篠原ともえ 石野卓球
キューンミュージック (1996-10-02)
売り上げランキング: 75,807
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先日、発売15周年記念でめでたくリイシューされた、篠原ともえの96年のデビューアルバム。プロデューサーの石野卓球をはじめ、ピエール瀧、砂原良徳、CMJK、近田春夫&渡辺貴浩(VIBRASTONE)、濱田マリ(モダンチョキチョキズ)、サーフコースターズ、中原昌也(暴力温泉芸者)、山本アキヲ(HOODRUM)、森若香織(GO-BANG'S)、HOI VOODOOなど、プロデューサー石野氏つながりで多数のゲストが参加。篠原嬢のヴォーカルはキャラの立った良い声をしています。
シングルカットされた「チャイム」「クルクル・ミラクル」は典型的卓球節と言えるアッパーチューンであり、見事なポップ加減。アルバムの翌年にリリースされたシングル「ウルトラリラックス」(今回のリイシューでアルバムに追加収録されております)と同様、早過ぎた電波曲とも言えるかもしれません。近田春夫・渡辺貴浩がそれぞれ携わったキャッチーなテクノ歌謡「やる気センセーション」「よのさ」、お約束的なサーフサウンドがエネルギッシュな、サーフコースターズ作曲によるロックナンバー「レインボー・ララ・ルー」、スペーシーかつシリアスなエレクトロニカサウンドに、大人びた歌い回しで「キュリー夫人と間違えて、チャタレイ夫人を読んじゃったの」というえらいスッとぼけた内容の詞(作詞は中原昌也氏)、を歌う「チャタレイ夫人にあこがれて」など、どのゲストも各々のカラーを出しつつ、当時の彼女のキャラにピッタリ合わせた曲・詞を提供しているので、アルバムはとにかく明るく弾けたエンターテインメント作品に仕上がっています。ちなみに、リイシュー版に付属しているDVDには3曲のPV+αと、副音声にて石野氏と篠原嬢のコメンタリーが収録されている模様。石野氏がシタールを抱えて篠原嬢の背後で回っている「チャイム」のPVはある意味必見でございます。15年経ってもまだなお鮮度を感じさせるアルバム。
●篠原ともえ:Myspace
●篠原ともえ:Wikipedia
篠原ともえ
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