2014年6月15日日曜日

アメリカのデカルチャーなアメリカのプログレッシヴ・メタル・バンド ― ZENTRAEDI『Seven Medley Sins』 (2014)


「マクロス」シリーズに登場する巨人型異星人であるゼントラーディをバンド名に冠した、アメリカはテキサスの4人組プログレッシヴ・メタル・バンド ZENTRAEDI。'00年代の中ごろにレコーディングされたものの、何らかの事情により当時は発表されることのなかったアルバムが、今年の1月にbandcampで配信リリース(name your price)されました。こうしてリリースされた経緯は全く不明であり、バンドの経歴、現在も活動しているのかといった情報も皆無ということで、謎に包まれたバンドです。作詞・作曲はヴォーカリスト兼キーボーディストのJon Beal、ミキシングはベーシストであるJason Harveyがそれぞれ担当しており、恐らく彼らがバンドの核であったと思います。ドラマーのDavid Beckは、検索すると同名のセッション・ドラマーが引っかかるのですが、同一人物なのかは不明。ギタリストのMohadevは、イギリスのチェンバー・ロック・ユニット KARDA ESTRAが2013年に発表したアルバム『Mondo Profondo』の一部楽曲にクレジットされています。楽曲はミドルテンポを基調としていて、8~11分とそこそこ長尺なのですが、細かい起伏に富んでおり、テンポ良く聴かせてくれます。派手さは控えめですが、勘所をしっかりと押さえていて巧い。やはりDREAM THEATERからの影響は強く感じるのですが、クリーンなトーンのヴォーカルということもあってか、Coheed And CambriaやENCHANTあたりにも通じるなという印象です。曲によってはゲストでタブラやシタール奏者も迎えてエキゾチックな味付けも施すなど、なかなか見所は少なくないバンドだと思います。じっくりタイプのプログレッシヴ・メタルが聴きたいという手合いには強くオススメしたいアルバム。

ゼントラーディ - Wikipedia
「第1回 君ならわかる、ゼントラーディ語講座」

0 件のコメント:

コメントを投稿