2016年11月25日金曜日

「ドゥーフウォリアー」を演じたオーストラリアのパフォーマー、10年ぶりのアルバム ― iOTA『Wolf Number 9』(2016)



 オーストラリアのパフォーマー/ミュージシャン iOTAことショーン・ヘイプ。マオリ族の父とイギリス人の母の血を引く彼は、17歳のころに結成したハード・ロック・バンド LOOSE GOOSEの一員としてライヴ活動に明け暮れ、26歳のころにiOTAに改名。新たなアイデンティティを確立するための活動を開始しました。大きな転機となったのは2005年。ミュージカル版「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のオーストラリア興行にヘドウィグ役で抜擢され、舞台デビューを飾ります。同作でヘルプマン・アワード(オーストラリアの演劇賞)のミュージカル部門主演男優賞を受賞。その後、2008年に「ロッキー・ホラー・ショー」のオーストラリア興行でフランクン・フルター博士役を演じ、2010年には、デヴィッド・ボウイ トリビュートコンサート「Ziggy - The Songs of David Bowie」や、ヘルプマン・アワード三部門受賞作の「Smoke and Mirrors」の制作/キャストに参加。2012年には自作のロック・ミュージカル「Young, Hard and Solo」をシドニーのオペラハウスで上演しています。





 映画俳優としては、2013年に公開された、バス・ラーマン監督/レオナルド・ディカプリオ主演の映画「華麗なるギャツビー」に、オーケストラのリーダー トリマルキオ役で出演。そして、2015年にジョージ・ミラー監督の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でコーマ・ドゥーフウォリアーを演じ、死んだ母親の皮でつくったマスクを被り、火を噴くギターをひたすら弾き続けるというキャラクターは強烈なインパクトを与えました。2016年にはNetflixで配信されているオリジナルアニメシリーズ「Beat Bugs」の劇中でフィーチャーされる数々のビートルズナンバーのカヴァーのヴォーカリストの一人としてクレジットされています。


Wolf Number 9
Wolf Number 9
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Iota
Imports (2016-03-18)
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 ソロミュージシャンとしての活動は1998年ごろにまでさかのぼり、1999年に1stアルバム『The Hip Bone Connection』でデビュー後、2006年までの数年間で10枚以上のシングル/EPと、四枚のアルバム(うち、一枚はライヴ盤)をリリースしています。さらにその合間には、オーストラリアの大編成ジャズ/ソウル・バンド Junglehammerとのコラボレーションも行っていました。パフォーマーや舞台俳優としての活動が忙しくなってきたこともあり、2007年以降はアルバムのリリースがなかったのですが、マッドマックスFRへの出演の反響はかなり大きかったようで、2015年には8曲入りのEPを、翌年3月には新作ソロアルバムを立て続けにリリースし、バックバンド「Poo Poo Da Blue」とともにレコ発ツアーも行いました。約10年ぶり、通算五作目となるアルバムが本作『Wolf Number 9』。デビュー時から一貫して展開している、醒めた空気をまとったオルタナティヴ・ロック/ポップスサウンドは、ブランクがあってもやはりブレておりません。Junglehammerのギタリスト/コンポーザーであるマーティン・ヘイリーとの共同プロデュースのもと、執拗なリフレインを伴ったダンサブルな表題曲を皮切りに、ストレンジなサウンドを展開しています。日本のiTunes storeからもダウンロード購入できます。
https://itunes.apple.com/jp/album/wolf-number-9/id1082271509

http://iota.com.au/coming-soon/




iOTA - IMDb
(2003.08)
(2007.10)
(2010.11)
Meet iOTA, the Guitar Hero From 'Mad Max: Fury Road' | yahoo! movies



【iOTA ディスコグラフィ】

《ソロ》

The Hip Bone Connection (1999)
Big Grandfather (2001)
One of Life's Simple Pleasures (Live) (2002)
La Caravana (2003)
Beauty Queen of the Sea (2006)
Wolf number nine (2016)





《シングル/EP》

Iota (1998)
Little Carlos (2000)
Struttin' Rock Rooster (2001)
Million Miles (2001)
Wooden Skeletons (2002)
Scars (2002)
Pockets (2002)
Pigs (2003)
I Want It Again (2004)
Interactive(2004)
Handle on It (2006)
Come Back for Me (2006)
Iota (2015)

《その他》

☆Hedwig and the Angry Inch - original Australian cast(2007)

2016年11月20日日曜日

アドレナリン沸騰型ブリティッシュヘヴィジャズ― WorldService Project『For King & Country』(2016)

For King & Country
For King & Country
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Worldservice Project
Rarenoise Records (2016-04-29)
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 ジャンルを三つ四つ軽々と飛び越えてしまうアーティストやバンドは昨今珍しくないですが、鍵盤奏者/コンポーザーのデイヴ・モアクロフトを中心とし、テナーサックス、トロンボーン奏者を擁するイギリスの五人組ジャズ・ロック・バンド ワールドサービス・プロジェクト (WSP)もそのなかの一つといえます。00年代末期に結成され、2010年に4曲入りEPと、フルアルバム『Relentless』でデビュー。コンテンポラリー・ジャズにとどまらず、へヴィネスとグルーヴも存分に追求した作風は、2013年にリリースされた2ndアルバム『Fire In A Pet Shop』からさらに顕著になり、その攻めのミクスチャーサウンドは、ストラヴィンスキー、チャールズ・ミンガス、フランク・ザッパ、ハリソン・バートウィッスル、WEATHER REPORT、LOOSE TUBES(ジャンゴ・ベイツ)、MESHUGGAHなどが引き合いに出され、「Punk Jazz」「Post-Prog Funk」と評されることが多くなりました。また、世界各国で武者修行のごとく精力的なライヴを行うことでメキメキと実力を蓄えた彼らは、今年9月に初来日も果たし、東京JAZZ 2016やJAZZ ARTせんがわへ参加したほか、単独来日公演も行っています。




