2018年3月31日土曜日

リリース情報・備忘録 2018年3月







































































































2018年3月30日金曜日

Hentai Corporation『Intracellular Pets』(2017)




 2005年に結成されたチェコ・プラハのアヴァンギャルド・ポップ・バンド Hentai Corporation。2011年に4曲入りEP『Dokktor Zaius』、2013年に1stフルアルバム『The Spectre Of Corporatism: Starship Shaped Schnitzels From Planet Breadcrumbs Are Attacking A Giant Tree Monster Who Has A Vagina And Holds Hitler Hostage』をリリースした彼らは、本国でのライヴ活動や同郷のアーティストとのコラボレーションを活発に行いながら精力絶倫な活動を繰り広げています。フルチンのビーバー軍団が殺戮を繰り広げる「Equilibristic Brides」(モザイクあり版・なし版の両方あり)や、エログロナンセンス傍若無人の極北と謎のカタルシスが爆裂した「Tragedy of Uncle Hitler(ヒトラーおじさんの悲劇)」のMVをみるとおフザケのカタマリでしかないのですが、チェコのクロスオーヴァーメタルバンド Atari Terrorとのコラボレーション曲「No More Love」や、先輩アーティストであるデヴィッド・コルラーの楽曲を轟音グルーヴメタルでカヴァーした「Až ti řeknu」を聴くと、やはりキワモノにとどまらない卓越したセンスと実力を持ったバンドであることがこれでもかと痛感させられます。





Intracellular Pets
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 そんな彼らは2017年10月に待望の2ndフルアルバム『Intracellular Pets』をリリース。そのことを半年経ってから知るという不覚を取ってしまったわけですが、相変わらずフルチンで顔面ビンタするようなキッチュなトンガりぶり(マイク・パットンのMr.Bungleにも通じる)と、シンセサイザーを昂ぶらせた前のめりのヘヴィネスは健在。本国ではCD・LP(ジャケット違い)の双方でリリースされ、ダウンロード版はAmazon MP3iTunes store経由で日本からも買うことができます。ストリーミングであればspotifyでも。








https://www.facebook.com/hentaicorp
https://www.youtube.com/channel/UCF48i1jnoEDLnDVzlkReKFg
http://bandzone.cz/hentaicorp

Hentai Corporation『The Spectre Of Corporatism』(2013)

2018年3月28日水曜日

ドラムンベーススムースジャズパンクデスメタルグラインドコアEDM便所デュオ Clown Core




 突発性の下痢のごとくバズって注目を集めている、アメリカの謎の二人組覆面デュオ Clown Core。3月13日(14日)に何の説明もなくfacebookやTwitterアカウントで「Hell」のMV(演奏動画)を投稿。3月3日に突如リリースされた彼らの新作アルバム『Toilet』の収録曲であり、南カリフォルニアのSoCal社のレンタルポータブルトイレにキーボードとドラムキットとサックスとマイクを持ち込み、衝動的な演奏をやって終わる、ただそれだけのMVですが、1分ちょっとの楽曲のなかにドラムンベースとスムースジャズとパンクとデスメタルとグラインドコアが悪性の下痢となって噴き出したような趣となっており、インパクトしかありません。また、アメリカのカートゥーンネットワークの大人向けチャンネルである「Adult Swim」(ここは昔からインディーズシーンや各種音楽サブジャンルとの親和性が高く、色々なかたちで音楽を紹介している)がYouTubeアカウントで彼らのMVをシェアポストし、あちこちのヘヴィメタル系ニュースサイトが喰いつき、さらにバズり散らかしました。




 マイク・パットンのMr.Bungleをいくらか彷彿させなくもないこのピエロは一体何者なのか? 正直なところさっぱりわかりません。このSNS全盛の時代にあって、あまりにもミステリアス。3月にできたばかりのTwitterアカウントはいくつかのMVの動画投稿と、俳優ブレンダン・フレイザーのファンページの存在をほのめかすツイートしかしておらず、facebookアカウントも、昨年9月から謎の動画をポストしているだけです。しかしYouTubeアカウントは9年前より存在しており、数十秒の演奏動画や、告知(のようなもの)が投稿されています。また、2010年3月に13曲入り、全13分のアルバム『Clown Core』をデジタルリリースしてひっそりとデビューしております。ジャンル登録は「Children's Music」であり、クリスマスソング「Deck the Harris(ひいらぎかざろう)」のカヴァー……といっていいのかわからないカヴァー「Deck the Halls」も収録。なお、アルバムの最後の曲は「brendan fraser」です。この8年の間、二人がどこで何をしていたのかもさっぱりわからないのですが、新作アルバム『Toilet』(iTunesでのジャンル登録は「World」)は、めちゃくちゃであるなりにも前作『Clown Core』よりは音楽的には洗練した感があります。そして今回も全13分。最後の曲が「Buy This Album」(アルバムを買え)というタイトルで、弛緩しきったチープなインストなのがまた最高にナメくさっております。





Clown Core
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Toilet
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https://twitter.com/clowncoreWORLD
https://www.facebook.com/clowncorewebsite/
https://www.youtube.com/channel/UCDGfxKKI5jew1CrrBrEUMhw

