチ)、"Relinquish"(ベニクチナワ、タマウガチ) "Serphent Call"(マドカジャク)など、強敵がらみのスコアはいずれも強迫的チェンバー・アンサンブルの凄みが味わえる仕上がり。



 挿入歌の印象的な使われ方は、もはや神がかり的なものすら感じました。第1話の序盤で流れ、オープニングテーマと思わせつつ実は挿入歌だった"Underground River"には驚かされましたが、ヴォーカルと作詞がラージェ・ラメイヤ氏だったことにさらに驚かされました。劇場版「カウボーイビバップ 天国の扉」の主題歌"Ask DNA"や、「ガングレイヴ」の挿入歌"Here comes the rain" "Clue"、「WOLF'S RAIN」の挿入歌"Strangers"など、2000年代前半を彩ったアニメ作品で記憶に残る数々のヴォーカル曲を歌っていたラージェ氏。ケビン氏が中学生のときにWOLF'S RAINを観てラージェ氏のことを知って以来、ずっと大好きなヴォーカリストだったということで、本作の参加が実現したとのこと。個人的にも感激のトピックでした。第13話でフルヴァージョンが流れるという趣向も素晴らしかったです。


 同じく第1話でも流れていた挿入歌である"Hanezeve Caradhina"は、ケビン氏お気に入りの一曲。タイトルは架空言語かと思いきや、特に何らかの意味を持った言語ではなく、ある種の曖昧な響きをもたせるためにつけたもののようです。「アイスランド語とドイツ語のコンパチというイメージ」(飯島氏 談)。ヴォーカルは、ロックバンド(現在はソロユニット)SNARE COVERのフロントマンとしても活動する北海道のシンガー、斎藤洸氏。彼は飯島プロデューサーの知人で、10年ぶりに連絡をとって今回の参加となったそうです。ニュートラルな感触の声の響き、ストリングスとエレクトロの甘美なる絡みがたまらない仕上がり。


▼Made in Abyss OST Hanezeve Caradhina - Kevin Penkin (Takeshi Saitou Cover)


斎藤氏ご本人によるセルフカヴァー。



 挿入歌、とはちょっと違うかもしれませんが、第13話のエンディングテーマであり、サントラでも最後を飾る"Tomorrow"も忘れ難い一曲。終盤にさしかかるタイミングで流れるハミングとスキャットは、エンディングの演出と相まって、万感の涙を誘います。ボーダーレスな活動と複数ジャンルをまたにかけた越境的な音楽性、ケビン氏のキャリアを代表する作品になったといっても過言ではないと思います。すさまじい才能、すさまじい手腕が、素晴らしいスタッフ陣の手厚い協力を経て発揮された、とてつもない傑作です。





http://www.kpenkmusic.com/



「メイドインアビス」音楽使用話数まとめ
(from ごこてん【@cerealstial】氏)
各スコアの使用場面、使用回数を一挙にリスト化した、大変な労作です。



Kevin Penkin Interview: Writing Soundtracks with Nobuo
(from VGMO|2012.08.01)

(Kevin Penkin氏)
I didn’t really grow up on many non-Japanese games outside of Elder Scrolls and Halo. Japan was where it was at for me as a kid. Without writing a thesis on what I listened to growing up, Nobuo Uematsu-san and Joe Hisaishi were pretty massive influences. I also listened to things likeAdvent Children, Shadow of the Colossus, and Ghost in the Shell for years. After that, I really got into Kow Otani and the scores from Nintendo games like Fire Emblem. I also have a special place in my heart Michiru Oshima’s ICO score.

Nowadays I find there’s much more of a 50-50 balance between soundtracks from the West and Japan that influence me. I loved the music from Final Fantasy XIII, but at the same time composers like Jeremy Soule and the score for Austin Wintory’s Journey score are really inspiring. The last part to this answer comes from non-video game music. I would say I spend almost 50% of my time listening to non-game/movie music. Artists like Sigur Ros, Bjork and Ryuichi Sakamoto’s works are big influences. I like Sakamoto’s collaborations with Alva Noto and Fennesz, in particular.



