2017年10月29日日曜日

ケビン・ペンキン『メイドインアビス オリジナルサウンドトラック』(2017)


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 2017年7月から9月にかけて13話が放送された、つくしあきひと原作、《WEBコミックガンマ》連載の奈落の冒険譚「メイドインアビス」のアニメ版(監督=小島正幸/脚本=倉田英之、小柳啓伍)は、今年のアニメ最大級の収穫であり、文字通り最大級の「大穴」的作品でありました。全編を貫く恐ろしいまでのクオリティの高さ。本作の作品世界のすべてに設定を用意しているという つくし卿の作家性(と性癖)を余すところなく表現しただけでなく、原作の補完的な描写・エピソードまでふんだんに採り入れたアニメーションや構成・演出。そして緻密な描きこみがなされた背景美術のヴィジュアルのパワー。ロングショットでも、キャラクターがいないシーンでも、ひとつひとつの画としての「強さ」が圧倒的でありました。美術監督は元スタジオジブリ、現インスパイア―ドの増山修氏。インタビューによると、パーツ単位で岩や草などあらかじめ数多くつくっておき、それらを巧みに駆使して背景を制作するという、効率化と緻密化を両立させた作業を行っていたとのことで、目からウロコが落ちました(《Febri》Vol.44より)。また、従来のDVD単巻各2話収録での順次リリースではなく、DVD-BOX上下巻でのトータルパッケージでのリリースがとられているのも、高いクオリティでアニメ版の作品世界を構築したことへの制作陣の確固たる自信のあらわれでしょう。頭が下がる思いです。ナナチとの出会い以降のボンドルド卿と対峙する一連のエピソードも凄まじくハードで、かつ盛り上がりがあるので、それらを含めたアニメ第二期の制作の実現を、心から願ってやみません。







 本作の劇伴音楽を手がけるケビン・ペンキン氏は、多国籍なアーティストが所属する音楽制作プロダクション「IRMA LA DOUCE」の所属コンポーザー。1992年、オーストラリア生まれ、イギリス在住。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでクラシックと現代音楽の双方を学び、2012年リリースのゲーム「十三支演義 偃月三国伝」以降、ゲーム音楽界の大御所、植松伸夫氏との度重なるコラボレーションも重ねている才気煥発の若手です。本作の作品イメージを楽曲に落とし込むプロセスには早くから(倉田氏からの脚本テキストがあがった段階で)関わっていたようです。音楽的コンセプトは、IRMA LA DOUCEのプロデューサーであり、ケビン氏とはこれまでにアニメ「NORN9 ノルン+ノネット」、OVA「Under The Dog」(ともに2016年)でも組んできた飯島弘光氏との二人三脚で練り上げ、最終的に〈ミニマル〉〈トライバル〉〈環境音楽〉の三つのモチーフをスタッフにプレゼンしたとのこと。作品全体を覆う「無国籍」な音楽が、メイドインアビスのディープで混沌とした世界観と見事な調和をみせています。



TVアニメ「 メイドインアビス 」 オリジナルサウンドトラック
Kevin Penkin
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「視覚的」なカラーと「音楽的」なカラーをどう一致させるか思案したというケビン氏。本作では、大きなレコーディングスタジオで小人数オーケストラを録るというスタイルをとっているのですが、これは、リコ、レグ、ナナチといった小さなキャラクターたちが、途方もなく深い空間であるアビスにいるという対比を意識したところもあるのだとか。ケビン氏はかつてウィーンでコンサートマスターに師事していた縁もあり、レコーディングはウィーンの「Synchron Stage Vienna」で行われています。130人以上のミュージシャンの演奏を可能とする同施設で、各3名のヴァイオリンとヴィオラ奏者、各2名のチェロ、ベース、フルート、クラリネット、フレンチホルン奏者、各1名のバスーン、トランペット、トロンボーン、チューバ奏者からなる総勢19名のチェンバーオーケストラを編成。各奏者のソロパートが19のラインとなり、「層」を成す。これまた混沌としたアビスのイメージにもピッタリではないでしょうか。ウィーンのほかには、ボストンでVideo Game Orchestraによるストリングス中心の録音、メルボルンでヴォーカル関係の録音が行われています。



 ところで、ケビン氏が影響を受けた作曲家には、ニコ・ミューリー、ベン・フロスト、SIGUR ROS、スティーヴ・ライヒ、ジョン・アダムズを挙げており(《Febri》Vol.44より)、他ジャンルとのコラボレーションを積極的に進めているアーティストやミニマリストであるところもなるほど興味深いものを感じました。ケビン氏に限らず、「終末のイゼッタ」の未知瑠さんや、「魔法使いの嫁」の松本淳一氏、「サクラダリセット」のRayons、海外映画方面だとマックス・リヒターやヨハン・ヨハンソンなど、ポストクラシカルの素養の強い人たちが近年の劇伴界隈で活発に活動されている昨今の状況ははまことに面白いと思います。ちなみにケビン氏、日本の作曲家では、植松伸夫氏を筆頭に、久石譲氏、坂本龍一氏、菅野よう子さん、大谷幸氏、大島ミチルさんの名前を挙げています(VGMOの2012年のインタビューより)。