2018年3月25日日曜日

メタル火砲、大爆発。ファイアーパワーで震え上がらせるジューダス・プリーストの新メタルモンスター「ティタニカス」の誕生




 JUDAS PRIESTの18thアルバム『Firepower』は率直に言って見事な快作であり、メタル火砲が大爆発した結果、完全勝利を収めてしまいました。かつての『Painkiller』が鎮痛剤ではなくPAINのKILLERであるように、『Firepower』も火力ではなく、FIREのPOWERであることを見事に知らしめています。ファイアーパワーが震え上がらせる。ファイアーパワーで。ファイアーパワーが生命を奪う。ファイアーパワーで無力化する。





 2011年に脱退したK・K・ダウニングの後任として若手のリッチー・フォークナーが加入。今年に入ってからはグレン・ティプトンがパーキンソン病の発症のためツアーから退くなど、近年のバンドは大きな転機を迎えながらの新作発表となっていますが、前作『Redeemer of Souls(贖罪の化身)』からの原点回帰志向は、トム・アロムとアンディ・スニープの共同プロデュースによってさらに焦点が絞られ、良好なエネルギーの発散が感じられます。「Firepower」「Lightning Strike」「Evil Never Dies」の冒頭3曲にブン殴られ、ネッックロンメンサァこと「Necromancer」のねちっこいシャウトとサビに中毒し、ミドルテンポやギターソロが染み入る「Rising from Ruins」「Sea of Red」に感じ入る次第。また、ストレートに視覚に訴えかけてくるインパクト抜群のアルバムジャケットもMVPといえるでしょう。バンドと長らくの付き合いであるマーク・ウィルキンソンに代わり、チリ出身のグラフィックデザイナー、クラウディオ・ベルガミン(Claudio Bergamin)が手がけています(なお、マークはアルバムデザインと追加イラストを担当)。クラウディオはRATA BLANCA、PARADOX、BATTLE BEAST、アルイエン・ルカッセン、NOCTURNAL RITESなど、世界各国のメタルバンドのアルバムジャケットを手がけている気鋭。ジューダス・プリーストのメンバーとは『Firepower』のジャケットを手がける以前から関わりがあり、HALFORDの『Live At Saitama Super Arena』(2011)のジャケットや、リッチー・フォークナーのギターデザインを手がけられています。

http://www.claudiobergamin.com/
https://claudiobergamin.deviantart.com/

「Metal Archives: Claudio Bergamin」



「Entrevista a Richie Faulkner y Claudio Bergamin. Efecto Metal, Argentina (Marzo 2018)」

 クラウディオのブログに、アルゼンチンのメタル雑誌《Efecto Metal》の2018年3月号に掲載されたインタビューの英訳テキスト(Google翻訳を通したもの)が公開されています。『Firepower』のジャケットアート制作時の話をはじめ、これまでの来歴や影響を受けたものなどについて詳しく語られた密度の濃い内容となっており、『Screaming for Vengeance(復讐の叫び)』の機械鳥「ヘリオン」や、『背信の掟(Defenders of the Faith)』の機械獣「メタリアン」、『Painkiller』の機械人間「ペインキラー」など、ダグ・ジョンソンやマーク・ウィルキンソンが描きあげてきたメタルモンスターの力強さと様式美を継いだ新たなアイコンを創り上げるべく描きだされたのが究極火神「ティタニカス」だったとのこと。まず、3つのスケッチをクラウディオが提示し、リッチーとのやりとりでさらに造形的なアイデアを固めていき(ちなみに二人ともスター・ウォーズの大ファン)、最終的にロブが「Titanicus」という叙事詩的ネーミングを授け、ここにメタル火砲が大爆発しました。着色は本当のところはキャンバスで行いたかったそうですが、時間的な事情もあってデジタルでの着色で進められたそうです。




 クラウディオは物心ついたころに建築家である父からエッシャーやマグリット、ダリの作品を教え込まれ、その後、ラルフ・マッカリー(スター・ウォーズのコンセプトデザイナー)や、フランク・フラゼッタやボリス・ヴァレホ(ファンタジーアートの巨匠)、そしてH・R・ギーガーやデレク・リッグス(アイアンメイデンの「エディ」の生みの親)など数々のアーティストの作品世界と出会い、吸収していったそうです。また、アートとポップカルチャーへの決定的な目覚めとなったのは、漫画ではフランスのアステリックスや、スーパーマン、スパイダーマン、バットマンなどのアメコミ、映像ではスター・ウォーズや、マジンガーZ、「Festival de Robots(=Force Five)」などの日本のロボットアニメだったとのこと(「Force Five」は、「大空魔竜ガイキング」「惑星ロボ ダンガードA」「ゲッターロボG」「UFOロボ グレンダイザー」「SF西遊記スタージンガー」の5タイトルを海外放送用に再編集したもの)。そのことを踏まえると、ティタニカスはリアルロボットと見せかけて実はスーパーロボットなのかもしれません。


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【おまけ:メタルモンスターの系譜】



▼Rocka Rolla (1974)
[Artwork by Melvyn Grant]
プリーストのデビューアルバムは、コカ・コーラのビンのフタのパロディ風ジャケットのほかにもう一種類存在します。それが80年代以降の欧米の一部再発盤でみられるこちらのモンスタージャケット。イラストを描いたメルヴィン・グラントはIRON MAIDENの『Fear of the Dark』や『The Final Frontier』、DIOの『Magica』のジャケットアートを描いた人でもある。ちなみにマイケル・ムアコック『The Steel Tsar』(1981)の初版や、PCエンジンのゲーム「バリスティックス」(1989)のカバーイラストにも同じアートワークが使用されており、音楽、小説、ゲームの三部門を制覇したともいえます。




