2013年9月5日木曜日

津田治彦/大山曜/西村太平/崎元仁(編曲)『ディガンの魔石(PC-88,PC-98他/アーテック)』(1988)








アーテック&スタジオぬえ制作による1988年のRPG作品「ディガンの魔石」(PC-88、PC-98他)。自分はソフトがリリースされた88年にリアルタイムでプレイはしておらず、実際にプレイしたのは発売から数年後。90年の半ば頃だったかと思います(当時小学生)。その頃SFCに飽きてしまい、何か面白いものはないかと色々と探していたら家の奥に放置してあったPC-98が目に留まり、自分の中で遅いPC-98ブームが到来。ボコスカウォーズにハマり、上海にハマり、といった具合に家にあったソフトを片っ端からプレイしているうちにひょんなことからこのソフトを見つけて・・・というのがキッカケだったと記憶しています。

謎の奇病に罹ってしまった妻を助けるため旅立った主人公ディノ、いつしか彼は惑星の命運を握る大いなるガデュリン計画に巻き込まれていく…というのがストーリーの大筋ですが、バイトしてセコセコと金を貯めることがかなり重要だったり、1人病気になると仲間に次々とうつったり(場合によっては性病にも罹る)、村人に襲い掛かることができたりと、細かいところで生々しい凝ったつくりだったのが妙味であり、ストーリー以上に印象深かったです。ドップリとハマってしまったのも、そのリアルさが当時の自分の琴線に触れるところがあったんでしょうかね。説明書をロクに読まなかったので、途中で詰まるわ最初からやり直すハメになるわとかなり行き当たりばったりのメチャクチャなプレイをしていたのですが、それでもゴリ押しで何とかクリアまでこぎつけました。また、加藤直之によるパッケージイラスト、淡いグラフィック、印象的なキャラなど、視覚面でのインパクトも今となってはたまらなく愛おしく感じます。ただ、職業斡旋所係員と快楽の館の従業員のデザインは今でも少々トラウマ。


当時は音楽に対しては殆ど気に留めていなかったのですが、今思うと当時の自分は勿体無いことをしてたなあとつくづく思います。改めて聴いてみるとメロディの良い曲が実に多く、特に「Euress」「Honeymoon」「Abilia Hair」などの楽曲のメロディは思い出補正抜きで心に響きます(ちなみに、後にSFCで発表される「ガデュリン」(世界観・設定が共通)には本作の楽曲の多くがリメイクされることになります)。実家のPC-98はスクラップに出され、フロッピーもどこかへ行ってしまいましたが、出来ることならもう一度プレイしたいなあという思いがあります。



ディガンの魔石の楽曲はサイコソニックというグループが手掛けているのですが、そのメンバーには70年代日本のプログレッシヴ・ロックを語る上では避けては通れないバンドである新●月のギタリストである津田治彦氏と、ニューエイジ・テイストの多重録音サウンドを聴かせるこだわりのプログレッシヴ・ユニットASTURIASのフロントマンである大山曜氏も名を連ねておりました。ASTURIASはディガンの魔石のソフトが発売された同年に1stアルバム『Circle In The Forest』をリリースしてデビューしており、同アルバムにはゲーム本編に使われた「Abilia Hair」「Angel Tree」のタイトルでリメイクされ、アルバムのタイトル曲である「Circle In The Forest」の中盤から終盤にかけての展開に、「Euress」「Cordarn」のメロディが組み込まれていたりと、興味深い内容になっております。

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アストゥーリアス

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みろんPさんによる、ディガンの魔石で流れるほとんどの楽曲の音色割り当て&アレンジ集。隅から隅まで愛に溢れた、非常に丁寧な仕上がりで、楽曲の魅力も再発見できるものになっております。こちらも是非オススメです。




ディガンの魔石:Wikipedia
Retro Game Music Streaming Radio:ディガンの魔石
ディガンの魔石
大山曜:Wikipedia
津田治彦:Wikipedia

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