2010年5月11日火曜日

高梨康治『FAIRY TAIL オリジナルサウンドトラック Vol.1』(2010)

「FAIRY TAIL」ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.1
高梨康治 TVサントラ
ポニーキャニオン (2010-01-06)
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 アニメ「フェアリーテイル」のサウンドトラック。劇伴担当は80~90年代にHELLEN~ファルコムJ.D.K.バンドといったジャパメタ系バンドを渡り歩いた経歴を持ち、現在は和風ハード・ロック・バンド:六三四のキーボーディストも務めている高梨康治氏。多彩な引き出しを感じさせ、また、ストリングアレンジの壮大な演出、絡め方にも定評がある(「PRIDE」のテーマ曲はその好例であります)高梨氏ですが、フェアリーテイルの劇伴では、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルに傾注した内容になっております。過去にも特撮劇伴(「幻星神ジャスティライザー」など)でアツいハード・ロックを展開していたり、地獄少女シリーズの劇伴では一部でRHAPSODYも真っ青な壮大なシンフォニック・メタルを、そして瀬戸の花嫁のキャラクターソングにおいては六三四ばりの和風メタル曲を、さらにOVA版ではまんまDRAGONFORCEなメロスピ曲を提供していたりで部分的にはっちゃけていたケースもありましたが、これほどハードな色合いを強く押し出したのは今までの氏の作品でもそうそうなかったのではないかと。

 持ち前の見事なストリングス・アレンジを発揮した楽曲はもちろん、フルート、フィドル、ホイッスル、アコーディオン、そして女性コーラスを交えたトラッド/フォーク、壮大かつ力強さを感じさせるハード・ロック、そしてインパクト十分のフォーク・メタルまで、ファンタジー系サウンドトラックとして体裁を保ちつつも、粒とキャラが立った楽曲がズラリ。また、六三四の盟友であり、近年はGRANRODEOのライヴサポートメンバーを務めるARK STORMの瀧田イサム氏がベースで全面的に参加しております。STARTOVARIUSの「Black Diamond」を彷彿させるメロディック・スピードメタル系インスト「エルザのテーマ」や、颯爽・堂々たるフォーク・メタル・チューン「ドラゴンスレイヤー」「サラマンダー」、六三四譲りのドラマティックな盛り上がりを見せる「最後の魔法」「ルーシィがんばる」「グレイのテーマ」「氷刃舞う」のような爽やかなハード・ロック・チューン、高らかにギターが唸りを上げるアレンジの「威風堂々(Rock Version)」など、楽曲を挙げると枚挙に暇がないですが、劇伴としても音楽作品としても楽しめる会心のサウンドトラック作品であり、メタル系リスナーにも十分にオススメできる1枚。高梨氏の本領はハード・ロック/ヘヴィ・メタルにありと、改めて感じた次第です。


高梨康治:Wikipedia
FAIRY TAIL:Wikipedia

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