2016年11月2日水曜日

TAUK『Sir Nebula』(2016)




 2012年結成のニューヨークの四ピース インストゥルメンタル・バンド TAUK。2013年に五曲入りミニアルバム『Pull Factors』、1stフルアルバム『Homunculus』でデビューし、2014年に2ndアルバム『Collisions』をリリース。その前後にはデジタルリリースで五枚分のライヴアルバムをリリースし、2015年には総決算ともいえるCD二枚組のライヴアルバム『HEADROOM』で、デビューから数年間の成果を示しました。彼らのサウンドの性質からみると、ライヴ感にこだわりを持っているのも非常に納得がいきます。フュージョン、ファンク、プログレ、マスロック、エレクトロを吸収してグリグリ展開していく聴き応え抜群のジャム・サウンド。全編に艶っぽいグルーヴがまぶしこまれており、ダンサブルでありながら独特の浮遊感をもたらしてくれるのがたまらない。3rdアルバムとなる本作『Sir Nebula』は、ジャック・ジョンソンやTHE MARS VOLTA、OZOMATLIなどを手がけ、四度のグラミー賞に輝いたプロデューサー/ミキサー/エンジニア ロバート・カランツァとのコラボレーションによって生み出された一枚。また、往年の〈メタル・ユルラン〉誌(フランスのSF/ホラーマガジン)の遺伝子を受け継ぐ Kilian Engによるジャケットイラストも、バンドのみせる方向性にバッチリとハマっております。スウェーデン出身、1982年生まれの氏はシンセウェイヴ系アーティストのアートワークも数多く提供されている気鋭のイラストレイター。画力も色彩感もとにかくハンパなく、圧倒されます。






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