「そうだ アニメ,見よう」第37回は「メイドインアビス」。山下プロデューサーが語る“映画のようなクオリティ”の理由とは
(from 4Gamer News|2017.09.14)


(山下愼平氏)
 ――今回の世界観は日本でもないし,どこかの民族の音楽でもない,かといって日本人的な感覚でオーケストラを使っても音楽が埋もれてしまうと考えたんです。そこで,日本人にはない感覚でこの世界を表現してもらったらうまくハマるんじゃないかと思いました。
 作品に寄り添った音楽にしようということで,まだ倉田さんが文字だけしか起こしていない脚本の段階から,Kevinにも入ってもらっています。

 ただ,Kevinはいつも劇伴だけを制作している作家ではないので,フィルムと合わせる作業には工夫がいるのですが,音響監督の山田陽氏の演出と,効果音の野口 透氏の音をミックスすることによって,ほかのアニメでは出せない印象的なサウンドが生まれたのではないかと思っています。



TVアニメ『メイドインアビス』音楽プロデューサーに聞く制作秘話。どの国の音楽でもない“アビス的”劇伴はこうして生まれた!
(from エンタメステーション|2017.09.26)


(飯島弘光氏)
「今回は音楽も個性的なものを残したいというお話で、普段とは違うチャレンジングなことができそうな機会でもあったので、僕とケビンでコンセプトを作りこんで監督やプロデューサーにプレゼンしたんです。そのコンセプトというのが〈ミニマル〉〈トライバル〉〈環境音楽〉という3つのモチーフでした」


「この曲(※筆者注「Underground River」)は、監督から〈メインテーマになるような曲がほしい〉というお話をいただいて試行錯誤していたときに、ケビンが自分で歌って送ってきた曲なんです。もともと歌を入れる予定はなかったんですけど、彼がやりたいと思ったことは大切にしたいと考えまして。で、ケビンが誰かとコラボレーションしたがっていたので、彼が中学生のころから大好きだというラージェさんにコンタクトを取って歌っていただきました」



TVアニメ『メイドインアビス』の音楽の秘密に迫る!音楽プロデューサー・飯島弘光氏インタビュー
(from リスアニ!WEB|2017.09.27)


(飯島弘光氏)
 実はケビンと僕は、小笠原さんから紹介していただく形で出会ったんです。ケビンはオーストラリア出身で、今はロンドンに在住なんですが、僕が最初に出会った2年前はまだ大学院を出たばかりで、社会人としての経験が少なかったですし、日本のコンテンツに関わるのであれば言語の問題もあるので、そのあたりのハンドリングができる人間ということで、僕に託していただいて。そこから僕がやっているIRMA LA DOUCEの所属になったんです。



Interview: Made in Abyss Composer Kevin Penkin
(from ANIME NEWS NETWORK|2017.10.04)


(インタビュアー)
 Could you elaborate on the idea of developing a musical "color" palette? How do colors and music correlate?

(Kevin Penkin氏)
 It might be best for me to give some examples. Starting more broadly with Reg, he's a character made up of both organic and mechanical body parts. So combining organic and mechanical sound sources when writing for Reg felt perfectly natural.

Talking more specifically about color correlation, there is a lot of information in color that allows us to perceive essential things such as relationships and distances between objects. Sound has this as well. Depending on how you combine the essential components of sound (pitch, timbre, harmony, loudness, etc.) and controlling how they either complement or clash against each other is going to result in a specific listening experience. Some of the tracks on the OST like “Roar of the Abyss” have rising textures and ascending musical intervals.



「メイドインアビス」上映会レポート、気になり過ぎる最終話の続きは……
(from WebNewtype|2017.10.06)



 1~3話のパートで、山下さんと小島さんが語ったのは本作の音楽の力。オーストラリア人のケビン・ペンキンさんによる劇伴で、最初に作られたのが「Made in Abyss」という楽曲。当初は1話のオープニングとして流れる予定だったこの楽曲は、やや暗い印象だったため3話のラストなどで流れることに。そんな経緯で1話のオープニングは別の楽曲になったものの、こちらも少しずつ音階が下がるメロディを途中に取り入れて、アビスを下っていく冒険を表現するなど、強いこだわりがあるそうです。



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『MADE IN ABYSS ORIGINAL SOUNDTRACK』
[2017.09.27|ZMCZ-11622|KADOKAWA]


