「プログレッシヴなゲームミュージック集」VOL.1~10を投稿してから1年後に投稿した「プログレッシヴなゲームミュージック集 RETURNS」前後編。その後編の能書き。
●大久保治信
「戦国TURB FanFan I Love Me Dunce-Doublentendre」
戦国TURBのファンディスクより。モロにEL&P「Hoedown」。
●アリスソフト
「ランス -光を求めて- & ランスII」
ランスI&IIの楽曲には笹井隆司氏が関わっているという話があるのですが、聴いてみると確かに笹井氏じゃないかなあという感触の楽曲があります。後のルドラの秘法あたりに通ずる作風というか。
●阿部功
「ストリートファイターZERO 3:Shining one - Theme of SAGAT -」
変拍子のわけわからなさではSF2のサガットのテーマの方に軍配が上がるんですが(7/8、8/8に加えて11/8拍子とかもうなにがどうなってんのかわけがわかりません)、プログレっぽさならSFZERO3かなと。こちらは7/8+8/8拍子。
●MUMU
「ギフトピア:役人#4」
ラブデリックのスタッフが設立したスキップ制作によるGCのオルタナティヴRPG作品。本編に登場するラジオ局:ナナシFM(MOONにおけるムーンディスク的ポジション)の楽曲のひとつ。不安定なジャズ・ロック。
●Falcom Sound Team jdk
「ZWEI!! 魔王の両腕-ハンド-」「ZWEI 2:我にひれ伏せ」
「魔王の両腕」はVol.2にも入れたのですが、今回はPSP版アレンジも追加、アレンジされてもやはりタルカスです。「我にひれ伏せ」は心なしかEL&Pをオマージュしたクロノトリガーの戦闘曲(通常バトル + ボスバトル)のさらにオマージュといった感じがします。
●佐藤天平
「BEAST:序章」
バーディーソフトのエッチな美少女ホラーADVゲームの曲。どことなくマイク・オールドフィールドチック。
●加藤恒太
「かまいたちの夜:雪の中の進路」
なんとなーく聴いてたらそれっぽく聴こえてきたのですが。いかがでしょう?
●タケカワユキヒデ
「ソウルブレイダー:ロストサイトの沼地」
クインテット三部作の第一作目。音楽はタケカワユキヒデ氏が担当しており、随所に意欲的な試みがあって面白い仕上がりになっているのが特徴 (サントラの最後に収録されているヴォーカルアレンジは意欲的過ぎて賛否両論あるみたいですが)。「ロストサイトの沼地」は気持ちが良いベースが聴ける1 曲。
●S.S.T.BAND
「R360[G-LOC]:Earth Frame G」「ストライクファイター:K-CITY」
どちらもセガの体感大型筐体ゲー。「Earth Frame G」は以前アレンジ版をVol.7に入れたので、原曲版を。改めて聴いてみたら原曲のほうがアレンジ版よりプログレ度が高い気も。あと、作曲者のR三郎丸 (光吉猛修)はR360をもじったものだと最近になってようやく気づきました。「K-CITY」はVol.10に入れようと思っていたのに入れ損ねた曲。このうねりがいい。
●渡辺達也
「エア・バスター:Mechanized Cave」
カネコ(金子製作所)の横シューティング。ゲーム自体はオーソドックスなSTGで、曲調は歯切れの良いベースラインを押し出した爽やかなものが多いんですが(「シーサイドフロント」をはじめ良曲揃い)、このステージ2の曲だけ11/8拍子の変拍子が展開されており、やたら耳に残ります。
●高橋コウタ
「Ace Combat 2:El Dorado」
メロウなシンセフレーズがたまらない1曲。高橋氏によるエスコン2サントラ楽曲解説によると、この曲はドラゴンスピリットとDREAM THEATERの影響を織り込んだ曲なんだそうな、だからプログレっぽいのか。高橋氏の楽曲解説は非常に興味深い内容なので楽曲と合わせて是非とも。しかし、サントラが出ていないのはもったいないなあ。
●小谷野謙一(編曲:崎元仁)
「アームドポリス バトライダー:Cool Riding」
前編から引き続き登場の小谷野氏。魔法大作戦シリーズ、バトルガレッガのキャラやボスも入り乱れてのオールスターなゲーム内容に、崎元仁、並木学、小谷野謙一、本山淳弘、岩田匡治といったオールスターな作曲陣が参加したライジングのSTG。「Cool Riding」はステージ6テーマ。小谷野氏のこういう曲調はドラゴンセイバーやソルフィースの楽曲に通ずる雰囲気。(そういえば桜庭統氏のソルフィースの楽曲にも庶民のファンファーレみたいな曲調の曲があったなあ)
●細江慎治
「鋳薔薇:Sky High/Rose Garden」
鋳薔薇の楽曲は全編疾走感に溢れたプログレハードロックでかなり聴き応えがあります。この2曲ではオルガンのフィーチャー度が高いのも嬉しい。
●菊田裕樹
「双界儀:Energy/Absolute Lady」
菊田氏のスクウェア在籍最後の作品とあって多数のミュージシャンを起用し、実に豪華なサウンドを展開していた双界儀の楽曲はプログレハード/フュージョン寄りの骨太な楽曲が多く、名盤。現在サントラは高騰してしまっているので、是非とも再販もしくはダウンロード販売をして欲しい1枚。
●大山曜
「ミネルバトンサーガ:アイスパレス(原曲&アレンジ)」
瑞々しい6/8拍子フレーズの繰り返しが印象的な楽曲。原曲&ASTURIASによるアレンジVerのクロスフェードで。
●福田裕彦
「エメラルドドラゴン(PCE版):避け得ぬ戦い/ファイナルボス」
Vol.1にSFC版のヴァージョンを入れましたが、こっちはPCE版。音源が良いこともあってSFC版以上に楽曲のテンションがヤバイことになってます。
●迫田敏明/吉川哲也
「エイリアンクラッシュ:Demon's Undulate(アレンジ)」
コンパイル開発のデジタルピンボールゲー。ラストグラディエーターやネクロノミコンといったピンボールゲーもそうでしたが、このゲームも基本的にHR/HM調の楽曲でまとめられております(ちなみにデビルクラッシュの方はMD版の移植をテクノソフトが担当しており、そっちは楽曲の音色がモロにサンダーフォースシリーズのソレなので、グッとハードロッキンな感触)。そして90年に出たのがデビルクラッシュとエイリアンクラッシュの楽曲をカップリングしてのアレンジアルバム。さらなるメタリックなアレンジが施されており(アレンジャー陣の中にはBOWWOWの斉藤光浩氏の名前もある)、普通に良質なHR/HMアルバムとして聴けるシロモノになっております。その中で「Demon's Undulate」はおどろおどろしかった原曲に変拍子テイストを加えプログレ化。
●吉田健志
「テラクレスタ 3D:チューボ 他」
音源のグレードがアップしたことでアレンジもグレードアップ。「チューボ」はオケ&バンドアレンジでさらにプログレ度が上がった。もうひとつの曲はタイトルがわからないのですが、9/8拍子の展開があやしげで良い。
●崎元仁
「レイディアントシルバーガン:PENTA -第五部隊-」
崎元氏のオケ調の楽曲にはたまーにプログレっぽいと感じるものがあったりするんですよね。FFTの「Apoploxy」とか。
●川田宏行/西脇辰弥
「ワルキューレの伝説(アレンジ)」
ワルキューレの伝説アレンジなのですが、このアレンジが収録されていたのはワルキューレの伝説のアルバムではなく、フェリオスやロンパーズの楽曲が収録されていた『ナムコ・ビデオゲーム・グラフィティ Vol.6』、そのラストに収録されておりました。オケアレンジで壮大に始まったかと思えば急に激しいジャズロックパートに移行するという西脇氏のこの強烈なアレンジは聴き応えがあります。
●久保田修
「グラナド・エスパダ:Odyssey」
韓国産MMOPRGより。BEATMANIA IIDXへの楽曲提供者としてもお馴染みの久保田氏がコンポーザーの一人として参加しております。ライトなMAGMAといった印象。ちなみにこの人、あまりにも変拍子ばっかり弾きすぎて一時期普通の拍子がまるっきり弾けなくなったとかというエピソードがあるとかないとか。
●桜庭統
「シャイニングフォースIII:Persistance Of Hope(アレンジ)」
96年の発表された『ビヨンド・ザ・ビヨンド』『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』のアレンジアルバム、その2年後に発表されたのがシャイニングフォースIIIのアレンジアルバム。先の2枚に比べると少々インパクトは薄れましたが、3ピースバンド編成によるシンフォニックロックアルバムとしてはこれまた申し分ない出来。ちなみに国内盤と海外盤では収録曲が違っており、8分にも及ぶ「Persistance Of Hope」は海外盤に収録されている曲。(国内盤の方は代わりに「Shining Force Medley」が収録されています)
●植松伸夫
「ロストオデッセイ:亡魂咆哮」
X-BOX360の大作RPG作品。情景描写に徹していたオーケストラ調の曲が多く、今ひとつ物足りない感があったロストオデッセイの楽曲ですが、このラスボス曲だけは別格。ブルードラゴンのラスボス曲も相当なものでしたが、こちらはそこからさらに輪をかけたド派手かつ壮大な大曲。プログレメタリックなアレンジにたっぷりと乗っかるゴツいクワイアコーラスに、弾き語りギタリスト:日比谷カタン氏をフィーチャーしてのラップ調の語りがさらに疾走感を煽る。近年の植松氏の楽曲の中でも会心の1曲ではないでしょうか。
2010年1月13日水曜日
2010年1月12日火曜日
帰ってきたプログレッシヴなゲームミュージック集≪前編≫
「プログレッシヴなゲームミュージック集」VOL.1~10を投稿してから1年後に投稿した「プログレッシヴなゲームミュージック集 RETURNS」前後編。その前編の能書き。
●中潟憲雄
「源平討魔伝(AC):頼朝」
これぞ和風タルカス。ちなみにこのタルカス展開は超絶倫人ベラボーマンでもやっております。
●増子司
「真・女神転生:カテドラル」「真・女神転生II:3D:魔界」
モロに中期キングクリムゾン。「3D:魔界」は91年に出た女神転生I&IIサントラにおける米光亮アレンジの「Omega」のイントロフレーズ拡張版という印象も受けます。真メガテンIIは94年の作品なので、この楽曲はあのアレンジに触発されて出来たのでしょうかね?
●大山曜
「シルヴァ・サーガ」
やたらとKING CRIMSONチックな1曲。元々は初期ASTURIASの楽曲でありました。
●渡辺邦孝
「デスクリムゾン:アッシム」
これもモロにKING CRIMSONです。ゲームの評価がアレなのに引きずられる形で音楽の方もアレな評価をされがちですけど、せめて音楽はもうちょっと評価されてもいいんじゃないでしょうか。
●小谷野謙一
「グレート魔法大作戦:Thunder Storm」
本山淳弘氏と小谷野謙一氏の二人が楽曲を担当した魔法大作戦シリーズ第三作目。小谷野氏の楽曲はプログレがかってるように思います(どことなくEL&Pの「庶民のファンファーレ」みたいだからかしらん?)。
●コナミ矩形波倶楽部
「グラディウスIII:Sand Storm/Fire Scramble/Cosmo Plant」
作曲はプロフェット深見(深見誠一)、MIKI-CHANG(東野美紀)、ラ・ナカムール(中村圭三)の三名。ステージ7の「Fire Scramble」はRenaissanceの『シェエラザード組曲(Song Of Scheherazade)』の序盤パート「Fanfare」に似ているというネタがありますね。ちなみに、プロフェット深見こと深見誠一氏も泉陸奥彦氏と同様、80年代にプログレッシヴジャズロックバンド:KENNEDYのメンバーのひとりでありました(1stアルバム『Twinkling Nasa』にキーボーディストとして参加。ケネディ以外の作品ではNOVELAの五十嵐久勝氏のソロアルバムでも名前が確認できます)
●吉田健志
「UFOロボ ダンガー:ブルー・パラドックス」
「超時空迷宮レジオン:戦闘母艦ダーク/ダーク・ベイダー」
「フォーメーション アームドF:BONE」
ひたすらハイテンションだったりアグレッシヴだったり、はたまたふらりふらりと不安定だったり、吉田氏によるニツブツサウンドはまったく奇妙なインパクトに満ち満ちております。
●泉陸奥彦
「メタモルフィックフォース:火の鳥/デスシャドウ」
ジャズ・ロック、プログレ、ハードロック、クラシックのごった煮な曲がアツいベルトスクロールアクションゲーム。「火の鳥」はギタドラのMODEL DD6の元ネタ。「デスシャドウ」はMahavishnu Orchestra「Birds Of Fire」のフレーズが挿入されていたり、アツいギターソロ&ドラムソロが入っていたりと縦横無尽にやりたい放題やっています。
●大久保治信
「戦国TURB:SENGOKU TURB/真の敵」
今でも根強いファンがいるドリームキャストのアクションRPG。作曲者の大久保氏はGOOD JOBなるプログレバンドでキーボーディストを務めていた方でもあります。なので本編中にはキーボードプログレ系の楽曲がいくつかあったりします。
●武内基朗
「GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT」
初代ガングリフォン。捻じ曲がったジャズロックみたいな楽曲があるのがなんとも武内氏らしいと言わざるを得ない。サントラも素晴らしい内容。
●松尾早人
「サイバリオン(SFC)」
アーケード版サイバリオンはZUNTATAの渡部恭久氏が作曲を担当、SFC版サイバリオンはすぎやまこういち監修、松尾早人作編曲。AC版と方向性があまりにも違いすぎるため評判がすこぶる悪いSFCサイバリオンの楽曲ですが、個人的にはメリハリがビシバシ効いていてなかなか聴き応えがあるなあという印象を持ちました。とにかくSFC版はベースの暴れっぷりが半端ないです。
●半沢紀夫/入江純)
「ガンスターヒーローズ:Empire-The Final Assalt(アレンジ)」
トレジャーの名作。NONこと半沢紀夫氏はトレジャー移籍前にプレイバック半沢の名前でコナミ矩形波倶楽部に在籍しておりました。ステージ5の楽曲のアレンジは80年代のIT BITESみたいなポップなプログレの匂いを感じさせる仕上がり。
●竹内出穂/SEGAROCKS)
「MD/ファンタシースターIII:Planet Parma(アレンジ)」
SEGAROCKSはセガゲーの楽曲をハードロックアレンジするという目的で、元リンドバーグの小柳昌法、元聖飢魔II/CANTAのルーク篁、元BLIZARDの寺沢功一など、錚々たる面子が参加したプロジェクトバンド。セガラリーやバーチャロン、ファンタジーゾーン、セガガガなどの楽曲が全編アツいハードロックアレンジで展開されております。このファンタシースター IIIのアレンジは結構プログレ寄り。途中にYESのSiberian Khatruのフレーズが入っているのはご愛嬌といったところでしょうか。
●96 feat.藤本美樹
「ポップンミュージック16 PARTY♪:ポルターガイスト」
ジャンル「ヴァイオリンプログレッシブ」でポップンミュージック16 PARTY♪に収録されているプログレ曲。96こと黒沢ダイスケ氏はプログレメタルバンド:軌道共鳴 Orbital Resonanceのメンバーであり、ヴァイオリンを弾いている藤本氏はプログレバンド:Fantasmagoriaのメンバーであります(一時期ASTURIASのライヴサポートも務めていたそうで)。
●Dioramic Phono Odor(谷口博史)
「MOON:BLUE」
MOON本編に登場するムーンディスクの音楽には多彩な楽曲があるのですが、その中のプログレ曲がコレ。元イル・ベルリオーネの谷口氏作曲によるエレクトロニカプログレ。
●崎元仁&岩田匡治
「マジカルチェイス:コオリじゃないのよ!/ラー族のセンリツによる へんそうきょく」
崎元氏の今のオーケストラな作風も好きですけど、この頃のような作風の曲また作って欲しいなあとちょっと思ったりします。
●細江慎治/米光亮
「ドラゴンセイバー:火山(アレンジ)」
メタルホークやドラゴンセイバー、アサルトなどの細江氏の楽曲はやっぱりプログレ的なものを感じます。
●海老原博
「R-TYPE Δ:ステージ3 [巨襲]」/南部栄作「R-TYPE Δ:ボス[メカ系]」
暗闇の中をうねる様な妖しい雰囲気抜群の楽曲で統一され、高い評価を得たR-TYPE Δの楽曲ですが、前者は静かながらも複雑な盛り上がりで、後者はねじくれまくった鋭い激しさで特にプログレッシヴな趣を感じさせてくれます。
●Falcom Sound Team jdk
「英雄伝説 空の軌跡 The 3rd:山猫号反攻作戦/Overdosing Heavenly Bliss」
ファルコム作品の楽曲には昔から現在に至るまで連綿とプログレが受け継がれておりますよね。
●植松伸夫
「ブルードラゴン:影をとりもどせ!/封印解放」
イアン・ギランを起用した戦闘曲はちょっと苦しいものがありましたが、サントラは多彩な良曲揃い(FFV~VII の雰囲気を感じさせるところもチラホラ見受けられ、ニヤリとさせられるところも)でありました。「影をとりもどせ!」はPFMのような(というかモロに PFMです)陽気なノリを彷彿とさせる1曲。「封印解放」では伝統の植松流プログレハードっぷりを遺憾なく発揮しております。
●桜庭統
「グラナダ:Heavy Line~Windy Avenue~Tap(アレンジ)」
グラナダのサウンドトラックよりアレンジメドレー。初期の桜庭氏らしいプログレアレンジ。
●渡部恭久
「メタルブラック:Time(アレンジ)」
メタルブラックは何というかゲーム自体が色々とプログレッシヴな気がしますが、その魅力を何倍にも引き出していたのがYack氏による楽曲の数々。オリジナルも素晴らしいですが、別の切り口を見せたアレンジアルバム『METAL BLACK -The First-』もオリジナルに勝るとも劣らぬ素晴らしい内容。伊藤真澄嬢をコーラスにフィーチャーしたこの曲などは非常に「らしい」雰囲気があると思うのですがいかがでしょうか?
●大山曜
「獣神ローガス」
以前アレンジ版を入れたので原曲版を。そういえばこの曲って13/16拍子?
