2016年7月19日火曜日

ポーランド発「子ども向けのポスト・サイケデリック・ロック」― The Gentle Art Of Cooking People『O』(2016)



 ポーランド・クラクフの四人組サイケデリック・ヘヴィ・ロック・バンド ザ・ジェントル・アート・オブ・クッキング・ピープル。バンドについての情報があまりにも少なく、2006年結成の四人組のインストゥルメンタルバンド/フロントマンの名はペトロ(piotr)/もっさりとしたヒゲを装着してライヴパフォーマンスを行っている、ということはわかったものの、それ以外はいまだ謎のヴェールに包まれています。十年越しのデビューアルバムとなった本作は、いずれも7~10分レンジで収められた全四曲。デジタル版のほかにLPにCDの付属した仕様でもリリースされており、日本盤ふうのデザインにかなりこだわったつくりになっているのが面白い。ご丁寧に「定価¥2500」とまでついているものだから、日本でディストリビュートされているのかと勘違いしてしまった……(笑)。「子ども向けのポスト・サイケデリック・ロック」という文言が書かれているのだけど、これはべつに奇をてらっているわけでもなんでもなく、確固たるバンドのスタンスです。なるほどそう考えると、ポジティヴなメッセージのあるサウンドに思えてくる。"king tukan II"では、HAWKWINDからの影響もそこはかとなくうかがわせるヘヴィなスペース・ロック、"fly like a bird die like a fly"では10分半に渡り叙情性あふれるポストロックを、"dead horse"ではリフと轟音の怒涛の波が押し寄せ続けるポストメタルを、"flying sharks sleeping tardigrades"ではドゥーム/ストーナー・ロックをそれぞれ展開しており、微妙に位相を変えたサウンドが楽しめます。


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