▼Screaming for Vengeance (1982)
[Artwork by Doug Johnson]
機械鳥ヘリオン。




▼Defenders of the Faith (1984)
[Artwork by Doug Johnson]
機械獣メタリアン。ロック界のモンスター戦車といえば、エマーソン、レイク&パーマーの『タルカス』とこのメタリアンが二大巨頭でしょう。なお、ダグのアートワークは次作『Turbo』(1986)まで。『Ram it Down』(1988)よりマーク・ウィルキンソン時代が幕を開けます。



▼Painkiller (1990)
[Artwork by Mark Wilkinson]
奴はペインキラー
これぞペインキラー
鋼鉄の翼のペインキラー
無敵の車輪ペインキラー
説明不要のペインキラー




▼Jugulator (1997)
[Artwork by Mark Wilkinson]
ティム“リッパー”オーウェンズ加入後第一作。このアルバムも非常な傑作、この時期でしか得られない殺気と気合をビンビンに感じることができます。「ジャギュレイター」というネーミングは“jugular”(頚動脈)からの連想で「頚動脈カッ斬るマン」という認識でいたのだけど、“ejaculate”(射精)からの含みもあるのかもしれません。オリジナル盤はジャギュレイターをあまりにもドカンと拡大表示したために画質が最悪でしたが、2001年のビクターからの再発盤ではアートワークの全体を写したことで改善されました。しかしその後、国内盤では一切再発されていません(『Demolition』も同様)。



▼Angel of Retribution (2005)
[Artwork by Mark Wilkinson]
ロブ復帰作ということもあり、ペインキラーおじさんに似ている。



▼Firepower (2018)
[Artwork by Claudio Bergamin]
正義と救済の戦士である凶暴なメタリアンの溶融メタルのごとくドロドロとした怒りの炎上によって創造された究極の火力を持つ神――ティタニカス。

2018年3月16日金曜日

初期~中期HAL研サウンドの軌跡――「ガルフォース」から「星のカービィ スーパーデラックス」まで

 HAL研究所の公式サイトには、「ガルフォース」(1986)から現在に至るまでの自社ソフト年表と、各ソフトの発売情報と概要のページがあります。これが非常にありがたい。本ページを参考にしつつ、初期から「星のカービィ スーパーデラックス」(1996)にかけてのHAL研サウンドを追っていきます。ただ、確たるスタッフクレジットのないゲームも多く、一部タイトルに関しては類推によるものであることを始めにおことわりしておきます。
http://www.hallab.co.jp/works/history/


「F1レース」(1984年11月2日)
「マッハライダー」(1985年11月21日)
「オセロ」(1986年11月13日)



 初期のHAL研サウンドの要となった人物は、菅浩秋氏と金指英樹氏のお二人。菅氏は90年代以降、〈星のカービィ〉シリーズのプロデューサーやコーディネーターの一人としてご活躍されています。任天堂から1984年または1985年に発売された「ピンボール」「ゴルフ」「F1レース」「バルーンファイト」「マッハライダー」、1986年に河田から発売された「オセロ」はいずれもHAL研が開発を担当しており、うち「オセロ」のスタッフロールではMUSICAL COMPOSITIONのクレジットにRODEO KANAGUSHI(金指英樹)の名前が確認できます。また、「F1レース」「マッハライダー」はゲーム中にスタッフクレジットはないのですが、どちらもコンポーザーを金指英樹氏が、サウンドプログラマを菅浩秋氏が担当されたのだろうと推測されています。「マッハライダー」のデフォルトのスコアリザルト画面「BEST 10 RIDERS」には「GSX」というネームがある(菅氏の別名義に「GSX SUGA」)。mobygamesによって下記のように推理されています(「CSE」と「K.M」はなんだろう)。


HAL→HAL研
CSE
HNV→羽生昭夫
GSX→菅浩秋(GSX Suga)
EGG→「エッガーランド」
FLZ→金井誠(FLZ Kanai)
K・M
NAV→西田泰也
YOK→横井軍平
MIK→MIKIO IKEDA



「ガルフォース」 (1986年11月19日)
ハル研のファミコン(ディスクシステム)ソフト第一弾。OVA「ガルフォース ETERNAL STORY」のシューティングゲーム。サウンドコンポーザーにHIDEKI KANAZASHI(金指英樹)とHIROAKI SUGA(菅浩秋)の両名のクレジットがあり、菅氏はプロデューサーとアシスタントプログラマーも兼任。また、サウンドプログラマーの「KAKOYO LOVE」氏がクレジットされているのは本作のみのようです。






「エッガーランド」(1987年1月29日)
MSXで発売された「エッガーランド ミステリー」(1985)、「迷宮神話」(1986)に次ぐエッガーランドシリーズ第三作。ロロとララは、のちに星のカービィシリーズのロロロとラララへと造型が継承されます。ディレクターとプログラマーを「GSX.SUGA」=菅浩秋氏が兼任され、コンポーザーを「ZAP AJISAI」=金指英樹氏が担当されています。






「所さんのまもるもせめるも」
(1987年6月27日)
発売:エピックソニー/開発:エスコ、HAL研(プログラム)によるタレントゲーム。mobygamesの「所さんのまもるもせめるも」のページでは「Composer (uncredited): Kazuo Sawa」とあるのだけど、おそらくは後述の「ビバ・ラスベガス」のクレジットからの推測ではないかと思われます(澤和雄氏は〈くにおくん〉シリーズのコンポーザー)。