●田中宏和
「メトロイド(ディスクシステム版):エンディング」
EL&Pの悪の経典第3楽章をオマージュしたのではないかとよくネタにされるメトロイドのエンディング曲。確かに終盤の展開に似たところがありますね。
●中潟憲雄
「源平討魔伝(AC):頼朝」
これぞ和風タルカス。ちなみにこのタルカス展開は超絶倫人ベラボーマンでもやっております。
●増子司
「真・女神転生:カテドラル」「真・女神転生II:3D:魔界」
モロに中期キングクリムゾン。「3D:魔界」は91年に出た女神転生I&IIサントラにおける米光亮アレンジの「Omega」のイントロフレーズ拡張版という印象も受けます。真メガテンIIは94年の作品なので、この楽曲はあのアレンジに触発されて出来たのでしょうかね?
●大山曜
「シルヴァ・サーガ」
やたらとKING CRIMSONチックな1曲。元々は初期ASTURIASの楽曲でありました。
●渡辺邦孝
「デスクリムゾン:アッシム」
これもモロにKING CRIMSONです。ゲームの評価がアレなのに引きずられる形で音楽の方もアレな評価をされがちですけど、せめて音楽はもうちょっと評価されてもいいんじゃないでしょうか。
●小谷野謙一
「グレート魔法大作戦:Thunder Storm」
本山淳弘氏と小谷野謙一氏の二人が楽曲を担当した魔法大作戦シリーズ第三作目。小谷野氏の楽曲はプログレがかってるように思います(どことなくEL&Pの「庶民のファンファーレ」みたいだからかしらん?)。
●コナミ矩形波倶楽部
「グラディウスIII:Sand Storm/Fire Scramble/Cosmo Plant」
作曲はプロフェット深見(深見誠一)、MIKI-CHANG(東野美紀)、ラ・ナカムール(中村圭三)の三名。ステージ7の「Fire Scramble」はRenaissanceの『シェエラザード組曲(Song Of Scheherazade)』の序盤パート「Fanfare」に似ているというネタがありますね。ちなみに、プロフェット深見こと深見誠一氏も泉陸奥彦氏と同様、80年代にプログレッシヴジャズロックバンド:KENNEDYのメンバーのひとりでありました(1stアルバム『Twinkling Nasa』にキーボーディストとして参加。ケネディ以外の作品ではNOVELAの五十嵐久勝氏のソロアルバムでも名前が確認できます)
●吉田健志
「UFOロボ ダンガー:ブルー・パラドックス」
「超時空迷宮レジオン:戦闘母艦ダーク/ダーク・ベイダー」
「フォーメーション アームドF:BONE」
ひたすらハイテンションだったりアグレッシヴだったり、はたまたふらりふらりと不安定だったり、吉田氏によるニツブツサウンドはまったく奇妙なインパクトに満ち満ちております。
●泉陸奥彦
「メタモルフィックフォース:火の鳥/デスシャドウ」
ジャズ・ロック、プログレ、ハードロック、クラシックのごった煮な曲がアツいベルトスクロールアクションゲーム。「火の鳥」はギタドラのMODEL DD6の元ネタ。「デスシャドウ」はMahavishnu Orchestra「Birds Of Fire」のフレーズが挿入されていたり、アツいギターソロ&ドラムソロが入っていたりと縦横無尽にやりたい放題やっています。
●大久保治信
「戦国TURB:SENGOKU TURB/真の敵」
今でも根強いファンがいるドリームキャストのアクションRPG。作曲者の大久保氏はGOOD JOBなるプログレバンドでキーボーディストを務めていた方でもあります。なので本編中にはキーボードプログレ系の楽曲がいくつかあったりします。
●武内基朗
「GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT」
初代ガングリフォン。捻じ曲がったジャズロックみたいな楽曲があるのがなんとも武内氏らしいと言わざるを得ない。サントラも素晴らしい内容。
●松尾早人
「サイバリオン(SFC)」
アーケード版サイバリオンはZUNTATAの渡部恭久氏が作曲を担当、SFC版サイバリオンはすぎやまこういち監修、松尾早人作編曲。AC版と方向性があまりにも違いすぎるため評判がすこぶる悪いSFCサイバリオンの楽曲ですが、個人的にはメリハリがビシバシ効いていてなかなか聴き応えがあるなあという印象を持ちました。とにかくSFC版はベースの暴れっぷりが半端ないです。
●半沢紀夫/入江純)
「ガンスターヒーローズ:Empire-The Final Assalt(アレンジ)」
トレジャーの名作。NONこと半沢紀夫氏はトレジャー移籍前にプレイバック半沢の名前でコナミ矩形波倶楽部に在籍しておりました。ステージ5の楽曲のアレンジは80年代のIT BITESみたいなポップなプログレの匂いを感じさせる仕上がり。
●竹内出穂/SEGAROCKS)
「MD/ファンタシースターIII:Planet Parma(アレンジ)」
SEGAROCKSはセガゲーの楽曲をハードロックアレンジするという目的で、元リンドバーグの小柳昌法、元聖飢魔II/CANTAのルーク篁、元BLIZARDの寺沢功一など、錚々たる面子が参加したプロジェクトバンド。セガラリーやバーチャロン、ファンタジーゾーン、セガガガなどの楽曲が全編アツいハードロックアレンジで展開されております。このファンタシースター IIIのアレンジは結構プログレ寄り。途中にYESのSiberian Khatruのフレーズが入っているのはご愛嬌といったところでしょうか。
●96 feat.藤本美樹
「ポップンミュージック16 PARTY♪:ポルターガイスト」
ジャンル「ヴァイオリンプログレッシブ」でポップンミュージック16 PARTY♪に収録されているプログレ曲。96こと黒沢ダイスケ氏はプログレメタルバンド:軌道共鳴 Orbital Resonanceのメンバーであり、ヴァイオリンを弾いている藤本氏はプログレバンド:Fantasmagoriaのメンバーであります(一時期ASTURIASのライヴサポートも務めていたそうで)。
●Dioramic Phono Odor(谷口博史)
「MOON:BLUE」
MOON本編に登場するムーンディスクの音楽には多彩な楽曲があるのですが、その中のプログレ曲がコレ。元イル・ベルリオーネの谷口氏作曲によるエレクトロニカプログレ。
●崎元仁&岩田匡治
「マジカルチェイス:コオリじゃないのよ!/ラー族のセンリツによる へんそうきょく」
崎元氏の今のオーケストラな作風も好きですけど、この頃のような作風の曲また作って欲しいなあとちょっと思ったりします。
●細江慎治/米光亮
「ドラゴンセイバー:火山(アレンジ)」
メタルホークやドラゴンセイバー、アサルトなどの細江氏の楽曲はやっぱりプログレ的なものを感じます。
●海老原博
「R-TYPE Δ:ステージ3 [巨襲]」/南部栄作「R-TYPE Δ:ボス[メカ系]」
暗闇の中をうねる様な妖しい雰囲気抜群の楽曲で統一され、高い評価を得たR-TYPE Δの楽曲ですが、前者は静かながらも複雑な盛り上がりで、後者はねじくれまくった鋭い激しさで特にプログレッシヴな趣を感じさせてくれます。
●Falcom Sound Team jdk
「英雄伝説 空の軌跡 The 3rd:山猫号反攻作戦/Overdosing Heavenly Bliss」
ファルコム作品の楽曲には昔から現在に至るまで連綿とプログレが受け継がれておりますよね。
●植松伸夫
「ブルードラゴン:影をとりもどせ!/封印解放」
イアン・ギランを起用した戦闘曲はちょっと苦しいものがありましたが、サントラは多彩な良曲揃い(FFV~VII の雰囲気を感じさせるところもチラホラ見受けられ、ニヤリとさせられるところも)でありました。「影をとりもどせ!」はPFMのような(というかモロに PFMです)陽気なノリを彷彿とさせる1曲。「封印解放」では伝統の植松流プログレハードっぷりを遺憾なく発揮しております。
●桜庭統
「グラナダ:Heavy Line~Windy Avenue~Tap(アレンジ)」
グラナダのサウンドトラックよりアレンジメドレー。初期の桜庭氏らしいプログレアレンジ。
●渡部恭久
「メタルブラック:Time(アレンジ)」
メタルブラックは何というかゲーム自体が色々とプログレッシヴな気がしますが、その魅力を何倍にも引き出していたのがYack氏による楽曲の数々。オリジナルも素晴らしいですが、別の切り口を見せたアレンジアルバム『METAL BLACK -The First-』もオリジナルに勝るとも劣らぬ素晴らしい内容。伊藤真澄嬢をコーラスにフィーチャーしたこの曲などは非常に「らしい」雰囲気があると思うのですがいかがでしょうか?
●大山曜
「獣神ローガス」
以前アレンジ版を入れたので原曲版を。そういえばこの曲って13/16拍子?
●田中宏和
「メトロイド(ディスクシステム版):エンディング」
EL&Pの悪の経典第3楽章をオマージュしたのではないかとよくネタにされるメトロイドのエンディング曲。確かに終盤の展開に似たところがありますね。
2010年1月11日月曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.10
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●Tim Follin
「トレジャーマスター」
91年のNESソフトより。やはりFollin氏の楽曲はサウンドと展開がファミコン離れ。
●吉田健志
「テラクレスタ(FC版)」
VOL.4ではアーケード版でしたが、こちらはFC版。どちらも好きだったり。
●サイコソニック(大山曜&津田治彦&西村太平)/崎元仁
「ディガンの魔石:Battle/Battle2」
どっかがリメイクしてくれないかなーと。今の技術でリメイクされたらまた一味面白いものができそうな気がしてならないのですが。
●増子司
「女神転生II:Death Match~死闘」
アレンジ版も良いのですが、あえて原曲をプッシュ。
●笹井隆司「時空の覇者Sa・Ga3:ステスロス/ラグナの神殿/神戦」
●藤岡千尋「時空の覇者Sa・Ga3:狂気」
笹井氏は元NOVELA、藤岡氏は元Mr.Sirius、興味深いプログレコンビであります。
●菊田裕樹
「聖剣伝説2:危機」
タイトルの元ネタはYES『Close To The Edge(邦題:危機)』でしょうね。
●コナミ矩形波倶楽部
(ピストン上原/Taurus松原)
「悪魔城ドラキュラ(AC):夜まで待てない」
●コナミ矩形波倶楽部
(SHIN CHAN/地獄車中村/DEVI KOBAYASHI/山下絹代/松原健一)
「悪魔城ドラキュラ(X68000):Load BGM/The Tower Of Gears」
今考えると勢いで入れちゃった感もするんですが、まあご愛嬌ということで。
●コナミ矩形波倶楽部
(碇子正広/泉陸奥彦)
「スナッチャー(MSX)」
やはり感触的にTANGERINE DREAMに近い。
●武内基朗
「ジュエルマスター:Intergalactic Strut/Demon King/The Gate of Delirium」
「The Gate of Delirium」と言えばYESのアルバム(錯乱の門)が思い浮かびますが、ジュエルマスターには他にも「Close to the Edge」「Fire Bird」「Fish Out of Water」「Time To Kill」「Burning Bridges」「To Be Over」「Talk To The Wind」なんてタイトルの楽曲もあります。YES、MAHAVISHNU ORCHESTRA、クリス・スクワイア、U.K、PINK FLOYD、KING CRIMSON・・・。
●増渕裕二(原曲:川元義徳)
「太鼓の達人7:バーニングフォースメドレー」
VOL.2の「源平討魔伝メドレー」同様、太鼓の達人7収録曲。近年の増渕さんはアイマスのキャラソンでプログレ路線の曲を提供しており、こちらも素晴らしい。→「黎明スターライン」
●中潟憲雄/米光亮
「サンダーセプター(アレンジ)」
『ナムコ・ビデオ・ゲーム・グラフィティ VOL.2』に収録の米光アレンジ。原曲の方がプログレ度が高かったかしらん?
●S.S.T.BAND
「ストライクファイター:Shuffle Canon」
かなりプログレ寄りの仕上がり。作曲者のR三郎丸(光吉猛修)氏もサントラのライナーで「プログレ度が高くなった」と言っておりました。
●コナミ矩形波倶楽部
(プロフェットFUKAMI/MIKI-CHANG/ラ・ナカムール/J-KANE)
「グラディウスIII:Hit And Away(一撃離脱)(アレンジ)」
オリコン26位の快挙を記録した矩形波倶楽部の90年のアルバムより。アラン・ホールズワースチックなパートもある骨太のプログレ・フュージョンアレンジ。
●小林早織
「パンツァードラグーン オルタ:Ancient Weapon 2/The End Of Destiny」
パンツァードラグーンシリーズは作曲者が毎回異なるのですが、作風には一貫したものを感じます。余談になりますが、1作目の作曲を手掛けられたのは、フォークグループ:5つの赤い風船の元メンバーであったシンセサイザーアーティストの東祥高氏。彼が代表取締役を務めるトンスタジオ(現:ニュートンスタジオ)はパラッパラッパーシリーズの作曲者であり、元PSY'Sの松浦雅也氏が在籍していたことでも知られております。
●泉陸奥彦「GUITARFREAKS7&drummania6:MODEL DD2」
●佐々木博史「GUITARFREAKS7&drummania6:Concertino In Blue」
双方共にテクニカルなプログレ曲。
●菊田裕樹
「に~づまはセーラー服:いたずら/鬱/運命の1/2(カラオケVer)」
「プログレッシヴなエロ」というコメントにはハッとさせられるものがありました。
●大川晃史/下野秀幸
「ゼロディバイド:The Power Beat」
キャッチーなプログレメタルナンバー。ZERO DIVIDEは1も2もどちらも素晴らしい内容の楽曲揃いなのですが、サントラの全楽曲を一時期公式サイトで無料配布していたというその潔さには敬服されられるばかりです。
●なるけみちこ
「ワイルドアームズ:天を突く魔塔/Battle ZEIK/Win!」
「天を突く魔塔」を聴いてなんとなくMAGMAを思い浮かべる。
●植松伸夫「FFIX:走れ!」
ここには入れませんでしたが、「ハンターチャンス」もなかなかプログレチック。
●ZIZZ STUDIO(大山曜)
「斬魔大聖デモンベイン:超人舞闘―激突する法則と法則」
ニトロプラスが誇るハイクオリティサウンド集団ZIZZ。オーケストラ、ヘヴィメタル、プログレ、ブレイクビーツ、フリージャズ etcetc...と、ヴァラエティに富んだ内容の斬魔大聖デモンベインのサウンドラックより。EL&P『Tarkus』のオマージュ的1曲。
●古代祐三/厚見玲衣
「ソーサリアン:ルシフェルの水門「地下ダンジョン」(アレンジ)」
元VOW WOWの厚見玲衣氏によるアレンジ。ちなみにリズム隊は菅沼孝三、永井敏巳のお二人。鉄壁。
●東野美紀/難波弘之(野獣王国)
「幻想水滸伝II:勝利への意欲(アレンジ)」
難波弘之率いるフュージョン・バンド:野獣王国」による幻想水滸伝I&II&IIIのアレンジアルバムより。何とも氏らしいプログレ&フュージョンアレンジ。
●阿知波大輔&みとせのりこ
「マナケミア:STIGMATA」
近年のゲーム作品の楽曲からプログレ色を見出すのならばガストのアルトネリコとかアトリエシリーズがその最右翼に当たるのでしょうかね?KBBのDANI氏、Riverndellの藤野由佳嬢、みとせのりこ嬢、霜月はるか嬢、等々、プログレ/トラッド系の方々がゲスト参加しているマナケミアのサウンドトラックですが、このラスボス曲は白眉。イントロに続いて堰をきって展開されるベースのうねりが堪りません。
●光田康典&Milleniam fair
「ゼノギアス:Melkaba(アレンジ)」
ZABADAKの吉良知彦、小峰公子、上野洋子、渡辺等、Marsh-Mallowの藤井珠緒、Vita-Novaの本間哲子、CLANNADのモイア・ブレナンなどがゲスト参加したゼノギアスのアレンジアルバムより。光田氏の持つ民族色を全面に押し出した名アレンジであります。
●桜庭統
「シャイニング・ザ・ホーリィアーク:プレリュード~蝕からの誘い(アレンジ)」
最後は桜庭氏。「ビヨンド・ザ・ビヨンド」「シャイニング・ザ・ホーリィアーク」のアレンジアルバムはDeja-Vu~桜庭ソロアルバム(戯曲音創)直系のプログレ精神が貫かれております。
●Tim Follin
「トレジャーマスター」
91年のNESソフトより。やはりFollin氏の楽曲はサウンドと展開がファミコン離れ。
●吉田健志
「テラクレスタ(FC版)」
VOL.4ではアーケード版でしたが、こちらはFC版。どちらも好きだったり。
●サイコソニック(大山曜&津田治彦&西村太平)/崎元仁
「ディガンの魔石:Battle/Battle2」
どっかがリメイクしてくれないかなーと。今の技術でリメイクされたらまた一味面白いものができそうな気がしてならないのですが。
●増子司
「女神転生II:Death Match~死闘」
アレンジ版も良いのですが、あえて原曲をプッシュ。
●笹井隆司「時空の覇者Sa・Ga3:ステスロス/ラグナの神殿/神戦」
●藤岡千尋「時空の覇者Sa・Ga3:狂気」
笹井氏は元NOVELA、藤岡氏は元Mr.Sirius、興味深いプログレコンビであります。
●菊田裕樹
「聖剣伝説2:危機」
タイトルの元ネタはYES『Close To The Edge(邦題:危機)』でしょうね。
●コナミ矩形波倶楽部
(ピストン上原/Taurus松原)
「悪魔城ドラキュラ(AC):夜まで待てない」
●コナミ矩形波倶楽部
(SHIN CHAN/地獄車中村/DEVI KOBAYASHI/山下絹代/松原健一)
「悪魔城ドラキュラ(X68000):Load BGM/The Tower Of Gears」
今考えると勢いで入れちゃった感もするんですが、まあご愛嬌ということで。
●コナミ矩形波倶楽部
(碇子正広/泉陸奥彦)
「スナッチャー(MSX)」
やはり感触的にTANGERINE DREAMに近い。
●武内基朗
「ジュエルマスター:Intergalactic Strut/Demon King/The Gate of Delirium」
「The Gate of Delirium」と言えばYESのアルバム(錯乱の門)が思い浮かびますが、ジュエルマスターには他にも「Close to the Edge」「Fire Bird」「Fish Out of Water」「Time To Kill」「Burning Bridges」「To Be Over」「Talk To The Wind」なんてタイトルの楽曲もあります。YES、MAHAVISHNU ORCHESTRA、クリス・スクワイア、U.K、PINK FLOYD、KING CRIMSON・・・。
●増渕裕二(原曲:川元義徳)
「太鼓の達人7:バーニングフォースメドレー」
VOL.2の「源平討魔伝メドレー」同様、太鼓の達人7収録曲。近年の増渕さんはアイマスのキャラソンでプログレ路線の曲を提供しており、こちらも素晴らしい。→「黎明スターライン」
●中潟憲雄/米光亮
「サンダーセプター(アレンジ)」
『ナムコ・ビデオ・ゲーム・グラフィティ VOL.2』に収録の米光アレンジ。原曲の方がプログレ度が高かったかしらん?
