2016年10月7日金曜日

三年目のテクニカルインスト法律事務所 ― LMR『From the Law Offices of Levin Minnemann Rudess』(2016)

フロム・ザ・ロウ・オフィセス(スタンダード・エディション)
マルコ・ミンネマン,ジョーダン・ルーデス トニー・レヴィン
マーキー・インコーポレイティド (2016-08-25)
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https://itunes.apple.com/jp/album/from-law-offices-levin-minnemann/id1139734874


 STICK MEN、KING CRIMSONのトニー・レヴィン(b)、DREAM THEATERのジョーダン・ルーデス(kbd)、THE ARISTOCRATSのマルコ・ミンネマン(ds) ―― 自他問わずのバンドやセッション、ツアーなど、ワーカホリックな活動で知られる三人が2013年に結成したテクニカル・インストゥルメンタル・バンド LMR(レヴィン・ミンネマン・ルーデス)の二作目。プロデュースは同プロジェクトの企画人であるスコット・ショアとバンド。楽曲は三人による共作です。MVなどでお茶目な姿を見せている三人ですが、今回はブックレットでも茶目っ気を発揮し、「レヴィン・ミンネマン・ルーデス法律事務所」のパンフレットという体裁をとっています。DVD付きデラックスエディションには、楽曲のwavファイル、CD盤未収録のソロ曲やデモ、彼らのディレクションにレコーディング映像が収録。また、アルバムジャケットは写真にみえますが、ニュージーランドのイラストレーターであり、ミュージシャンとしても活動するジョーダン・バーンズによるもの。DVDにはイラストの制作風景も収録されているようです。





 トニーとジョーダンの二人がかつて名を連ねたしたテクニカル・バンド Liquid Tension Experimentとはまた装いが異なる、ストイックなまでにテクニカルにならず、よりコンパクトなスタイルでポップな落としどころを設けているのがこのLMR。トニーはインタビューで、こういったプロジェクトタイプのバンドでの活動には「最高のマテリアルを書き、楽曲の取捨選択をし、スタイルを進化させる時間がない」と語っていましたが、今回はトリオの二作目ということもあり方向性がある程度つかめてきたこと、また、デビューアルバムのときよりも作曲の時間がとれたということで、楽曲のセッション一発録り感が減り、グッと練りこみがうかがえる仕上がりになっています。アルバム冒頭にふさわしいドライヴ感あふれる"Back to the Machine"。トニーとマルコがギターをプレイし、多重録音した"Riff Splat"や、過密度が増したアンサンブルを3分半の尺に凝縮した"Good Day Hearsay"などの硬質なヘヴィ・フュージョン。ジョーダンのソロ作に近いキーボード・プログレ"When The Gavel Falls"や、シンセによるサックス風サウンドをフィーチャーしたAOR調の"Shiloh's Cat"、ハートウォーミングなアコースティックチューン"Balloon"など、三人のカラーが適度に反映されたバランスのよさもうれしい。ラストの3曲は習作や別テイクのボーナストラックであり、レコーディングプロセスの一端がうかがえるものです。




http://lazybones.com/



EXCLUSIVE INTERVIEW
 【TONY LEVIN : KING CRIMSON, STICK MEN, LEVIN MINNEMANN RUDESS】
(from Marunouchi Muzik Magazine|2016.09.07)

Tony Levin / Marco Minneman / Jordan Rudess『LMR』(2013)



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