2016年1月21日木曜日
ディズニーアニメ「悪魔バスター★スター・バタフライ」の劇伴について
ディズニー制作によるコメディカートゥーンアニメ「Star vs. the Forces of Evil」。本国で2015年春に放送されるや人気を博し、第二シーズンの制作も発表。ここ日本でも「悪魔バスター★スター・バタフライ」のタイトルで今月より日本のディズニーチャンネルで放送が開始されております。カートゥーン特有のデフォルメのバリバリに効いた表情を繰り出しまくるスタバちゃんかわいいです。日本放送版では主人公のスター・バタフライほか魔法の国の面々が関西弁でしゃべるという設定になっており、なかなかビックリしましたが。
http://www.disney.co.jp/tv/dc/program/anime/akumabuster.html
原作者のDaron Nefcy(ダロン・ネフシー)によると、初期設定ではスターバタフライはセーラームーンが、ボーイフレンドのマルコはドラゴンボールが好きというものだったとか。ダロンは1985年生まれ。セーラームーンやドラゴンボールZはどちらも90年代半ばにはもうアメリカでも放送されていたので、いわゆる直撃世代というやつですね。また、アニメではほかに「少女革命ウテナ」「魔法騎士レイアース」、手塚治虫の「ユニコ」からも影響を受けたとのこと。なるほど、だからユニコに似たような色合いのユニコーンが出てくるのか(……生首だけど)。
「Interview: Daron Nefcy of Disney’s STAR VS. THE FORCES OF EVIL」
(from nerdist.com|2015.03.26)
「悪魔バスター★スター・バタフライ」のテーマソングを手がける Brad Breeck(ブラッド・ブリーク)は、同じくディズニー制作の「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」「Pickle and Peanut」や、カートゥーンネットワークの「We Bare Bears」、ニコロデオン(アメリカの児童向けケーブルテレビチャンネル)の「Fanboy and Chum Chum」の楽曲も手がける人なのですが、元々はバンドマンであり、エクスペリメンタル系インディーロックバンド The Mae Shiの元メンバーで、現在はチップチューン・パンクバンド SKull Tapesのメンバーとして活動もされています。氏のサイトやsoundcloudでバンドの楽曲が聴けますが、パワフルなインディーロック感あふれるサウンドがとてもよいです。
http://bradbreeck.com/
メインコンポーザーの Brian H. Kim(ブライアン・H・キム)は、これまでに向こうの数々のテレビドラマや、ディーン・R・クーンツ原作映画「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」(2013)のスコアも手がけられてきた人。氏のサイトで何曲かスコアが聴けますが、壮大なストリングスアレンジも交えたパンキッシュなニューウェイヴ・ロックといった感もあってたいへん好み。魅力的サウンドです。サウンドトラックは2016年1月現在で出ておりませんし、今後出る予定なのかもわかりませんが、シリーズが順調に続くようであればその可能性もあるでしょう。配信の形でもいいので是非とも出していただきたいものです。
http://www.brianhkim.com