 サントラの冒頭2曲"Roar of the Abyss" "Made in Abyss"は、それぞれ音階が上がっていったり下がっていったりする「アビス」的趣向。後曲は一番最初につくられた楽曲でもあります。アコースティックサウンドとエレクトロサウンドの巧みな融合も本作の方向性の大きな特徴ですが、それにはやはり、生身と機械の部分を併せ持ったハイブリッドな存在であるレグのイメージを意識した面もあるようです。また、ナナチのテーマはダークサイド"Nanachi in the Dark"と、ライトサイド"Nanachi in the Light"(本編未使用曲?)の二つあります。前曲はシンセサイザーによるラフなベースラインとバスーンの音色をフィーチャーした一曲。後曲は、マリンバの音色が跳ねるやわらかでキュートなイメージたっぷりな一曲。じつに対照的なエレクトロ・トラック。ケビン氏のお気に入りは前曲だそう。ほかに未使用曲と思われるものには、フォークトロニカ調の"Vista"、ピアノトロニカ調の"Mirage"、ノイズ/ドローン調の"Crucifixion"などがあります。それらの楽曲がいつか使用される日を改めて願いたいところです。



 第5話のナキカバネ戦で流れた"Maul"は、ガムランのエッセンスを採りこんだ直球のトライバルテクノ。同様に、"Tasukete"はトライバルでパーカッシヴなビートが冴える一曲。"Those Everyday Feels"(次回予告で流れているのは同曲の一部)や"Jungle Run"は、マリンバが印象的なスコア。アンビエント/ドローンな音空間を味わえる場面も多々あり、"Butterfly Atmospheres" "Treehouse" "Abyss of the Sea"あたりは完全にそれです。それらのサウンドデザインには、ケビン氏が2009年に地元オーストラリアのパースで結成したエレクトロ/アンビエントデュオ「Cycle~ 440」のパートナーであるサム・ジャイルズ氏が関わっております(この「Cycle~ 440」の活動もなかなか面白いので、機会を改めてしたいと思っています)。


【追記】「ケビン・ペンキン (Kevin Penkin) 氏のこれまでの音楽活動について」
http://camelletgo.blogspot.jp/2017/11/soundworks-of-kevin-penkin.html


 使用頻度も高かったスコアである"To the Abyss!""Forest of the Abyss"は、弦楽器の幽玄な響きが静かな高まりをみせる。また、"The First Layer"は、センチメンタルなメロディにどこか神秘性も感じさせる名スコアでありましょう。"Tour the Abyss"は、ミニマルミュージックとアンビエントミュージックの様式美が交錯するような印象。ミニマルといえば、"Gallantry and Recapitulation"の多重弦楽アンサンブルも聴きものです。純然たるアコースティックスコア"Orth Waltz"はちょっとエリック・サティっぽくもあり、地上の牧歌的なイメージを湛えつつ、バックでほんのりとエレクトロな味付けがなされた"Days in the Sun"は、ちょっとパット・メセニー風かも。"Beni-Kuchi-Nawa"(ベニクチナワ)、"Saber-tooth"(オーゼン、タマウガチ)、"Relinquish"(ベニクチナワ、タマウガチ) "Serphent Call"(マドカジャク)など、強敵がらみのスコアはいずれも強迫的チェンバー・アンサンブルの凄みが味わえる仕上がり。



 挿入歌の印象的な使われ方は、もはや神がかり的なものすら感じました。第1話の序盤で流れ、オープニングテーマと思わせつつ実は挿入歌だった"Underground River"には驚かされましたが、ヴォーカルと作詞がラージェ・ラメイヤ氏だったことにさらに驚かされました。劇場版「カウボーイビバップ 天国の扉」の主題歌"Ask DNA"や、「ガングレイヴ」の挿入歌"Here comes the rain" "Clue"、「WOLF'S RAIN」の挿入歌"Strangers"など、2000年代前半を彩ったアニメ作品で記憶に残る数々のヴォーカル曲を歌っていたラージェ氏。ケビン氏が中学生のときにWOLF'S RAINを観てラージェ氏のことを知って以来、ずっと大好きなヴォーカリストだったということで、本作の参加が実現したとのこと。個人的にも感激のトピックでした。第13話でフルヴァージョンが流れるという趣向も素晴らしかったです。