 今年、イギリスのRare Noise Recordsからリリースされたアルバムが本作『For King and Country』。同レーベルは辣腕プレイヤーのボビー・プレヴァイトやデヴィッド・フュージンスキー、メルツバウ/灰野敬二/バラズ・パンディのセッショントリオや、イタリアのアヴァン・ドゥーム・メタル・バンド OBAKE、プログレッシヴ・ジャズ・バンド MUMPBEAKなどのカタログも抱えるユニークなカラーのレーベルであり、ここにWSPが名を連ねるのもさもありなんといったところ。威勢のいいヴォーカル/コーラスで大胆に乗り込んでくる"Flick The Beanstalk"、ヘヴィなグルーヴの一体感、叙情的なブラスセクション、軽やかなリズム隊が巧みにスイッチングされる"Fuming Dusk"を筆頭に、ホーンがたゆたい、徐々にダイナミックな表情をみせていく人力ドラムンベース・ジャズ"Murano Faro"、バルカン・トラッド+メシュガーといった感のある"Son Of Haugesund"、激しいストップ&ゴーを伴いながら疾駆する"Go Down Ho'Ses"など、度重なるライヴで鍛え上げてきたものがそのまま濃厚に反映されたような楽曲づくし。狂気と歓喜が一体になった「どうかしている」サウンドがまことに楽しいです。こりゃライヴでより一層ブチ上がることは必定でしょう。フィンランドのALAMAAILMAN VASARATやアルメニアのティグラン・ハマシアンと共鳴する部分も多く、それらを好む向きにはなおオススメです。




WorldService Project Interview
(from bluenotes|2016.04.27)

WorldService Project Interview
(from what son live|2016.04.28)

http://www.worldserviceproject.co.uk/
https://www.youtube.com/user/worldserviceproject
https://soundcloud.com/worldserviceproject

2016年11月19日土曜日

スティーヴン・ウィルソンに心酔するポーランドのマルチ奏者 ― Hubert Torzewski『The Expression』(2015)

The Expression [Explicit]
The Expression [Explicit]
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Hubert Torzewski (2015-10-03)

https://open.spotify.com/user/lebatteurfou/playlist/62WW4fXmJOT9MteXJzLd0j

 ポーランドのマルチコンポーザー Hubert Torzewski。幼少のころよりピアノやヴォーカルに興味をもち、PORCUPINE TREE、DREAM THEATER、GENESISなどに影響を受け、特にスティーヴン・ウィルソンに心酔しているメガネ男子。そんな彼がギター/ベース以外のパートを全て担当して創り上げたデビューアルバムが本作『The Expression』。ギター、ベースは五人のゲストミュージシャンを立てる形でカバーしています。ロック/ポップスからウェットなピアノバラード、オーソドックスなプログレチューンからラフなハードロックチューンまで起用にこなす、ユニークなミクスチャー感のある歌ものアルバムになっており、オランダのクリスチャン・ブルーインやスウェーデンのフレドリック・ラーソン(FreddeGredde)に通じるセンスも。期待のニューカマー……と思いきや、いつの間にかYouTubeアカウントやfacebookアカウントが非公開になっていて近況がさっぱりわからなくなり、さてどうしたものかと思っていたところ、少し前に自身の名前を冠したレコーディングスタジオを立ち上げていたようです。今後、音楽活動はどうしていくのかわかりませんが、まずは一安心。


http://www.torzewskistudio.pl/

Hubert Torzewski w WYWIADowisku #8
(from WYWIADowisko |2015.05.18)

Hubert Torzewski『The Expression』(2015)

2016年11月18日金曜日

鎮魂、補完、そして再出発 ― RIVERSIDE『Eye of the Soundscape』(2016)

Eye of the Soundscape
Eye of the Soundscape
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Riverside
Inside Out U.S. (2016-10-21)
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 現代ポーランドを代表するプログレッシヴ・メタル・バンド リヴァーサイド。今年二月にギタリストのピオトル・グルジンスキが急逝し、大きなターニングポイントに立たされましたが、バンドはその歩みを止めることなく、アルバムのリリースを表明。そして九月には、後任ギタリストを立てず、残る三人でRIVERSIDEの活動を継続していくことを表明しました。新曲"Where the River Flows" " Shine" "Sleepwalkers" "Eye Of The Soundscape"と、過去作のボーナスディスクの楽曲をCD二枚組にコンパイルした通算七作目となる本作『Eye Of The Soundscape』は、亡きグルジンスキへの鎮魂の意を込めたアルバムであり、過去作を補完するアルバムであり、新たな旅路を歩むバンドの決意表明であるという、多くの意味合いをふくんだ一枚です。10分を越える"Where the River Flows"は、まさに本作を象徴する力強いシンセサイザー&ギター・インストゥルメンタル。翳りと憂いを帯びたエレクトロ/アンビエントサウンドは、ヴォーカルのマリウス・デューダの別働ソロプロジェクトであるLUNATIC SOULでも内包していますが、それをRIVERSIDEとしてさらにもう一歩推し進めています。このバンド感を伴ったメディテーショナルなサウンドは、近年のTANGERINE DREAMにも通じるものがあります(タンジェリンドリームも中心人物のエドガー・フローゼを亡くしていますが、バンドの継続を表明しています)。ギター、シンセが徐々にアンサンブルから退いていき、マリウスのハミングが響き渡る終盤の美しさは筆舌に尽くしがたい。また、グルジンスキの滋味の滲み出るかのようなギターワークは、ウィスパーボイスと無機質な反復が特徴の"Sleepwalkers"、透き通った情景を喚起させる"Eye of the Soundscape"にも含まれています。マリウスとミハウのデュオでレコーディングされた"Shine"は、スペイシーなシンセと肉感のあるバンドサウンドの対比が静かなドラマを生む秀逸な一曲です。

http://www.riversideband.pl/en/






ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず
よどみに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとどまりたるためしなし
世の中にある人とすみかと またかくのごとし


方丈記「ゆく川の流れ」

2016年11月10日木曜日

フランス発ジャパニーズ不良スタイル学ランメタルコア北極星団 ― RISE OF THE NORTHSTAR『Welcame』(2014)



 2008年に結成されたフランスのバンド ライズ・オブ・ザ・ノーススター (RoTNS)は、SUICIDAL TENDENCIES、RAGE AGAINST THE MACHINE、MACHINE HEADなどのバンドや「北斗の拳」「ろくでなしBLUE」「ビー・バップ・ハイスクール」「GTO」「スラムダンク」などの往年の日本の少年漫画からの強い影響下にある“ジャパニーズヤンキースタイル短ラン&ボンタンミクスチャーメタルコアバンド”。すでに情報過多もいいところですが、桜木花道 meets ろくでなしBLUES meets ドラゴンボールなキャラクターが殴りかかっているアルバムジャケットからして相当なもんです。まさに属性の暴力。イタリアにはベルセルクにリスペクトを捧げたパワーメタルバンド(解散)や、北斗の拳が好きすぎるあまりアルバム一枚丸ごと北斗の拳コンセプトでつくってしまったヘヴィメタルプロジェクトが存在しますが、北斗の拳が好きすぎて北斗の拳にちなんだバンド名を冠したメタルコアバンドが出てくるフランスも相当なもんです。極まれり。






