2013年8月1日木曜日

MASCHINE『Rubidium』(2013)

RubidiumRubidium
(2013/08/20)
Maschine

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 まだ二十歳半ばというイギリス出身の若手ギタリスト ルーク・マシン率いるプログレッシヴ・メタル・バンド「マシーン」のデビュー・アルバム。同国のヴェテラン・バンドTHE TANGENTが2011年に発表したアルバム『COMM』にギタリストとして参加したことで注目された彼は、かのガスリー・ゴーヴァンからギターの手ほどきも受けたという技巧派。2007年ごろからCONCRETE LAKEなるバンド(PAIN OF SALVATIONの2ndアルバム『One Hour By The Concrete Lake』から取られたのでしょうね)で活動を行っており、これがMASCHINEの母体となりました。バンドのベーシストであり、近年のTANGENTにもメンバーとして名を連ねているダン・マッシュは、この頃から彼と活動を共にしていたようです。音楽的影響としては師であるガスリーやPAIN OF SALVATIONの他、ジェフ・ベック、DREAM THEATER、PORCUPINE TREE、OPETHの名前も挙げているのですが、それら以上に、IT BITESとその元メンバーであるフランシス・ダナリーから受けた影響が強いようです。

 シュレッド系の速弾きにジャズ的なフレーヴァーも盛り込み、しなやかさに特化したマシンのギタープレイは、プログレ・メタルというよりはフュージョン/ジャズ・ロック寄りのフィーリングを多分に感じさせてくれます。アルバム全体の方向性は、時にフュージョン、ラテンなタッチを交えつつ、初期PAIN OF SALVATIONからの影響を強く感じさせるダークなプログレッシヴ・メタルを、澱みのないギタープレイを主軸にして聴かせるというもので、ダウナーな爽快感(というのも変な言い方ですが)のある仕上がり。PAIN OF SALVATIONフォロワー的な部分が多く耳につくため、個性が確立されているとは言い難いですが、プレイやアレンジのセンスは非凡なものがありますし、2パートに分かれた"Eyes"には、今後に繋がるものを少なからず感じるものがありました。若いというのは何より強みなので、ここからさらに化けてくれることに大いに期待したいです。ちなみに、ボーナス・トラックとして収録された"Chains" "Reach Out"の2曲には、THE TANGENTのフロントマンであるアンディ・ティリソンがキーボードでゲスト参加しております。ほんのりとソウルなテイストも感じさせる"Reach Out"はボーナスにしておくには惜しい佳曲です。






MASCHINE - Official Site
The Tangent - Wikipedia

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