●S.S.T.BAND
「ストライクファイター:Shuffle Canon」
かなりプログレ寄りの仕上がり。作曲者のR三郎丸(光吉猛修)氏もサントラのライナーで「プログレ度が高くなった」と言っておりました。
●コナミ矩形波倶楽部
(プロフェットFUKAMI/MIKI-CHANG/ラ・ナカムール/J-KANE)
「グラディウスIII:Hit And Away(一撃離脱)(アレンジ)」
オリコン26位の快挙を記録した矩形波倶楽部の90年のアルバムより。アラン・ホールズワースチックなパートもある骨太のプログレ・フュージョンアレンジ。
●小林早織
「パンツァードラグーン オルタ:Ancient Weapon 2/The End Of Destiny」
パンツァードラグーンシリーズは作曲者が毎回異なるのですが、作風には一貫したものを感じます。余談になりますが、1作目の作曲を手掛けられたのは、フォークグループ:5つの赤い風船の元メンバーであったシンセサイザーアーティストの東祥高氏。彼が代表取締役を務めるトンスタジオ(現:ニュートンスタジオ)はパラッパラッパーシリーズの作曲者であり、元PSY'Sの松浦雅也氏が在籍していたことでも知られております。
●泉陸奥彦「GUITARFREAKS7&drummania6:MODEL DD2」
●佐々木博史「GUITARFREAKS7&drummania6:Concertino In Blue」
双方共にテクニカルなプログレ曲。
●菊田裕樹
「に~づまはセーラー服:いたずら/鬱/運命の1/2(カラオケVer)」
「プログレッシヴなエロ」というコメントにはハッとさせられるものがありました。
●大川晃史/下野秀幸
「ゼロディバイド:The Power Beat」
キャッチーなプログレメタルナンバー。ZERO DIVIDEは1も2もどちらも素晴らしい内容の楽曲揃いなのですが、サントラの全楽曲を一時期公式サイトで無料配布していたというその潔さには敬服されられるばかりです。
●なるけみちこ
「ワイルドアームズ:天を突く魔塔/Battle ZEIK/Win!」
「天を突く魔塔」を聴いてなんとなくMAGMAを思い浮かべる。
●植松伸夫「FFIX:走れ!」
ここには入れませんでしたが、「ハンターチャンス」もなかなかプログレチック。
●ZIZZ STUDIO(大山曜)
「斬魔大聖デモンベイン:超人舞闘―激突する法則と法則」
ニトロプラスが誇るハイクオリティサウンド集団ZIZZ。オーケストラ、ヘヴィメタル、プログレ、ブレイクビーツ、フリージャズ etcetc...と、ヴァラエティに富んだ内容の斬魔大聖デモンベインのサウンドラックより。EL&P『Tarkus』のオマージュ的1曲。
●古代祐三/厚見玲衣
「ソーサリアン:ルシフェルの水門「地下ダンジョン」(アレンジ)」
元VOW WOWの厚見玲衣氏によるアレンジ。ちなみにリズム隊は菅沼孝三、永井敏巳のお二人。鉄壁。
●東野美紀/難波弘之(野獣王国)
「幻想水滸伝II:勝利への意欲(アレンジ)」
難波弘之率いるフュージョン・バンド:野獣王国」による幻想水滸伝I&II&IIIのアレンジアルバムより。何とも氏らしいプログレ&フュージョンアレンジ。
●阿知波大輔&みとせのりこ
「マナケミア:STIGMATA」
近年のゲーム作品の楽曲からプログレ色を見出すのならばガストのアルトネリコとかアトリエシリーズがその最右翼に当たるのでしょうかね?KBBのDANI氏、Riverndellの藤野由佳嬢、みとせのりこ嬢、霜月はるか嬢、等々、プログレ/トラッド系の方々がゲスト参加しているマナケミアのサウンドトラックですが、このラスボス曲は白眉。イントロに続いて堰をきって展開されるベースのうねりが堪りません。
●光田康典&Milleniam fair
「ゼノギアス:Melkaba(アレンジ)」
ZABADAKの吉良知彦、小峰公子、上野洋子、渡辺等、Marsh-Mallowの藤井珠緒、Vita-Novaの本間哲子、CLANNADのモイア・ブレナンなどがゲスト参加したゼノギアスのアレンジアルバムより。光田氏の持つ民族色を全面に押し出した名アレンジであります。
●桜庭統
「シャイニング・ザ・ホーリィアーク:プレリュード~蝕からの誘い(アレンジ)」
最後は桜庭氏。「ビヨンド・ザ・ビヨンド」「シャイニング・ザ・ホーリィアーク」のアレンジアルバムはDeja-Vu~桜庭ソロアルバム(戯曲音創)直系のプログレ精神が貫かれております。
2010年1月10日日曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.9
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●桜庭統&相曽晴日
「アイルロード:遠い日の約束」
ウルフチーム制作による92年のRPG作品:AISLE LOADの主題歌。いかにもな80年代ジャップスプログレナンバー、桜庭氏にとってはDeja-Vu以来の歌モノナンバーだったのではないかと。ちなみにシンガーの相曽嬢は岩男潤子嬢への楽曲提供や、斎藤ネコ氏のレーベルからアルバムを出したりもしているお方。
●宮川泰
「スタートリング・オデッセイ:バトルType2」
レイ・フォースの看板RPGシリーズ1作目。シリーズの楽曲はかの宮川御大が手掛けております(ザ・ピーナッツの陰の立役者であり、宇宙戦艦ヤマトのあの印象深い楽曲を作曲された方と言えばピンときますでしょうか)。数曲あるバトル曲は昭和歌謡みたいな展開のものもあるのですが、この Type2はなかなかそれっぽいのではないかと。
●すぎやまこういち&武内基朗
「46億年物語:最後の選択~ボルボックスとの戦闘(アレンジ)」
ゲームプラン21制作によるSFCアクションRPG「46億年物語 はるかなるエデンへ」より、ラスボス戦アレンジ。このお二方に関してはもはや何も言うことはないですね。ちなみにゲームはライセンス元のエニックスが制作したPC98版の方が評判が良いそうです。
●福田裕彦(&久石譲)
「天外魔境II MANJIMARU」
PS2、ゲームキューブ用ソフトとしてPCEの「天外魔境II 卍MARU」をリメイクしたのが天外魔境II MANJIMARU。楽曲は久石氏と福田氏が手掛けております(久石氏は9曲、福田氏は約50曲を提供)。久石氏の楽曲はやはりメロディに耳馴染み深いものがあり、福田氏の楽曲は激しい展開でガツンと強烈な一撃を見舞ってくれます。
●田中公平
「サクラ大戦」
10分にも及ぶ3曲目は『蒸気蓄音館』に収録。田中公平氏は割とプログレ的な曲も作ってる気が。
●光田康典
「ラジカル・ドリーマーズ~盗まれた宝石~」
「クロノクロス:疾風(Gale)/FATES~運命の神~(Fates)/龍神」
サウンドは前作クロノトリガーと同様素晴らしい出来、民族音楽を見事に消化したサウンドは一見すると地味ですが、個人的には本作が光田氏の最高傑作だと思っています。「疾風」は通常戦闘曲、クロスのプロトタイプとなった「ラジカルドリーマーズ」の楽曲リメイク、「FATES~運命の神~」はストーリー終盤のフェイト戦BGM、双方共にベースラインが非常に印象的。「龍神」は時を喰らうもの戦BGM、イントロのヨイク(北欧先住民族サーミに伝わる歌唱法)と緊迫感に満ちたヴァイオリンによる名曲。
●和智弥生
「パンツァードラグーン ツヴァイ:運命の始まり/決着」
民族色とプログレを織り込んだシンセミュージック。作曲者の和智弥生氏は今何をされているのでしょうか。
●平沢進/井元雅也/井上博美
「ベルセルク 千年帝国の鷹篇 喪失花の章:城へ/血の執着/パラサイト/ZODDO II」
どうしても平沢御大を入れたかったので。平沢氏の楽曲もさることながら、井元氏と井上嬢の楽曲もまた熾烈。
●山岡晃
「サイレントヒル:SILENT HILL」
「サイレントヒル2:Overdose Delusion」
楽曲は禍々しいオーラを放つノイズ&ダークアンビエント系が多いのですが、数曲ほどANEKDOTENとかANGLAGARDを思わせる北欧暗黒プログレじみたものがあります。ギターの枯れたアルペジオといい、たゆとうメロトロンの音色といい、荒涼としたニュアンスはどこか似通ってるなあと。
●桜庭統&相曽晴日
「アイルロード:遠い日の約束」
ウルフチーム制作による92年のRPG作品:AISLE LOADの主題歌。いかにもな80年代ジャップスプログレナンバー、桜庭氏にとってはDeja-Vu以来の歌モノナンバーだったのではないかと。ちなみにシンガーの相曽嬢は岩男潤子嬢への楽曲提供や、斎藤ネコ氏のレーベルからアルバムを出したりもしているお方。
●宮川泰
「スタートリング・オデッセイ:バトルType2」
レイ・フォースの看板RPGシリーズ1作目。シリーズの楽曲はかの宮川御大が手掛けております(ザ・ピーナッツの陰の立役者であり、宇宙戦艦ヤマトのあの印象深い楽曲を作曲された方と言えばピンときますでしょうか)。数曲あるバトル曲は昭和歌謡みたいな展開のものもあるのですが、この Type2はなかなかそれっぽいのではないかと。
●すぎやまこういち&武内基朗
「46億年物語:最後の選択~ボルボックスとの戦闘(アレンジ)」
ゲームプラン21制作によるSFCアクションRPG「46億年物語 はるかなるエデンへ」より、ラスボス戦アレンジ。このお二方に関してはもはや何も言うことはないですね。ちなみにゲームはライセンス元のエニックスが制作したPC98版の方が評判が良いそうです。
●福田裕彦(&久石譲)
「天外魔境II MANJIMARU」
PS2、ゲームキューブ用ソフトとしてPCEの「天外魔境II 卍MARU」をリメイクしたのが天外魔境II MANJIMARU。楽曲は久石氏と福田氏が手掛けております(久石氏は9曲、福田氏は約50曲を提供)。久石氏の楽曲はやはりメロディに耳馴染み深いものがあり、福田氏の楽曲は激しい展開でガツンと強烈な一撃を見舞ってくれます。
●田中公平
「サクラ大戦」
10分にも及ぶ3曲目は『蒸気蓄音館』に収録。田中公平氏は割とプログレ的な曲も作ってる気が。
●光田康典
「ラジカル・ドリーマーズ~盗まれた宝石~」
「クロノクロス:疾風(Gale)/FATES~運命の神~(Fates)/龍神」
サウンドは前作クロノトリガーと同様素晴らしい出来、民族音楽を見事に消化したサウンドは一見すると地味ですが、個人的には本作が光田氏の最高傑作だと思っています。「疾風」は通常戦闘曲、クロスのプロトタイプとなった「ラジカルドリーマーズ」の楽曲リメイク、「FATES~運命の神~」はストーリー終盤のフェイト戦BGM、双方共にベースラインが非常に印象的。「龍神」は時を喰らうもの戦BGM、イントロのヨイク(北欧先住民族サーミに伝わる歌唱法)と緊迫感に満ちたヴァイオリンによる名曲。
●和智弥生
「パンツァードラグーン ツヴァイ:運命の始まり/決着」
民族色とプログレを織り込んだシンセミュージック。作曲者の和智弥生氏は今何をされているのでしょうか。
●平沢進/井元雅也/井上博美
「ベルセルク 千年帝国の鷹篇 喪失花の章:城へ/血の執着/パラサイト/ZODDO II」
どうしても平沢御大を入れたかったので。平沢氏の楽曲もさることながら、井元氏と井上嬢の楽曲もまた熾烈。
●山岡晃
「サイレントヒル:SILENT HILL」
「サイレントヒル2:Overdose Delusion」
楽曲は禍々しいオーラを放つノイズ&ダークアンビエント系が多いのですが、数曲ほどANEKDOTENとかANGLAGARDを思わせる北欧暗黒プログレじみたものがあります。ギターの枯れたアルペジオといい、たゆとうメロトロンの音色といい、荒涼としたニュアンスはどこか似通ってるなあと。
2010年1月9日土曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.8
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●植松伸夫
「魔界塔士Sa・Ga:Journey's End」
シンセアレンジメドレー。FF I&IIの全曲集でもシンセアレンジによる楽曲メドレーをやっていましたが、こちらのメドレーのアレンジの方がプログレっぽい。
●菊田裕樹
「聖剣伝説3:Return To Forever」
エンディング。「Sacrifice Part Three」同様、8分もの尺を持つ曲。しかしこちらは展開づくし。ミニマルミュージックと初期MIKE OLDFIELDを混ぜたような雰囲気も堪らない。
●桜庭統
「ビヨンドザビヨンド:Beyond The World(アレンジ)」
プログレマニアの高橋兄弟でも知られるキャメロット制作によるRPG:ビヨンドザビヨンド。PS発売1周年記念として発表されたものの、あまりにお粗末なシステムやバランスのためクソゲーの呼び名が高い作品。そんなゲームの酷さに桜庭氏が業を煮やしたのかどうかは知りませんが、このビヨビヨアレンジアルバムの内容は凄まじいことになってます。全5曲、1曲平均10分の長尺構成、メロトロンはじめ各種シンセフル使用、ゲストに難波弘之、ゲームのアレンジアルバムというよりはもはや桜庭ソロの延長と言った方がいいんじゃないかというくらいの力の入りよう。
●コナミ矩形波倶楽部
(碇子正広&泉陸奥彦)
「スナッチャー(MSX):Theme Of Ending」
コナミ制作による88年のAVG。メタルギアソリッドで知られる小島秀夫氏の初期作品のひとつ。泉陸奥彦氏は今でこそテクニカル・ギターロックな方ですが、矩形波倶楽部に加入する前、80年代初頭にTANGERINE DREAMやVANGELISからの影響を伺わせるシンセミュージックデュオ「DADA」(ちなみに相方は4-D、後期P-MODELの小西健司氏でありました)で活動していたという経歴の持ち主でもあります。MSX版スナッチャーの楽曲にはそんなDADA期の名残が多少ながら伺えます。この20分近い長尺エンディング曲は泉氏による作曲。
●松尾早人&崎元仁&岩田匡治
「伝説のオウガバトル:Megalo Syntaxis Tes Astronomias」
アレンジアルバム『The Entrance』は全曲気合が入っているのですが、この7曲アレンジメドレーでテンションは最高潮に達しています。EL&P系キーボード・プログレありシンフォプログレあり複雑な構築ありと、とにかくお腹一杯な構成が約22分間続きます。
●植松伸夫
「魔界塔士Sa・Ga:Journey's End」
シンセアレンジメドレー。FF I&IIの全曲集でもシンセアレンジによる楽曲メドレーをやっていましたが、こちらのメドレーのアレンジの方がプログレっぽい。
●菊田裕樹
「聖剣伝説3:Return To Forever」
エンディング。「Sacrifice Part Three」同様、8分もの尺を持つ曲。しかしこちらは展開づくし。ミニマルミュージックと初期MIKE OLDFIELDを混ぜたような雰囲気も堪らない。
●桜庭統
「ビヨンドザビヨンド:Beyond The World(アレンジ)」
プログレマニアの高橋兄弟でも知られるキャメロット制作によるRPG:ビヨンドザビヨンド。PS発売1周年記念として発表されたものの、あまりにお粗末なシステムやバランスのためクソゲーの呼び名が高い作品。そんなゲームの酷さに桜庭氏が業を煮やしたのかどうかは知りませんが、このビヨビヨアレンジアルバムの内容は凄まじいことになってます。全5曲、1曲平均10分の長尺構成、メロトロンはじめ各種シンセフル使用、ゲストに難波弘之、ゲームのアレンジアルバムというよりはもはや桜庭ソロの延長と言った方がいいんじゃないかというくらいの力の入りよう。
●コナミ矩形波倶楽部
(碇子正広&泉陸奥彦)
「スナッチャー(MSX):Theme Of Ending」
コナミ制作による88年のAVG。メタルギアソリッドで知られる小島秀夫氏の初期作品のひとつ。泉陸奥彦氏は今でこそテクニカル・ギターロックな方ですが、矩形波倶楽部に加入する前、80年代初頭にTANGERINE DREAMやVANGELISからの影響を伺わせるシンセミュージックデュオ「DADA」(ちなみに相方は4-D、後期P-MODELの小西健司氏でありました)で活動していたという経歴の持ち主でもあります。MSX版スナッチャーの楽曲にはそんなDADA期の名残が多少ながら伺えます。この20分近い長尺エンディング曲は泉氏による作曲。
●松尾早人&崎元仁&岩田匡治
「伝説のオウガバトル:Megalo Syntaxis Tes Astronomias」
アレンジアルバム『The Entrance』は全曲気合が入っているのですが、この7曲アレンジメドレーでテンションは最高潮に達しています。EL&P系キーボード・プログレありシンフォプログレあり複雑な構築ありと、とにかくお腹一杯な構成が約22分間続きます。
2010年1月8日金曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.7
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●渡辺邦孝
「デスクリムゾン」
デス様。ゲーム内容はアレですが、楽曲は正真正銘プログレです。エコール社長が無類のキングクリムゾン好きのため楽曲をプログレにするようにリクエストしたとかしなかったとか(ホントかなあ?)。作曲者はマルチパフォーマーとして活動されている渡辺邦孝氏。ACTION、NOVELAの前身バンドである「山水館」のキーボーディストを一時期務めていたこともあったそうです。あれから2年経っても未だにサントラを入手できておりません。現物が欲しいです、切実に。
●中潟憲雄
「超絶倫人ベラボーマン」「未来忍者」
共に88年作品。ベラボーマンは源平討魔伝のスタッフが制作。未来忍者は雨宮慶太監督により映像化もされております。暴れん坊天狗、源平討魔伝同様、楽曲は中潟節全開の仕上がり。やっぱりそれっぽい(タルカス的な)フレーズがあってニヤリ。
●S.S.T.BAND
「R360[G-LOC]:Earth Frame G」
体感ゲーム筐体「R-360」専用ソフト。作曲はバーチャロンシリーズなどでも知られる光吉猛修氏。S.S.T.BANDは基本フュージョンですが、この曲はプログレ・フュージョンと呼べるんじゃないかと。
●梅垣留奈
「チョロQ3:ミドルサーキット「ALTERNATERY」」
2に引き続きミドルサーキットの楽曲はプログレ・フュージョン。なかなかチック・コリアな感じ。
●近藤浩治
「ヨッシーアイランド:大ボスBGM」
プログレというかオルガン・ロック。ちなみにクッパ戦BGMは完全にオルガン・ハード・ロックと化しております。
●福田裕彦
「スーパーボンバーマン2」
ボス戦を2曲。ボンバーマンシリーズの楽曲は殆どが竹間ジュン女史が手掛けているのですが、スーパーボンバーマン2の楽曲は例外の一つで、SFC/PC98エメラルドドラゴンや天外魔境IIの作曲に関わったことでも知られる福田氏が担当しております。堂々たるサウンド、SFチックでハリのあるメロディーは耳に残ること必至。プレイ中に落ち着いて聴けたためしがありせんが、よく聴くとこれがなかなかプログレッシヴなんですよね。
●コナミ矩形波倶楽部
「ツインビー ヤッホー:Schizoid Doll」
5面ボスBGM。タイトルはKING CRIMSONの「21st Century Schizoid Man」を意識したんでしょうか?
