2013年12月22日日曜日

2013年を振り返る~個人的に印象に残った20曲

例によって今年もまだ聴けていないアルバムがたくさんあるのですが、もう年明けまで時間もないので、ここいらで20曲挙げます。


●Wintergatan「Sommarfågel」

2010年に活動を休止してしまったスウェーデンのフォークトロニカユニット DetektivbyranのMartin Molinが2012年に立ち上げた後身的バンド Wintergatanが今年の頭に発表したデビュー曲。バンド名よろしく、冬の澄んだ空気感たっぷりのドリーミーなサウンドで、琴線にどストライクでした。今の時期に聴くとさらに真価を発揮するのではないかと。


●岩崎琢「ジョジョの奇妙な冒険 - WELCOME TO THE WORLD」

松尾早人氏による第一部のサントラも聴きまくりましたが、岩崎琢氏による第二部のサントラはそれ以上に聴きまくりました。イントロにYESの"Owner Of A Lonely Heart"を混ぜ込んだ趣向もGOODな、ニューロマンティック風ヴォーカル曲のねっとり感がとても中毒性が高かったです。岩崎さんの仕事にハズレなし。


●JOLLY「Firewell」

流行りのDjent系とも一線を画する、骨太であり繊細でもあるオルタナティヴ・ヘヴィ・プログレッシヴ・サウンドにヤラれた。デビュー数年でこの貫禄はやっぱり只者じゃないなと思った次第。アレンジとアルバム構成に気を配っている所も良いし、スウィートな魅力もあるのもたまらないものがあります。


●GRAPEVINE「1977」

『イデアの水槽』以来の久々のセルフプロデュースアルバムとなった『愚かな者の語ること』は、聴けば聴くほど耳に馴染んでくる感じでこれまた良いアルバムでした。あくまで自然体な姿勢を崩さない。この曲の"これが最後のシーンなんて思えないが" "ここで再会するような大団円はない …けど他に展開はないのかい”というフレーズがとにかく好きなんですよ。


●悠木碧「ポポン...ポン!」

彼女にとってもまさに念願であった、新居昭乃さん・保刈久明氏とのコラボレーションは親和性が高く、極上でございました。コンセプトや世界観にかなり凝る人だってのもよくわかったので、是非ともフルアルバムのスケールで彼女の世界観を味わってみたいなあと思った次第です。


●溺れたエビの検死報告書「ワシャワシャ! ! グギャギャギャギャ! ! !」

まさかのアルバムリリースで海面を沸騰せしめた謎のエビ怪人音楽集団。身体は人間、頭はエビ。彼らは何者なのか。何故エビなのか。それはまだ……混沌の中。それが……溺れたエビの検死報告書!チェンバー・ロック、ファンク、エレクトロなどをミステリアスにパッキングしたサウンドは、ヴィジュアルとパフォーマンスも含めてライヴで聴きたくなるものです。


●amazarashi「ジュブナイル」

焦燥と葛藤のボーイミーツガール、というテーマには自分はつくづく弱いなと。ストレートに吐き出され、曝け出される詞と、奥底から抉り出すような秋田ひろむ氏の鮮烈なヴォーカルと相まってなおのことクるものがありました。


●LAGITAGIDA「Tutela!!」

2010年に解散したマヒルノのメンバー二人が結成したバンド。超鋭角的なインストトゥルメンタル・プログレでとてもエキサイトいたしました。アグレッシヴだけど耳馴染も良さもミソ。このバランス感覚、やっぱり好きです。


●クウチュウ戦「佐知子」

このご時勢に空飛ぶ円盤に弟が乗りそうなジャケットと『プログレ』の四文字をタイトルに冠した1stアルバムを発表したバンド。改めて聴いてもやっぱり不思議な立ち位置の歌謡プログレだなあと思います。すっとぼけているようですっとぼけていない、イロモノのようでイロモノでない味わい。あと70年代感。


●永谷喬夫「Take Me Higher」(アイカツ!)