「エアー・フォートレス/AIR FORTRESS」
 (1987年8月17日)
ディレクター、ゲームデザイナー、プログラマーを「GSX SUGA」=菅浩秋氏が兼任。コンポーザーを金指英樹氏が担当。金指氏のクレジットは、ファミコン版では「JUMPER KANAGUSHI」であり、NES版では「ESCAPER KANAGUSHI」であるという細かい違いがあるのですが、どちらにしても【逃げのカナグシ】となるのがミソ(?)。







「スター・ゲイト」(1987年9月24日)
「ミリピード」(1987年10月1日)
「ジャウスト」(1987年10月30日)

1987年後半に3本のタイトルがHAL研より出ていますが、いずれも海外タイトルの移植作品です。

「殺意の階層」(1988年1月07日)
ハイパーウェアとの共同制作によるミステリアドベンチャーゲーム。コンポーザーは井上亨氏。音楽データの編曲を金指英樹氏が担当。







「ファイヤーバム」(1988年2月1日)
「エッガーランド」でキャラクターデザインを担当されたPIKIO MIDORIKAWA氏がディレクションとキャラクター&ゲームデザインを担当され、☆よしみる氏がアニメーターで参加されたディスクシステム用タイトル。サウンドコンポーザーで「H.KANAZASI」=金指英樹氏のクレジットあり。1988年8月に徳間ジャパンからリリースされたアルバム『HAL ゲームミュージック』には、「ファイヤー・バム組曲」としてオリジナルヴァージョンのBGMメドレーが収録されています。



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「ジャンボ尾崎のホールインワン・プロフェッショナル」
(1988年2月1日)
1985年にMSX用ソフトとして発売された「ホール・イン・ワン」「ホールインワンプロフェッショナル」をタレントゲームとしてのバリューをつけたうえで大幅なリニューアルを図った一作。サウンドは菅浩秋氏と金指英樹氏(『HAL ゲームミュージック』のクレジットより)。

http://camelletgo.blogspot.jp/2018/02/jumbo-ozaki-hole-in-one-30th.html



「ファミコングランプリII 3Dホットラリー」
 (1988年4月14日)
発売:任天堂/開発:HAL研によるディスクシステム用タイトル。3つのマシンで3つのコース全てを制覇してセーブするとエンディングスタッフロールが表示され、サウンドは「NIGE NO KANAZASHI」=金指英樹氏、「GSX SUGA」=菅浩秋氏(プログラマーと兼任)、「JUMP SOYO」=岡素世さんの三名。1988年7月に徳間ジャパンからサントラCD『3Dホットラリー』がリリースされてもいます。



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「エッガーランド 迷宮の復活/ADVENTURES OF LOLO」
 (1988年8月9日)
「エッガーランド 創造への旅立ち」
 (1988年8月20日)
サウンドコンポーザーで「NIGE NO KANAZASHI」=金指英樹氏(パズルクリエイターと兼任)。サウンドディレクターで「GSX.SUGA」=菅浩秋氏(ディレクター、プログラマー、パズルクリエイターと兼任)。「創造への旅立ち」はディスクシステム書き換え専用ソフト。こちらはスタッフクレジットはないのですが、ほぼ同時期に発売となった「エッガーランド 迷宮の復活」のクレジットから推測して、サウンドは菅浩秋氏と金指英樹氏なのではないかと思われます。




「ビバ・ラスベガス」 (1988年9月30日)
発売:エピックソニー/開発:HAL研(プログラム)によるファミコン用カジノソフト。PRODUCERS:北島肇 島武実 山元哲治/MUSIC COMPOSER:クニ河内/SOUND EFFECTS:K.SAWA=澤和雄?




「ローラーボール/ROLLERBALL」
(1988年12月20日)
ピンボールゲーム。スコアで100万点以上をたたき出すとスタッフクレジットが表示される。コンポーザーは「NIGETA ZAP」=金指英樹氏と「GSX SUGA」=菅浩秋氏。




「上海」(1989年07月28日)
ゲームボーイ用上海。コンポーザーは「RODEO KANAGUSHI」=金指英樹氏と「GSX SUGA」=菅浩秋氏。



「ピンボール 66匹のワニ大行進/Revenge of the 'Gator」
 (1989年10月18日)
ゲームボーイ用ピンボール。同ソフトのWikipedia記事では「音楽:菅浩秋」となっているのだけど、いったいどこ情報なのか不明。一方で、ROMを解析すると「TOSHIO SENGOKU」「MAKI SENGOKU」の二人の名前が表示されるそうな。メトロイドのメインプログラマーの一人だったGPZ SENGOKU=仙石敏男氏?



「御存知 弥次喜多珍道中」
 (1989年11月7日)
「殺意の階層」に引き続き、ハイパーウェアとの共同制作によるアドベンチャーゲーム。音楽・音色で「かなざし ひでき」=金指英樹、「すが ひろあき」=菅浩秋(ほか、音楽には「いのうえ とおる」=井上亨、「なす かずみ」、「なぞいち ケンケン」の三名のクレジットあり)






「アドベンチャーズ オブ ロロ/ADVENTURES OF LOLO 2」
(1990年1月6日)
「エッガーランド 迷宮の復活」の海外タイトルが「ADVENTURES OF LOLO」だったので、海外だと「ADVENTURES OF LOLO 2」になる(ややこしい)。クレジットはないのだけど、「エッガーランド 迷宮の復活」のクレジットからコンポーザーは金指英樹氏ではないかという推測がmobygamesではされている。



