2007年8月25日土曜日

凛として時雨『Inspiration Is Dead』(2007)

Inspiration is DEADInspiration is DEAD
(2007/08/22)
凛として時雨

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狂乱カミソリ3ピース・ロック・バンド 凛として時雨の2ndアルバム。サウンドは荒々しさをそのままにしつつも、一段グッと力強く踏み込んだようになりましたが、基本的路線は1stアルバム、EPと同じ。ギャリギャリとした金属的感触を兼ね備え、バツグンの鋭さを誇る変則的オルタナサウンドと、一触即発上等な絶叫ツイン・ヴォーカルの組み合わせによる瞬間的爆発力は依然破滅的かつ刹那的。さすがにインパクトは薄れたとはいったものの、聴き手の鼓膜を執拗にすり減らしにかかる序盤4曲「Nakano Kill You」「Cool J」「Disco Flight」「Knife Vacation」のハイテンションな流れは刺激たっぷりで痺れざるを得ませんでした。ですが、それ以降はミドルまたはスロウテンポでじっくりと展開される楽曲が続き、せっかくの上がりきったボルテージが徐々に削がれていってしまったのが残念。ここで「もう一山」となる楽曲があれば良かったんですが、来ないまま終わってしまったので今ひとつ煮え切らなかったです。楽曲は練り込みの跡が伺える上、黄昏たイメージを聴き手に抱かせる仕上がりになってて決して悪いものではないですし、またバンドとしてもそろそろ刹那的な面以外の要素も押し出そうという狙いがあって後半を落ち着いた構成にしたんでしょうが、やっぱりこのバンドはあえて崖っぷちに立つ切迫したスタイルを曝け出す楽曲が一番輝いていると思います。とにかく生き急いで暴れ狂ってズタボロになって砕け散ってこそナンボじゃないかなと。

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