 2009年に5曲入りEP「Tokyo Assault」でデビュー。"Abel Versus Phoenix"(聖闘士星矢)、"Rookies"(ROOKIES)、"Raoh Gaiden"(天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝)といった曲でシーンに登場した彼らは、その後、2011年の東日本大震災に際して、「聖闘士星矢」にちなんだベネフィットソング"Phoenix"をリリースし、収益を日本赤十字に寄付。同年後半には大規模なヨーロッパツアーを成功させ、翌 2012年には二枚目のEP「Demonstrating My Saiya Style」をリリース。Clandestine Projectから国内盤(「Tokyo Assault」とのカップリング二枚組)が発売され、8月にはRoTNSでの念願の来日公演も果たしました(ちなみに日本へはそれ以前に何度も来ているそうな)。2014年1月にフェス出演で再来日。11月には待望の1stアルバム『Welcame』をドイツの大手メタルレーベル Nuclear Blastからリリース。帯や日本語解説のついたステッカーが貼られており、一見して国内盤に見える仕様。PVでもマメに日本語字幕をつけている彼らの粋なこだわりがここでも凝らされています。その後、2015年8月にワーナーミュージックから国内盤が発売。10月にレコ発日本ツアーを行い、現在に至ります。


ウェルケイム
ウェルケイム
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ライズ・オブ・ザ・ノーススター
ワーナーミュージック・ジャパン (2015-08-19)
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 オールドスクール/ニュースクール メタルコア、スラッシュメタル、ヒップホップをハイテンションにミックスさせつつ、少年漫画のスピリッツを体現した歌詞もろともストレートにブッ込んでいくサウンドはまさに「先手必勝」。実に脳にいい。黄昏たイントロから一気呵成に雪崩れ込むオープニングトラック"What the Fuck"の「ご挨拶」感。サビでの「サ サ サ サ サ サムライスピリッツ!!!」のシャウトが一度聴いたらこびりついて絶対にはなれなくなる"Samurai Spirit"。イントロでとなりのトトロのイントロのオルゴールアレンジを流したかと思いきや、気合一閃で圧殺リフで殴りこんでくる"Again and Again"や、「ゴラァ! コノヤローンナローコノヤロー!」「死ねやぁッッ!」のカットイン込みで暴走キメる"Bosozoku"の抱腹絶倒感。シングルリリースもされた"Simon Says"は、ファロア・モンチが1999年にリリースした、ゴジラのテーマのサンプリングでも知られる同名トラックのカヴァー。数分間のブランクののちに黄昏たギターソロのアウトロで〆る"Blast 'Em All"の途中で挿入される「俺はグレてもいねーし ひねくれてもいねぇ 俺は不良なんかじゃねーし 悪党でもねえ――」のセリフは、「クローズ」第1巻の坊屋春道のそれです。「フリースタイルダンジョン」や「HiGH&LOW」の躍進めざましいここ一、二年の日本国内シーンとの共鳴もイケると思うのですが、いかがでしょう。





http://www.riseofthenorthstar.com/
https://www.facebook.com/rotnsofficial
https://www.youtube.com/user/RiseoftheNorthstar
http://wmg.jp/artist/riseofthenorthstar/



インタビュー:自分の国の文化に誇りを持ち続けてほしい――日本を愛するフランス産“不良”集団、RISE OF THE NORTHSTAR
(from CDJournal|2014.03.24)

INTERVIEW RISE OF THE NORTHSTAR
(from 激ロック|2015.08.17)

2016年11月6日日曜日

ノーボトム!/NBR(New Bushidou Ravers)/古坂大魔王/ピコ太郎 ディスコグラフィ 2001~2016

前エントリの副産物。ノーボトム!からピコ太郎まで、古坂大魔王の15年ぶんの活動の軌跡をたどってみました。ピコ太郎は氷山の一角に過ぎない。

〇はシングル ▽はアルバム *はコンピ等。


《ノーボトム!》

『ノーボトム!ワン』(2002)

01. みやげ話
02. GO!GO!タイルマーン
03. 雲高さん
04. 人は皆間違える
05. うそつき~三途の川~お風呂あがり~畳み
06. おしえてパパ!
07. あんたの為に…
08. お前のルール~ズッコンバッコン~ボッキュッボン
09. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ
10. UNDER WORD~下の言葉~
11. 晩めしカレー月木金
12. わたしは音痴じゃない


『古坂大魔王とたかみくん』(2002)
01. 大魔王、降臨!
02. CAROUSEL
03. 大魔王、激怒!
04. 豚変化
05. FAKE GOD


『GO!GO!タイルマーン』(2002.03)

01. GO!GO!タイルマーン
02. あんたの為に…
03. 豚みたいな彼女



『ドドンパ』(2003.03)

01. ドドンパ
02. ノーボトランス
03. ちんちん三等兵
04. ドドンパ~別れ編~
05. ドドンパ(カラオケ)


『ドドンパ HARDCORE REMIX』(2003)

01. ドドンパ(ORIGINAL)
02. ドドンパ(M-PROJECT HARDCORE REMIX)
03. ドドンパ(DJ SHARPNEL HARDSTYLE REMIX)
04. ドドンパ(M-PROJECT MAKINA REMIX)



『サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ』(2003.08)

01. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ    
02. 炎の電子ハリコ(宇宙編)    
03. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨin青森クォーター





※この時期の楽曲のいくつかはmuzieのノーボトム!のアカウントで聴けます。
http://www.muzie.ne.jp/artist/a006399



『祭場trax』(2004.07)
祭場traX  (CCCD)(DVD付)
祭場traX (CCCD)(DVD付)
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ノーボトム!
エイベックス・トラックス (2004-07-22)
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エイベックスからリリースされたCCCD+DVD二枚組。DVDには"テクノ体操"(爆笑オンエアバトル チャンピオン大会の第一回で披露されたネタ)などのネタを収録。

【CD】
01. アンダーワールド踊り / 高円寺・徳島・阿波踊り
02. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ2004 / 青森:ねぶた祭り
03. ルパン三世のテーマ'78(ルパンさんさ) / 盛岡:さんさ踊り
04. にゃまはげ / 秋田:なまはげ
05. 東京音頭(ジョリアナ味) / 東京:盆踊り
06. うらじゃグルビーーーツ!! / 岡山:桃太郎祭り
07. 郡上踊りでラリアート / 岐阜:郡上踊り

【DVD】
01. 写メリズム
02. ズレインタビュー
03. テクノ体操
04. サンプラー将棋
05. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ2004(ビデオクリップ)



『トリビュート・トゥ・サンダーバード』(2005.08)
トリビュート・トゥ・サンダーバード
オムニバス みうらじゅん Noa Noa
バップ (2005-08-24)
売り上げランキング: 393,321
「サンダーバード」製作40周年記念テーマ曲カヴァーコンピレーション。ノーボトム!、ザ・サーフ・コースターズ、上野耕路、ジグ・ジグ・スパトニック、みうらじゅん ほか参加。