【Disc 1】
01 Made in Abyss
02 Roar of the Abyss
03 Beni-Kuchi-Nawa
04 Days in the Sun
05 Rafters
06 Treehouse
07 New World
08 To the Abyss!
09 Underground River (opening version ft. Raj Ramayya)
10 Maul
11 Walking the Streets
12 Remembering Home
13 Those Everyday Feels
14 2 Months
15 Reg Wakes
16 Theme of Reg
17 Gallantry and Recapitulation
18 Riko's Theme
19 Swings and Roundabouts
20 Tasukete
21 Air
22 Welcome to my World
23 Hanezeve Caradhina (ft. Takeshi Saito)
24 Depths of the Abyss
25 Forest of the Abyss


【Disc 2】
01 Butterfly Atmospheres
02 The First Layer
03 Abyss of the Sea
04 Orth Waltz
05 Jungle Run
06 Crucifixion
07 Serphent Call
08 Outside
09 Forces Beyond Control
10 Nanachi in the Dark
11 Underground River (ft. Raj Ramayya)
12 Walking the Tightrope
13 Relinquish
14 Tour the Abyss
15 Adventure Through the Light
16 Classroom
17 Reg's Power
18 In the Blind
19 The Pit
20 Discover the Abyss
21 Vista
22 Mirage
23 Indoor Voices
24 Nanachi in the Light
25 Saber-tooth
26 Pathway
27 Tomorrow

Music Composed, Produced and Conducted by Kevin Penkin
Music Produced by 飯島弘光
Music Work Cooperation by 若林豪 (KADOKAWA)
Mixed by Falk Au Yeong
Ambient Music Design by Sam Giles
Score Consultation by Maeve McCarthy

Mastered by 森崎雅人
Mastered at Saidera Mastering


【Vienna Sessions】

Recorded at Synchron Stage Vienna
Synchron Stage Orchestra

Sound Engineer & Technical Director
Bernd Mazagg

Concert Master
Dimitrie Leivici

Pro Tool Operator
Martin Pauser

Monitor Engineer
Roland Tscherne

Project Coordination
Stefan Steinbauer

Score Printing by Vienna Music Angels

Violin I - Dimitrie Leivici
Violin II - Damir Orascanin
Violin III - Anna Obermayer
Viola I - Giorgia Veneziano
Viola II - Klaus Heger
Viola III - Barbara Untiedt
Violoncello I - Florian Eggner
Violoncello II - Jonas Krejci
Doublebass - Ciro Vigilante
Flute I - Stefanie Molle
Flute II - Sandra Stini
Clarinet I - Wolfgang  Klinser
Clarinet II - Alexander Pongracz
Bassoon - Marcello Padilla
French Horn I - Felix Dervaux
French Horn II - Villiam Vojcik
Trumpet - Matthias Weber
Trombone - Stefan Obmann
Trombone - Michael Linus Bock
Tuba - Andreas Guggenberger


【Boston Sessions】

Recorded at WGBH Fraser Recording Studio
Video Game Orchestra

Production Company
SoundtRec Boston

Production Director and Conductor
Shota Nakama

Production Assistant
Emily Shibata

Strings Coordinator
Rebecca Hallowell

Brass Coordinator
Rick Copeland

Recording Engineer
Robin Moore

Studio Manager
Thomas Devlin

Concert Master
Sho Omagari

Violin I
Rebecca Nelson
Michael Hustedde
Chris Ferrara
Shaoqing Xu
Marcio Candido
Yongxiang Ren
Farley Masterton
Nelli Jabotinsky

Violin II
Aleksandra Labinska (Principal)
Tudor Dornescu
Kun Shao
Egle Jarkova
Laura Ciaccio
Kenneth Mok
Onur Dilisen
Daniel Kurganov

Viola
Even Perry (Principal)
Rebecca Hallowell
Samuel Kelder
Carol Lee
Anna Shemetyeva
Lu Yu

Cello
Kett Lee (Principal)
Jake Charkey
Simon Linn Gerstein
Ben Swartz

Double Bass
Kate Foss (Principal)
Bingwen Yang

Trumpets
Rich Kelly
Steve Banzert
Andrew Moreschi


【Melbourne Sessions】

Vocals Recorded at Frostfire Audio

Recording Engineer
Chris O’Neill


《Vocal Performances》

Raj Ramayya
斎藤洸
Amelia Jones

"The Underground River"
Lyrics and Vocals
Raj Ramayya

Vocal Producer
Theo Nogueira

Vocals Recorded at Strawberry Hill Music

"Hanezeve Caradhina"
Lyrics and Vocals
斎藤洸