2013年11月9日土曜日

未知との遭遇を果たすエレクトロ・プログレッシヴ・サウンド ― Zantilla 『Encounters』(2013)

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)
(1978/10)
フィリップ・K・ディック

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フィリップ・K・ディックのSF小説"ユービック"からレーベル名をとった、「Ubiktune」というロシアのチップ・チューン&ゲーム・ミュージック専門ネットレーベルがあります。これまでに70枚に上るカタログをリリースしており、そのラインナップを眺めるだけでも楽しいものがあります。

http://ubiktune.com/releases

今回ご紹介するのは、10月末にubiktuneからリリースされた、カタログNo.71。Adrian Shegstadによるユニット Zantillaのデビューアルバム『Encounters』です。アメリカのUFO研究者 J・アレン・ハイネック(映画『未知との遭遇』のスーパーバイザーでもあった人です)の著書にインスパイアされた全7曲のアルバムであり、ChiptuneとDjentを二本柱に掲げ、両者のテイストを盛り込んだシンセサイズド・プログレッシヴ・メタル・サウンドを展開しております。コンパクトながら変拍子と起伏に富んだ構造の楽曲を、抜けの良いサウンドがさながら流線型を描くようにして突き抜けてゆく様は、煌びやかな味付けも含めてストレートにカタルシスが味わえることうけあい。bandcampにて全曲フル試聴可能。ダウンロード購入は$2です。Sci-Fiなプログレ・メタルがお好きな手合いはもちろん、80年代末期TANGERINE DREAMや、FROST*がお好きな手合いにもオススメです。

http://zantilla.bandcamp.com/





◆『Encounters』レーベル内紹介ページ
http://ubiktune.com/releases/ubi071-zantilla-encounters