 同じく第1話でも流れていた挿入歌である"Hanezeve Caradhina"は、ケビン氏お気に入りの一曲。タイトルは架空言語かと思いきや、特に何らかの意味を持った言語ではなく、ある種の曖昧な響きをもたせるためにつけたもののようです。「アイスランド語とドイツ語のコンパチというイメージ」(飯島氏 談)。ヴォーカルは、ロックバンド(現在はソロユニット)SNARE COVERのフロントマンとしても活動する北海道のシンガー、斎藤洸氏。彼は飯島プロデューサーの知人で、10年ぶりに連絡をとって今回の参加となったそうです。ニュートラルな感触の声の響き、ストリングスとエレクトロの甘美なる絡みがたまらない仕上がり。


▼Made in Abyss OST Hanezeve Caradhina - Kevin Penkin (Takeshi Saitou Cover)


斎藤氏ご本人によるセルフカヴァー。



 挿入歌、とはちょっと違うかもしれませんが、第13話のエンディングテーマであり、サントラでも最後を飾る"Tomorrow"も忘れ難い一曲。終盤にさしかかるタイミングで流れるハミングとスキャットは、エンディングの演出と相まって、万感の涙を誘います。ボーダーレスな活動と複数ジャンルをまたにかけた越境的な音楽性、ケビン氏のキャリアを代表する作品になったといっても過言ではないと思います。すさまじい才能、すさまじい手腕が、素晴らしいスタッフ陣の手厚い協力を経て発揮された、とてつもない傑作です。





http://www.kpenkmusic.com/



「メイドインアビス」音楽使用話数まとめ
(from ごこてん【@cerealstial】氏)
各スコアの使用場面、使用回数を一挙にリスト化した、大変な労作です。



Kevin Penkin Interview: Writing Soundtracks with Nobuo
(from VGMO|2012.08.01)

(Kevin Penkin氏)
I didn’t really grow up on many non-Japanese games outside of Elder Scrolls and Halo. Japan was where it was at for me as a kid. Without writing a thesis on what I listened to growing up, Nobuo Uematsu-san and Joe Hisaishi were pretty massive influences. I also listened to things likeAdvent Children, Shadow of the Colossus, and Ghost in the Shell for years. After that, I really got into Kow Otani and the scores from Nintendo games like Fire Emblem. I also have a special place in my heart Michiru Oshima’s ICO score.

Nowadays I find there’s much more of a 50-50 balance between soundtracks from the West and Japan that influence me. I loved the music from Final Fantasy XIII, but at the same time composers like Jeremy Soule and the score for Austin Wintory’s Journey score are really inspiring. The last part to this answer comes from non-video game music. I would say I spend almost 50% of my time listening to non-game/movie music. Artists like Sigur Ros, Bjork and Ryuichi Sakamoto’s works are big influences. I like Sakamoto’s collaborations with Alva Noto and Fennesz, in particular.



「そうだ アニメ,見よう」第37回は「メイドインアビス」。山下プロデューサーが語る“映画のようなクオリティ”の理由とは
(from 4Gamer News|2017.09.14)


(山下愼平氏)
 ――今回の世界観は日本でもないし,どこかの民族の音楽でもない,かといって日本人的な感覚でオーケストラを使っても音楽が埋もれてしまうと考えたんです。そこで,日本人にはない感覚でこの世界を表現してもらったらうまくハマるんじゃないかと思いました。
 作品に寄り添った音楽にしようということで,まだ倉田さんが文字だけしか起こしていない脚本の段階から,Kevinにも入ってもらっています。

 ただ,Kevinはいつも劇伴だけを制作している作家ではないので,フィルムと合わせる作業には工夫がいるのですが,音響監督の山田陽氏の演出と,効果音の野口 透氏の音をミックスすることによって,ほかのアニメでは出せない印象的なサウンドが生まれたのではないかと思っています。



TVアニメ『メイドインアビス』音楽プロデューサーに聞く制作秘話。どの国の音楽でもない“アビス的”劇伴はこうして生まれた!
(from エンタメステーション|2017.09.26)


(飯島弘光氏)
「今回は音楽も個性的なものを残したいというお話で、普段とは違うチャレンジングなことができそうな機会でもあったので、僕とケビンでコンセプトを作りこんで監督やプロデューサーにプレゼンしたんです。そのコンセプトというのが〈ミニマル〉〈トライバル〉〈環境音楽〉という3つのモチーフでした」


「この曲(※筆者注「Underground River」)は、監督から〈メインテーマになるような曲がほしい〉というお話をいただいて試行錯誤していたときに、ケビンが自分で歌って送ってきた曲なんです。もともと歌を入れる予定はなかったんですけど、彼がやりたいと思ったことは大切にしたいと考えまして。で、ケビンが誰かとコラボレーションしたがっていたので、彼が中学生のころから大好きだというラージェさんにコンタクトを取って歌っていただきました」



TVアニメ『メイドインアビス』の音楽の秘密に迫る!音楽プロデューサー・飯島弘光氏インタビュー
(from リスアニ!WEB|2017.09.27)


(飯島弘光氏)
 実はケビンと僕は、小笠原さんから紹介していただく形で出会ったんです。ケビンはオーストラリア出身で、今はロンドンに在住なんですが、僕が最初に出会った2年前はまだ大学院を出たばかりで、社会人としての経験が少なかったですし、日本のコンテンツに関わるのであれば言語の問題もあるので、そのあたりのハンドリングができる人間ということで、僕に託していただいて。そこから僕がやっているIRMA LA DOUCEの所属になったんです。



Interview: Made in Abyss Composer Kevin Penkin
(from ANIME NEWS NETWORK|2017.10.04)


(インタビュアー)
 Could you elaborate on the idea of developing a musical "color" palette? How do colors and music correlate?

