2007年3月13日火曜日

POLYSICS『Karate House』(2007)

KARATE HOUSEKARATE HOUSE
(2007/02/28)
POLYSICS

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 前作『Now is the time!』を聴いてなかったもんで、個人的には『National P!』以来のフルアルバムになるわけですが、ポップになった上にえらいヴァリエーション増えたなあ、と。でも、これだけヴァラエティ豊かになっても要点はしっかり押さえてあるのは流石。エキセントリックな部分はどこかに残るんすね(笑)。「Electric Surfin' Go Go」「Catch On Everywhere」「You-You-You」「Shizuka is Machine Doctor」は、シングルカット&タイアップ曲とあってどれもほとばしるドライヴチューン&ファンキーなポップチューン。魅力的な仕上がりですが、それ以上にやはりアルバム収録曲のグリグリした感触がいいなあと。「ハードロックサンダー」は、ヴォコーダーヴォーカルとペコピコした装飾にハード・ロックなリフが組み合わさった楽曲。ギターソロは一発録りだそうで、なるほど勢いが感じられます。「サイボーグ彼女」はヘンテコな展開もさることながら、チープな歌いまわしが非常にプラスティックスのソレに似てる。カヨヴォーカルの「夢・打ち込み」はチップチューンをばら撒いたロックナンバー、シンプルなのにサビがクセになる。歌っていることはテニスなのかサッカーなのか不明瞭な「プロテニス」はハヤシ&ヤノのコーラスの掛け合いが聴きモノ。「オールウェイズハピネス」は電話、ホチキス、ゴミ箱などのサンプリングサウンドを各所にコラージュしたライト感覚のインダストリアル楽曲。POLYSICSのサウンドは初期P-MODELの作風から多大な影響を受けている、というのは周知の通りですが、彼らへのリスペクトをハッキリとカタチにしたのが、P-MODEL「偉大なる頭脳」のカヴァー。原曲は粘っこくつんのめるアンサンブルに、平沢御大のけだるいヴォーカルが奇妙な雰囲気を演出する楽曲でしたが、こちらは乾いたアンサンブルが明快にうねり、ハヤシのエキセントリックなヴォーカルがキンキンと冴え渡るわかりやすくも刺激たっぷりの仕上がり。対照的な印象を持つアレンジなのが興味深い。全16曲、楽曲も多彩ということで、アルバムの全体像をつかむのには多少時間がかかりますが、語りどころは今まで以上にあります。あとはライヴでこれらの楽曲の印象がどう変わるか、ですね。

POLYSICS - 公式

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