「宇宙警備隊」(1990年9月7日)
コンポーザーは金指英樹氏と、HAL研入社まもない頃の石川淳氏であり、同作が氏のデビュー作となりました。キーボードマガジン2017年夏号の石川淳氏&安藤浩和氏のインタビューでは、「宇宙警備隊」のサウンド制作時の話が石川氏から語られていましたが、開発途中で金指氏が会社から突然いなくなってしまったため、石川氏が苦心してサウンドの残りを引き継いで切り抜けたというなかなか凄い話でした。前々から失踪癖がある人だったということで、それが「NIGETA ZAP」「JUMPER KANAGUSHI」という金指氏の変名クレジットになったのでしょう。







「ゴーストバスターズ2/GHOSTBUSTERS II」
 (1990年10月16日)
ゲームボーイ版。コンポーザークレジットはないのだけど、「キングオブキングス」「えりかとさとるの夢冒険」〈PC原人〉シリーズなどのBGMを手がけられた高山博彦氏だと判明しています(下記は海外サイトによるインタビュー)。

「Hirohiko Takayama (Game Composer) Interview」
(from NINTENDO PLAYER)



「アドベンチャーズ オブ ロロⅡ/ADVENTURES OF LOLO 3」
 (1990年12月26日)
海外だと「ADVENTURES OF LOLO 3」になる(やはりややこしい)。これもクレジットはなし。「エッガーランド 迷宮の復活」のクレジットからコンポーザーは金指英樹氏ではないかという推測がmobygamesではされているのだけど、金指氏が「宇宙警備隊」の途中でフェードアウトしてしまったことを考えると、全てのBGMを担当されたのか怪しくなります(石川淳氏が引き継いだ可能性も?)。



「NEWゴーストバスターズ2/NEW GHOSTBUSTERS II」
(1990年12月26日)
ゲームボーイ版をさらにブラッシュアップしたファミコン版。コンポーザーは石川淳氏。ディレクター&プログラマ―は菅浩秋氏。とりわけステージ3BGMはブリリアントな一曲。







「突撃!ポンコツタンク/TRAX」
 (1991年1月8日)
星のカービィシリーズに「モトシャッツォ」として登場するあのタンクの元ネタであるゲームボーイ用シューティングゲーム。スタッフクレジットはなく、mobygamesなどではコンポーザーは高山博彦氏とあったりするのだけど、確たるソースが見当たらないので果たして本当にそうなのかは不明。



「ジャンボ尾崎のホールインワン/HAL'S HOLE IN ONE GOLF」
(1991年2月23日)
スタッフクレジットはありませんが、サウンドの雰囲気からみて、石川淳氏による仕事の可能性が高いです。また、本作はHAL研の山梨開発センターの建設とほぼ同時期に開発が進行していたとのこと(キーボードマガジン2017年夏号インタビューより)。「ジャンボ尾崎のホールインワン・プロフェッショナル」と「ジャンボ尾崎のホールインワン」の二作をまたぐ三年間がHAL研の音楽面の転換期でもあるということを考えると興味深くもあります。金指氏、菅氏から、石川氏と安藤浩和氏へ。






「メタルスレイダーグローリー」
(1991年8月30日)
HAL研とライブプランニング(カゼ・ネット)の共同開発によるコマンド選択式アドベンチャーゲーム。「ファイヤーバム」にアニメーターとして参加された☆よしみる氏がキャラクターデザイン、シナリオ、ディレクターを、「ガルフォース」でディレクターとゲームデザインを務められた向井忠氏がプログラミングのディレクションを担当。コンポーザーは京田誠一氏。



「ハイパーゾーン/HYPERZONE」
(1991年8月31日)
菅浩秋氏、倉岡龍樹氏、若山強氏、下村真一氏といった星のカービィシリーズのメインスタッフが手がけているというのもあるけど、石川淳氏のトリッキーな作風が強く出ているという点でも興味深いタイトル。最終エリアBGMは珠玉の一曲です。


【Team HYPER ZONE】
GSX SUGA(菅浩秋)
MIYA AOKI
RYU KURAOKA(倉岡龍樹)
GCN WAKAYAMA(若山強)
JUN ISHIKAWA(石川淳)
EEE H A
PCB SHIMOMURA(下村真一)






「カードマスター リムサリアの封印/ARCANA」
(1992年3月27日)
スーパーファミコン用ファンタジーRPG。コンポーザーは石川淳氏と安藤浩和氏。両人の初タッグ作(石川氏はミュージックディレクターと兼任)。







「星のカービィ/Kirby's Dream Land」
(1992年4月27日)
記念すべきシリーズ第一作。コンポーザーは石川淳氏。

★HAL研究所の和議申請(1992年6月22日)

 HAL研は1992年に和議申請をしたといわれているのだけど、では何月何日にされたのかというところまではインターネット上で調べる限りではわかりません。そこで国会図書館で業界記事を調べたところ、《Credit & Law》の1992年8月号(第35号)と《Asahiパソコン》の1992年8月号(第85号)に和議申請についての記述がありました。「1992年6月22日」です。つまり「星のカービィ」を発売した直後に申請していることになります。岩田聡氏がHAL研の社長に就任されたのが1993年3月。その後の快進撃はご存知の通り。






「スーパーダンクショット/NCAA BASKETBALL」
(1992年6月26日)
和議申請の直後に発売されていますが、こちらは海外で開発されたタイトルを国内に輸入したもの。