●石川淳「ハイパーゾーン」
●石川淳/宮川弾「星のカービィSDX:V.S.マルク」
●石川淳/安藤浩和「星のカービィ64:02」
石川氏はHAL研サウンドチーム所属のコンポーザー。ハイパーゾーンは91年制作のSTG。星のカービィはもはや説明不要ですね。石川氏の楽曲は「プログレだ!」とは言いづらいものの、曲によってはどことなくプログレチックな隠し味があるように思うことがしばしばあるのですが、どうでしょう?中でも「V.S.マルク」は変拍子と転調で構成されている耳コピ泣かせの難曲、そしてカービィDXの楽曲の中でも屈指のインパクトとドラマ性を誇る名曲。エンディングとの繋ぎで感動した人も多いはず。64版のコレは別にプログレじゃないんですが、ノリで入れた。
●Geoff Follin&Tim Follin
「PLOK!:Plok's House/Akrillic」
アクション洋ゲー:プロック!。VOL.7で一番の目玉はこの作品。楽曲を手掛けたのはジェフ&ティムのフォーリン兄弟。のどかで牧歌的な雰囲気と聴き手を飽きさせない起伏豊かな展開でじっくりと聴かせていくタイプの楽曲は、シンフォニック・プログレ/トラッド・プログレと言ってしまっても遜色がないくらいの素晴らしい出来栄え。今回チョイスした「Akrillic」「Plok's House」はそれぞれ7分半、5分半もの長さを誇る楽曲。70~80年代のプログレバンド(GENESIS、CAMEL)の楽曲のようなファンタジー度の高さに、聴いてるこちらの頬も思わずほころんでしまいます。弟のティム氏もさることながら、兄のジェフ氏もなかなかのやり手だなーと。
●Naya~n(古賀博樹)「POP'N MUSIC 14:Deep Magenta」
●NL&P「POP'N MUSIC 7:EXCALIBUR」
●Naya~n feat 野獣王国「POP'N MUSIC 9:Tower of the Sun(Long.Ver)」
いくつもの別名義を持つコナミデジタルエンタテインメント所属のコンポーザー:古賀博樹氏。Naya~n(なや~ん)とは彼が最もよく使う名義であります。「Deep Magenta」は、"3/8拍子+3/8拍子+2/8拍子という複合リズムが中心となっており、変拍子も含むややこしい構造"を持った曲。ドラムを叩いてるのはKENSOの小森啓資氏。この複雑なリズムを平気な顔して叩いて見せたそうです。「EXCALIBUR」は NL&P名義のキーボードプログレナンバー、名義の時点でEL&Pを意識しているのがモロわかりで微笑ましい。「Tower of the Sun」は難波弘之率いるフュージョンバンド:野獣王国をゲストに迎えてのハードなナンバー。白熱したソロの応酬が繰り広げられるプログレ・フュージョン。
◇番外:古代祐三「4operators」
オマケ。企画アルバム『FM音源マニアックス』の古代氏の提供曲。かなりEL&Pなキーボードインスト。「どこか懐かしいプログレ風味」とは古代氏の弁。
●渡辺邦孝
「デスクリムゾン」
デス様。ゲーム内容はアレですが、楽曲は正真正銘プログレです。エコール社長が無類のキングクリムゾン好きのため楽曲をプログレにするようにリクエストしたとかしなかったとか(ホントかなあ?)。作曲者はマルチパフォーマーとして活動されている渡辺邦孝氏。ACTION、NOVELAの前身バンドである「山水館」のキーボーディストを一時期務めていたこともあったそうです。あれから2年経っても未だにサントラを入手できておりません。現物が欲しいです、切実に。
●中潟憲雄
「超絶倫人ベラボーマン」「未来忍者」
共に88年作品。ベラボーマンは源平討魔伝のスタッフが制作。未来忍者は雨宮慶太監督により映像化もされております。暴れん坊天狗、源平討魔伝同様、楽曲は中潟節全開の仕上がり。やっぱりそれっぽい(タルカス的な)フレーズがあってニヤリ。
●S.S.T.BAND
「R360[G-LOC]:Earth Frame G」
体感ゲーム筐体「R-360」専用ソフト。作曲はバーチャロンシリーズなどでも知られる光吉猛修氏。S.S.T.BANDは基本フュージョンですが、この曲はプログレ・フュージョンと呼べるんじゃないかと。
●梅垣留奈
「チョロQ3:ミドルサーキット「ALTERNATERY」」
2に引き続きミドルサーキットの楽曲はプログレ・フュージョン。なかなかチック・コリアな感じ。
●近藤浩治
「ヨッシーアイランド:大ボスBGM」
プログレというかオルガン・ロック。ちなみにクッパ戦BGMは完全にオルガン・ハード・ロックと化しております。
●福田裕彦
「スーパーボンバーマン2」
ボス戦を2曲。ボンバーマンシリーズの楽曲は殆どが竹間ジュン女史が手掛けているのですが、スーパーボンバーマン2の楽曲は例外の一つで、SFC/PC98エメラルドドラゴンや天外魔境IIの作曲に関わったことでも知られる福田氏が担当しております。堂々たるサウンド、SFチックでハリのあるメロディーは耳に残ること必至。プレイ中に落ち着いて聴けたためしがありせんが、よく聴くとこれがなかなかプログレッシヴなんですよね。
●コナミ矩形波倶楽部
「ツインビー ヤッホー:Schizoid Doll」
5面ボスBGM。タイトルはKING CRIMSONの「21st Century Schizoid Man」を意識したんでしょうか?
●石川淳「ハイパーゾーン」
●石川淳/宮川弾「星のカービィSDX:V.S.マルク」
●石川淳/安藤浩和「星のカービィ64:02」
石川氏はHAL研サウンドチーム所属のコンポーザー。ハイパーゾーンは91年制作のSTG。星のカービィはもはや説明不要ですね。石川氏の楽曲は「プログレだ!」とは言いづらいものの、曲によってはどことなくプログレチックな隠し味があるように思うことがしばしばあるのですが、どうでしょう?中でも「V.S.マルク」は変拍子と転調で構成されている耳コピ泣かせの難曲、そしてカービィDXの楽曲の中でも屈指のインパクトとドラマ性を誇る名曲。エンディングとの繋ぎで感動した人も多いはず。64版のコレは別にプログレじゃないんですが、ノリで入れた。
●Geoff Follin&Tim Follin
「PLOK!:Plok's House/Akrillic」
アクション洋ゲー:プロック!。VOL.7で一番の目玉はこの作品。楽曲を手掛けたのはジェフ&ティムのフォーリン兄弟。のどかで牧歌的な雰囲気と聴き手を飽きさせない起伏豊かな展開でじっくりと聴かせていくタイプの楽曲は、シンフォニック・プログレ/トラッド・プログレと言ってしまっても遜色がないくらいの素晴らしい出来栄え。今回チョイスした「Akrillic」「Plok's House」はそれぞれ7分半、5分半もの長さを誇る楽曲。70~80年代のプログレバンド(GENESIS、CAMEL)の楽曲のようなファンタジー度の高さに、聴いてるこちらの頬も思わずほころんでしまいます。弟のティム氏もさることながら、兄のジェフ氏もなかなかのやり手だなーと。
●Naya~n(古賀博樹)「POP'N MUSIC 14:Deep Magenta」
●NL&P「POP'N MUSIC 7:EXCALIBUR」
●Naya~n feat 野獣王国「POP'N MUSIC 9:Tower of the Sun(Long.Ver)」
いくつもの別名義を持つコナミデジタルエンタテインメント所属のコンポーザー:古賀博樹氏。Naya~n(なや~ん)とは彼が最もよく使う名義であります。「Deep Magenta」は、"3/8拍子+3/8拍子+2/8拍子という複合リズムが中心となっており、変拍子も含むややこしい構造"を持った曲。ドラムを叩いてるのはKENSOの小森啓資氏。この複雑なリズムを平気な顔して叩いて見せたそうです。「EXCALIBUR」は NL&P名義のキーボードプログレナンバー、名義の時点でEL&Pを意識しているのがモロわかりで微笑ましい。「Tower of the Sun」は難波弘之率いるフュージョンバンド:野獣王国をゲストに迎えてのハードなナンバー。白熱したソロの応酬が繰り広げられるプログレ・フュージョン。
◇番外:古代祐三「4operators」
オマケ。企画アルバム『FM音源マニアックス』の古代氏の提供曲。かなりEL&Pなキーボードインスト。「どこか懐かしいプログレ風味」とは古代氏の弁。
2010年1月7日木曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.6
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●佐藤天平
「コンバットチョロQ:The Q-Tank Hero」
エマーソン、レイク&パウエル「The Score」の非常にわかりやすいオマージュ。
●コナミ矩形波倶楽部
(東野美紀/安達昌宣/岩瀬立飛)
「魂斗羅スピリッツ:IT'S TIME FOR REVENGE/MEGALOPOLIS/BATTLE RUNNER」
ゲーム内容と同じく全編映画的で硬派な楽曲だったのが印象的でありましたが、実は結構変拍子多いんですよね。ちなみに安達氏は後のセロニアスモンキーズのメンバー。一方の岩瀬立飛氏は現在ジャズドラマーとして活躍中ですが、谷口博史氏同様IL BERLIONEのメンバーでもありました。
●HIYA!&べろ王
「メタルスラッグ3:Steel Beasts 6 Beets」
メタルスラッグの楽曲はHR/HMなんですが、7拍子のこの曲はどこかプログレチック。作曲者のお二人はSNK新世界楽曲雑伎団メンバー。
●John Petrucci
「NECRONOMICON:Epilogue」
まあ、プログレメタルということで・・・。KAZe(中潟憲雄氏も一時在籍)制作によるデジタルピンボールゲーム。このゲームのオープニング曲とエピローグの2曲を制作したのはDREAM THEATERのジョン・ペトルーシ。どちらも2分に満たない楽曲ですが、シュレッド&テクニカルなギターインストでバシっとキメてくれます。ちなみに本作の楽曲にはBAD MOON RISINGのカル・スワンも一部参加しております。
●葉山宏治
「ガイフレーム」
日本コンピュータシステム(メサイア)制作によるPC-88のシミュレーションゲーム。ラングリッサーの前身。作曲は当時アルバイトでメサイアに出入りしていたらしい葉山宏治氏。2chのスレで曲調がGENESISみたいだと言われていたのですが、確かにこのムワーンと広がりを見せるファンタジックなサウンドにはどこか似通ったものを感じます。
●岩垂徳行/溝口功(ドン・マッコウ)
「ラングリッサーII:Leon(アレンジ)」
ラングリッサーIIのサウンドトラックはオリジナルアルバムと銘打たれているのですが、内容はオールアレンジアルバム。何やら岩垂氏らしからぬ激しいアレンジだなーと思っていたら、当時岩垂氏は忙しかったらしく、アレンジは他の人にやってもらったんだとか。となると、このキーボードとギターがギンギンなこのアレンジはドン・マッコウこと溝口氏によるものなのでしょうかね。各所のインタビュー記事を見るに、この人結構プログレから影響受けてるみたいですし。
●桜庭統/田村信二/初芝弘
「緋王伝:Galaxy/Count Down」
緋王伝はウルフチーム制作による92年のシミュレーションRPG。「Count Down」はEL&P「Toccata」のオマージュ的な1曲。
●植松伸夫/光田康典
「フロントミッションシリーズ ガンハザード」
個人的に大宮ソフトと言えばカルドセプトではなくこれが真っ先に思い浮かびます。フロントミッションシリーズの黒歴史的作品という扱いをされがちですが、ゲームシステム、楽曲、ヴィジュアル、いずれも素晴らしく、今でも名作だと思っています。ヒャアがまんできねえ。楽曲は植松&光田の強力タッグ、楽曲は二人の特色がハッキリと出ていて非常に解りやすいものがあり、粒揃いです。「Genoce」は完全にプログレ(というかタルカス)ですし、「Atlas」は縮小版「妖星乱舞」みたいな印象。また、仲野順也、浜渦正志の両氏が一部楽曲を手掛けています。植松、仲野、浜渦の3者は後にFFXのサウンドチームとして顔を合わせることを考えるとなかなか興味深い。
●仲野順也「FFX:召喚獣バトル」
●浜渦正志「FFX:決戦」
ということで仲野、浜渦両氏によるFFXのラスボス戦2曲。「それっぽい」と感じるのは自分だけでしょうか。
●武内基朗
「ランドストーカー」
クライマックス制作によるメガドライブのアクションRPG。92年作品。数年前にリメイクの企画が上がってたみたいですが、頓挫したみたいです。
●佐藤天平
「コンバットチョロQ:The Q-Tank Hero」
エマーソン、レイク&パウエル「The Score」の非常にわかりやすいオマージュ。
●コナミ矩形波倶楽部
(東野美紀/安達昌宣/岩瀬立飛)
「魂斗羅スピリッツ:IT'S TIME FOR REVENGE/MEGALOPOLIS/BATTLE RUNNER」
ゲーム内容と同じく全編映画的で硬派な楽曲だったのが印象的でありましたが、実は結構変拍子多いんですよね。ちなみに安達氏は後のセロニアスモンキーズのメンバー。一方の岩瀬立飛氏は現在ジャズドラマーとして活躍中ですが、谷口博史氏同様IL BERLIONEのメンバーでもありました。
●HIYA!&べろ王
「メタルスラッグ3:Steel Beasts 6 Beets」
メタルスラッグの楽曲はHR/HMなんですが、7拍子のこの曲はどこかプログレチック。作曲者のお二人はSNK新世界楽曲雑伎団メンバー。
●John Petrucci
「NECRONOMICON:Epilogue」
まあ、プログレメタルということで・・・。KAZe(中潟憲雄氏も一時在籍)制作によるデジタルピンボールゲーム。このゲームのオープニング曲とエピローグの2曲を制作したのはDREAM THEATERのジョン・ペトルーシ。どちらも2分に満たない楽曲ですが、シュレッド&テクニカルなギターインストでバシっとキメてくれます。ちなみに本作の楽曲にはBAD MOON RISINGのカル・スワンも一部参加しております。
●葉山宏治
「ガイフレーム」
日本コンピュータシステム(メサイア)制作によるPC-88のシミュレーションゲーム。ラングリッサーの前身。作曲は当時アルバイトでメサイアに出入りしていたらしい葉山宏治氏。2chのスレで曲調がGENESISみたいだと言われていたのですが、確かにこのムワーンと広がりを見せるファンタジックなサウンドにはどこか似通ったものを感じます。
●岩垂徳行/溝口功(ドン・マッコウ)
「ラングリッサーII:Leon(アレンジ)」
ラングリッサーIIのサウンドトラックはオリジナルアルバムと銘打たれているのですが、内容はオールアレンジアルバム。何やら岩垂氏らしからぬ激しいアレンジだなーと思っていたら、当時岩垂氏は忙しかったらしく、アレンジは他の人にやってもらったんだとか。となると、このキーボードとギターがギンギンなこのアレンジはドン・マッコウこと溝口氏によるものなのでしょうかね。各所のインタビュー記事を見るに、この人結構プログレから影響受けてるみたいですし。
●桜庭統/田村信二/初芝弘
「緋王伝:Galaxy/Count Down」
緋王伝はウルフチーム制作による92年のシミュレーションRPG。「Count Down」はEL&P「Toccata」のオマージュ的な1曲。
●植松伸夫/光田康典
「フロントミッションシリーズ ガンハザード」
個人的に大宮ソフトと言えばカルドセプトではなくこれが真っ先に思い浮かびます。フロントミッションシリーズの黒歴史的作品という扱いをされがちですが、ゲームシステム、楽曲、ヴィジュアル、いずれも素晴らしく、今でも名作だと思っています。ヒャアがまんできねえ。楽曲は植松&光田の強力タッグ、楽曲は二人の特色がハッキリと出ていて非常に解りやすいものがあり、粒揃いです。「Genoce」は完全にプログレ(というかタルカス)ですし、「Atlas」は縮小版「妖星乱舞」みたいな印象。また、仲野順也、浜渦正志の両氏が一部楽曲を手掛けています。植松、仲野、浜渦の3者は後にFFXのサウンドチームとして顔を合わせることを考えるとなかなか興味深い。
●仲野順也「FFX:召喚獣バトル」
●浜渦正志「FFX:決戦」
ということで仲野、浜渦両氏によるFFXのラスボス戦2曲。「それっぽい」と感じるのは自分だけでしょうか。
●武内基朗
「ランドストーカー」
クライマックス制作によるメガドライブのアクションRPG。92年作品。数年前にリメイクの企画が上がってたみたいですが、頓挫したみたいです。
2010年1月6日水曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.5
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●成毛美智子(なるけみちこ)
「サイコドリーム」
日本テレネット制作の92年のアクションゲーム。作品の設定はこちらのサイトを参照していただきたいのですが、なかなか良い感じにキています。楽曲もデロデロと幾何学模様を描くような展開が多く、何やらプログレに通ずるところが見出せそう。曲によっては赤ん坊の声も入り狂気を演出。なるけ嬢の作風に口笛と荒野のイメージを持たれている方には本作の作風に驚かれるのではないでしょうか。しかし編曲センスはこの頃から素晴らしいものがあり、アヴェマリアのアレンジであるボス曲にはゾクリとくるものがありますし、シューベルトの子守歌のアレンジから一転して牧歌的な民族調のメロディが流れてくるエンディングは現在の作風に通ずんじゃないかと。
●大山曜/磯江俊道/穴井正和 他
「ガデュリン」
セタ制作による91年のRPG。戦闘曲はインパクト不足な感が否めませんが(ループがあまりにも短いのは別の意味でインパクトありますが)、それ以外の曲は印象深いものが多いです。メロディーラインもさることながらサウンドの鳴りも素晴らしく、スルメな味わいがあります。作曲に関わった大山氏、磯江氏、穴井氏の3人は現ニトロプラスサウンドチーム:ZIZZの主要メンバー。本作には他に崎元仁氏や佐藤天平氏も関わっていたらしいですが、それが本当ならメチャクチャ豪華なメンツですね。
●武内基朗
「シャイニングフォースII:現れた悪魔王/魔界の入り口」
以前も述べましたが武内氏はすぎやまこういち氏の弟子とあって、本作の楽曲からは氏の影響が多分に伺えます。しかしながら、プログレッシヴな味付けはこちらの方が濃いように思います。
●桜庭統/田村信二
「天使の詩 白き翼の祈り:Incident/Underpass/Mountain」