『SFエンニチ』(2005.08)
SFエンニチ「U・T・A」「O・T・O」
ノーボトム!
インディペンデントレーベル (2005-08-02)
売り上げランキング: 635,901
CD二枚組


【U・T・A】
01. ENNITI INTRO
02. TIN-DON-DANCE
03. 俺ら東京さ行くだ(I’LL GO TO TOKYO!)
04. TRACK野郎
05. どっか~ん
06. 恋のダンスナンバー4351
07. 少林BOY
08. じょんがら武士道
09. SPRING

【O・T・O】
01. テクニンジャ
02. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタダヨ~DAIMA ROCK MIX~
03. 平家太鼓合戦
04. USOTUKI ~イマサラMIX~
05. 和洋折・衷(TWO)STEP
06. Horizon Effect
07. アンダーワールド踊り~SMART RHYTHM MIX~
08. サターンベル
09. YOSAKOI BIOMEHANIKA
10. ずっこんばっこん三色 ~バガMIX~






『HAL+』(2006.06)
HAL+
HAL+
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ノーボトム!
get over the records (2006-06-28)
売り上げランキング: 170,135
https://itunes.apple.com/jp/album/hal/id136811716

01. Introduction
02. サクラ
03. ITOKO
04. WAKE UP FIRE
05. NBSM#1(カミキル・ブラザーズ)
06. RASSE RAGGA
07. うさぎ芸者のおぴょん
08. ヤメテクダサイケイサツヨビマスヨ
09. NBSM#2(居酒屋ニューオーダー)
10. SAY! KAIKOU
11. ワイキキ・ビーツ
12. NBSM#3(フロデジジィ)
13. おしえてパパ
14. SPRING(Electronical Carnival Mix)
15. カラスと与兵衛
16. ITOKO(DEGI-METAL MIX)
17. 夏の日の2093






『俺ら東京さいぐだ(I'LL GO TO TOKYO!)/TIN-DON-DANCE』(2006.08)
俺ら東京さいぐだ(I’LL GO TO TOKYO!)
ノーボトム
SPACE SHOWER MUSIC (2006-08-09)
売り上げランキング: 90,425
01. 俺ら東京さ行くだ(I'LL GO TO TOKYO!)
02. TIN-DON-DANCE
03. 俺ら東京さ行くだ(I'LL GO TO TOKYO!) -Instrumental Version -
04. TIN-DON-DANCE -Instrumental Version -


『「pop’n music 14 FEVER! ACCS pop’n music12 いろは &13カーニバル」サウンドトラック』(2006.10)

"俺ら東京さ行くだ(I'LL GO TO TOKYO!)" "TIN DON DANCE"収録。
コナミスタイル限定販売(廃盤)



『MATUREMIX』(2007.10)
ライヴDVD付きMIX CD

【CD】
01. Ma-fu Rock'n (Short ver)
02. Nippon damasii (Short ver)
03. Rasseiya (Short ver)
04. Hagoromo Venus (Short ver)
05. Hyakka ryo-ran (Short ver)
06. Nebuta Rave (Short ver)

【DVD】
01. オープニング(2007.8.13@岐阜郡上まつり)
02. TIN DON DANCE(2007.8.13@岐阜郡上まつり)
03. ニッポン魂(2007.8.13@岐阜郡上まつり)
04. じょんがら武士道(2007.8.13@岐阜郡上まつり)
05. Nebuta Rave(2007.8.13@岐阜郡上まつり)
06. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ(2007.8.25@つくば市まつりつくば)
07. 百花繚乱(2007.8.27@下北沢Club Que)


『X'mas DISCO』(2007.12)
01. X'mas DISCO
02. 流鏑馬専用アンドロイド
03. ICE BREAK 冬景色






《NBR (New Bushidou Ravers)》

『Fuji Electrock Festival』(2008)
Fuji Erectrock Festival
Fuji Erectrock Festival
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Rack Bottom Records (2008-08-21)
売り上げランキング: 8,431
"HEVADAVA"はアメーバスタジオの番組「ヘバダバオモサンデー」OP曲

01. ICE BREAK 雪景色 (Ice Break)
02. 百歌繚乱 (Profusion of Songs)
03. ニッポン魂 (Japanese Soul)
04. HEVADAVA
05. MOON
06. 帝靡三○三の乱 (The TB303 Revolt)
07. SILVERBLOOD
08. X'masDISCO
09. 羽衣VENUS (Heavenly Robe of Venus)
10. mafuu-Rock'n
11. TIN-DON-DANCE Leo
12. NEBUTA RAVE
13. ・・ENDING

▼古坂大魔王本人による楽曲解説
http://ameblo.jp/k-daimaou/entry-10124453428.html
http://ameblo.jp/k-daimaou/entry-10125114103.html






『Anvil』(2009)
Anvil
Anvil
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Rack Bottom Records (2009-08-10)
売り上げランキング: 21,656
https://itunes.apple.com/jp/album/anvil/id325993726

01. Anvil
02. Alpus 9999
03. Born the Time
04. Karakuri Dolls
05. Mt. Fuji
06. Somei-Yoshino
07. Reverse Rokken You
08. Kids Soldier
09. Break Down, Baby!
10. Gold
11. Yamato-No-Church

▼リリース当時の推薦コメント・ライナーノーツ
http://ameblo.jp/k-daimaou/entry-10301330818.html





《古坂大魔王》

『コンピレーション』(2005.03)
CD-R仕様の11曲入りコンピ。古坂大魔王名義では四曲。
「HUROID (ヒューロイド)」は古坂大魔王の実弟によるエレクトロユニット

01. 大魔王登場(古坂大魔王)
02. ver・sus(3-D)
03. REALISE(タカミクン)
04. DIGITAL OPPORTUNITY(HUROID)
05. サターン・ベル(古坂大魔王)
06. CAPTAIN STAR!(タカミクン)
07. Horizon Effect(3-D)
08. 機械怪獣ギャランドウ(HUROID)
09. ぶったギル!!!(古坂大魔王)
10. ノックアウト(HUROID)
11. A~A~A~(古坂大魔王)



《ピコ太郎》

『PPAP』(2016.12)
PPAP
PPAP
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ピコ太郎
avex trax (2016-12-07)
売り上げランキング: 80