「星のカービィ 夢の泉の物語/Kirby's Adventure」
(1993年3月23日)
シリーズ第二作。コンポーザーは石川淳氏と安藤浩和氏。94年にソニーレコーズよりリリースされたサウンドトラック&ヴォーカルアレンジ(歌:宮田まこ/作詞:柳川真寿美/編曲:高生隆嗣)CD『星のカービィ ~夢の泉の物語~』(SRCL-2959)は、今なお超が3つはつくほどのプレミアアイテムとなっています。


星のカービィ 〜夢の泉の物語〜
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「カービィのピンボール/Kirby's Pinball Land」
(1993年11月27日)
スタッフクレジットはないのですが、コンポーザーは池上正氏であることが近年明かされました(本作が氏のデビュー作)。2017年4月に開催された「星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート」にも氏は登壇されています。

「「星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート」東京公演が開催」
(from GAMEwatch|2017.04.17)



「アルカエスト」(1993年12月17日)
当初HAL研が「ガーディアンブレイド」のタイトルで開発していたものの、1992年6月のHAL研の和議申請によりスクウェアが開発を引き継ぎ、最終的に同社からリリースされたのが本作。そういう経緯もあって、両社のHPにソフト情報が載っています。コンポーザーは石川淳氏。良曲の宝庫であり、「General of the Empire」「Sky Fortress」「Alcahest~God of Death」は、本作の3年後にリリースされる「星のカービィ スーパーデラックス」の楽曲の原点といえます。
http://www.hallab.co.jp/works/detail/000752/
http://www.jp.square-enix.com/archive/alcahest/




▼「General of the Empire」


▼「Sky Fortress」


▼「Alcahest~God of Death」




「ロロの大冒険」(1994年3月25日)
〈エッガーランド〉シリーズであり、発売:イマジニア/開発:HAL研によるゲームボーイ用パズルゲーム。コンポーザーは松前真奈美さん。



「MOTHER2 ギーグの逆襲/EarthBound」
(1994年8月27日)
発売:任天堂/開発:HAL研。ミュージック・コンポーザーに鈴木慶一氏、田中宏和氏。「アディショナル・ミュージック・コンポーズ」で金津宏氏、上野利幸氏。



「カービィボウル/Kirby's Dream Course」
(1994年9月21日)
コンポーザーは安藤浩和氏。




「星のカービィ2/Kirby's Dream Land 2」
(1995年3月21日)
コンポーザーは安藤浩和氏と池上正氏。





「シムシティ2000」(1995年5月26日)
発売:イマジニア/開発:HAL研。コンポーザー不明。

「カービィのブロックボール」
(1995年12月14日)
発売:任天堂/開発:HAL研 & トーセ。コンポーザーは大山助三氏と高木了恵(了慧)さん。



「星のカービィ スーパーデラックス」
 (1996年3月21日)
コンポーザーは石川淳氏と宮川弾氏(現マニュアル・オブ・エラーズ所属)。1996年は宮川氏がプロデューサーのキャリアをスタートさせた年でもあるので、その点でも興味深い。キーボードマガジン2017年夏号のインタビューで石川淳氏は、「何拍子かわからない曲を作るっていうのも、奇をてらうというよりは、自分の中にあるものを出していいかなと思って出したという感じなんです」と述べられていた。本作の「VSマルク」も、変拍子の試行錯誤の結果といえます。「そもそも何拍子か分からない曲を作ろう」「16分音符を1つ減らして、4拍子を15/16にするというような実験をよくやっていた」とのこと。





 『星のカービィ』シリーズを手がけた石川淳&安藤浩和(HAL研究所)に話を聞く!|キーボード・マガジン 2017年7月号 SUMMERより【PICK UP】
(from リットーミュージック)

2018年3月4日日曜日

「All Your Base Are Belong To Us (AYBABTU)」ミームの20年

東亜プラン ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.3
ゲームサウンドトラック
クラリスディスク (2018-02-28)
売り上げランキング: 30,148



 2月28日、クラリスディスクより『東亜プラン ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.3 「ヘルファイヤー」「ゼロウィング」』がリリースされました。東亜プランのアーケードゲームBGMをデジタル録音でCD化するプロジェクトの第3弾。ヘルファイヤー(composer:上村健也)の音源収録は『TATSUJIN ~東亜プラン・ゲーム・ミュージック SCENE ONE~』(1989/H24X-10005)、『東亜プラン シューティングクロニクル』(2011/SRIN-1100 ※BOXセット)以来。一方のゼロウイング(composer:上村健也、富沢敏明、弓削雅稔)の音源収録は、『ゼロウイング』(1989/PCCB-00001)、『1500シリーズ コレクターズボックス東亜プラン』(1993/PCCB-00128 ※BOXセット)、『東亜プラン シューティングクロニクル』(2011/SRIN-1100 ※BOXセット)以来。この2タイトルの2in1CDカップリングは初。ブックレットには富沢敏明、上村健也 両氏のインタビューを収録。上村氏による「OPEN YOUR EYES」、富沢氏による「HIT MAN」など、東亜節を改めて堪能しました。
http://claricedisc.shop-pro.jp/?pid=127159727





