「よつばと!」イメージアルバム「よつばと♪」 (2005/04/02) 栗コーダーポップスオーケストラ 商品詳細を見る |
"あずまきよひこと、彼の所属するよつばスタジオの高度技術が遺憾なく発揮された、近代芸術作品「よつばと」"(アンサイクロペディアより)。本作は、栗原正己氏率いる栗コーダーポップスオーケストラによって作り上げられた同作品のイメージ・アルバム。よつばの一日を数十曲の小曲(最短8秒、最長5分)で表現したコンセプト・アルバムであります。リコーダーをはじめとした多種多様な楽器の親しみやすい音色が、原作のあの世界観と空気を見事に醸し出しており、目覚ましや腹の鳴る音、踏切の警笛などを楽器で再現するというギミックと相まって、やわらかなノスタルジアを感じさせる1枚。1曲1曲は短いですが、そこで展開されている演出や空間作りは、聴けば聴くほどよく考えられてるなあと感心させられてしまいます。「よつばのちいさなだいぼうけん」でのドラムとリコーダー、「カレーをつくる」「カレーをたべる(とてもおいしく)」でのリコーダー、ホーン、ストリングス・アンサンブル(桑野聖ストリングス)の絡みなど、聴いていて思わず笑みのこぼれる瞬間もあちこちにあります。個人的な雑感ですが、本作を聴いていて思わずTHE MOODY BLUESの『Days Of Future Passed』が頭に浮かびました。あちらは「人生を一日で表す」というコンセプトであり、スケールの違いこそありますが、「一日」というテーマ性も含めてどこか相通ずるものを感じてしまいます。「この一日は永遠に続くだろう(This Day Will Last A Thousand Years) あなたがそう望みさえすれば(If You Want It To)」とムーディーズはかつて歌いましたが、そんな永遠に続いて欲しいと思わせるものが、このイメージ・アルバムにも秘められているのです。
●「よつばと♪」:試聴
●よつばと!:Wikipedia
●よつばスタジオ
●栗コーダーカルテット:公式
●栗コーダーカルテット:Wikipedia