YouTubeで見つけたこのライブラリー音源が素晴らしくて、しばらく聴き入っておりました。コンポーザーのDerek Austin氏について気になって調べてみたところ、彼は1971年ごろにKEEF HARTLEY BANDに、1972~1973年ごろにCARAVANにキーボーディストとして在籍されていた人であることを知りました(それ以前には、1970年にGASSというバンドでフルートやキーボード、パーカッションを担当されていたとか)。CARAVAN脱退後、1977年にはリンダ・ルイスのアルバム『Woman Overboard』の一部楽曲のアレンジや、演奏に参加。その後はセッション・ミュージシャンとしての活動を行う一方、サウンドトラックやライブラリー音源の制作も行っております(冒頭の音源は82年に制作された『Power Plus』というライブラリー音源集の楽曲です)。ちなみに、1987年に公開されたポール・バーホーベン監督の「ロボコップ」のサウンドトラックでシンセサイザーを演奏されているのはデレク氏です。
また、1983年には「China Freefall」なる作品(詳細不明)の劇伴を制作しているのですが、このサントラは何と、キース・エマーソンが担当したアニメ「幻魔大戦」の劇伴とのカップリングでリリースされていたようです(未CD化)。まったくもって謎の抱き合わせであります。楽曲はYouTubeで全曲聴けます。少々東洋風味も匂わせるシンセサイザー・インストゥルメンタルで、なかなかの内容です。
http://www.discogs.com/Keith-Emerson-Derek-Austin-Harmagedon-Original-Soundtrack/release/3445349
1990年代に入ると、ジミー・ペイジとも縁の深いギタリスト ビック・ジム・サリヴァン、数多のブリティッシュ・ロック・バンドを渡り歩いたベーシスト ハービー・フラワーらとバンドを結成、途中 メンバーの脱退やバンド名の改名などもありつつ、98年ごろまで活動します。この頃、ハモンド社とのエンドース契約によって制作されたアルバム『Red Hot Hammond』をリリース。このアルバムにはジム、ハービーの他、GENTLE GIANTのドラマーであるマルコム・モルティモアもフィーチャリングで参加しております。
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https://itunes.apple.com/jp/album/red-hot-hammond/id447790535
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