(Kevin Penkin氏)
 It might be best for me to give some examples. Starting more broadly with Reg, he's a character made up of both organic and mechanical body parts. So combining organic and mechanical sound sources when writing for Reg felt perfectly natural.

Talking more specifically about color correlation, there is a lot of information in color that allows us to perceive essential things such as relationships and distances between objects. Sound has this as well. Depending on how you combine the essential components of sound (pitch, timbre, harmony, loudness, etc.) and controlling how they either complement or clash against each other is going to result in a specific listening experience. Some of the tracks on the OST like “Roar of the Abyss” have rising textures and ascending musical intervals.



「メイドインアビス」上映会レポート、気になり過ぎる最終話の続きは……
(from WebNewtype|2017.10.06)



 1~3話のパートで、山下さんと小島さんが語ったのは本作の音楽の力。オーストラリア人のケビン・ペンキンさんによる劇伴で、最初に作られたのが「Made in Abyss」という楽曲。当初は1話のオープニングとして流れる予定だったこの楽曲は、やや暗い印象だったため3話のラストなどで流れることに。そんな経緯で1話のオープニングは別の楽曲になったものの、こちらも少しずつ音階が下がるメロディを途中に取り入れて、アビスを下っていく冒険を表現するなど、強いこだわりがあるそうです。



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『MADE IN ABYSS ORIGINAL SOUNDTRACK』
[2017.09.27|ZMCZ-11622|KADOKAWA]


【Disc 1】
01 Made in Abyss
02 Roar of the Abyss
03 Beni-Kuchi-Nawa
04 Days in the Sun
05 Rafters
06 Treehouse
07 New World
08 To the Abyss!
09 Underground River (opening version ft. Raj Ramayya)
10 Maul
11 Walking the Streets
12 Remembering Home
13 Those Everyday Feels
14 2 Months
15 Reg Wakes
16 Theme of Reg
17 Gallantry and Recapitulation
18 Riko's Theme
19 Swings and Roundabouts
20 Tasukete
21 Air
22 Welcome to my World
23 Hanezeve Caradhina (ft. Takeshi Saito)
24 Depths of the Abyss
25 Forest of the Abyss


【Disc 2】
01 Butterfly Atmospheres
02 The First Layer
03 Abyss of the Sea
04 Orth Waltz
05 Jungle Run
06 Crucifixion
07 Serphent Call
08 Outside
09 Forces Beyond Control
10 Nanachi in the Dark
11 Underground River (ft. Raj Ramayya)
12 Walking the Tightrope
13 Relinquish
14 Tour the Abyss
15 Adventure Through the Light
16 Classroom
17 Reg's Power
18 In the Blind
19 The Pit
20 Discover the Abyss
21 Vista
22 Mirage
23 Indoor Voices
24 Nanachi in the Light
25 Saber-tooth
26 Pathway
27 Tomorrow

Music Composed, Produced and Conducted by Kevin Penkin
Music Produced by 飯島弘光
Music Work Cooperation by 若林豪 (KADOKAWA)
Mixed by Falk Au Yeong
Ambient Music Design by Sam Giles
Score Consultation by Maeve McCarthy

Mastered by 森崎雅人
Mastered at Saidera Mastering


【Vienna Sessions】

Recorded at Synchron Stage Vienna
Synchron Stage Orchestra

Sound Engineer & Technical Director
Bernd Mazagg

Concert Master
Dimitrie Leivici

Pro Tool Operator
Martin Pauser

Monitor Engineer
Roland Tscherne

Project Coordination
Stefan Steinbauer

Score Printing by Vienna Music Angels

Violin I - Dimitrie Leivici
Violin II - Damir Orascanin
Violin III - Anna Obermayer
Viola I - Giorgia Veneziano
Viola II - Klaus Heger
Viola III - Barbara Untiedt
Violoncello I - Florian Eggner
Violoncello II - Jonas Krejci
Doublebass - Ciro Vigilante
Flute I - Stefanie Molle
Flute II - Sandra Stini
Clarinet I - Wolfgang  Klinser
Clarinet II - Alexander Pongracz
Bassoon - Marcello Padilla
French Horn I - Felix Dervaux
French Horn II - Villiam Vojcik
Trumpet - Matthias Weber
Trombone - Stefan Obmann
Trombone - Michael Linus Bock
Tuba - Andreas Guggenberger


