2015年2月26日木曜日

イタリアが生み出した、パイプオルガンとプログレッシヴ・ロックの荘厳で重厚な蜜月(ネオゴシック・トッカータ) ― THREE MONKS

Neogothic Progressive ToccatNeogothic Progressive Toccat
(2011/05/24)
Three Monks

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https://itunes.apple.com/jp/album/neogothic-progressive-toccatas/id370754902

イタリアのBlack Widow Recordsは、同国のプログレッシヴ・ロック・レーベルのなかでもダークでヘヴィなサウンドを持ったバンドのリリースに邪悪な情熱を燃やしている奇特なレーベルなのですが、近年拾い上げたなかでもある種の極めつけともいえるのが、このTHREE MONKS。オルガンはオルガンでも、パイプオルガンを大々的にフィーチャーしたバンドであります。19世紀ドイツの作曲家/オルガニストのユリウス・ロイプケから影響を受け、若いころからクラシック方面で研鑽を積む一方、KING CRIMSONやVan der Graaf Generatorといったブリティッシュ・プログレへの敬愛も抱いていたコンポーザー/オルガニストのPaolo Lazzeriが、インディペンデントレーベルのオーナーでもあるベーシストのMaurizio Bozzi、ふたりのドラマー Roberto BichiClaudio Cuseriらとともに結成。2010年に発表されたデビューアルバム『Progressive Neogothic Toccatas』は、重厚な音色を鳴り響かせるパイプオルガンと、ロック的なパフォーマンスでボトムを支えるスピーディーなリズム隊のコントラストから生み出される複雑怪奇なトッカータとフーガという、そのタイトルになんら偽りのない衝撃的な内容で驚かせました。荘重な暗黒オルガン・プログレの開祖ともいえる奇才 アントニオ・バルトチェッティ率いるJACULAと、その後身であるANTONIUS REXはもちろん、イタリアン・ホラー音楽の大家であるGOBLIN/クラウディオ・シモネッティの系譜にも連なるということを示しつつ、オルガンを主役にしたゴシック・スタイルのプログレッシヴ・ロックを展開するスウェーデンのPär Lindh Projectとも共通性も見出せる存在として、存分に存在感をアピールしたわけです。




Legend of the Holy CircleLegend of the Holy Circle
(2013/10/21)
Three Monks

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https://itunes.apple.com/jp/album/the-legend-of-the-holy-circle/id731356353

2013年に発表された二作目『The Legend of the Holy Circle』は、シンセサイザーも多用するようになり、荘厳さは一歩引いた印象ですが、プログレッシヴ・ロック・バンドとしての一体感は増しております。眩暈がするほどに邪悪なうねりを伴った"The Holy Circle"や、中間部でリリカルな側面をのぞかせる"The Battle Of Marduk"など、より往年のイタリアン・ロックのテイストを志向したことでバランスのとれた内容になっております。Paolo Lazzeriのクラシカル・オルガニストとしての本領をみせた、心洗われるフーガ"The Rest Of The Sacred Swarm"も絶品。キーボード・プログレ愛好者はもちろん、死ぬほどパイプオルガンを聴きたいクラシック・リスナーもどうぞ。



なお、Paolo LazzeriのYouTubeチャンネルでは、ユリウス・ロイプケ、ヴォイチェフ・キラール、リック・ウェイクマン、キース・エマーソン、Van der Graaf Generatorなどの楽曲のカヴァーなどが数多くアップロードされており、これまた必見であります。
https://www.youtube.com/channel/UCNGmSevu0VNFXwEItN7vHSA

https://www.facebook.com/Threemonks

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