 ゼロウィングは来年2019年で30周年を迎えます(アーケード版稼働が1989年)。そしてゼロウィングといえば、もはや避けて通れなくなってしまったネタである「All Your Base Are Belong To Us」(AYBABTU)。1992年中盤にヨーロッパ各国でリリースされたメガドライブ移植版のオープニングデモで、CATSのリーダー ジョン・クリメンが放った渾身の(?)「ENGRISH」フレーズ。正確には誕生から今年で26周年ですが、海外STGプレイヤーの枠を飛び越え、インターネットミームとして爆発的に広まりだしたのが1998年初頭ということを考えれば、今年で20周年ということにもなります。下記サイトでは、1989年のゼロウイングのアーケード稼働に始まり、1998年にGIFが作られ、MADが作られ、リミックスされ、ミームが広まった2000年~2001年4月までの海外ネット事象を細かく記載しており、当時の「ゼロウィング現象」の熱狂の様相が残されています。ちなみにインターネットムービーデータベースにもゼロウイングの記事があります。


「AYBABTU: The History」(2001.04.11)


http://www.mobygames.com/game/genesis/zero-wing/release-info
https://www.segaretro.org/Zero_Wing
http://www.rogerwendell.com/allyourbase.html
https://www.arcade-museum.com/game_detail.php?game_id=10530


FOX CHICAGOのニュースで取り上げられた際の映像(2001年ごろ?)



「The ZeroWing Dub Project」
(from OverClocked|2000.06.05)
前述の 「AYBABTU: The History」によれば、これが最初の“AYBABTUユーモア”である、そうな。

「All Your Base Are Belong To Us」
(from Empire Data Systems|2000.10.30)

「When Gamer Humor Attacks」
(from WIRED NEWS|2001.02.23)※Internet Archive

「All Your Base Are Belong To Us」
(from TIME|2001.02.25)

「The Zero Wing Phenomenon」
(from The Guardian|2001.02.28)





 ゼロウイングのオープニングデモ時BGMとステージ1BGM「OPEN YOUR EYES」をつなげて機会音声を交えてリミックスした「Invasion of the Gabber Robots」は、「All your base are belong to us」のミームの拡散に一役買いました。同トラックは、カンザスシティのコンピュータ・プログラマー兼パートタイムDJであり、電子掲示板Something AwfulのAYBABTUフォーラムのメンバーだったJeffrey Ray Robertsによるガバテクノユニット The Laziest Men on Marsによるもの。ネタ抜きで名リミックスだと思います。音源は2000年ごろにMP3 comで流通しており、2001年5月には『All Your Base Limited Edition EP』なるEPも出ていたもよう。The Laziest Men on MarsはMP3 comなどでの単曲リリースのみでの活動で、アルバムは一枚もリリースしておりません。「Invasion of the Gabber Robots」ほか、複数のAYBABTUリミックス含めて少なくとも17トラックは発表しており、Internet Archiveに楽曲がアーカイブされています。ちなみにゼロウイングのリミックスだけではなく、ロケットナイトアドベンチャーズの6面BGMもリミックスしております(メガドライブ繋がりですね)。その後しばらくしてユニットは自然消滅したようで、現在のジェフリー氏の消息も不明です。

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 ここからは2001年4月以降から現在(2018年2月)に至るまでに「All Your Base Are Belong To Us」を絡めて起こった事件や、フレーズにひっかけた作品やネタを時系列順で追っていきたいと思います。


「Maps of the Month for 2001」(2001.04.02)
スタークラフトで「All Your Base」と名付けられたMAPがつくられる。


▼Futurama「Anthology of Interest II」(2002.01.06)
「ザ・シンプソンズ」の原作者マット・グレイニングと、アニメ版ライターのデイヴィッド・X・コーエンによるアニメシリーズ「フューチュラマ(Futurama)」の第3シーズン18話「Anthology of Interest II」(2002年1月6日放送)に、「All your base are belong to us」のフレーズが出てきます。


「All Your Base are Belong to Us」
(from Wikipedia英語版|2002.04.03初版作成)


Accione Mutante「All Your Base Are Belong To Us」 (2002)
スウェーデンのガレージパンクバンドのEP。


Light The Fuse And Run『All Your Base Are Belong To Us』(2002)
アメリカのハードコア/スクリーモバンド(2003年解散)のアルバム。


「all your base are belong to us」
(from Urban Dictionary|2003.01.30)


「Men arrested for "All Your Base" prank」
(from WWMT NEWSCHANNEL 3|2003.04.04)※Internet Archive
2003年4月1日、ミシガン州スタージスで7人の若者がエイプリルフールのジョークとして街中に「ALL YOUR BASE ARE BELONG TO US, YOU HAVE NO CHANCE TO SURVIVE MAKE YOUR TIME.」というイタズラ書きを残し、当局から大目玉を喰らった。


Amir「All Your Base Are Belong To Us / Big It Up」(2003)
オランダのDJ ウォウター・D・スネルの別名義によるシングル。


「Wags hijack TV channel's on-screen ticker」
(from THE REGISTER|2004.03.05)
2004年2月、ノースカロライナ州立大学の学生や、ウェブコミュニティ「TheWolfWeb」のメンバーが、地元の学校や企業に提供されるウェブアプリケーションにイタズラをし、ニュースティッカーに「All Your Base Are Belong To Us」のフレーズを表示させた。


▼2004年4月ごろにできたファンサイト
http://www.allyourbasearebelongtous.com/
▼2005年6月ごろにできたサイト
http://www.allyourbase.org/


「All Your Base are Belong to Us」
(from Wikipedia日本語版|2005.10.18初版作成)


Mad Malcolm Productions, Inc.『All Your Base Station Are Belong to Us』(2005)
マルチメディアプロダクションカンパニー兼コンポーザーユニットのアルバム。