日本テレネット制作の「天使の詩」シリーズ3作目。作曲はテイルズオブシリーズサウンド組のお二人。やはり戦闘系の曲はグネグネバタバタしたプログレ調、どの楽曲も安定したクオリティが保たれております。ちなみに、天使の詩の1・2作目の作曲を手掛けていたのはなるけみちこ嬢。
●笹井隆司
「FF USA ミスティッククエスト:運命の丘/バトル2/溶岩ドーム」
ルドラの秘宝といいブシドーブレードといい、彼の作る楽曲は「必殺」というイメージがして堪らんです。
●伊藤賢治
「ロマンシングサガ ミンストレルソング:Chaos Labyrinth」
スタイリッシュなイトケン流キーボードプログレを展開した1曲じゃないかと。
●菊田裕樹
「クーデルカ:Incantation Again」
菊田氏が作曲だけでなくゲームデザイナーとして企画全般に関わった、サクノス制作の99年のRPG。本作のサントラは殆どがムービーシーン用の短い楽曲で構成されており、そのため実質的な楽曲と呼べるものは数曲ほどですが、菊田節はしっかりと伺えるのは流石です。とりわけ「Patience」におけるメロディラインは白眉。
●なるけみちこ
「ワイルドアームズ 2nd IGNITION」
シリーズ最高傑作の呼び名も高い2nd。サイコドリームの頃の作風と聴き比べてみるのも面白いのではないかと。
●森彰彦
「ミスティックアーク:勝負の時/おまえが闇の正体か」
エニックスによる95年のRPG。故.森彰彦氏による戦闘曲はどれもこれも神懸り的に素晴らしく、珠玉の名曲揃い。「勝負の時」はラスボス戦の曲ではないのですが、そのクライマックスな雰囲気と盛り上がりはもはやラスボス級。これだけでも十分度肝を抜かれましたが、ラスボス曲「おまえが闇の正体か」ではそれをはるかに上回る重厚なスケールを描き出しており、もはや脱帽せざるを得ませんでした。1ループ3分以上、トータル8分という長尺構成。ラストまで怒涛の勢いが続き、そのめくるめく圧倒的な重厚さには鳥肌が止まりません。森氏が今も健在だったらどのような作品を残されていたのかと考えると、彼の早すぎる死はあまりにも惜しまれます・・・。
●成毛美智子(なるけみちこ)
「サイコドリーム」
日本テレネット制作の92年のアクションゲーム。作品の設定はこちらのサイトを参照していただきたいのですが、なかなか良い感じにキています。楽曲もデロデロと幾何学模様を描くような展開が多く、何やらプログレに通ずるところが見出せそう。曲によっては赤ん坊の声も入り狂気を演出。なるけ嬢の作風に口笛と荒野のイメージを持たれている方には本作の作風に驚かれるのではないでしょうか。しかし編曲センスはこの頃から素晴らしいものがあり、アヴェマリアのアレンジであるボス曲にはゾクリとくるものがありますし、シューベルトの子守歌のアレンジから一転して牧歌的な民族調のメロディが流れてくるエンディングは現在の作風に通ずんじゃないかと。
●大山曜/磯江俊道/穴井正和 他
「ガデュリン」
セタ制作による91年のRPG。戦闘曲はインパクト不足な感が否めませんが(ループがあまりにも短いのは別の意味でインパクトありますが)、それ以外の曲は印象深いものが多いです。メロディーラインもさることながらサウンドの鳴りも素晴らしく、スルメな味わいがあります。作曲に関わった大山氏、磯江氏、穴井氏の3人は現ニトロプラスサウンドチーム:ZIZZの主要メンバー。本作には他に崎元仁氏や佐藤天平氏も関わっていたらしいですが、それが本当ならメチャクチャ豪華なメンツですね。
●武内基朗
「シャイニングフォースII:現れた悪魔王/魔界の入り口」
以前も述べましたが武内氏はすぎやまこういち氏の弟子とあって、本作の楽曲からは氏の影響が多分に伺えます。しかしながら、プログレッシヴな味付けはこちらの方が濃いように思います。
●桜庭統/田村信二
「天使の詩 白き翼の祈り:Incident/Underpass/Mountain」
日本テレネット制作の「天使の詩」シリーズ3作目。作曲はテイルズオブシリーズサウンド組のお二人。やはり戦闘系の曲はグネグネバタバタしたプログレ調、どの楽曲も安定したクオリティが保たれております。ちなみに、天使の詩の1・2作目の作曲を手掛けていたのはなるけみちこ嬢。
●笹井隆司
「FF USA ミスティッククエスト:運命の丘/バトル2/溶岩ドーム」
ルドラの秘宝といいブシドーブレードといい、彼の作る楽曲は「必殺」というイメージがして堪らんです。
●伊藤賢治
「ロマンシングサガ ミンストレルソング:Chaos Labyrinth」
スタイリッシュなイトケン流キーボードプログレを展開した1曲じゃないかと。
●菊田裕樹
「クーデルカ:Incantation Again」
菊田氏が作曲だけでなくゲームデザイナーとして企画全般に関わった、サクノス制作の99年のRPG。本作のサントラは殆どがムービーシーン用の短い楽曲で構成されており、そのため実質的な楽曲と呼べるものは数曲ほどですが、菊田節はしっかりと伺えるのは流石です。とりわけ「Patience」におけるメロディラインは白眉。
●なるけみちこ
「ワイルドアームズ 2nd IGNITION」
シリーズ最高傑作の呼び名も高い2nd。サイコドリームの頃の作風と聴き比べてみるのも面白いのではないかと。
●森彰彦
「ミスティックアーク:勝負の時/おまえが闇の正体か」
エニックスによる95年のRPG。故.森彰彦氏による戦闘曲はどれもこれも神懸り的に素晴らしく、珠玉の名曲揃い。「勝負の時」はラスボス戦の曲ではないのですが、そのクライマックスな雰囲気と盛り上がりはもはやラスボス級。これだけでも十分度肝を抜かれましたが、ラスボス曲「おまえが闇の正体か」ではそれをはるかに上回る重厚なスケールを描き出しており、もはや脱帽せざるを得ませんでした。1ループ3分以上、トータル8分という長尺構成。ラストまで怒涛の勢いが続き、そのめくるめく圧倒的な重厚さには鳥肌が止まりません。森氏が今も健在だったらどのような作品を残されていたのかと考えると、彼の早すぎる死はあまりにも惜しまれます・・・。
2010年1月5日火曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.4
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●メタルユーキ
「雷牙:Kartus Part1」「サンダークロスII:Kartus Part2」
前者はテクモ制作によるSTG。後者はコナミ制作によるSTG。共に91年発表。 Kartus→TarkusということでEL&Pの影響バリバリ。Part1の方がオマージュ度は高く、モロ過ぎなフレーズ多数で思わずニヤニヤ。
●桜庭統
「グラナダ:Hopping Express」
ウルフチーム制作の全方向STG。Emerson,Lake&Powell。
●吉田健志
「テラクレスタ」
日本物産のアーケードSTG。ニチブツサウンドを方向付けた吉田氏の作風はプログレの影響を受けているように思います。
●野口和雄/細江慎治
「メタルホーク」
メタルホークは88年発表のナムコのアーケードSTG。今でこそテクノなイメージのある細江氏ですが、初期の頃はかなりギラついた楽曲を作られていました。ドラゴンセイバー然り、ドラマティックなメロディーの連続にはシビれます。
●山西利治/吉田猛
「サンダーフォースIV:Space Walk/Battle Ship/Recalcitrance/War Like Requiem」
TFIVの楽曲はHR/HM6割・フュージョン3割・プログレ1割、といったところで、そんなにプログレ度は高くないんですが、勢いで入れてしまった。
●Manfred Linzner
「IRIDION 3D:Medley(アレンジ)」
ドイツのゲーム制作会社:Shin'en制作によるGBAのSTG(日本未発売)。作曲者であるPinkことマンフレッド・リンズナー氏は質・量共に申し分ないクオリティの楽曲を作るお方。このアレンジメドレーはハリのあるサウンドとプログレチックな流れを感じる佳曲。
●RICK WAKEMAN
「MICROCOSM:Callhinor/Egoniaga」
後にWipeoutを発表するPsygnosis社による3DSTG:マイクロコズム。リック・ウェイクマンが楽曲に関わっております。ゲームミュージックらしさを感じさせつつもウェイクマン節は全開。この2曲はそれが如実に伺えるのではないかと。
●小川文明
「Keyboardmania:Henry Henry」
「ARMAJIRO」同様キーマニ1st提供曲。あちらがEL&P『Tarkus』のパロディなら、こちらはリック・ウェイクマン『ヘンリーVIII世と6人の妻』のパロディ。
●西脇辰弥/菅沼孝三
「Keyboardmania 3rd:Threshold Lebel」
「音ゲー向きの曲じゃねーだろ!」とツッコミたくなるほどのレコメン系カオティックミュージック。ドラム&オルガンが軋みと唸りを上げております。
●川田宏行
「ワルキューレの伝説:地下のテーマ」
広がりのあるメロディーがいかにも冒険している感たっぷりなプロローグも良いですが、この地下のテーマもまた素晴らしい曲。楽曲は作曲者の川田氏曰く「某プログレ・ブルースバンドのパロディになってしまった」だそうです。
●崎元仁&岩田匡治
「マジカルチェイス:ラー族のセンリツによる へんそうきょく」
オウガバトルで有名なクエスト制作による91年のSTG:マジカルチェイス。作曲は現ベイシスケイプのお二人。崎元氏は初期の頃プログレ系の曲作ってたというのはホントみたいですね。
●梅垣留奈
「チョロQ2:ミドル、ロング、スペシャルサーキット/フリーウェイ」
息の長いチョロQシリーズ、ゲームだけでなく楽曲もその質の高さからかファンが多いようです。レースゲーとあって楽曲はフュージョンタイプが多いのですが、そんな中でもこの2曲はプログレ度の高い曲。ちなみに梅垣女史はLu7というフュージョン・プログレバンドのキーボーディストでもあります。
●増田順一
「ポケットモンスター FR&LG:ラストバトル/デオキシス登場」
GBAに移行してからのポケモンはバトル系楽曲が結構プログレチックになったような気がします。
●菊田裕樹
「に~づまはセーラー服 ~ダーリンは担任教師~:運命の1/2」
同名エロゲの主題歌です。菊田氏のポップセンスとプログレセンスが絶妙にブレンドされた良曲だと思います。
●鈴木慶一&田中宏和
「MOTHER 2:Eight Melodies(アレンジ)」
『MOTHER1+2 オリジナルサウンドトラック』収録のアレンジ版。中盤からのシンセによるゆったりと暖かみのある盛り上がりは、鈴木、田中氏両氏の60~70年代ロック/ポップス好きが滲み出ているかのよう。ちなみにこのアレンジ盤、CAMELなどのストリングス・アレンジで知られるアレンジャーのデヴィッド・ベッドフォードがストリングスアレンジで参加しております。
●メタルユーキ
「雷牙:Kartus Part1」「サンダークロスII:Kartus Part2」
前者はテクモ制作によるSTG。後者はコナミ制作によるSTG。共に91年発表。 Kartus→TarkusということでEL&Pの影響バリバリ。Part1の方がオマージュ度は高く、モロ過ぎなフレーズ多数で思わずニヤニヤ。
●桜庭統
「グラナダ:Hopping Express」
ウルフチーム制作の全方向STG。Emerson,Lake&Powell。
●吉田健志
「テラクレスタ」
日本物産のアーケードSTG。ニチブツサウンドを方向付けた吉田氏の作風はプログレの影響を受けているように思います。
●野口和雄/細江慎治
「メタルホーク」
メタルホークは88年発表のナムコのアーケードSTG。今でこそテクノなイメージのある細江氏ですが、初期の頃はかなりギラついた楽曲を作られていました。ドラゴンセイバー然り、ドラマティックなメロディーの連続にはシビれます。
●山西利治/吉田猛
「サンダーフォースIV:Space Walk/Battle Ship/Recalcitrance/War Like Requiem」
TFIVの楽曲はHR/HM6割・フュージョン3割・プログレ1割、といったところで、そんなにプログレ度は高くないんですが、勢いで入れてしまった。
●Manfred Linzner
「IRIDION 3D:Medley(アレンジ)」
ドイツのゲーム制作会社:Shin'en制作によるGBAのSTG(日本未発売)。作曲者であるPinkことマンフレッド・リンズナー氏は質・量共に申し分ないクオリティの楽曲を作るお方。このアレンジメドレーはハリのあるサウンドとプログレチックな流れを感じる佳曲。
●RICK WAKEMAN
「MICROCOSM:Callhinor/Egoniaga」
後にWipeoutを発表するPsygnosis社による3DSTG:マイクロコズム。リック・ウェイクマンが楽曲に関わっております。ゲームミュージックらしさを感じさせつつもウェイクマン節は全開。この2曲はそれが如実に伺えるのではないかと。
●小川文明
「Keyboardmania:Henry Henry」
「ARMAJIRO」同様キーマニ1st提供曲。あちらがEL&P『Tarkus』のパロディなら、こちらはリック・ウェイクマン『ヘンリーVIII世と6人の妻』のパロディ。
●西脇辰弥/菅沼孝三
「Keyboardmania 3rd:Threshold Lebel」
「音ゲー向きの曲じゃねーだろ!」とツッコミたくなるほどのレコメン系カオティックミュージック。ドラム&オルガンが軋みと唸りを上げております。
●川田宏行
「ワルキューレの伝説:地下のテーマ」
広がりのあるメロディーがいかにも冒険している感たっぷりなプロローグも良いですが、この地下のテーマもまた素晴らしい曲。楽曲は作曲者の川田氏曰く「某プログレ・ブルースバンドのパロディになってしまった」だそうです。
●崎元仁&岩田匡治
「マジカルチェイス:ラー族のセンリツによる へんそうきょく」
オウガバトルで有名なクエスト制作による91年のSTG:マジカルチェイス。作曲は現ベイシスケイプのお二人。崎元氏は初期の頃プログレ系の曲作ってたというのはホントみたいですね。
●梅垣留奈
「チョロQ2:ミドル、ロング、スペシャルサーキット/フリーウェイ」
息の長いチョロQシリーズ、ゲームだけでなく楽曲もその質の高さからかファンが多いようです。レースゲーとあって楽曲はフュージョンタイプが多いのですが、そんな中でもこの2曲はプログレ度の高い曲。ちなみに梅垣女史はLu7というフュージョン・プログレバンドのキーボーディストでもあります。
●増田順一
「ポケットモンスター FR&LG:ラストバトル/デオキシス登場」
GBAに移行してからのポケモンはバトル系楽曲が結構プログレチックになったような気がします。
●菊田裕樹
「に~づまはセーラー服 ~ダーリンは担任教師~:運命の1/2」
同名エロゲの主題歌です。菊田氏のポップセンスとプログレセンスが絶妙にブレンドされた良曲だと思います。
●鈴木慶一&田中宏和
「MOTHER 2:Eight Melodies(アレンジ)」
『MOTHER1+2 オリジナルサウンドトラック』収録のアレンジ版。中盤からのシンセによるゆったりと暖かみのある盛り上がりは、鈴木、田中氏両氏の60~70年代ロック/ポップス好きが滲み出ているかのよう。ちなみにこのアレンジ盤、CAMELなどのストリングス・アレンジで知られるアレンジャーのデヴィッド・ベッドフォードがストリングスアレンジで参加しております。
2010年1月4日月曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.3
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●桜庭統
「ソルフィース」
ウルフチーム(トライエースの前身)制作のX68000のシューティングゲーム。グラナダ、ソルフィース、緋王伝と、ウルフチーム在籍時代の桜庭サウンドもまた聴き逃せないものばかり、クオリティは凄まじく高い上、中期~現在の作風に繋がるところもそこかしこで聴くことができます。
●植松伸夫
「FFIX:最後の闘い」「FFX:シーモアバトル」
IXは原点回帰がテーマの作品だったということもあってかVI以前の作風を匂わせるオルガンプログレ。この他「ハンターチャンス」「走れ!」もなかなか「らしい」曲です。Xのこの曲は下降フレーズや後半の7拍子の決まり方が絶品。
●久保田修「BEMANI IIDX 12:Mind The Gap」
●藤森崇多「BEMANI IIDX 12:100% minimoo-G」
どちらもBEMANI IIDX 12提供曲。久保田氏は他分野で活動されているコンポーザー/ピアニスト。ピアニストとあってかピアノインストをBEMANIシリーズに多数提供されているのですが、この曲はギターが前に出ており、彼の音ゲー提供曲の中でもプログレ度数の高い1曲。あと、この曲のクリップのチープさは笑えます。藤森氏はコナミデジタルエンタテインメントのコンポーザーの1人。名門バークリー音楽院の卒業生にしてシンセオタクでもある彼のこの曲はEL&Pのタルカスをモチーフに、全パートをモーグシンセサウンドで構築した徹頭徹尾シンセプログレナンバー(「サンプラーやソフトシンセ、ソフトクリームなどは一切使用しておりません。」だそうです)。タイトルに偽りなし。めくるめく変拍子の渦に加え、左右チャンネルから襲いかかるワニャワニャとしたフレーズが聴き手の脳味噌をサラダ外科手術。
●松枝賀子/植松伸夫
「クロノトリガー:ボスバトル1」
作曲:松枝嬢、編曲:植松氏。上モノのブラス、オルガンが展開を引っ張り高揚させるプログレな仕上がり。流石御両人。
●光田康典
「クロノトリガー:ラストバトル」
「世界変革の時」の方が人気が高いですが、左右に振られた音がぐるぐると耳を駆け抜けてゆくこちらも名曲。
●大川晃史/下野秀幸「ZERO DIVIDE:Fate」
●大川晃史「ZERO DIVIDE 2:Chaos」
ZOOM制作の3D格闘ゲーム。バーチャファイターの二番煎じだとか言われていたそうですが、しっかりした作りでそこそこ定評はあったそうな。どちらのサントラの内容もプログレ~HR/HM~フュージョン~テクノと多彩な内容ですが、プログレ度では2より1の方が圧倒的に高め。
●Project SATAN(増子司/西脇辰弥)
「真・女神転生:彷徨(敵出現~アーケード街~渋谷~銀座~Terminalアレンジメドレー)」