「アイカツ!」の一連の曲のクオリティは相当に高くて驚かされてばかりなのですが、元SURFACEの永谷氏が手がけた「Take Me Higher」はまさに自分にとって会心の一撃でありました。思わず部屋に眠っていたSURFACEのアルバムを引っ張り出してしまったくらいにハマりました(そういえばSURFACEには「ゴーイングmy上へ」って曲がありましたねえ)。ちなみに、永谷さんは「這いよれ!ニャル子さん」の一部キャラソンにも作編曲や演奏で参加されており、流石のギターサウンドを聴かせてくれます。


●三回転とひとひねり「稲荷~三回転とひとひねりのテーマ」

2008年に結成された長崎出身の男女4人組バンドによる、小粋で軽やかなるポップ・チューン。日々の戦いに明け暮れヤケクソまがいのファンネルを飛ばす本職軍人のメイドさんを歌った1曲。ノッツ先生によるイラストPVも含めてたまらんちんなのです。


●Ramin Djawadi「PACIFIC RIM - MAIN THEME」

今年の夏、パシフィック・リムには大いにエキサイトさせられました。劇場でこのテーマを聴いた時、初めて聴いた気がせず、とめどなく湧き上がる高揚感と共にどこか懐かしさと親近感も覚えたのですが、フィーチャリング参加しているトム・モレロの弾くリフがBLACK SABBATHの"IRON MAN"にどことなく似てるからかなあと。あのデロデロした感じ。


●「Oratorio The World God Only Knows」(神のみぞ知るセカイ 女神篇)

全6章・トータル8分という第一期のオープニングテーマ「God Only Knows」をさらに上回り、全8章・トータル約13分という破格の構成で繰り広げられる渾身にしてド級の一大シンフォニック・ロック。見事にやられました。90年代、00年代と、時代が進むにつれてプログレ/シンフォニック・ロック的なアプローチを見せるアニソンが増えてきましたが、その中でもある種の極みをこの曲は見せてくれました。


●MOON SAFARI「Mega Moon」

今年のアルバムは、「Lover's End」三部作の後ってことで内容的には大分落ち着いたなあという印象でした。甘々なコーラスとムード重点な展開が続くので、アルバムとして見ると緩さを感じるのは否めませんが、この曲は光っていました。じわじわと盛り上がる展開が好きな手合いにはたまらない1曲。『Himlabacken Vol.2』への期待も込めて。


●HENTAI CORPORATION「Equilibristic Bride」

Ylvisの「キツネは何て鳴くんだい?」PVを観た時の衝撃は、このチェコのバカどものせいでどっかに行ってしまいました。vimeoにPVの無修正版をわざわざ上げるという抜かりのなさも含めてマジキチです。ところで、ビーバーは何て鳴くんだい?


●kamomekamome「手を振る人」

さらに逞しさを増したツインヴォーカルのもとにストレートに突き抜けたアルバムのラスト曲。まだまだこのバンドの前進は止まらないなあと。向氏の独特の言葉選びによって紡ぎ出される世界観の醒めたヒリつきは依然として唯一無二であり、"我らソングライティング"のシャウトにバンドの自負と気概をひしと感じて思わず嬉しくなりました。


●HAKEN「Cockroach King」

ニッチなB級プログレから、劇的なプログレメタルとして魅せるようになったこのバンドの化けようには驚かされた。セサミストリートというよりはハッチポッチステーションって感じでじわじわくるPVも含めて、アルバムの中でも特にファニーでヘヴィな趣向の1曲。GENTLE GIANTやQUEENオマージュなコーラスが特徴的。ちょっとMr.Bungle感。


●岡村靖幸「ビバナミダ」

色々ありましたが、6年ぶりのこの曲はホントにもう会心の出来でした。ダンサブルでスタイリッシュでキャッチー、必殺の三拍子。この曲を主題歌とする来年の「スペース☆ダンディ」も気になっております。特に音楽面。


●メテオール「ワイズマン第三の眼」

伝統民謡の耳馴染みの良さとニューウェイヴ/テクノポップのキャッチーさを絶妙な塩梅でミックスする宇宙民謡バンド。"会津磐梯山"も彼らの手にかかればこの通り。もっともだー、もっともだ。


●Losers「Azan」

FROST*のジェム・ゴドフリー氏がアルバムのミックス/プロデュースを手がけたUKロックバンド。目の醒めるようなパワフルなサウンドが鮮烈で、メロディック・プログレリスナー泣かせというかFROST*ファン泣かせな仕上がりでもあると思います。問題は、アルバムがまだ一般流通していないってところなのですが…今後の動きに期待します。

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