2014年3月30日日曜日

tricot『爆裂トリコさん』(2011/2014)

以前視聴した"おちゃんせんすぅす"のMVにヤラれたので。

爆裂トリコさん爆裂トリコさん
(2014/03/19)
tricot

商品詳細を見る


2010年に関西で結成された4ピース(♀×3、♂×1)のほぼガールズオルタナティヴ・ロック・バンド トリコが2011年に発表した1stミニアルバムの新装版。元々はライヴ会場限定で販売されていたアルバムで、今回の再発&一般流通化に際して収録曲は全てニューミックス&リマスターが施され、さらにデビュー間もない頃の楽曲"Laststep"のアコースティック・ヴァージョンを追加収録したのが本作。基本スタイルはポスト・ロック/マスロックな楽曲構成にJ-POP的なキャッチーな歌メロが乗るというもので、90年代後半以降の国内インディー・ロックからの影響もそこかしこから伺えます。メンバーがNUMBER GIRLやtoe、椎名林檎やミドリなどからの影響を公言しているのも、なるほどさもありなんといったところ。個人的にはthe band apartと、ガールズオルタナバンド繋がりでつしまみれやMASS OF THE FERMENTING DREGSが浮かびました。冒頭を飾る"爆裂パニエさん"はバンドのキャラクターを象徴する、まさにエモーショナルも爆裂した楽曲で、モノローグめいて綴られる刹那的でヒリついた詞と、スリリングに可変しまくる変拍子サウンドとの相乗的ドライヴ感も抜群の名曲です。言葉遊びめいた詞と共に駆け抜ける"Bitter"、ヴォーカル&コーラスのどこかストレンジな浮遊感が軽やかなバンドサウンドと絶妙に拮抗する"アナメイン"も耳を惹く1曲。一連の楽曲の作詞はヴォーカル&ギターの中嶋イッキュウ、作曲はギター&コーラスのキダ モティフォ。展開の激しさに反して曲調のヴァリエーションには乏しいので、アルバム1枚を通して聴くと一本調子という印象も少なからず感じるのですが、それは一発録りのフィーリングを重視しているがゆえなのでしょう。そう考えるとライヴでより真価を発揮するサウンドとも言えます。同じく2010年結成の赤い公園といい、今後の成長が気になるバンドだなと。そして今月始めに、バンドの黒一点ドラマーであったkomaki♂氏が3月27日のライヴを以ってバンドを脱退するということがアナウンスされました。komaki♂氏の貢献は少なくないものでしたし、再び結成時の3人に戻ったことで今後の方向性にどのように影響を与えるのか、大きな転換点なのは間違いないと思われます。これからが正念場ですね。



tricot - Wikipedia
tricot | Skream!
【インタビュー】tricot - HMV ONLINE

0 件のコメント:

コメントを投稿