少女は二度死ぬ (2009/03/06) アーバンギャルド 商品詳細を見る |
サブカルチャーテクノポップ&パンクバンド アーバンギャルドの1stフルアルバム。童貞、処女、射精、妊娠、思春期などを織り込んだコンセプトに基づく詞世界、濃いキャラクター性、渋谷系ポップスや80'sテクノポップ、特にナゴムレコード系の流れにある音楽性、その他オマージュが乱れ飛び、とりとめなく混ざり合うことで生まれる畸形じみたエネルギーをドバドバとぶちまけております。打ち込みフレンチポップス(ヴォーカルの浜崎容子嬢はシャンソンシンガーとしても活動しているそうな)のオサレな雰囲気と、筋肉少女帯ばりのつんのめった疾走感が雑然と共存した楽曲のインパクトは絶大。裏も表もある音の弾けっぷりがまさに着色料たっぷりの菓子のようなキュートなゲテモノじみた様相を成している「セーラー服を脱がないで」「ファッションパンク」、まくしたてる啖呵から突然メタリックなクサいギターソロに突入し鰻上りにテンションが上昇する「オギノ博士の異常な愛情」、バッキングの分厚さと疾走感で勢いよくラストを締めにかかる「四月戦争」、これら4曲はかなりのキラーチューン。いずれの曲においてもバッキングで暴れまわるピアノや浜崎嬢のヴォーカルに絡みつく松永天馬氏の下世話な掛け合いヴォーカルが非常にいい味を出してます。あまりにもサブカり過ぎて精神的・生理的にキッツイ部分も多々ありますが、そのあたりの痛し痒しなところも含めてこの人達は確信犯的にやってるような気がします。でも、このなりふり構わずの何でもあり感はまさにインディーズだからこそ、ドロドロしたものが渦巻いていて面白いです。
●アーバンギャルド:Wikipedia
●アーバンギャルド:公式
●アーバンギャルド~今度は戦争です!:All About