http://tchagata.com/games/nandeyanen/
http://store.steampowered.com/app/386090/
○スイス産の和風ヘンテコ横シュー『Nandeyanen!? - The 1st Sutra』Steam配信開始 - gamespark
スイスのインディーズゲームメーカー「Tchagata Games」が開発し、今年の5月から配信されている横スクロール妖怪弾幕シューティング「Nandeyanen!?: The 1st Sûtra」。天狗の自機を操り、妖怪どもの跋扈するステージを攻略していくというジャパネスクあふれる作品で、その昔タイトーがPCエンジン用ソフトとしてリリースした天狗シューティング「はなたーかだか!?」に多大なるリスペクトが捧げられています。Tchagata Gamesの公式サイトには“はなたーかシューティングゲーム復活! さあ、天狗たちのそばに大妖怪反乱を止める覚悟があるのか? 奇妙界へようこそ!”という、正直どの層に向けているのか謎な日本語のアオリが載っております。一見してイロモノ感バリバリですが、システム、ヴィジュアル、BGMのいずれもしっかりしたつくりです。
Tchagata Games (2015-01-01)
売り上げランキング: 839
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本作を彩るサウンドトラックは、公式でYouTubeに全曲アップロードされているほか、Amazon mp3やiTunes Storeでダウンロード販売(全7曲/600円~750円)もされています。コンポーザーはs3miotikとGudi Guruの二名。s3miotik氏の詳細なプロフィールは不明ですが、vimeoにアカウントを持っており、「Nandeyanen!?」を含めたいくつかの作品を聴くことができます。低音のエレクトロシーケンスと三味線の音色をフィーチャーした"Into the Wild"、ヘヴィなギターリフとホーミーめいたドローン音が中毒的なまでにハイにさせる"To Make the End of Bullets"(このタイトルはやはりファルコムのYsIIのOPテーマ"To Make the End of Battle"からでしょうか)は氏によるもの。もうひとりのGudi Guru氏はインド系のネーミングですが、国籍不明のサウンドデザイナー/ミキシングエンジニア。同じくTchagata Games作品である「めぞん歓楽」のサウンドトラックの制作にも関わっております。こちらはディープでアシッドなエレクトロ・チューンを得意としており、"Hannya"では無駄にテンションの高い日本語めいたシャウトもぶっこまれ、珍妙なワビサビの効いた(?)仕上がり。ほとんど環境音とシャウトで構成された"Main Menu"には思わず「ワオ......ゼン......」とこぼしたくなるかもしれません。
https://vimeo.com/user32752487
http://gudi.guru/
余談ですが、天狗シューティングの嚆矢(?)ともいえるメルダックの「暴れん坊天狗」がリリースされたのは1990年12月、「はなたーかだか!?」がリリースされたのが1991年8月なので、「はなたーかだか!?」が「暴れん坊天狗」から間接的に影響を受けている可能性は少なからずあるのかもしれません。それとも大いなる天狗のおぼしめしだったのでしょうか。