「YouTubeに謎のメンテナンス?画面」
(from IT media|2006.06.02)
YouTubeのメンテナンス画面に表示された文言に注目。



「Red Alert 3 Remix」(2008.09)
2008年にリリースされた「Command & Conquer: Red Alert 3」のトレイラー映像(リミックス風)で、日本をモデルとした国家「Empire of the Rising Sun」の長、エンペラー・ヨシロー(演:ジョージ・タケイ)が「All Your Base are Belong to Us」のフレーズを言う(43秒あたり)。また、2009年にリリースされた同作のサウンドトラックには「All Your Base are Belong to Us」という曲があります。


Command & Conquer: Red Alert 3 (Original Soundtrack)
E.A.R.S. (EA Recordings) (2017-05-05)
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WEEZER「Pork and Beans」(2008)
WEEZERが2008年にリリースしたシングル「Pork and Beans」のMVは、インターネットミームやYouTubeでバズったネタのパロディが散りばめられており、その中でジョン・クリメンに酷似したキャラクターが「All your pork and beans are belong to us !!」と宣言するシーンが一瞬映ります(1分03秒あたり)。




「ALL YOUR BASE ARE BELONG TO US」
(from 通信用語の基礎知識|2008.07.03初版作成)
「単語記事: All your base are belong to us」
(from ニコニコ大百科|2008.10.20初版作成)
「All Your Base Are Belong to Us」
(from knowyourmeme|2008.12.12初版作成)


「グーグルUFOロゴの謎:Explanation Needed - Google UFO logo」
(from Long Tail World |2009.09.05)
Googleが凝った隠しメッセージでゼロウイングのアーケード版稼働20周年をこっそり祝う。


The Marvels「All Your Base Are Belong To Us」(2010)
イタリアのピアノエモバンドのシングル。


「50年のビデオゲーム文化が爆発的な成長を遂げ娯楽産業の王となるまでを描いた本が出版、タイトルは東亞プランの”あれ”」
(from doope|2011.03.22)
▽「All Your Base Are Belong to Us: How Fifty Years of Videogames Conquered Pop Culture」(2011.04.05)




シュタインズ・ゲート 第11話
 「時空境界のドグマ -Dogma in Event Horizon-」(2011.06放送)
岡部の「ぬるぽ」に対してすかさず紅莉栖が返した「ガッ」のやりとりの部分、英訳では字幕が「All Your Base」「Belong to Us」だった。日米インターネットスラング合戦。


Space Ear「A Y B a B T U」(2011.07)
イギリスのDJ/プロデューサーのクレイグ・イェーツによるエレクトロユニットのデジタルシングル。


LooneyJetman「All Your Base Are Belong To Us」(2011.08.03)
イギリスのエレクトロ系アーティスト。デジタルダウンロードで配信されたシングル。Radio Editと2つのリミックスを収録。


「シリアスサム3 BFE」(2011.11.22)
隠し実績名のひとつとして存在。


KompositKrut『1 sid 8 bit』(2012.06.01)
スウェーデンのコモドール64使い。ゼロウイングのオープニングデモのカヴァー「All Your Base Are Belong To Us (Zerowing Theme)」を収録。


Anonymous Hacks Israel, Declares ‘All Your Base Are Belong To Us’
(from huffingtonpost|2012.11.17)
2012年11月、アノニマスがイスラエルの軍や政府機関のウェブサイトをDDoS攻撃し、Twitterで「Israel, all your base are belong to us.」とツイートした。


▽Jesse Russell、Ronald Cohn『All Your Base Are Belong to Us』(2013.01.29)

All Your Base Are Belong to Us
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Book on Demand Ltd.



「All Your Base Are Belong to 25 Years Of Celebrating the first meme to be completely ruined. 」
(from motherboard.vice|2016.06.01)
「All Your Base Are Belong」誕生25周年にちなんだ記事。


「ゲーム史における和製ゲームの悪い翻訳例を集めた書籍「This be book bad translation, video game!」が海外で販売開始」
(from AUTOMATON|2017.07.10)
Clyde Mandelin & Tony Kuchar『This be book bad translation, video games!』




Megadriver『For Great Justice』(2018.02.05)
ブラジルのゲームミュージックヘヴィメタルカヴァーバンドの最新アルバム。オープニングデモBGMのカヴァー「All Your Base Are Belong To Us (Zero Wing)」を収録。


【余談】




 2014年12月、ニコニコ動画に突如としてこの動画が投稿され、一部界隈に衝撃が走った(かもしれない)。通常プレイではまず達成不可能な5周目クリア以降で明らかとなる開発者の乱心隠しメッセージが約30周分発掘された。そして35周目では隠しコマンドが表示されていたことも発覚。発売16年目で隠しメッセージ(愚痴)が発覚し、24年目でさらにパスワードに隠しメッセージ(殺意)が発覚してしまった「えりかとさとるの夢冒険」や、ソフト発売から22年後に解読された「パルスマン」のオープニングに出てくる緑色の謎のテキストや、スーパーファミコン版「デザエモン」の隠しメッセージ並の案件となりました。






「All your base are belong to us」のフレーズをあしらったTシャツをブームのかなり初期の段階で売り出したのが先駆者。今でも売っている。なかなか息が長い。マグカップも魅力的です。
https://www.cafepress.com/dreld2

そのほか、数多の二次創作グッズが現在もゲリラ的に製作され続けていますが、ジョン・クリメンは時代の流れにも乗っているようです。