【Boston Sessions】

Recorded at WGBH Fraser Recording Studio
Video Game Orchestra

Production Company
SoundtRec Boston

Production Director and Conductor
Shota Nakama

Production Assistant
Emily Shibata

Strings Coordinator
Rebecca Hallowell

Brass Coordinator
Rick Copeland

Recording Engineer
Robin Moore

Studio Manager
Thomas Devlin

Concert Master
Sho Omagari

Violin I
Rebecca Nelson
Michael Hustedde
Chris Ferrara
Shaoqing Xu
Marcio Candido
Yongxiang Ren
Farley Masterton
Nelli Jabotinsky

Violin II
Aleksandra Labinska (Principal)
Tudor Dornescu
Kun Shao
Egle Jarkova
Laura Ciaccio
Kenneth Mok
Onur Dilisen
Daniel Kurganov

Viola
Even Perry (Principal)
Rebecca Hallowell
Samuel Kelder
Carol Lee
Anna Shemetyeva
Lu Yu

Cello
Kett Lee (Principal)
Jake Charkey
Simon Linn Gerstein
Ben Swartz

Double Bass
Kate Foss (Principal)
Bingwen Yang

Trumpets
Rich Kelly
Steve Banzert
Andrew Moreschi


【Melbourne Sessions】

Vocals Recorded at Frostfire Audio

Recording Engineer
Chris O’Neill


《Vocal Performances》

Raj Ramayya
斎藤洸
Amelia Jones

"The Underground River"
Lyrics and Vocals
Raj Ramayya

Vocal Producer
Theo Nogueira

Vocals Recorded at Strawberry Hill Music

"Hanezeve Caradhina"
Lyrics and Vocals
斎藤洸

2017年10月21日土曜日

MARILLION Japan Tour 2017 (w/ RANESTRANE)2017年10月21日(土)@川崎クラブチッタ



http://clubcitta.co.jp/001/marillion/


 MARILLION(と、RANESTRANE)の来日公演を観てきました。前座で出演したラネストラーネは、「ノスフェラトゥ」「シャイニング」「2001年宇宙の旅」などの映画作品をモチーフにしたコンセプトアルバムを制作しているイタリアのプログレッシヴ・ロック・バンド。近作ではスティーヴ・ホガースやスティーヴ・ロザリーがゲスト参加しており、それもあっての今回の前座起用だったのでしょう。アルバムをつくりこむタイプのバンドゆえ、ライヴはどんなものなのかと半信半疑だったのですが、こんなにライヴ映えする曲と頼もしいパフォーマンスだったとは、嬉しい驚きでした。来年、結成20周年を迎えるようです。

 傑作『Brave』がリリースされた1994年以来の来日となるマリリオンは、予想と期待をはるかに上回るもので、スティーヴ・ホガースがステージに出てきて第一声を発し、「曲に入り込んだ」瞬間から場の空気が一変、鳥肌が立ちました。もはや格が違う! 踏んだ場数が違う! 年季が違う! 次元が違う! の四拍子でとんでもなかったです。楽器持ち替えをふくめてスキのない、でも身振り手振りで終始愛嬌のあるホガースのステージワークは還暦間近とは思えぬバイタリティでしたし、琴線に触れ続けるダイナミックな構成とメロディの楽曲、バックに流れる映像とのシンクロ、圧倒的なパフォーマンスとして完成されていると改めて思いました。本国では数千クラスの大ホールを余裕で埋めてしまうバンドとなって久しいので、現行のマリリオンを数百のキャパのハコで観られるというのは今となってはレアな機会としか言いようがなく、そういう意味でも貴重でした。セットリストも1日目と2日目で細かく入れ替えていましたし、ホガースの「お待たせしました」の日本語MCも、23年ぶりの来日と考えると感慨もひとしお。また日本で観たいですよ。






【2017/10/20(1日目)】

01.El Dorado(18th)
02.You're Gone ★(13th)
03.The Leavers ★(18th)
04.Fantastic Place(13th)
05.Mad into ★(7th)
06.Afraid of Sunlight ★(8th)
07.Sugar Mice ★(4th)
08.Sounds that Can't be Made ★(17th)
09.Power(17th)
10.Man of 1000 Faces(9th)
11.King ★(8th)
12.Neverland ★(13th)

《Encore》
13.The Invisible Man(13th)


【2017/10/21(2日目)】

01. Gaza(17th)
02. You're Gone ★(13th)
03. The Leavers ★(18th)
04. Beyond You(8th)
05. Sugar Mice ★(4th)
06. Mad ★(7th)
07. Afraid of Sunlight ★(8th)
08. Sounds that Can't be Made ★(17th)
09. Easter(5th)
10. King ★(8th)
11. This Strange Engine(9th)

《Encore》
12. Three Minute Boy(10th)
13. Neverland ★(13th)