01. ピコアタック
02. PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)
03. ロミータ・ハシミコフ
04.ネオ・サングラス
05. KASHITE KUDASAIYO
06. べったら漬けが大好き
07. ☆スイーツまとめて星になれ☆!
08. ねぇ…
09. PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)「ロング」バージョン
10. 二文字目ミステイク
11. ピコウォーク
12. PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン) KOSAKA DAIMAOU REMIX
13. 今いる場所、それはここ
14. 変わりゆく女
15. PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン) KOSAKA DAIMAOU REMIX ver2
16. ヒヨコ選別
17. 最終手段
18. YOME
19. カナブンブーンデモエビインビン
20. ピコ太郎のテーマ
21. PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)(オリジナル・カラオケ)
22. ネオ・サングラス(オリジナル・カラオケ)
23. ☆スイーツまとめて星になれ☆! (オリジナル・カラオケ)
24. PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)「ロング」バージョン(オリジナル・カラオケ)
25. KASHITE KUDASAIYO(オリジナル・カラオケ)

< ボーナストラック >
ピコ太郎「自宅でワンマンで」ライブ音源




《楽曲提供・リミックスなど》


大和女組『見参!大和女組』(2007.03)
見参!大和女組
見参!大和女組
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大和女組
アスタエンタテインメント (2007-03-07)
売り上げランキング: 314,769
編曲


mihimaru GT "Wassyoi!!~feat.古坂大魔王"(2007.04)
パンキッシュ☆(初回盤)(DVD付)
mihimaru GT 古坂大魔王
ユニバーサルJ (2007-04-04)
売り上げランキング: 440,225



アルバム『mihimania II』『mihimania collection』にも収録



AAA "Samurai Heart -侍魂- (Nu-Japanese-Rave Mix)"(2007.04)
Get チュー!/SHEの事実
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AAA
エイベックス・トラックス (2007-04-18)
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BANANA『TUNING BANANA』(2007.04)
TUNING BANANA
TUNING BANANA
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BANANA
インディーズ・メーカー (2007-04-25)
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作詞


AAA "唇からロマンチカ (大魔王、昭和エレクト浪漫Mix) "(2007.09)
Red Soul(DVD付)
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AAA
エイベックス・エンタテインメント (2007-09-19)
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●鈴木あみ "All Night Long" リミックス(2008.02)
誕生日ワンマンライヴで披露されたのみで、CDなどでの音源化はされていない模様

●上田ちゃんネル内「上田義塾校歌」(2008.11)

●LOVE17(赤谷奈緒子、七菜香、有末麻祐子)"WE NEED LOVE!"(2009.01)
http://www.nagoyatv.com/love17/song/
メ~テレ「恋ふぁく」ドラマ主題歌 共同作詞・作曲


ネイチャージモン『ナイスネイチャー』EP(2009.01)

http://avexnet.or.jp/nature/index.html
https://itunes.apple.com/jp/album/naisuneicha-ep/id302150803
作編曲


『モンハン音楽部 ~MONSTER HUNTER 5th Anniversary~』(2009.09)
モンハン音楽部~MONSTER HUNTER 5th ANNIVERSARY~(DVD付)
オムニバス
BMG JAPAN Inc. (2009-09-30)
売り上げランキング: 199,144
二つの「MONSTER HUNTER」リミックス提供




中野腐女子シスターズ "たたかえ!爆露マン"(2010.01)
Honey Bee
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中野腐女子シスターズ
テイチクエンタテインメント (2010-01-20)
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編曲


mihimaru GT "ドス恋 feat.古坂大魔王"(2010.02)
mihimalogy(初回完全限定)(アフロキャップ付)
mihimaru GT SOFFet 古坂大魔王 ET-KING 光永亮太
ユニバーサルJ (2010-02-24)
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『10th Anniversary BEST 2003-2013』にも収録



小原正子(クワバタオハラ)"D-WOMEN"(2010.03)
BeeTV「だめんずうぉ~か~THEアニメ」主題歌
作詞・作曲・プロデュース


『モンスターハンター ダンサブル~モンスターハンター・クラブミックス』(2010.03)
モンスターハンター ダンサブル~モンスターハンター・クラブミックス
ゲーム・ミュージック
SMD (2010-03-24)
売り上げランキング: 100,492
全曲リミックス




麻生しおり "風の色 ~color of the wind~"(2010.12)
作詞・作曲 ※青森県内のみCD発売


mihimaru GT "880~EiEiO!!!!!!!!~ feat. 古坂大魔王"(2011.09)
mihimalight(初回限定盤)(DVD付)
mihimaru GT 古坂大魔王 KEN THE 390
ユニバーサルJ (2011-09-07)
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金子隼也/岡田結実/竹原司/古坂大魔王
"WARU WARU WORLDSψ(`∇´)ψ"(2013.06)

NHK 大! 天才てれびくん MTK the 18th
てれび戦士2013
日本コロムビア (2014-03-05)
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https://itunes.apple.com/jp/artist/gu-ban-da-mo-wang/id185137944
>大天才てれびくん2013年6月 MTK
アルバム『NHK 大!天才てれびくん MTK the 18th』収録
作詞・作曲・トラック・ミックス



SCANDAL "SCANDAL IN THE HOUSE"(2013.09)
OVER DRIVE(初回仕様限定盤)
OVER DRIVE(初回仕様限定盤)
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SCANDAL
エピックレコードジャパン (2013-09-18)
売り上げランキング: 146,407
作詞・作編曲


アイドル妖怪カワユシ「カワユシ・アラワル」(2013.11)
カワユシアラワル(DVD付初回限定盤)
アイドル妖怪カワユシ
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-11-06)
売り上げランキング: 261,994
総合プロデュース


カエヒロミ "アイドルティーンエイジライオット"(2015.05)

https://itunes.apple.com/jp/album/aidorutineijiraiotto-single/id994106418
https://www.youtube.com/watch?v=MCFYh_8_R2s
作曲


Chubbiness『We are Chubbiness!』(2015.11)

https://itunes.apple.com/jp/album/we-are-chubbiness!/id1056548782
作詞・作曲


カエヒロミ "ハエのように…"(2016.03)

https://itunes.apple.com/jp/album/haenoyouni-single/id1093694488
https://www.youtube.com/watch?v=D5bx8vgGph4
作曲


