2016年5月8日日曜日

2010年代のロシアン・コズミック・ディスコ・ファンクでアガる ― AG&NI『Confluence』(2016)



 ロシア・エカテリンブルクのシンセポップグループ AG&NIは、マルチ奏者のKidAと、ドラムとミキシング担当のGrillMkzのデュオとして2015年4月に結成(同時にKidAは、Mob Rulesというワンマンヘヴィメタルユニットでも活動している模様)されたばかりで、できたてホヤホヤ。同年11月にデビューアルバム『New Age』を、その後、DJ&ミキシング担当のBoneMCを迎え、2016年2月に2ndアルバム『Ultimate』と、ヴァレンタインシングル「Valentine's Day」をリリース。全体的にコンパクトなエレクトロハウスでまとめあげています。それから再び三ヶ月、新たにキーボード&ベース担当のDKR、ギター&ウインドシンセ担当のBad2Batを迎え、四人組バンドとして3rdアルバム『Confluence』をリリース。わずか半年で三枚もアルバムをリリースしている勘定になりますが、ここにきて一気にコズミック・シンセ/ディスコ・ファンクに振り切り、楽曲的にもサウンド的にも格段にグレードアップ。グループとしてはまだまだ試行錯誤の段階にあるようですが、有無を言わさず超アガる、攻めのファンクスタイルで昨今のシンセウェイヴ/レトロウェイヴシーンに殴りこみをかけた形にもなっており、まことに痛快なものを感じました。

https://vk.com/agandni
https://soundcloud.com/agandni