2018年1月23日火曜日

トータルでアーティスティックな台湾のエレクトロ・ポップ/トリップホップ バンド 林瑪黛(Ma-te Lin)



 ひょんなことから林瑪黛(Ma-te Lin)という台湾のエレクトロ・ポップ/トリップホップバンドをつい最近知ったのだけども、その甘く儚いたたずまいにたちまち魅了されてしまった。黃少雍/Shao Yong Huang(synthesizer, bass, produce)と林意倩/Asha a.k.a. Yi Chian Lin(vocal)の2人を中心として2012年に結成。メンバーにはほかにVJ担当の施昭羽/Mina Shihがおり、2013年に林易祺/Yi-Chi Lin(guitar)が加入して4人組となり、同年6月に3曲入りEP「古老的記號」でデビューを果たします。いずれのメンバーも元々はロック、ポップ、フォーク系バンドで活動しており、本格的にエレクトロ・ポップ路線のサウンドを手がけるようになったのは林瑪黛を結成してからとのこと。暖かに包み込むようなヴォーカル/コーラスワークで魅せる林意倩による楽曲のテーマは、たとえば象の虐待事件や、原発事故後の野生動物たちへの影響、犬や猫の殺処分など、人間と動物をめぐる多くのストーリーに基づいており、人間と動物、自然との関係をつねに見つめています。また、ミキシングはDepeche ModeやGoldfrapp、ニック・ケイヴやモービーなどのアルバムを手がけてきたケヴィン・ポールが担当しており、氏との関係は以降の作品でも続きます。





 2015年6月には1stフルアルバム『房間裡的動物』、2016年6月には2ndEP「魔鞋女孩」をそれぞれリリース。現行最新作は、2017年12月に同時リリースされた2ndフルアルバム『嗨!又相遇了』と、カフェスペースをテーマにした企画ミニアルバム『Her café』。後作はゆったりとしたサウンドスケープ路線で、都市の片隅にひそむ動物たちに思いを馳せています。サウンドもさることながらMVも軒並みクオリティが高く、トータルでアーティスティックに魅せるバンドの強いこだわりを感じさせます。「馬戲團」(『房間裡的動物』収録曲)や、「又相遇了」(『嗨!又相遇了』収録曲)ではアニメーターチームとのコラボレーションを行っているほか、2017年8月にシングルリリースされた「Please Come Home」では短編映像作品とのコラボレーションを行っていることも特筆すべきでしょう。また、淡い色合いで幻想的な鮮やかさに富んだアルバムジャケットやMVアートを手がけているデザイナー/イラストレーターの小油画(Little Oil)とはバンド結成以前からの知り合いとのこと。彼女の作品も実に素晴らしい。
http://littleoil.tumblr.com/





Interview de Ma-te-Lin 林瑪黛
(from JOURNEY TO TAIWAN|2014.09.21)





http://matelin.com/
https://www.facebook.com/MateLinmusic/
https://ma-te-lin.bandcamp.com/

0 件のコメント:

コメントを投稿