《その他》

mihimaru GT "差し入れ feat.古坂大魔王" "Finalize feat.古坂大魔王"(2005.12)
アルバム『mihimalife』収録

天野浩成『ANOTHER』(2006.03)
付属DVDに"IZAKAYA TALK 天野浩成×古坂大魔王" 収録

mihimaru GT "どーなのよ? 最近 ~feat. 古坂大魔王~"(2006.09)
アルバム『mihimagic』収録

mihimaruGT "ラジマルGT 傑作トーク集 with 古坂大魔王"(2008.05)
アルバム『mihimarise』ボーナストラック

mihimaruGT "Wassyoi!! with 古坂大魔王"(2009.03)
DVD『mihimaLIVE2 at 武道館 and mihimaclip3』収録
DVD『mihimaLIVE2 ~みひっとまだまだガムシャrise at 日本武道館~』収録

mihimaruGT "ラジマルGT 傑作トーク集 part.2 with 古坂大魔王"(2010.02)
アルバム『mihimalogy』ボーナストラック

mihimaruGT "ドス恋 feat.古坂大魔王 (特別講義「hirokology」) "(2011.09)
BD/DVD『mihimaLIVE3 ~University of mihimaru GT☆mihimalogy 実践講座!!アリーナSPECIAL~』収録

Dream5 "学園天国"(2011.04)
(アルバム『Days』収録) PV出演



DVD『古坂大魔王 単独ライブ ベストセレクション 「メンドクサイ男」』(2012.08)
古坂大魔王 単独ライブ ベストセレクション 【メンドクサイ男】 [DVD]
avex trax (2012-08-22)
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イトーヨーカドーCM(2012.10)
with 日高光啓(AAA)& 重本ことり(Dream5)。トラックメイクも担当


DVD『大!天才てれびくん スペシャル iN NHKホール 2012 真夏の夜の虫』(2012.11)
出演

mihimaruGT "Wassyoi!!/880 ~EiEiO!!!!!!!!~" "ドス恋 feat.古坂大魔王"(2013.12)
DVD『mihimaLIVE 4 mihimaLIVE2013 10th Anniversary Live ~僕らの旅は終わLand☆☆~』収録



http://avex.jp/kosaka/
http://ameblo.jp/k-daimaou/

https://www.youtube.com/user/daimaou1

2016年11月5日土曜日

ピコ太郎 a.k.a. 古坂大魔王の「デジタルお祭りエンターテインメント」ユニット ― ノーボトム!『HAL+』(2006)




 YouTubeで恐ろしいまでの再生回数をたたき出し、“ビルボードトップ100入りした「世界最短曲」”としてでギネス記録にも登録された「PPAP」で大ブレイク中のピコ太郎。そのプロデューサーである古坂大魔王さんのテクノユニットのアルバムを入手しました! ピコ太郎さんはよきプロデューサーに恵まれましたね………などとすっとぼけてみましたが、ピコ太郎こと古坂大魔王氏がお笑いコンビ(トリオ)の「底抜けAIR-LINE」の人だったということも、その後身が現在も続くテクノユニットで、古坂氏がシンセ、テクノフリークだということもつい最近まで知りませんでした。「ボキャブラ天国」時代のイメージで止まっていました。

古坂大魔王的リズムネタ考察
(from 古坂大魔王のブログんだい魔くん!|2015.03.19)

 しかしながら古坂氏、調べれば調べるほどに興味深い活動を続けてきた人だなと。めぐりめぐってジャスティン・ビーバーの目に止まり、全世界規模で拡散されたことで爆発的にブレイクしたピコ太郎のあの方向性も、古今のリズムネタを考察・研究した上でのものだったようですから、これまでの芸人活動と音楽活動が予想のナナメはるか上を行くとんでもない形で日の目を見て、なにはともかくおめでとうございます、という気持ちです。ちなみに、かつて存在していたノーボトム!の公式サイトのプロフィールでは、趣味のひとつに「シンセいじり」を、好きなアーティストとして「PRODIGY、Perfume、椎名林檎、UNDERWORLD、The Chemical Brothers、ATARI TEENAGE RIOT、Atomic Hooligan、BENNIE K、ニルギリス、Fat Boy Slim、BON-BON-BLANCO、Futureshock、Gwen Stefani、Hardfloor」を挙げていましたが、PRODIGY、ATARI TEENAGE RIOT、椎名林檎は今でもTwitterのプロフィールに挙げていますね。そういった嗜好をみるにつけ、途中からごんぶとなアッパーチューンに豹変するピコ太郎の"ロミータ・ハシミコフ"は、そこそこに「地」を出した曲といえなくもないですね。





 底抜けAIR-LINEの後身であり、NBR(NEW BUSHIDOU RAVERS)の前身であるノーボトム!は「デジタルお祭りエンターテインメント」ユニットとして2001年に結成。現存しているノーボトム!のmuzieプロフィールページによると、初期メンバーは古坂大魔王(vo)、忍丸(vj)、NAON(co)、たかみくん(dj)の四名。当初は底抜けAIR-LINEの活動と並行していたようですが、2003年ごろにはほぼ音楽活動を一本化(底抜けAIR-LINEは2005年に事実上解散)。改名前までにシングルを六~七枚、アルバムを四枚リリースしています。「和」のメロディとの融合は彼らのコンセプトのひとつであり、2004年にエイベックスからリリースされた『祭場trax』は、ねぶた祭り(青森)meets サンバな"サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ"を皮切りに、さんさ踊り(盛岡)、郡上踊り(岐阜)など各地の祭囃子をクラブミュージックとミックスしたアルバム。また、2004年にアーケードで稼動(その後2006年に家庭用ソフト化)した「ポップンミュージック12いろは」に吉幾三"俺ら東京さいぐだ"のリミックスと"TIN-DON-DANCE"を提供。二曲とも2005年リリースの二枚組アルバム『SFエンニチ』に収録されているほか、2006年にカップリングシングルになっています。当時ライヴでも定番の一曲だったという"TIN DON-DANCE"は、チンドン屋の滝乃家一二三の口上と"竹に雀"のサンプリングを冒頭に配し、「TB!」のシャウトのあとにTB-303のブリブリアシッドなベースラインがフィーチャーされるスーパーキャッチーなテクノ・チンドンチューンです。





 pop'n music12|MUSIC CHARACTERS|チンドンダンス|ノーボトム!
http://www.konami.jp/bemani/popn/gs/12/character/3_tindon_frame.html