『真・女神転生 LAW & CHAOS DISC』のアレンジDISC:CHAOSより。アレンジ&キーボードに西脇辰弥氏、ドラムに"手数王"菅沼孝三氏、ベースにDIMENSIONなどのサポートメンバーであった故.青木智仁氏が参加しております。ムラのあるアレンジアルバムではありますが、この曲と「止揚(大使館、Boss、戦闘、Epilogue、Neutral、Endingのアレンジメドレー)」の2曲におけるアラン・ホールズワースばりのゴリゴリなジャズロック展開は非常にアツい。
●ZUNTATA/菅沼孝三
「ウォリアーブレード:Rising(アレンジ)」
ギャラクティックストーム、ウォリアーブレードのオリジナル&アレンジサントラ『Nouvelle Vague』より。原曲は疾走感に溢れたストレートな楽曲なんですが、アレンジヴァージョンはとにかくバタバタ。リズム隊が終始うねり、んでもってアラン・ホールズワースみたいなギターが切れ込む。フュージョンというよりこれはもうジャズ・ロック。演奏には菅沼孝三(Dr)と永井敏巳(Ba)の二人が参加していたようです。
●ZUNTATA「Gダライアス:B.T.DUTCH」
小倉久佳氏は精神性がプログレッシヴ。
●松尾早人/崎元仁/岩田匡治
「伝説のオウガバトル:Constellatus(アレンジ)」
『伝説のオウガバトル イメージアルバム』より、ヴォーカル入りアレンジ。伝説のオウガバトルのアレンジアルバム『The Entrance』は、リック・ウェイクマンやキース・エマーソンからの影響がこれでもかと伺えるスケールのデカいプログレアルバムとなっております。MR.SIRIUSの大木理沙嬢がヴォーカルで参加した楽曲や、22分に及ぶ組曲もあったりと聴き応え十分です。ちなみに松尾氏のWikipediaを見てみると、小学生時代にEL&Pのタルカスを3ヶ月かけてコピーしたという逸話があるそうで。
●桜庭統
「ソルフィース」
ウルフチーム(トライエースの前身)制作のX68000のシューティングゲーム。グラナダ、ソルフィース、緋王伝と、ウルフチーム在籍時代の桜庭サウンドもまた聴き逃せないものばかり、クオリティは凄まじく高い上、中期~現在の作風に繋がるところもそこかしこで聴くことができます。
●植松伸夫
「FFIX:最後の闘い」「FFX:シーモアバトル」
IXは原点回帰がテーマの作品だったということもあってかVI以前の作風を匂わせるオルガンプログレ。この他「ハンターチャンス」「走れ!」もなかなか「らしい」曲です。Xのこの曲は下降フレーズや後半の7拍子の決まり方が絶品。
●久保田修「BEMANI IIDX 12:Mind The Gap」
●藤森崇多「BEMANI IIDX 12:100% minimoo-G」
どちらもBEMANI IIDX 12提供曲。久保田氏は他分野で活動されているコンポーザー/ピアニスト。ピアニストとあってかピアノインストをBEMANIシリーズに多数提供されているのですが、この曲はギターが前に出ており、彼の音ゲー提供曲の中でもプログレ度数の高い1曲。あと、この曲のクリップのチープさは笑えます。藤森氏はコナミデジタルエンタテインメントのコンポーザーの1人。名門バークリー音楽院の卒業生にしてシンセオタクでもある彼のこの曲はEL&Pのタルカスをモチーフに、全パートをモーグシンセサウンドで構築した徹頭徹尾シンセプログレナンバー(「サンプラーやソフトシンセ、ソフトクリームなどは一切使用しておりません。」だそうです)。タイトルに偽りなし。めくるめく変拍子の渦に加え、左右チャンネルから襲いかかるワニャワニャとしたフレーズが聴き手の脳味噌をサラダ外科手術。
●松枝賀子/植松伸夫
「クロノトリガー:ボスバトル1」
作曲:松枝嬢、編曲:植松氏。上モノのブラス、オルガンが展開を引っ張り高揚させるプログレな仕上がり。流石御両人。
●光田康典
「クロノトリガー:ラストバトル」
「世界変革の時」の方が人気が高いですが、左右に振られた音がぐるぐると耳を駆け抜けてゆくこちらも名曲。
●大川晃史/下野秀幸「ZERO DIVIDE:Fate」
●大川晃史「ZERO DIVIDE 2:Chaos」
ZOOM制作の3D格闘ゲーム。バーチャファイターの二番煎じだとか言われていたそうですが、しっかりした作りでそこそこ定評はあったそうな。どちらのサントラの内容もプログレ~HR/HM~フュージョン~テクノと多彩な内容ですが、プログレ度では2より1の方が圧倒的に高め。
●Project SATAN(増子司/西脇辰弥)
「真・女神転生:彷徨(敵出現~アーケード街~渋谷~銀座~Terminalアレンジメドレー)」
『真・女神転生 LAW & CHAOS DISC』のアレンジDISC:CHAOSより。アレンジ&キーボードに西脇辰弥氏、ドラムに"手数王"菅沼孝三氏、ベースにDIMENSIONなどのサポートメンバーであった故.青木智仁氏が参加しております。ムラのあるアレンジアルバムではありますが、この曲と「止揚(大使館、Boss、戦闘、Epilogue、Neutral、Endingのアレンジメドレー)」の2曲におけるアラン・ホールズワースばりのゴリゴリなジャズロック展開は非常にアツい。
●ZUNTATA/菅沼孝三
「ウォリアーブレード:Rising(アレンジ)」
ギャラクティックストーム、ウォリアーブレードのオリジナル&アレンジサントラ『Nouvelle Vague』より。原曲は疾走感に溢れたストレートな楽曲なんですが、アレンジヴァージョンはとにかくバタバタ。リズム隊が終始うねり、んでもってアラン・ホールズワースみたいなギターが切れ込む。フュージョンというよりこれはもうジャズ・ロック。演奏には菅沼孝三(Dr)と永井敏巳(Ba)の二人が参加していたようです。
●ZUNTATA「Gダライアス:B.T.DUTCH」
小倉久佳氏は精神性がプログレッシヴ。
●松尾早人/崎元仁/岩田匡治
「伝説のオウガバトル:Constellatus(アレンジ)」
『伝説のオウガバトル イメージアルバム』より、ヴォーカル入りアレンジ。伝説のオウガバトルのアレンジアルバム『The Entrance』は、リック・ウェイクマンやキース・エマーソンからの影響がこれでもかと伺えるスケールのデカいプログレアルバムとなっております。MR.SIRIUSの大木理沙嬢がヴォーカルで参加した楽曲や、22分に及ぶ組曲もあったりと聴き応え十分です。ちなみに松尾氏のWikipediaを見てみると、小学生時代にEL&Pのタルカスを3ヶ月かけてコピーしたという逸話があるそうで。
2010年1月3日日曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.2
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●植松伸夫
「FFIV:最後の闘い」「FFV:ビッグブリッヂの死闘/銀嶺を行く」「FFVII:完全なるジェノバ」
「ビッグブリッヂの死闘」はロシア民謡だかをヒントに作ったそうですが、どことなーくCAMEL(イギリスのプログレバンド)っぽいと感じます。「銀嶺を行く」も聴くたびに中期CAMEL(81年の『Nude』、82年の『The Single Factor』あたり)の作風がチラつきます。
●難波弘之(SENSE OF WONDER)
「キーボードマニア2:Cycletron」
難波弘之氏率いるプログレ・バンド:センス・オブ・ワンダーによるキーボードマニア2提供曲。U.K.的変拍子プログレインスト。
●セロニアスモンキーズ
「MOON:勇者は死ぬまで斗う~勇者 最後の戦い」
未だに根強いファンの多いアスキーの名作。コメントにもありますが若干KING CRIMSON「太陽と戦慄」っぽい。ちなみに、セロニアスモンキーズメンバー谷口博史氏は元コナミ矩形波倶楽部のメンバーでもあり、また、レコメン系ジャズロックバンドのIL BERLIONEにも在籍しておりました。それを考えるとこの突拍子の無い展開作りもうなづけるというもの。Dioramic Phono Odor名義のエレクトロニカ・プログレ「Blue」も名曲。
●Falcom Sound Team J.D.K
「ZWEI!!:魔王の両腕-ハンド-」
ツヴァイ!!の楽曲は颯爽とした民族調のものが多いのですが、この曲はモロにEL&Pのタルカスです。
●笹井隆司
「ブシドーブレード弐:修羅妄執」
作曲者の笹井隆司氏はプログレ・バンド:NOVELAの元ベーシスト。ベーシストであることを強烈に印象付ける1曲でもあると思います。ベキベキなベースラインが堪らない。というかこれもタルカスへのオマージュが感じられます。ブシドーブレード弐にサントラは他にもプログレ・ハード~ハード・ロック系の楽曲が数多く収録されており、入手は困難ですがオススメの1枚。
●武内基朗
「シャイニング・ウィズダム:Distorted Reality(アレンジ)」
作曲者である武内氏はすぎやまこういち氏の弟子のひとりでもあります。シャイニング・ウィズダムのアレンジアルバムは全編に渡ってプログレのエッセンスが散りばめられた超趣味的な内容なので、是非とも一聴をオススメします。
●菊田裕樹
「聖剣伝説3:Can You Fly Sister?/Sacrifice Part Three」
聖剣3のサントラのDISC-3の濃い楽曲の数々は素晴らしいと思います。この2曲はどちらも3枚目に収録されている楽曲。前者はフラミーでの飛行中の曲、YESが80年に発表した『Drama』の名曲「Machine Messiah」へのオマージュ?後者はラスボス戦後半の曲。聖剣伝説2「子午線の祀り」に似たフレーズが使われているのにはグッときます。
●泉陸奥彦
「GF11/dm10:MODEL DD6(メタモルフィックフォース)」
コナミ矩形波倶楽部時代に制作したメタモルフィックフォースの2面/6面ボス曲「火の鳥」のリメイク。凝縮されたかのようなバンドアンサンブルのカオティックなまでのテンションが異常。
●Ian McDonald、根岸貴幸他
「DAY DREAM~白昼夢~/ほかの誰でもない/二重生活/未来芸術/エドゥアルド賛歌」
セガサターンのシミュレーションRPG:バッケンローダー。KING CRIMSONのイアン・マクドナルドをOP/ED曲に起用しており、「いかにも」なナンバーに仕上げられております。また、イアン以外の方が手掛けられた楽曲はプログレ~ジャズロック~チェンバー・ロック傾向に偏っている上、明らかにクリムゾンやEL&Pを意識したような楽曲があり、これまた制作者のプログレ好きが嫌と言うほど伺えます。
●増渕裕二(原曲:中潟憲雄)
「太鼓の達人7:KAGEKIYO~源平討魔伝メドレー」
ナムコの増渕裕二氏によるアレンジ。原曲の雰囲気を生かした和風プログレハードなアレンジがお見事。
●コナミ矩形波倶楽部
「魍魎戦記MADARA2:堂塔の惨劇/阿鼻叫喚の地へ/野獣の凱旋」
作曲はMIKI-CHANG(東野美紀)、安達昌宣、岩瀬立飛の3名。いずれもラスボスのミロク帝戦。矩形波倶楽部はフュージョンだけではないことを強烈に印象付けられました。この怖気の走るようなねちっこさ、プログレというよりレコメン/チェンバーロックの領域に踏み入れてると言った方がいいかも。
●ASTURIAS(大山曜)
「獣神ローガス:Rogus(アレンジ)」
ランダムハウス制作によるPC-98のアクション・シミュレーション:獣神ローガスのバトルテーマのアレンジ。作曲はアストゥーリアス、ZIZZの大山氏。程良い変拍子とシンセ、ギターフレーズの切れ味が絶品な名曲。
●植松伸夫
「FFIV:最後の闘い」「FFV:ビッグブリッヂの死闘/銀嶺を行く」「FFVII:完全なるジェノバ」
「ビッグブリッヂの死闘」はロシア民謡だかをヒントに作ったそうですが、どことなーくCAMEL(イギリスのプログレバンド)っぽいと感じます。「銀嶺を行く」も聴くたびに中期CAMEL(81年の『Nude』、82年の『The Single Factor』あたり)の作風がチラつきます。
●難波弘之(SENSE OF WONDER)
「キーボードマニア2:Cycletron」
難波弘之氏率いるプログレ・バンド:センス・オブ・ワンダーによるキーボードマニア2提供曲。U.K.的変拍子プログレインスト。
●セロニアスモンキーズ
「MOON:勇者は死ぬまで斗う~勇者 最後の戦い」
未だに根強いファンの多いアスキーの名作。コメントにもありますが若干KING CRIMSON「太陽と戦慄」っぽい。ちなみに、セロニアスモンキーズメンバー谷口博史氏は元コナミ矩形波倶楽部のメンバーでもあり、また、レコメン系ジャズロックバンドのIL BERLIONEにも在籍しておりました。それを考えるとこの突拍子の無い展開作りもうなづけるというもの。Dioramic Phono Odor名義のエレクトロニカ・プログレ「Blue」も名曲。
●Falcom Sound Team J.D.K
「ZWEI!!:魔王の両腕-ハンド-」
ツヴァイ!!の楽曲は颯爽とした民族調のものが多いのですが、この曲はモロにEL&Pのタルカスです。
●笹井隆司
「ブシドーブレード弐:修羅妄執」
作曲者の笹井隆司氏はプログレ・バンド:NOVELAの元ベーシスト。ベーシストであることを強烈に印象付ける1曲でもあると思います。ベキベキなベースラインが堪らない。というかこれもタルカスへのオマージュが感じられます。ブシドーブレード弐にサントラは他にもプログレ・ハード~ハード・ロック系の楽曲が数多く収録されており、入手は困難ですがオススメの1枚。
●武内基朗
「シャイニング・ウィズダム:Distorted Reality(アレンジ)」
作曲者である武内氏はすぎやまこういち氏の弟子のひとりでもあります。シャイニング・ウィズダムのアレンジアルバムは全編に渡ってプログレのエッセンスが散りばめられた超趣味的な内容なので、是非とも一聴をオススメします。
●菊田裕樹
「聖剣伝説3:Can You Fly Sister?/Sacrifice Part Three」
聖剣3のサントラのDISC-3の濃い楽曲の数々は素晴らしいと思います。この2曲はどちらも3枚目に収録されている楽曲。前者はフラミーでの飛行中の曲、YESが80年に発表した『Drama』の名曲「Machine Messiah」へのオマージュ?後者はラスボス戦後半の曲。聖剣伝説2「子午線の祀り」に似たフレーズが使われているのにはグッときます。
●泉陸奥彦
「GF11/dm10:MODEL DD6(メタモルフィックフォース)」
コナミ矩形波倶楽部時代に制作したメタモルフィックフォースの2面/6面ボス曲「火の鳥」のリメイク。凝縮されたかのようなバンドアンサンブルのカオティックなまでのテンションが異常。
●Ian McDonald、根岸貴幸他
「DAY DREAM~白昼夢~/ほかの誰でもない/二重生活/未来芸術/エドゥアルド賛歌」
セガサターンのシミュレーションRPG:バッケンローダー。KING CRIMSONのイアン・マクドナルドをOP/ED曲に起用しており、「いかにも」なナンバーに仕上げられております。また、イアン以外の方が手掛けられた楽曲はプログレ~ジャズロック~チェンバー・ロック傾向に偏っている上、明らかにクリムゾンやEL&Pを意識したような楽曲があり、これまた制作者のプログレ好きが嫌と言うほど伺えます。
●増渕裕二(原曲:中潟憲雄)
「太鼓の達人7:KAGEKIYO~源平討魔伝メドレー」
ナムコの増渕裕二氏によるアレンジ。原曲の雰囲気を生かした和風プログレハードなアレンジがお見事。
●コナミ矩形波倶楽部
「魍魎戦記MADARA2:堂塔の惨劇/阿鼻叫喚の地へ/野獣の凱旋」
作曲はMIKI-CHANG(東野美紀)、安達昌宣、岩瀬立飛の3名。いずれもラスボスのミロク帝戦。矩形波倶楽部はフュージョンだけではないことを強烈に印象付けられました。この怖気の走るようなねちっこさ、プログレというよりレコメン/チェンバーロックの領域に踏み入れてると言った方がいいかも。
●ASTURIAS(大山曜)
「獣神ローガス:Rogus(アレンジ)」
ランダムハウス制作によるPC-98のアクション・シミュレーション:獣神ローガスのバトルテーマのアレンジ。作曲はアストゥーリアス、ZIZZの大山氏。程良い変拍子とシンセ、ギターフレーズの切れ味が絶品な名曲。
2010年1月2日土曜日
プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.1
2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。
●Tim Follin
「ソルスティス 三次元迷宮の狂獣:メインテーマ」
90年に発売された英国開発の洋ゲーファミコンソフト、そのタイトル曲。作曲者のTim Follin氏は当時若干20歳でこの曲を作曲したというのだから恐ろしい。本人は別にそこまでプログレッシヴ・ロックが好きというわけでもないそうなのですが、PFMの「Celebration」を彷彿とさせられるイタリアン・プログレみたいな暑苦しくて疾走感にも溢れるアグレッシヴな構成の楽曲は、20年経った今聴いても全く色あせないのが凄い。FC音源を突き詰めた究極の形のひとつがこの曲なのではないかと。
●中潟憲雄
「暴れん坊天狗」
90年にメルダックより発売された不朽の(?)バカゲー。作曲は、AQUAPOLISというプログレ・バンドに在籍していた中潟憲雄氏。氏の作る曲は結構プログレッシヴなものが多いのでありますが(源平討魔伝然り)、暴れん坊天狗はプログレぶりはかなりのもので、やたらと高いゲームの難易度と相まって良い味出してます。FC音源でよくもまあここまでエキセントリックなものが、と驚かされること必至。ちなみに『Discipline』期のKING CRIMSONみたいな曲があるのですが、その曲のタイトルが「Cream Zone」というのもまた面白い。
●すぎやまこういち
「ドラゴンクエストII:魔の塔」
すぎやま氏の楽曲はチェンバー・ロックの匂いがするとさる方が言われていましたが、塔の曲を聴くとなるほどその通りだなと思います。というかチェンバー・ロック自体クラシックから派生したような音楽性なので、チェンバーっぽいと感じるのもある意味必然なのやも。ダンジョンの階層を降りるごとにピッチが下がっていくドラクエIの趣向も考えようによっちゃプログレですね。
●伊藤賢治
「サガ・フロンティア:ラストバトル~エミリア」
割と現代的なプログレ・ハード。サガフロンティアのボス曲制作にあたってイトケン氏は自称プログレ博士である植松伸夫氏にプログレ指南を受けたそうで、このエミリアのラストバトルはそんなノウハウが生きております。
●松枝賀子
「バハムートラグーン:ボスバトル」
非常にEL&Pの匂いを感じさせるテンションの高い1曲。
●桜庭統
「ヴァルキリープロファイル:急減至極生命力」
