2016年6月5日日曜日

ダークなチップチューンサウンドに没入しつつ、井戸の底の底の底を目指せ ― Eirik Suhrke『Downwell OST』(2015)



http://www.downwellgame.com/

 Ojiro Fumoto(もっぴん)氏制作による、2Dローグライクアクションシューティングゲーム「Downwell」は、弾丸やビームを発射する「ガンブーツ」を履いた主人公が、自動生成マップの井戸の下へ下へと、障害物や敵を退けながら潜り続けていく、シンプルな操作性と驚異的中毒性を誇る一作。リリースされるやいなや世界中で爆発的反響を巻き起こし、5月末にはPS4/PS Vita版も配信されたばかり。同作の楽曲を手がけるのは、ノルウェー・オスロ出身のコンポーザー Eirik Suhrke。低音のグリグリと効いたダークなチップチューンサウンドもまた、プレイヤーをじわじわとトランス状態へと誘う仕上がり。サウンドトラックはリミックス/アレンジヴァージョン5曲をふくむ全14曲を収録しています。ちなみに"Tomato Funk"はゲーム未使用曲。完全にコズミック・シンセサイザー・インストと化した"Gunboots"といい、ボソボソとした日本語のモノローグも入った"jpeg optimizer ver. 0.2 ~水中夢~"といい、アレンジヴァージョンではさらにディープな方向性が強まっています。また、アンビエントなリミックス"Limbo var. 1" "Limbo var. 2"は、カナダのエレクトロユニット Ilkae(イルカエ)が手がけています。





 Eirik Suhrke氏は1988年生まれ。disasterpeace(Rick Vreeland)氏とともに2007年にインディーズチップチューンレーベル「II(PAUSE)」を立ち上げ、2013年の運営終了までにYakuza Heart Attack、Shnabubula、Joshua Morseといったコンポーザーやバンドの数々の楽曲を世に送りだしました。自らも「Phlogiston」名義でコンピレーションアルバムに参加しているほか、作曲を手がけた「Warlock Bentspine」(2010)、「Super Crate Box」(2010)、「Spelunky(XBOX 360版)」(2012)などのインディーゲームのサントラが同レーベルよりリリースされています。2013年には「Hotline Miami」のサントラに楽曲("A New Morning")を提供し、「Ridiculous Fishing」のサントラを担当。その後、各国のゲームミュージックコンポーザーが所属するBrave Wave Productionsのコンピレーションアルバム『World 1-2』 『Year One』 『In Flux』 『Miyajima』にも楽曲提供もされています。一方で、彼はチップチューン/プログレバンド Pajjamaのメンバーとしても活動しており、これまでに二枚のEP(『Starch』 『Jane Papaya』)と一枚のアルバム(『Karakasa』)をリリースしていることも付け加えておきます。かなりエクスペリメンタルな路線です。






「Downwell」クリエイターズインタビュー”前例があまりないから、開発を通して理解していった感じですね”
(from GAME・SCOPE・SIZE|2016.01.24)

PS4/PS Vita版「Downwell」が配信開始。井戸をひたすら落ちる2Dアクション
(from 4gamer.net|2016.05.26)

http://www.strotch.net/

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