HAL+
HAL+
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ノーボトム!
get over the records (2006-06-28)
売り上げランキング: 164,243

https://itunes.apple.com/jp/album/hal/id136811716

 そしてノーボトム!名義での最後のアルバムとなったのが本作『HAL+ (ハルタス)』。リリース元は、フォーサイドが2005年に立ち上げた「get over the records」。ここはJ-POPのトランス/ハードコア/ダンス系カヴァー/コンピレーションを多数リリースしていたレーベルでしたが、2007年に活動を停止しています。この時のメンバーは古坂氏(vocal, BGV, comedy performance)のほか、KEnT@(chorus, BGV, comedy performance)、Hiro(BGV, GR [guitar jamisen])、Yu-Ten(和太鼓 ※サポート)の四名。電気グルーヴからの影響も感じさせる冒頭のコミカルなアッパーチューン"サクラ" "ITOKO" "WAKE UP FIRE"を皮切りに、スキあらばコントとパロディを織り交ぜながらテクノ、トランス、レイヴ、ハードコア、デジロック、ラガ、ヒップホップ、チップチューン、民謡etcetcとなんでもアリに展開した盛りだくさんな内容。3つの「NBSM」は、ラジオパーソナリティによるリクエストの形をとった一分半のショートコント。タイトルの「カミキル・ブラザーズ」「居酒屋ニューオーダー」「フロデジジィ」はいずれも古坂氏の敬愛するCHEMICAL BROTHERS、NEW ORDER、PRODIGYの音ネタのパロディでもあります(それ以前にはUNDERWORLDやDAFT PUNKのパロディもやっていました)。個人的にグッときたのが"カラスと与兵衛"で、ぐうたら者と一羽のカラスが入れ替わるというストーリーの民話(おそらく創作)をベースにした和楽器テクノ。オチがちゃんと民話っぽいのもうまいなと。二曲のボーナストラックのうちのひとつ"夏の日の2093"(タイトルはCLASS"夏の日の1993"のオマージュ)も秀逸で、『未知との遭遇』の五音の交信音をちりばめながら、スウィートなエレポップからディープなハードトランスへと変貌するギャップも強烈な一曲です。


 
ちなみに、"ITOKO"は昨年リミックス版がアップされています。


 その後、2008年5月にノーボトム!からNBR(New Bushidou Ravers)に正式改名。同年に13曲入り1stアルバム『Fuji Electrock Festival』をリリース。同作には"TIN-DON-DANCE"のニューヴァージョン"TIN-DON-DANCE Leo"も収録されています。2009年には「アルプス一万尺」のレイヴヴァージョンなどを収録した11曲入り2ndアルバム『Anvil』をリリース。当時、mihimaru GTやニルギリスからの推薦コメントが寄せられてもいました。こちらは現在もAmazon MP3やiTunesなどで購入可能です。また、ノーボトム!のmyspaceアカウントではNBRのアルバム『Fuji Electrock Festival』『Anvil』のサンプルが10曲ほど置いてあります。

https://myspace.com/nobottom







 時期を同じくして古坂氏はDJ KOSAKAとしての音楽活動だけでなく、ピンでの芸人活動を再開。地方のお祭りイベント、芸人と音楽の混合DJイベントなどへの積極的な参加や、AAA"唇からロマンチカ" "Samuraiheart -侍魂-"のリミックス提供、mihimaru GTとの「ラジマルGT!」での共同パーソナリティーやライブゲスト、"Wasshoi!!" "ドス恋"などの楽曲コラボ、そのほか大和女組BANANA、SCANDAL、アイドル妖怪カワユシなどに作詞・作編曲・プロデュースで参加もされていました。2010年にはモンスターハンターの公式クラブリミックスアルバム『モンスターハンター ダンサブル』も手がけています。ちなみに、YouTubeには「Daimaou Project」「digitaltrend」なる古坂大魔王関係のアカウントが二つほどあり、古いライヴ映像や趣味のリミックスなど、相当数の投稿が確認できます。

 「モンスターハンター ダンサブル ~モンスターハンター・クラブミックス」発売! - CAPCOM (2010.03)
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/goods_other137.html

https://www.youtube.com/channel/UCrfvAifgZaELtv66zyuoECA
https://www.youtube.com/user/digitaltrend


 【ノーボトム!/NBR ディスコグラフィ】
〇はシングル ▽はアルバム *はリミックス/コンピ等

《ノーボトム!》

▽『ノーボトム!ワン』(2002)
〇『古坂大魔王とたかみくん』(2002)
〇『GO!GO!タイルマーン』(2002.03)
〇『ドドンパ』(2003.03)
*『ドドンパ HARDCORE REMIX』(2003)
〇『サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ』(2003)
▽『祭場trax』(2004.07)
*『トリビュート・トゥ・サンダーバード』(2005.08)
▽『SFエンニチ』(2005.08)
▽『HAL+』(2006.06)
〇『俺ら東京さいぐだ (I'LL GO TO TOKYO!)/TIN-DON DANCE』(2006.08)
*『MATUREMIX』(2007.10)
〇『X'mas DISCO』(2007.12)

《NBR (New Bushidou Ravers)》

▽『Fuji Electrock Festival』(2008)
https://www.amazon.co.jp/dp/B004F86PQQ

▽『Anvil』(2009)
https://www.amazon.co.jp/dp/B004EC1Y1O
https://itunes.apple.com/jp/album/anvil/id325993726

2016年11月4日金曜日

炸裂のチップチューンフュージョン。架空の遠未来サッカーゲームのサントラ ― Shnabubula『Cybersoccer 4141』(2016)



 ニューヨークのプログレチップチューンピアニスト Shnabubulaことサミュエル・アッシャー・ヴァイスの新作EP。2012年にリリースされたインストEP『Cybersoccer 2099』の続編にして音源グレードアップ版。舞台はついに遠未来へ。前作のオープニングのリメイク"Let Us Yeah to the Moment of Exact Goal !!"を皮切りに、全5曲26分収録。ダウンロードは投げ銭。また、同作の前日には『2099』の全曲+αをピアノ演奏した「VGMCAST」(氏が定期的に行っているゲーム音楽カヴァー ライヴストリーミング企画)の特別版もリリースされています。名作SFCソフトのサウンドフォントとオマージュをたっぷりと込めたオリジナル曲集『SNESology』などで見せてきた、往年のゲームサウンドの「クセ」とプログレ/フュージョンの興趣を巧みに融合させてスリルとカタルシスを連続させていく氏の類まれなる手腕が炸裂しています。





 ピアノ演奏カヴァー集の第七弾も先ごろリリースされました。ダウンロードは投げ銭。今回も、ゲーム音楽カヴァーを中心にアラン・ホールズワースやTRIBAL TECHのカヴァーもブッこんでいきます。また、今月11月27日には第八回の演奏も予定されています。

https://www.facebook.com/shnabubula




ノスタルジーとオリジナルの融合、チップチューンの名作 ― Shnabubula『SNESology Special Edition』(2015)
Shnabubulaのゲーム音楽ピアノカヴァー ライヴストリーミング「VGMCAST」のベスト盤が登場
プログレチップチューンピアニスト Shnabubulaの「VGMCAST」の一年ぶり新作が登場

2016年11月3日木曜日

矢尾一樹 『Destiny 28』(1988)

