2016年2月11日木曜日

ベネズエラ製サイバーパンク・バーテンダーADV「VA-11 HALL-A」のサントラが、深夜都市へとその身を誘う


  ベネズエラのインディーズデベロッパー「Sukeban Games」が制作している“サイバーパンク・バーテンダー・シミュレーション”「VA-11 HALL-A」。2014年にプロローグ版がリリースされ、2015年9月の東京ゲームショウ2015では日本語版デモも出展されました。が、2015年内リリース予定だったスケジュールは現在も遅れております。少数での制作ということもあり、こればかりは気長に待つほかありません。制作進行ブログの更新頻度とpostをみるにつけ、なかなかテンパっていらっしゃる。



 体内に埋め込まれたナノマシンにより人々が完全に企業の管理下に置かれた近未来都市を舞台に、場末のバーテンダーとして客にカクテルを提供するというのが「VA-11 HALL-A」の大まかなコンセプト。カクテルのレシピによってシチュエーションやストーリー展開がさまざまに変化します。日本風のキャラクターデザインや、往年のPC-98のアドベンチャーゲームに強くインスパイアされたゲームシステムやグラフィックから、制作チームのジャパニーズカルチャーへの傾倒ぶりもうかがえます。公式サイトでは体験版を配布しているので、その世界観をぜひお試しあれ。





 ゲーム本編はTo be announced状態ではあるものの、同作のサウンドトラックは既にリリースされており、プロローグ版のサントラ『Sounds From The Future』(全18曲/2014年8月リリース)と、本編サントラ『Second Round』(全44曲/2016年1月リリース)の二つが、コンポーザーのGaroadことMichael Kelly氏のbandcampアカウントからそれぞれダウンロード購入できます。煌びやかなメロディが彩るシンセ・ポップ/アンビエント/AOR/フュージョンの宝庫であり、深夜の都市のイメージとアダルティーなムードを演出するインストゥルメンタルが、クレバーな雰囲気に浸らせてくれます。オススメ。




 『バーテンダーが主役のベネズエラ産ノベルゲーム『VA-11 HALL-A』TGS2015デモプレビュー、南米から「ニコ生」の暗さ突く』
(from AUTOMATON|2015.09.18)


http://sukeban.moe/
https://kiririn51.itch.io/valhalla-bar
https://soundcloud.com/garoadmusic
https://www.humblebundle.com/store/p/va_11hallaprologue_storefront