★両日共通曲目


【4th】  Clutching at Straws(1987)
【5th】  Seasons End(1989)
【7th】  Brave(1994)
【8th】  Aftraid of Sunlight(1995)
【9th】  This Strange Engine(1997)
【10th】 Radiation(1998)
【13th】 Marbles(2004)
【17th】 Sounds That Can't Be Made (2012)
【18th】 Fuck Everyone and Run (F.E.A.R) (2016)



両日のセットリストで共通なのは

「You're Gone」
「The Leavers」
「Mad」
「Afraid of Sunlight」
「Sugar Mice」
「Sounds that Can't be Made」
「King」
「Neverland」


曲目の差異

1日目では
「El Dorado」
「Fantastic Place」
「Power」
「Man of 1000 Faces」
「The Invisible Man」

2日目では
「Gaza」
「Beyond You」
「Easter」
「This Strange Engine」
「Three Minute Boy」

がそれぞれ聴けたということになる。2日目は実質ダブルアンコール。

2017年10月11日水曜日

梶浦由記『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック「Sound of Foggy London」(2017)

プリンセス・プリンシパル I (特装限定版) [Blu-ray]
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「嘘つきはスパイの始まり。」
http://www.pripri-anime.jp/


 2017年7月~9月にかけて放送されたアニメ「プリンセス・プリンシパル」(橘正紀=監督/大河内一楼、檜垣亮(第11話、12話)=脚本)は、「壁」で東西に分かれた架空のロンドンを舞台に、スチームパンク・ガジェット「Cボール」「ケイバーライト」をフィーチャーし、007やルパン三世的エッセンスを散りばめた女子高生スパイアクション。また、監督インタビューによると、設定考証の白土晴一氏から映画「裏切りのサーカス」(原作はジョン・ル・カレによるスパイ小説の金字塔『ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ』)を薦められたとのこと。そのあたりは、「コントロール」「もぐら」などの設定や、メインキャラクターであるアンジェが名乗る偽名が「アンジェ・ル・カレ」であるといった小ネタに活かされています。
【世界設定】http://www.pripri-anime.jp/world.php





 各エピソード(「case」)は必ずしも時系列順ではないという構成も「二度おいしい」趣向であり、特に、両陣営の駆け引きの緊張感に満ちた第2話「case1 Dancy Conspiracy」と、〈クロトカゲ星の王女とスリの話〉を通してアンジェとプリンセスの二人の関係の真相に迫る第8話「case20 Ripper Dipper」は一度目と二度目で見え方が違ってきます。「嘘をつく生き物」であるスパイの非情を描く第1話「case13 Wired Liar」、第10話「case22 Comfort Comrade」、高密度の殺陣で魅せる第5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」なども推したい。含みのある会話劇を交えた各エピソードのクオリティも総じて高く、五人のキャラクターそれぞれのカラー、そして敵側のしたたかさも素晴らしいので、彼女たちの活躍を1クールで終わらせるにはもったいない。ぜひとも第二期も観たいという気持ちになる良作でした。



TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック
梶浦由記 アンジェ(今村彩夏) プリンセス(関根明良) ドロシー(大地葉) ベアトリス(影山灯) ちせ(古木のぞみ)
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 主題歌・キャラクターソング周りは、『レガリア The Three Sacred Stars』『ACCA13区監察課』など、気品あふれるスタイリッシュなサウンドを得意とする高橋諒氏。本編のサウンドトラックは梶浦由記さんが手がけ、気鋭とベテランの手腕が発揮されたものになっています。梶浦さんのアクションものというと、「ノワール/NOIR」(2001年)、「MADLAX」(2004年)、「エル・カザド」(2007年)といった、真下耕一監督による一連の〈美少女ガンアクション三部作〉での劇伴仕事が挙げられますが、「軽すぎず、しかし重すぎず」な躍動感とともに、これまでになくジャズ風のフレーバーが織り込まれたのが本作。細やかに走り回るジャジーなアンサンブルの上に、Remiさんの壮麗なコーラスが舞う「shadows and fog」は間違いなく本作の方向性を雄弁に物語る曲のひとつだと思いますし、「battle of the shadows」は「NOIR」の名スコア"Salva nos"を彷彿とさせるものがありました。


 艶やかなピアノと妖しく躍動するヴィブラフォンが印象的な「espionage trap」や、赤木りえさんのフルートが冴えわたる「operations in action」は、どこか大野雄二/ルパン三世カラーの強めなスコア。他方、「walking in the fog」「the London Wall」や、ノルマンディー公のテーマ「a noble man」など、弦楽の響きで表現された「匂い立つ」ようなスコアの数々。まさに“疑惑”“不穏”な印象を感じさせる「tailing in darkness」「room with no window」や、抑制されつつも、どこか情感のにじむ「under suspicion」「hopeless」「give your hands to me」などのスコアの存在感も光ります。音楽が語りすぎるとミスリードになってしまう可能性や、敢えてミスリードさせるために使われることも見越したうえで、シーンごとの選曲を音響監督の手腕にお任せしている、とライナーノーツで梶浦さんが述べていたところもなるほどと思わされました。アニメ本編における岩浪美和氏の音響も素晴らしい仕事をされており、注目のポイントです。