Destiny 28
Destiny 28
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矢尾一樹
ビクターエンタテインメント (1988-03-02)
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 古くは「超獣機神ダンクーガ」の藤原忍や、「機動戦士ガンダムZZ」のジュドー・アーシタ、近年では「ワンピース」のフランキー役、そして「やってやるぜ!」のフレーズで知られる声優、矢尾一樹。氏は1986年にアルバム『YAO』でソロデビューし、90年代後半にかけて数枚のソロアルバムを発表されていましたが、今回ご紹介する『Destiny28』は1988年に発表された2ndアルバム。前作『YAO』は小路隆、都志見隆、小柴大造、中村裕介西木栄二氏ら作曲陣の提供による歌謡曲/AOR路線でしたが、そのイメージをさらにハードに寄せてきたのが本作。B面では小路氏、中村氏が引き続きクレバーでウェットなニュアンスに富んだ楽曲を提供(編曲:岩本正樹)する一方、A面では難波弘之氏が全面的に編曲を手がけ、氏が率いるSENCE OF WONDERの面々と周辺人脈が参加しています。A面冒頭の"夜明けのバッドガイ" "BE WITH YOU ―僕はここにいるよ―"はダンクーガの劇伴を手がけた池毅氏の提供曲であり、前者はボニー・タイラー"Holding Out for a Hero"風ロックチューン、後者は中西俊博氏によるストリングスアレンジも効いた、珠玉のスローバラードです。"孤独を武器に ―ロックハート―"はヘヴィ・メタル・バンド MARINOの大谷レイブン氏が作曲を手がけたジャパメタ歌謡。タメの効いた曲調に、大谷氏の泣きのギターも冴えわたります。難波氏と小室和之氏の共作曲であり、SENSE OF WONDER名義で編曲された"唇からナイフ"(作詞:森雪之丞)、難波氏作編曲による"眠り姫へのキッス"はともにタイトなハードポップチューン。





 A面曲のほとんどの作詞を手がけられた園田英樹氏といえば、劇場版ポケットモンスターに長きにわたって携わられている脚本・演出家(元.天井桟敷の森忠明氏の弟子であり、寺山修司の孫弟子にもあたります)。当時は「マシンロボ クロノスの大逆襲」のシリーズ構成や、OVA「超獣機神ダンクーガ GOD BLESS DANCOUGA」「魔境外伝レディウス」(主演キャストに矢尾氏/劇伴に難波弘之氏が参加)の脚本を担当されていました。また、園田氏が『Destiny28』の作詞提供がキッカケとなった浮かんだストーリーは小説化され、同年12月に『眠り姫からの手紙(ラブレター) 夢探偵・矢尾一気』のタイトルで富士見ファンタジア文庫より刊行されるという、ちょっとしたメディアミックスもありました。同作は矢尾氏をモデルにしたキャラクターの活躍を描いた「ポエティカル・ハードボイルド・ファンタジック・アクション・ラブコメディ・芸能界物」(あとがきコメントより)であり、作中にはアルバム曲の詞が引用されてもいます。


眠り姫からの手紙(ラブレター)―夢探偵・矢尾一気 (富士見ファンタジア文庫)
園田 英樹
富士見書房
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矢尾一樹の声優道
(from 声優グランプリWEB|2013.11.19)



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『Destiny 28』
[VDR-1486|ビクター音楽産業|1988.03.02]


01. 夜明けのバッドガイ
(作詩:園田英樹/作曲:いけたけし/編曲:難波弘之)

02. BE WITH YOU ―僕はここにいるよ―
(作詩:園田英樹/作曲:いけたけし/編曲:難波弘之)

03. 孤独を武器に ―ロックハート―
(作詩:園田英樹/作曲:大谷レイブン/編曲:難波弘之)

04. 唇からナイフ
(作詩:森雪之丞/作曲:難波弘之・小室和之/編曲:SENSE OF WONDER)

05. 眠り姫へのキッス
(作詩:園田英樹・矢尾一樹/作編曲:難波弘之)

06. 君がくれた孤独
(作詩:有川正沙子/作曲:小路隆/編曲:岩本正樹)

07. Bad Luck September
(作詩:有川正沙子/作曲:羽場仁志/編曲:岩本正樹)

08. Rock'n'roll Babylonian
(作詩:有川正沙子/作曲:小路隆/編曲:岩本正樹)

09. Destiny 25
(作詩:有川正沙子/作曲:中村裕介/編曲:岩本正樹)


《Musicians》
A①②③④⑤

小森啓資(drums)
小室和之(bass, chorus)
難波弘之(keyboard, chorus)
是方博邦(guitar)
大谷レイブン(guitar)
向井寛(chorus)
中西俊博(strings arrange)

B⑥⑦⑧⑨

宮崎まさひろ(drums)
青木智仁(bass)
土方隆行(guitar)
岩本正樹(keyboard)
TAKAYOSHI UMENO(synthesizer operator)
ジェイク・H・コンセプション(sax)
羽場仁志(chorus)
国分友里恵(chorus)


Produced by:
佐々木史朗、矢尾一樹



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2016年11月2日水曜日

全方位対応の艶のグルーヴ&ミクスチャー。コズミック、嗚呼コズミック、コズミック ― TAUK『Sir Nebula』(2016)




 2012年結成のニューヨークの四ピース インストゥルメンタル・バンド TAUK。2013年に五曲入りミニアルバム『Pull Factors』、1stフルアルバム『Homunculus』でデビューし、2014年に2ndアルバム『Collisions』をリリース。その前後にはデジタルリリースで五枚分のライヴアルバムをリリースし、2015年には総決算ともいえるCD二枚組のライヴアルバム『HEADROOM』で、デビューから数年間の成果を示しました。彼らのサウンドの性質からみると、ライヴ感にこだわりを持っているのも非常に納得がいきます。フュージョン、ファンク、プログレ、マスロック、エレクトロを吸収してグリグリ展開していく聴き応え抜群のジャム・サウンド。全編に艶っぽいグルーヴがまぶしこまれており、ダンサブルでありながら独特の浮遊感をもたらしてくれるのがたまらない。3rdアルバムとなる本作『Sir Nebula』は、ジャック・ジョンソンやTHE MARS VOLTA、OZOMATLIなどを手がけ、四度のグラミー賞に輝いたプロデューサー/ミキサー/エンジニア ロバート・カランツァとのコラボレーションによって生み出された一枚。また、往年の〈メタル・ユルラン〉誌(フランスのSF/ホラーマガジン)の遺伝子を受け継ぐ Kilian Engによるジャケットイラストも、バンドのみせる方向性にバッチリとハマっております。スウェーデン出身、1982年生まれの氏はシンセウェイヴ系アーティストのアートワークも数多く提供されている気鋭のイラストレイター。画力も色彩感もとにかくハンパなく、圧倒されます。






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