2016年6月22日水曜日

硬質なサウンドでダブリンから宇宙を抉る、肉食系スペース・ロック・トリオ ― YURT『YURT III - Molluskkepokk』(2016)



 アイルランド・ダブリンのストーナー・ロック・バンド YURTは、ギター/ヴォーカル/エレクトロニクス担当のスティーヴン・アンダーソン、“Yurtstick”(ベース)&エレクトロニクス担当のボズ・ムガベ、ドラムスのアンドリュー・ブシェのトリオとして2006年に結成。2009年にデビューアルバム『Ege Artemis Yurtum』、2011年に第二作『Archipelagog』、そして今年、第三作『Molluskkepokk』をリリース。ソニック・エルダー“YURT”の宣託にしたがって活動を続ける彼らのサウンドは、ストーナー/エクスペリメンタル・ロックに陣取りつつ、プログレッシヴ・ロックの境界を派手に侵食していくスタイル。HAWKWINDやBLACK SABBATHといったバンド、70年代サイケデリック・ロック、スペース・ロック、クラウトロック シーンからの濃厚な影響を反映しつつも、酩酊感でズルズルと引きずるよりも、むしろドライヴ感で抉り取ってやろうという肉食系。大半の楽曲が10分を越え、終始ぶっといサウンドでギチギチに満たされています。一方で、2010年ごろよりエレクトロ/アンビエントグループ ROGUE SPOREでも並行して活動を展開。両グループのデロデロと融解したようなアルバムアートワークはどちらもボズ・ムガベの手によるものです。


http://yurtattack.com/

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