 また、6話挿入歌であるドロシー&ベアト(CV:大地葉&影山灯)のデュオ曲「moonlight melody」と、7話挿入歌であるちせ(CV:古木のぞみ)のソロ曲「もひとつまわして」のフルヴァージョンも素晴らしいの一言。作詞も梶浦さんの手によるものであり、「この作品世界の中で『名曲として知られている流行歌で、流れてきたら誰でも歌えちゃうスタンダードナンバー』」(ライナーノーツより)というシンプルながら難度の高いオーダーで「moonlight melody」を仕上げてしまうあたり、まったく恐れ入ります。貝田由里子さんの多重コーラスも極上です。


 レコーディングメンバーはほとんどが梶浦作品の常連ですが、高水健司氏(bass)、山木秀夫氏(drums)の名前は久々に見ました。高水氏は『新きまぐれオレンジ★ロード~そして、あの夏のはじまり~』(1996/挿入歌「Love is Power」の作曲を梶浦さんが担当)、山木氏は『ブギーポップ 君に伝えたいこと』(2000)以来ではないかと思います。また、ピアニストの松田真人氏のブログ(2017年5月2日付)に、プリンセス・プリンシパルの劇伴レコーディングのことが書かれているのですが、高水氏、山木氏とはかなり久々の共演だったそうな。山木氏と松田氏のご両人が参加されたレコーディングは、2002年のSee-Sawの「千夜一夜」(OVA『.hack//Liminality』第二話主題歌、アルバム『Dream Field』(2003)収録)のことでしょうね。


仕事(スタジオの録音)
(from 松田真人 “ MASATO MATSUDA " OFFICIAL BLOG【2017.05.02】)



予測不能の<嘘つきエンターテインメント>、Blu-ray&DVD第1巻発売!『プリンセス・プリンシパル』大河内一楼インタビュー
(from V-STORAGE)


美少女なのにハードボイルド! 『プリンセス・プリンシパル』音響監督・岩浪美和が語る、“集中力を強いるアニメ”と音作りの裏側
(from エンタメステーション)


橘正紀監督、梶浦由記さん、湯川淳CPに聞くTVアニメ『プリンセス・プリンシパル』誕生秘話
(from 電撃オンライン)


『プリンセス・プリンシパル』の目標は“何度でも見られる作品”。橘正紀監督、梶浦由記さん、湯川淳CPインタビュー後編
(from 電撃オンライン)


橘正紀監督、梶浦由記さん、湯川淳CPに聞くTVアニメ『プリンセス・プリンシパル』誕生秘話
(from 電撃オンライン)


高橋諒(Void_Chords)×梶浦由記「プリンセス・プリンシパル」対談
(from 音楽ナタリー)


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TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック
「Sound of Foggy London」

[2017.09.27|Lantis|LACA-9540~1]


作編曲:梶浦由記

《Musicians》
今野均Strings、城戸喜代Strings(strings)
城戸喜代(violin)
渡部安見子(viola)
堀沢真己、笠原あやの(cello)
赤木りえ(flute)
松田真人(piano)
是永巧一(electric guitar)
田代耕一郎(acoustic guitar)
山木秀夫、佐藤強一(drums)
高水健司、高橋“jr.”知治(bass)
黒葛野敦司(sax)
浜田均(vibraphone)
Remi(vocal)
貝田由里子(chorus)


【DISC 1】

01.shadows and fog
02.tailing in darkness
03.scars of the past
04.go and get it!
05.on a day so calm
06.espionage trap
07.under suspicion
08.bitter times
09.tensions are rising
10.a royal girl
11.walking in the fog
12.battle of the shadows
13.orchestrion
14.A Page of My Story(Piano ver.)
15.room with no window
16.everyone has something to hide
17.titteringly
18.school girl life
19.the creeping fate
20.something is out there
21.have to get over
22.the London Wall
23.moonlight melody(Piano ver.)



【DISC 2】

01.a fighter-girl from east
02.tiny flower garden
03.a noble man
04.why should we be apart?
05.tragedy and silence
06.in the fog
07.operations in action
08.hopeless
09.give your hands to me
10.acting behind the scenes
11.moonlight melody in blue
12.a girl from the east
13.uncanny
14.shall we dance?
15.A Page of My Story(four-handed ver.)
16.her true story

17.もひとつまわして
(作詞・作編曲:梶浦由記/歌:ちせ(cv.古木のぞみ))

18.moonlight melody
(作詞・作編曲:梶浦由記/歌:ドロシー(cv.大地葉)、ベアトリス(cv.影山灯))

19.The Other Side of the Wall(TV Size)
(作詞:Konnie Aoki/作編曲:高橋諒/歌:Void_Chords feat.MARU)