プログレバンド(Deja-Vu)在籍時代から現在に至るまで、変わらぬスタンスでプログレを展開している桜庭氏。それがまた氏のいいところでもあります。ヴァルキリープロファイルの楽曲は節々からDeja-Vu時代のニオイを感じます。
●石川三恵子&古代祐三
「ソーサリアン(消えた王様の杖):ダンジョン~ヒドラ~生還」
ファルコムは今も昔も何かしらプログレ~ハードロック系楽曲が作品に登場しているなあと。「生還」は後に難波弘之氏がアレンジしたヴァージョンもこれまたプログレッシヴな仕上がりになっていて素晴らしい。
●小川文明
「キーボードマニア:ARMAJIRO」
タイトルの"アルマジロ"も含めてEL&P『Tarkus』のパロディ。ちなみにこの曲のフル・ヴァージョンは中間部でPINK FLOYDのオマージュのような展開にもなる。他にも文明氏は DEEP PURPLEをパロった「Burnin'」、リック・ウェイクマンをパロった「Henry Henry」という曲をキーボードマニアの1stに提供しております。こちらも必聴。
●佐々木博史
「ギターフリークス&ドラムマニア:The Least 100 Sec/Timepiece phase II」
佐々木博史氏もまたEL&P系な作風でもって今なお絶大な人気を誇るお方。唸りを上げるシュレッドなギタープレイは泉陸奥彦氏によるもの。
●コナミ矩形波倶楽部
「グラディウスII:Burning Heat/A Shooting Star/The Old Stone Age/Shoot And Shoot」
コナミ矩形波倶楽部はどっちかというとフュージョンに分類されるんでしょうが、プログレ的な要素も多分にあります。彼らの作風がお好みならイギリスのプログレ・バンドであるIT BITESがオススメ。
●Project SATAN(増子司/米光亮)
「女神転生II:Omega~聖戦~(アレンジ)」
原曲もKING CRIMSONっぽいのですが、米光亮氏によるアレンジで完全にKING CRIMSON化、ポリリズム、フリーキーなギター&ヴァイオリンが飛び交うこのアレンジの入れ込みようは素晴らしい。サントラのライナーでの「唯一神はクリムゾンの王様」という増子氏のコメントも非常に思い入れを感じさせる。
●福田裕彦
「エメラルドドラゴン」
佐藤天平氏はPC版で楽曲を担当されていたので、動画の表記は間違い。福田氏はSFC版とPCエンジン版の作曲を担当。非常にテンションが高く、プログレッシヴでなおかつ様式美全開、強烈です。ちなみに福田氏はスーパーボンバーマン2や、天外魔境IIの作曲も担当されております。
●菊田裕樹
「聖剣伝説2:最後から2番目の真実」
「危機」や「子午線の祀り」にも劣らないプログレ的名曲だと個人的に思います。煌びやかな曲調もさることながら、ベースラインがまた素晴らしい。ソロパートも聴きもの。
●植松伸夫
「ファイナルファンタジーVI:妖星乱舞」
四部構成、17分に及ぶ、SFC史に残るといっても過言ではない一大大作組曲。キース・エマーソンの大仰さに、イタリアンプログレの濃さを組み合わせたといったところでしょうか。特に第四楽章はタルカスからの影響大。
●Tim Follin
「ソルスティス 三次元迷宮の狂獣:メインテーマ」
90年に発売された英国開発の洋ゲーファミコンソフト、そのタイトル曲。作曲者のTim Follin氏は当時若干20歳でこの曲を作曲したというのだから恐ろしい。本人は別にそこまでプログレッシヴ・ロックが好きというわけでもないそうなのですが、PFMの「Celebration」を彷彿とさせられるイタリアン・プログレみたいな暑苦しくて疾走感にも溢れるアグレッシヴな構成の楽曲は、20年経った今聴いても全く色あせないのが凄い。FC音源を突き詰めた究極の形のひとつがこの曲なのではないかと。
●中潟憲雄
「暴れん坊天狗」
90年にメルダックより発売された不朽の(?)バカゲー。作曲は、AQUAPOLISというプログレ・バンドに在籍していた中潟憲雄氏。氏の作る曲は結構プログレッシヴなものが多いのでありますが(源平討魔伝然り)、暴れん坊天狗はプログレぶりはかなりのもので、やたらと高いゲームの難易度と相まって良い味出してます。FC音源でよくもまあここまでエキセントリックなものが、と驚かされること必至。ちなみに『Discipline』期のKING CRIMSONみたいな曲があるのですが、その曲のタイトルが「Cream Zone」というのもまた面白い。
●すぎやまこういち
「ドラゴンクエストII:魔の塔」
すぎやま氏の楽曲はチェンバー・ロックの匂いがするとさる方が言われていましたが、塔の曲を聴くとなるほどその通りだなと思います。というかチェンバー・ロック自体クラシックから派生したような音楽性なので、チェンバーっぽいと感じるのもある意味必然なのやも。ダンジョンの階層を降りるごとにピッチが下がっていくドラクエIの趣向も考えようによっちゃプログレですね。
●伊藤賢治
「サガ・フロンティア:ラストバトル~エミリア」
割と現代的なプログレ・ハード。サガフロンティアのボス曲制作にあたってイトケン氏は自称プログレ博士である植松伸夫氏にプログレ指南を受けたそうで、このエミリアのラストバトルはそんなノウハウが生きております。
●松枝賀子
「バハムートラグーン:ボスバトル」
非常にEL&Pの匂いを感じさせるテンションの高い1曲。
●桜庭統
「ヴァルキリープロファイル:急減至極生命力」
プログレバンド(Deja-Vu)在籍時代から現在に至るまで、変わらぬスタンスでプログレを展開している桜庭氏。それがまた氏のいいところでもあります。ヴァルキリープロファイルの楽曲は節々からDeja-Vu時代のニオイを感じます。
●石川三恵子&古代祐三
「ソーサリアン(消えた王様の杖):ダンジョン~ヒドラ~生還」
ファルコムは今も昔も何かしらプログレ~ハードロック系楽曲が作品に登場しているなあと。「生還」は後に難波弘之氏がアレンジしたヴァージョンもこれまたプログレッシヴな仕上がりになっていて素晴らしい。
●小川文明
「キーボードマニア:ARMAJIRO」
タイトルの"アルマジロ"も含めてEL&P『Tarkus』のパロディ。ちなみにこの曲のフル・ヴァージョンは中間部でPINK FLOYDのオマージュのような展開にもなる。他にも文明氏は DEEP PURPLEをパロった「Burnin'」、リック・ウェイクマンをパロった「Henry Henry」という曲をキーボードマニアの1stに提供しております。こちらも必聴。
●佐々木博史
「ギターフリークス&ドラムマニア:The Least 100 Sec/Timepiece phase II」
佐々木博史氏もまたEL&P系な作風でもって今なお絶大な人気を誇るお方。唸りを上げるシュレッドなギタープレイは泉陸奥彦氏によるもの。
●コナミ矩形波倶楽部
「グラディウスII:Burning Heat/A Shooting Star/The Old Stone Age/Shoot And Shoot」
コナミ矩形波倶楽部はどっちかというとフュージョンに分類されるんでしょうが、プログレ的な要素も多分にあります。彼らの作風がお好みならイギリスのプログレ・バンドであるIT BITESがオススメ。
●Project SATAN(増子司/米光亮)
「女神転生II:Omega~聖戦~(アレンジ)」
原曲もKING CRIMSONっぽいのですが、米光亮氏によるアレンジで完全にKING CRIMSON化、ポリリズム、フリーキーなギター&ヴァイオリンが飛び交うこのアレンジの入れ込みようは素晴らしい。サントラのライナーでの「唯一神はクリムゾンの王様」という増子氏のコメントも非常に思い入れを感じさせる。
●福田裕彦
「エメラルドドラゴン」
佐藤天平氏はPC版で楽曲を担当されていたので、動画の表記は間違い。福田氏はSFC版とPCエンジン版の作曲を担当。非常にテンションが高く、プログレッシヴでなおかつ様式美全開、強烈です。ちなみに福田氏はスーパーボンバーマン2や、天外魔境IIの作曲も担当されております。
●菊田裕樹
「聖剣伝説2:最後から2番目の真実」
「危機」や「子午線の祀り」にも劣らないプログレ的名曲だと個人的に思います。煌びやかな曲調もさることながら、ベースラインがまた素晴らしい。ソロパートも聴きもの。
●植松伸夫
「ファイナルファンタジーVI:妖星乱舞」
四部構成、17分に及ぶ、SFC史に残るといっても過言ではない一大大作組曲。キース・エマーソンの大仰さに、イタリアンプログレの濃さを組み合わせたといったところでしょうか。特に第四楽章はタルカスからの影響大。
2010年1月1日金曜日
ゼロ・コーポレーション カタログナンバー/タイトルリスト
ネットの情報や手持ちのカタログを頼りに、ゼロ・コーポレーションのカタログナンバー/タイトルリストを作成してみました。このリストは今後、さらなる情報の追加等を行っていく予定です。詳細不明部分(「?」)につきまして、もし何か情報をお持ちの方、また、リストの情報に誤りがありましたら、コメント等でご指摘の程、よろしくお願いいたします。また、作成に際しまして、こちらのZERO CORPORATIONリストの情報には大変お世話になりました。有志の方々には厚く御礼申し上げます。
【CD】
【XRCN-1001】 Ray Ridha「Khedija」
【XRCN-1002】 LOUDS「Louds」
【XRCN-1003】 NEW YORK NIGHT MIX「Big Apple Beat」
【XRCN-1004】 LOUDS「Chrystal Fantasy」
【XRCN-1005】 NEW YORK NIGHT MIX/Donna Groom「For Lovers」
【XRCN-1006】 COSA NOSTRA「COSA NOSTRA II」
【XRCN-1007】 BAI BANG「Cop To Con」
【XRCN-1008】 NEW YORK NIGHT MIX「Manhattan Dream」
【XRCN-1009】 COSA NOSTRA「Cosa Nostra」
【XRCN-1010】 Ray Ridha「Madre Querida」
【XRCN-1011】 MASQUERADE「Masquerade」
【XRCN-1012】 Digital Soul Production「DO THE BOUGLE DANCE」
【XRCN-1013】 Nishiazabu 2000「Tuesday Heartbreak」
【XRCN-1014】 Includes「Go Who Goo Fool」
【XRCN-1015】 SOMETHING NOTIONAL「Yawn Yawn Yawn」
【XRCN-1016】 United Future Organization「Moondance」
【XRCN-1017】 TINDRUM「Cool,Calm & Collected」
【XRCN-1018】 United Future Organization「Jazzin'」
【XRCN-1019】 Larry Dunn Orchestra「LOVERS SILHOUETTE」
【XRCN-1020】 SHEER GREED「Sublime To The Ridiculous」
【XRCN-1021】 GERRY LAFFY「Money And The Magic」
【XRCN-1022】 MOSCOW SYMPHONY ORCHESTRA「The Music Of DEEP PURPLE」
【XRCN-1023/24】 COSA NOSTRA「REVIVAL」(2CD)
【XRCN-1025/26】 Ronnie Hawkins & The Hawks「Rock Legend」
【XRCN-1027】 YEAH BOP STATION「Upfront」
【XRCN-1028】 池宮正信「Ragtime Classics」
【XRCN-1029】 ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団「ヨハン・シュトラウスの調べ」
【XRCN-1030】 Baltimore III「Double Density」
【XRCN-1031】 NASTY IDOLS「Cruel Intension」
【XRCN-1032】 RENEGADE「Time To Choose」
【XRCN-1033】 SHEER GREED「Live In London」
【XRCN-1034】 The Mendoza Mardin Project「The Mendoza Mardin Project」
【XRCN-1035】 Jasper Van't Hoff「Blue Corner」
【XRCN-1036】 JACKAL「Vague Visions」
【XRCN-1037】 Randy Jackson's China Rain「Bed Of Nails」
【XRCN-1038】 JOHN HAHN「Out Of The Shadows」
【XRCN-1039】 TALISMAN「GENESIS」
【XRCN-1040】 TALISMAN「Talisman」
【XRCN-1041】 REACTOR「Revelation」
【XRCN-1042】 REACTOR「Rather Dead Than Dishonoured」
【XRCN-1043】 FORTUNE「Making Gold」
【XRCN-1044】 Regulator featuring Eddie Harris「Bazillus」
【XRCN-1045】 Attila Zoller Quartet「The Horizon Beyond」
【XRCN-1046】 MARK FREE「Long Way From Love」
【XRCN-1047】 NASTY IDOLS「Vicious」
【XRCN-1048】 Return「V」
【XRCN-1049】 DA VINCI「Back In Business」
【XRCN-1050】 RAILWAY「Welcome Tonight」
【XRCN-1051】 TAROT「To Live Forever」
【XRCN-1052】 ?
【XRCN-1053】 VIRGIN STEELE「Life Among The Ruins」
【XRCN-1054】 DIRTY LOOKS「Five Easy Pieces」
【XRCN-1055】 Larry Coryell - Philip Catherine「Twin House」
【XRCN-1056】 Klaus Doldinger「Bluesy Toosy」
【XRCN-1057】 V.A「Flamenco Festival Guitarno」
【XRCN-1058】 JANSTATE 「Shot To Pieces」
【XRCN-1059】 Misha Calvin「Evolution」
【XRCN-1060】 RIVERDOGS「Absolutery Live」
【XRCN-1061】 WITHOUT WARNING「Making Time」
【XRCN-1062】 TUSH「Waiting For The Storm」
【XRCN-1063】 CANNATA「Watching The World」
【XRCN-1064】 SALVAGE「Salvage」
【XRCN-1065】 SAGA「The Security Of Illusion」
【XRCN-1066】 THRESHOLD「Wounded Land」
【XRCN-1067】 KINGSTON WALL「II」
【XRCN-1068】 DENARO「Denaro」
【XRCN-1069】 Neil Zaza「Two Hands、One Heart」
【XRCN-1070】 STAN BUSH「Every Beat Of My Heart」
【XRCN-1071】 GARY HUGHES「Gary Hugues」
【XRCN-1072】 SHOTGUN SYMPHONY「Shotgun Symphony」
【XRCN-1073】 JACKAL「Rise」
【XRCN-1074】 DA VINCI「Da Vinci」
【XRCN-1075】 XT「XT」
【XRCN-1076】 XT「Tax Free」
【XRCN-1077】 MI.LL.ION「No.1」
【XRCN-1078】 JACOB'S MOUTH「I'm Scared」
【XRCN-1079】 CIVILIZATION「Civilization」
【XRCN-1080】 Glenn Hughes「From Now On」
【XRCN-1081】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.1」
【XRCN-1082】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.2」
【XRCN-1083】 TAKARA「Eternal Faith」
【XRCN-1084】 KINGSTON WALL「Kingston Wall」
【XRCN-1085】 O'RYAN「Something Strong」
【XRCN-1086】 HEAVENWARD「A Future Worth Talking About?」
【XRCN-1087】 Alfred Eschwe「In Concert」?
【XRCN-1088】 ARAGON「Don't Bring The Rain」
【XRCN-1089】 BILOXI「Let TheGames Begin」
【XRCN-1090】 CASINO「Casino」
【XRCN-1091】 EVERON「Paradoxes」
【XRCN-1092】 LANDMARQ「Infinity Parade」
【XRCN-1093】 SHADOWLAND「Ring Of Roses」
【XRCN-1094】 =Y=「Rawchild」
【XRCN-1095】 TALISMAN「Five Out Of Five-Live In Japan」
【XRCN-1096】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.3」
【XRCN-1097】 YWIS「Ywis」
【XRCN-1098】 Akaperapera「Akaperapera」
【XRCN-1099】 1ST AVENUE「Tears And Triumph」
【XRCN-1100】 GALLEON「LYNX」
【XRCN-1101】 POLE POSITION「Pole Position」
【XRCN-1102】 ?
