2011年10月15日土曜日

ストロベリーソングオーケストラ『鏡町にて』(2003)


https://itunes.apple.com/jp/album/jing-tingnite-liu-dao-pan/id463974709

  大阪の見世物パンク一座 ストロベリーソングオーケストラの1stアルバム。寺山修司や丸尾末広などの影響色濃い世界観に、J・A・シーザー、人間椅子、犬神サーカス団などの持つ暗黒性や猟奇性、不条理トラウマなどの美味しいところを全て持ち合わせたアングラハードロックを展開。また、ヴォーカル兼座長の宮悪戦車氏のドスの効いた声質と吐き捨てるような歌い回しが奇しくもオーケンのソレに非常に近いためか、曲によっては初期筋肉少女帯っぽくも感じます。いやらしく含み笑いでもカマしてるかのようなゲテモノぶりがテンポの良さと相まってクセになるヘヴィロックナンバー「電波大サーカス」。穴あき包丁とアナーキー包丁をかけた猟奇ユーモアが光る「包丁ロマンス」。"生まれてきたこと自体親不孝"と執拗にリフレインするJ・A・シーザー系恨み節「親不孝怨歌」。暗喩&風刺を凝らした長尺演劇ハードロック「電気蟲」など、いずれも演劇的趣向とシンクロしてドスの効いたおどろおどろしさを演出。また、詞の殆どがぐるぐるで埋め尽くされた文字通り電波ぐるぐるなハードコア唱歌「デンパ」。タモリの料理番組ネタのような展開をドロドロした趣向でコーティングした「時計を看病する女の飼い方」。清楚な詞、リズム隊とヴォーカルの淡々とした展開が最終的に阿鼻叫喚のノイズ空間と化す理不尽大全開の「ハナ」では、元々ノイズ/ハードコアバンドをやっていたというメンバーの嗜好が所々でこれでもかと伺えます。とにかく様々なアングラ方面へのオマージュを感じさせる何でもアリな大所帯バンドというのが魅力的。長らく廃盤状態でしたが、先ごろめでたくダウンロード販売で再発。『鏡町にて~六道盤』と銘打たれており、旧盤収録の7曲に加え、「赤い蝶」「走るという行為を改めて見直す提議、走レ!」「彼岸花」の3曲が追加収録されております。


ストロベリーソングオーケストラ:公式
ストロベリーソングオーケストラ:Wikipedia

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