2014年1月23日木曜日

FENCE OF DEFENSE『digitaglam FOD VI』(1991)

デジタグラム‐FOD VIデジタグラム‐FOD VI
(1991/06/21)
FENCE OF DEFENSE

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細野晴臣のプロジェクト F.O.E(Friends Of Earth)にも参加していたサウンドプロデューサーの西村麻聡。織田哲郎のバンドのギタリストだった北島健二。T.M.NETWORKのサポートドラマーだった山田わたる。という、ビーイングのセッション系ミュージシャンとして活動していた3人がビーイングを離れた後に結成した フェンス・オブ・ディフェンスの6thアルバム。T.M.NETWORKと比較されますが、こちらはデジタル色と共にハードロック色も強く、硬派で骨太な印象。本作はバンドのデジタル志向とグラム/ハードロック志向、そしてプログレ志向が三味一体となったアルバムであり、バンドの代表作としても挙げられる作品。シティハンターのオープニング・テーマにもなった「SARA」を含む88年発表の3rdアルバム『III 2235 ZERO GENERATION』でも壮大なストーリーに基づいたコンセプトアルバム的な趣向を強く押し出していましたが、本作はKING CRIMSON「21世紀の精神異常者」の歌詞を分解しランダムに散りばめたイントロダクションや、何度も差し挟まれる幕間などが象徴するように、これまで以上にプログレ面を追求した印象を感じさせます。「パラノイアの危険な入り口」「digitaglam」の二重のイントロダクションから繋がるダンサブルな「9.9.9」はまさにアルバムの幕開けを飾るにふさわしい流れ。デジロック/ポップスの手法も相当の強度でもって発揮されており、ユーモアも交えたストレートな楽曲でラストまでストイックさや難解さとは無縁なまま押し通しております。ピアノ乱弾きの幕間「知識のテロリズム」の混沌としたテンション。それを一気に引っくり返すハードロックナンバー「無条件完全降伏」。演説サンプリングやLED ZEPPELIN「移民の歌」をデジロックアレンジしたパロディに加え、ピッチシフターで終始ヴォーカルの音程が変わり続けるという「恋の独裁者」など、後半に行くほど顕著になるはっちゃけ具合が印象的です。貫禄だけでなく余裕すら感じるのはやはり各メンバーキャリアの長さ故でしょうか。

「digitaglam FOD VI」:Wikipedia
FENCE OF DEFENSE:Wikipedia
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