2016年1月17日日曜日

コンスタントなリリース、コンパクトなグッドメロディ ― Ludrium (Cody Carpenter)『Unity』(2016)




 ジョン・カーペンターの息子であり、近年は彼のサウンド面での右腕的存在としても重要な役割を担っているコディ・カーペンター。彼が力を注いでいる活動であり、ゲーム音楽とプログレ、フュージョン、シンセウェイヴのニッチを突くインストゥルメンタル・バンド(現在はワンマンユニット)が、このLudriumですが、前作『Pleasure of a False Past』から約8ヶ月ぶりとなる新作3rdアルバムが先日リリースされました。ここ数ヶ月のあいだに単発でリリースしていた楽曲を含む全12曲。新曲では、「ゼロディバイド」あたりの90年代ゲーム音楽の香りも漂う"Drop Kick" "We Have One Chance"、アンビエントタッチの"Cherished Memories"、スパニッシュギター風のアクセントの効いた"Trails Between Worlds"が耳を惹きました。

 soundcloudで先行公開されたアルバム収録曲は"Machines Of Man" "Cyber Attack" "TheSacred Tree" "Sentinel"の4曲(ほかに初代「悪魔城ドラキュラ」を意識した"Day Vanquish Night"という楽曲も公開されているのですが、これはハロウィンに合わせて制作されたものゆえ本作には未収録)。"Machines Of Man"は「ニューヨーク1997」のテーマフレーズらしきものが一瞬浮かぶのが微笑ましい。"Cyber Attack"は、YouTubeの彼のアカウントに以前上がっていた「細江慎治氏の初期曲にインスパイアされた」楽曲"Cyber Sloth"のヴァリエーションといったところでしょうか。細江氏が90年代初頭に楽曲を手がけた大型筐体ゲーム「サイバーコマンドー」「サイバースレッド」へのオマージュも感じられるプログレッシヴ・フュージョンタイプの一曲。"The Sacred Tree"は、穏やかなファンタジー系インストゥルメンタル。"Sentinel"はレトロスペクティヴなシンセサイザー meets フュージョンな一曲です。

 コディはfacebookの更新の度にコメントの日本語翻訳も併記しているという非常なマメさを発揮しているナイスガイなのですが、本作については「去年のアルバムと同じくインストでジャンルが多様。私の愛情がたっぷり入った曲しかない!是非是非、お聞きください!!」とのこと。ダウンロードは$7より、コンパクトなグッドメロディを搭載した楽曲群、ぜひ、お聴きください。ちなみに、彼はニコニコ動画のアカウントも持っており、かつて「メタルマックス2」「ロックマン2」「カルノフ」「ソニック3」「ハイパーゾーン」「TMNTスーパー亀忍者」の楽曲をドラムで演奏した動画を自らアップしていたようです。今はほとんど消えており、彼のマイリストでその名残りが見られるのみですが、つくづくいいチョイスだなと。
http://www.nicovideo.jp/mylist/37659446




 2015年9月末にアップされたコディへのインタビュー。以前別のサイトが行ったインタビューと重複する部分がかなり多いのだけれども、彼が受けた音楽的影響について主に語っています。

「Interview: Electronic Musician Cody Carpenter」
(from shocktillyoudrop.com)



Cody Carpenter - YouTube Channel
Cody Carpenter - soundcloud

Ludrium『Zeal』(2012)
Ludrium『Pleasure of a False Past』(2015)

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