【XRCN-1103】 TAROT「Spell Of Iron」
【XRCN-1104】 TAROT「Follow Me Into Madness」
【XRCN-1105】 ALIEN「Alien」
【XRCN-1106】 EYES「Windows Of The Soul」
【XRCN-1107】 LOVETRICK「No Rest For The Boys」
【XRCN-1108】 SNAKES IN PARADISE「Snakes In Paradise」
【XRCN-1109】 Jeff Paris「Lucky This Time」
【XRCN-1110】 CORNER SHOP「Hold on It Hertz」
【XRCN-1111】 Jazz Warriors「Casual」
【XRCN-1112】 ARAGON「The Meeting」
【XRCN-1113】 JUST-IF-I「All One People」
【XRCN-1114】 BALTIMOORE「Thought For Food」
【XRCN-1115】 FORTUNE「Calling Spirits」
【XRCN-1116】 GALLEON「Heritage & Visions」
【XRCN-1117】 MIDNIGHT BLUE「Take The Money And Run」
【XRCN-1118】 ?
【XRCN-1119】 SINNER「Respect」
【XRCN-1120】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.4」
【XRCN-1121】 Tony Borg「Tony Borg」
【XRCN-1122】 TALISMAN「Humanimal」
【XRCN-1123】 IQ「Ever」
【XRCN-1124】 RENEGADE「Ravaged Of Time」
【XRCN-1125】 Ian Parry「Symphony Of Dreams」
【XRCN-1126】 Ian Parry「Artistic Licence」
【XRCN-1127】 THE JOHANSSON BROTHERS「The Johansson Brothers」
【XRCN-1128】 ?
【XRCN-1129】 Voodoo Queens「Chocolate Revenge(チョコレートの逆襲!)」
【XRCN-1130】 MAMBO TAXI「In Love With」
【XRCN-1131】 ?
【XRCN-1132】 GIUNTINI PROJECT「Giuntini Project」
【XRCN-1133】 MASQUERADE「Surface Of Pain」
【XRCN-1134】 SHADOWLAND「Through The Looking Glass」
【XRCN-1135】 FOR ABSENT FRIENDS「Running In Circles」
【XRCN-1136】 LORIEN「Children's Games」
【XRCN-1137】 JESTER「It's Time」
【XRCN-1138】 JERUSALEM「Prophet」
【XRCN-1139】 BRETT WALKER「Nevertheless」
【XRCN-1140】 DIRTY LOOKS「Five Easy Pieces」
【XRCN-1141】 DIRTY LOOKS「Chewing On The Bit」
【XRCN-1142】 WILD RIDE「Tension&Desire」
【XRCN-1143】 ANTHONY「Pools Of Sollow-Waves Of Joy」
【XRCN-1144】 LIGHTSPEED「So Exactly Where Are We?」
【XRCN-1145】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.5」
【XRCN-1146】 JADIS「More Than Meets The Eys」
【XRCN-1147】 SAVATAGE「Handful Of Rain」
【XRCN-1148】 FATES WARNING「Inside Out」
【XRCN-1149】 SLEEZE BEEZ「Insanity Beach」
【XRCN-1150】 1ST AVENUE「Dairy Battle」
【XRCN-1151】 STAN BUSH「Dial 818 888-8638」
【XRCN-1152】 RECKLESS「Reckless」
【XRCN-1153】 JADED HEART「Inside Out」
【XRCN-1154】 BIG GUNS「On Dangerous Ground」
【XRCN-1155】 VANDAMNE「Night Crimes」
【XRCN-1156】 WALK THE WIRE「Walk The Wire」
【XRCN-1157】 DEN OF THIEVES「Honour Amongst Thieves」
【XRCN-1158】 RUMBLE TRIBE「Fire,Water,Earth&Stone」
【XRCN-1159】 Gary Schutt「Sentimetal」
【XRCN-1160】 JACKAL「A Safe Look In Mirrors」
【XRCN-1161】 ?
【XRCN-1162】 Glenn Hughes「Burning Japan Live」
【XRCN-1163】 ?
【XRCN-1164】 NIAGARA「Niagara III」
【XRCN-1165】 AUDITORY IMAGERY「Reign」
【XRCN-1166】 SIX FEET UNDER「Six Feet Under」
【XRCN-1167】 SIX FEET UNDER「Eruption」
【XRCN-1168】 Gerry&Simon Laffy「Lying With Angels」
【XRCN-1169】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.6」
【XRCN-1170】 LION'S SHARE「Lion's Share」
【XRCN-1171】 TRILOGY「Lust Provider」
【XRCN-1172】 MANDRAKE ROOT「Tales Of The Sacred」
【XRCN-1173】 RAVEN「Glow」
【XRCN-1174】 ?
【XRCN-1175】 NIVA「No Capitulation」
【XRCN-1176】 ?
【XRCN-1177】 ?
【XRCN-1178】 Steven Anderson「Gypsy Power」
【XRCN-1179】 SAGA「Steel Umbrellas」
【XRCN-1180】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.7」
【XRCN-1181】 ZERO「Zero」
【XRCN-1182】 WAZBONES「?」
【XRCN-1183】 Dave Nerge's Bulldog「The Return Of Mr.Nasty」
【XRCN-1184】 WAKEMAN WITH WAKEMAN「Wakeman With Wakeman」
【XRCN-1185/6】 Rick Wakeman「Wakeman With Wakeman Live」
【XRCN-1187】 ?
【XRCN-1188】 ?
【XRCN-1189】 TALISMAN「Humanimal Part.2」
【XRCN-1190】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.8」
【XRCN-1191】 LANDMARQ「Solitary Witness」
【XRCN-1192】 ANGEL HEART「Give Me Five」
【XRCN-1193】 James Christian「Rude Awakening」
【XRCN-1194】 MASTERMIND「Tragic Symphony」
【XRCN-1195】 SIAM「The Language Of Menace(鎬 SHI・NO・GI)」
【XRCN-1196】 V.A「Santa Claus Goes Heavy Metal」
【XRCN-1197】 Paul Sabu「Paul Sabu」
【XRCN-1198】 SYMPHONY X「Symphony X」
【XRCN-1199】 TAROT「To Live Again」
【XRCN-1200】 KINGSTON WALL「Trilogy」
【XRCN-1201】 DOCTOR BUTCHER「Doctor Butcher」
【XRCN-1202】 HEADHUNTER「Rebirth」
【XRCN-1203】 V.A「The Best Of MVP '94」
【XRCN-1204】 John Wesley「Under The Red And White Sky」
【XRCN-1205】 Michael Romeo「The Dark Chapter」
【XRCN-1206】 LEVITICUS「The Best Of Leviticus」
【XRCN-1207】 BLOODSTONE「Fight For Jerusalem」
【XRCN-1208】 VAUXDVIHL「To Dimension Logic」
【XRCN-1209】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.9」
【XRCN-1210】 SAVATAGE「Japan Live '94」
【XRCN-1211】 TAROT「Stigmata」
【XRCN-1212】 ?
【XRCN-1213】 SAGA「Defining Moments」
【XRCN-1214】 Jeff Scott Soto「Love Parade」
【XRCN-1215】 2HOT4U「Unlock Your Mind」
【XRCN-1216】 PASSION STREET「Million Miles Away」
【XRCN-1217】 SPHINX「Test」
【XRCN-1218】 ROKO「Think About Tomorrow」
【XRCN-1219】 SARGENT FURY「Turn The Page」
【XRCN-1220】 MUTE「Mute」
【XRCN-1221】 THE HEAT「The Heat」
【XRCN-1222】 FABRIC「Body Of Water」
【XRCN-1223】 Misha Calvin「Evolution II」
【XRCN-1224】 MYSTERY「Backwards」
【XRCN-1225】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.10」
【XRCN-1226】 ZENO「Zenology」
【XRCN-1227】 ABSTRAKT ALGEBRA「Abstrakt Algebra」
【XRCN-1228】 AUDITORY IMAGERY「So Alive」
【XRCN-1229】 LIGHTSPEED「On Second Thought」
【XRCN-1230】 ARTICA「As It Should Be」
【XRCN-1231】 SINNER「Bottom Line」
【XRCN-1232】 TAKARA「Taste Of Heaven」
【XRCN-1233】 SEVEN SKYS「Waves&Tides」
【XRCN-1234】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.11」
【XRCN-1235】 ?
【XRCN-1236】 MINATON「One Day In Paradise」
【XRCN-1237】 UFO「Walk On Water」
【XRCN-1238】 WITHOUT WARNING「Believe」
【XRCN-1239】 ALIEN「Crash」
【XRCN-1240】 SAVATAGE「Savatage」
【XRCN-1241】 Mikael Erlandsson「The 1」
【XRCN-1242】 VANDAMNE「Red Skies」
【XRCN-1243】 Glenn Hughes「Feel」
【XRCN-1244】 SYMPHONY X「The Damnation Game」
【XRCN-1245】 FORTUNE「Lord Of Flies」
【XRCN-1246】 RAVEN「Destroy All Monsters - Live In Japan」
【XRCN-1247】 SLEEZE BEEZ「Live In Tokyo」
【XRCN-1248】 V.A「MVP COMPILATION SERIES VOL.12」
【XRCN-1249】 SAVATAGE「Dead Winter Dead」
【XRCN-1250】 TALISMAN「Life」
【XRCN-1251】 Caught In The Act「Relapse Of Reason」
【XRCN-1252】 Ian Parry「Through The Looking Glass」
【XRCN-1253】 SIAM「Prayer」
【XRCN-1254】 DEN OF THIEVES「Conspiracy」
【XRCN-1255】 SINNER「n The Line Of Fire」
【XRCN-1256】 GALLEON「King Of Aragon」
【XRCN-1257】 SAVATAGE「Final Bell -Tribute To Christpher Michael Oliva」
【XRCN-1258】 V.A「The Best Of MVP '95」
【XRCN-1259】 V.A「MVP The Ballad Beside 美彩'd」
【XRCN-1260】 BAD HABIT「Revolution」
【XRCN-1261】 ULI JON ROTH「Sky Of Avalon」
【XRCN-1262】 V.A「MVP The Drama -華劇-」
【XRCN-1263】 V.A「MVP The Melody Cristal-煌-」
【XRCN-1264】 THE QUEST「Change」
【XRCN-1265】 THOMAS LARSSON「Freeride」
【XRCN-1266】 THE HEAT「Goldfinger」
【XRCN-1267】 ?
【XRCN-1268】 Mikael Erlandsson「Under The Sun」
【XRCN-1269】 LETTER X「Reflections」
【XRCN-1270】 TEN「Ten」
【XRCN-1271】 BAD HABIT「After Hours」
【XRCN-1272】 V.A「MVP The Emotion Mellow -愁-」
【XRCN-1273】 V.A「MVP The Speed Fast -瞬-」
【XRCN-1274】 TALISMAN「Besterious」
【XRCN-1275】 RENEGADE「?」
【XRCN-1276】 STAN BUSH「Higher The Angels」
【XRCN-1277】 GALLEON「The All European Hero」
【XRCN-1278】 ALLIANCE「Bond Of Union」
【XRCN-1279】 SYMPHONY X「The Divine Wings Of Tragedy」
【XRCN-1280】 Glenn Hughes「Addiction」
【XRCN-1281】 Steven Anderson「Missa Magica」
【XRCN-1282】 ONLY CHILD「II」
【XRCN-1283】 Michael Schenker Group「Written In The Sand」
【XRCN-1284】 TEN「The Name Of The Rose」
【XRCN-1285】 CAUGHT IN THE ACT「Heat Of Emotion」
【XRCN-1286】 SINNER「Judgement Day」
【XRCN-1287】 ZENO「ZENO」(再発?)
【XRCN-1288】 FAIR WARNING「Angels Of Heaven」
【XRCN-1289】 John Norum「Worlds Away」
【XRCN-1290】 V.A「THE BEST OF MVP」
【XRCN-1291】 TEN「The Name Of The Rose(SINGLE)」 96/12/04
【XRCN-1292】 FAIR WARNING「GO!」
【XRCN-1293】 Glenn Hughes「Talk About It」
【XRCN-1294】 ?
【XRCN-1295】 RAVEN「Everything Louder」
【XRCN-1296】 AXE「Five」
【XRCN-1297】 NIGHT RANGER「Neverland」
【XRCN-1298】 FAIR WARNING「Save Me(SINGLE)」
【XRCN-1299】 NIGHT RANGER「New York Time」
【XRCN-2001】 JUDAS PRIEST「Jagulator」
【XRCN-2002】 HUGO「Hugo」
【XRCN-2003】 V.A「MVP The Heart 響 -Fantasy-」
【XRCN-2004】 NIGHT RANGER「Rock In Japan'97」
【XRCN-2005】 RIOT「Inishmore」
【XRCN-2006】 AXE「Twenty Years From Home 1977-1997」
【XRCN-2007】 NIGHT RANGER「Forever All Over Again(SINGLE)」
【XRCN-2008】 TEN「The Robe(SINGLE)」
【XRCN-2009】 TEN「The Robe」
【XRCN-2010】 Mikael Erlandsson「Unfamiliar」
【XRCN-2011】John Norum「Face It LIVE'97」
【XRCN-2012】 ?
【XRCN-2013】 Gary Hughes「Precious Ones」
【XRCN-2014】 Gary Hughes「In Your Eyes(SINGLE)」
【XRCN-2015】 TEN「You're In My Heart(SINGLE)」
【XRCN-2016】 STAN BUSH「Call To Action」
【XRCN-2017】 V.A「THE BEST OF MVP '97」
【XRCN-2018】 RIOT「Angel Eyes(SINGLE)」
【XRCN-2019】 ZENO「Listen To The Light」
【XRCN-2020】 SYMPHONY X「Twilight In Olympus」
【XRCN-2021/22】 TEN「Never Say Godbye LIVE」
【XRCN-2023】 NIGHT RANGER「Seven」
【XRCN-2024】 JUDAS PRIEST「Bullet Train(SINGLE)」
【XRCN-2025】 RIOT「Shine On LIVE」
【XRCN-2026】 ?
【XRCN-2027】 Glenn Hughes「The God Of Voice The Best Of」
【XRCN-2028】 FIORE「Today Till Tomorrow」
【XRCN-2029】 TAKARA「Blind In Paradise」
【XRCN-2030】 SINNER「The Nature Of Evil」
【XRCN-2031】 GUILD OF AGES「One」
【XRCN-2032/33】 FAIR WARNING「Live And More」
【XRCN-2034】 V.A「MVP THE GLORY 燦-Anthem-」
【XRCN-2035】 V.A「MVP THE POWER 烈-Force-」
【XRCN-2036】 TAROT「For The Glory Of Nothing」
【XRCN-2037】 Bob Catley「The Tower」
【XRCN-2038】 HUGO「Time On Earth(当時タイトル未定、00年に同タイトルでリリース)」
【XRCN-2039/40】 JUDAS PRIEST「'98 Live-Meltdown」
【XRCN-2041】 MAGNITUDE 9「Chaos To Control」
【XRCN-10001~8】 情報なし
【XRCN-10009】 Michael Schenker「飛神伝説~Flying God The Best Of」
【XRCN-10010】 NIGHT RANGER「Keep Rockin' The Best Of」
【XRCN-10011】 SAVATAGE「Believe」
【XRCN-10012】 SYMPHONY X「Prelude To The Millennium The Best Of」
【XRCN-10013】 CAUGHT IN THE ACT/GUILD OF AGES「Truth The Best Of」
【XRCN-10014】 SINNER「Treasure The Best Of」
【XRCN-10015】 TAKARA「Eternity The Best Of」
【XRCN-10016】 FIORE「All I Feel」
【XRCN-10017】 V.A「THE BEST OF MVP'98」
【XRCN-10018】 RIOT「恐らくベスト盤、発売中止」
【XRCN-10019】 John Norum「恐らくベスト盤、発売中止」
【XRCN-10020】 RAVEN「Raw Tracks(未発表・デモ・ライヴ音源集)」
【XRCN-10021】 Mikael Erlandsson「Tears Of Heart The Best Of」
【XRCN-10022】 STAN BUSH「Capture The Dream The Best Of」
【XRCN-10023】 TAROT「Shining Black The Best Of」
【XRCN-10024】 ?
【XRCN-10025】 John Norum「これも恐らくベスト盤?、発売中止」
【XRCN-10026】 CRYSTAL BALL「In The Beginning」
【XRCN-10027】 MAJESTIC 「Abstract Symphony」
【XRCN-10028】 ARK「Ark(未発売)」
[*]当初1999年3月31日リリース予定。数ヵ月後にAVALONよりリリース。
【XRCN-10029 SILENT MEMORIAL「Cosmic Handball(未発売)」
[*]当初1999年3月31日リリース予定。数ヵ月後に東芝EMIよりリリース。
【LP】
【XRJN-1001】 Cherry Sound System「Every Woman」
【XRJN-1002】 UNITED FUTURE ORGANIZATION「Love My Baby (My Baby Loves Jazz)」
【XRJN-1003】 Blue Papillon c/w Tumbling Tears「A Road To Wedding」
【XRJN-1004】 ?
【XRJN-1005】 HANDSOME☆☆DONKIES「We Will Blues You Part.1」
【XRJN-1006】 ?
【XRJN-1007】 DIGITAL SOUL PRODUCTION「S(Sweet And Soul)」
【XRJN-1008】 LOUDS feat ROBERTO STOP.PA.「Are You Ready/Hi Tech Bells!」
【XRJN-1009】 ?
【XRJN-1010】 ?
【XRJN-1011】 ?
【XRJN-1012】 ニシアザブ2000「Tuesday Heartbreak」
【XRJN-1013】 ?
【XRJN-1014】 ?
【XRJN-1015】 UNITED FUTURE ORGANIZATION「Loud Minority」
【XRJN-1016】 UNITED FUTURE ORGANIZATION「Jazzin'91-'92」
【XRJN-1017】 Uli Jon Roth「Sky Of Avalon」
【VIDEO】
【XRVN-5001】 SAVATAGE「Japan Live'94」
【XRVN-5002】 Michael Romeo「The Guitar Chapter」