20.A Page of My Story(TV Size)
(作詞:Konnie Aoki/作編曲:高橋諒/歌:アンジェ(cv.今村彩夏)、プリンセス(cv.関根明良)、ドロシー(cv.大地葉)、ベアトリス(cv.影山灯)、ちせ(cv.古木のぞみ))

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2017年10月6日金曜日

みゆはん『リスキーシフト』(2017)

リスキーシフト【通常盤】(CD)
みゆはん
ビクターエンタテインメント (2017-09-29)
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 11月末には1stワンマンライヴを控える「コミュ障シンガーソングライター」、みゆはんのメジャーデビュー二作目にして、今年二枚目となるミニアルバム。「心象・概念」を意味する「スキーマ」をタイトルに冠した前作『自己スキーマ』同様、本作のタイトル「リスキーシフト」もまた心理学用語です。集団極性化。アルバム全曲の作詞・作曲はみゆはんで、彼女の所属事務所「ハイスピードボーイズ」(代表はGReeeeNのプロデューサーでありメンバーの実兄 JIN)が擁しているマネジメント/プロデュース会社 Diosta inc.のクリエイター陣の盤石のサポートを受けて制作されているところも前作と同様。今回はnishi-ken氏や高田翼氏のほか、新たに春日俊亮氏(A.F.R.O)が名を連ねています。






"メッセージ"は、前作のオープニング"ケセランパセラン"と同じく、mikito=みきとPの編曲によるギターロックチューン。歌詞はてらいのないみゆはんの自己紹介であり、前作の"ぼくのフレンド"よろしく「つまりはこれからもどうかよろしくね」というファンへのメッセージでもある清々しいものです。高田氏の編曲による"Never too late"は、一歩を踏み出すために自己を鼓舞するバラード。春日氏の編曲による"balance"は、クレバーなスタンスのポップチューン。対照的ながら、どちらも明快なサビとメロディを持った仕上がり。再び高田氏の編曲による"ユウナ"は、ファイナルファンタジーXの同名のヒロインの視点をイメージした一曲であり、みゆはんのFFX愛をストレートにしたためたスロウバラード。ちなみに、歌詞の最後に出てくる「少し潜れた2分41秒」とは、FFXインターナショナル版の映像特典であったショートストーリー「永遠のナギ節」の内容にちなみます。


 Cherieやステレオポニーの楽曲や、"ぼくのフレンド"の編曲を手掛けてきた二人組ユニット R_Men_Soul(ラーメンソウル)と、春日氏の共同編曲によるトボけた味わいの三拍子チューン"化け猫ワルツ"は、ひたすら「にゃーにゃー」と言っている思い切った構成の楽曲。一見すると猫が飼い主への感謝を伝えた一曲なのですが、歌詞カードを見ると、「にゃーにゃー」部分の“翻訳”が載っており、実は飼い主に対する注文と毒吐きであったという、まさに「猫を被った」趣向。招き猫の日(9月29日)にリリースされた本作を象徴する一曲ではないかと思います。nishi-ken氏の編曲によるラストナンバー"蝶よ花よ"は、アコースティックギター(木島靖夫氏)とヴァイオリン(Clacksの門脇大輔氏)をアクセントにした一曲。離れた娘を想う母と、娘の両親への想いを交互にしたためたハートウォーミングなバラードで、かけがえのない友人への想いを綴った"ぼくのフレンド"とオーバーラップするところも多く、ひいては『自己スキーマ』とワンセットで聴きたい。




http://www.mewhan.com/
http://www.jvcmusic.co.jp/mewhan/


みゆはん『自己スキーマ』(2017)

2017年10月1日日曜日

ミステリマガジン2017年11月号「幻想と怪奇 ノベル×コミック×ムービー」にコラムを三本 寄稿いたしました



http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013658/


 9月25日発売のミステリマガジン11月号「特集:幻想と怪奇」に、【怪奇幻想音楽盤】と題したコラムを三本書かせていただきました。「ノベル」「コミック」「ムービー」の三つのテーマにそれぞれ「ミュージック」を絡めた趣向です。「SIDE N(Novel)」では、幻想と怪奇のあわいにあるバンドを三つご紹介。「SIDE G(Gorey)」では、エドワード・ゴーリー作品を題材とした三枚の【イメージアルバム】を取り上げています。「SIDE C(Carpenter)」では、ジョン・カーペンター(&コディ・カーペンター)父子の近年の「音楽活動」について書いています。


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《過去記事》

ミステリマガジン2017年9月号「シャーロック・ホームズ & コリン・デクスター」特集にディスクガイドを寄稿いたしました

ミステリマガジン2017年7月号特集「このミステリ・コミックが大好き」のコミックガイドに参加&コラムを寄稿いたしました

ミステリマガジン2017年5月号【北欧ミステリ特集】に「北欧ミステリDISC SIDE A&B」を寄稿いたしました