2011年2月2日水曜日

2011年1月 読書記録

ブログの更新頻度が壊滅的な具合なので、備忘録的な意味合いも含めて毎月読書記録を残すことにする。

1月の読書メーター
読んだ本の数:100冊
読んだページ数:26280ページ

大伝説の勇者の伝説3  青色吐息の大計画 (富士見ファンタジア文庫)大伝説の勇者の伝説3 青色吐息の大計画 (富士見ファンタジア文庫)
読了日:01月02日 著者:鏡 貴也
悪の教典 上悪の教典 上
読了日:01月02日 著者:貴志 祐介
今宵、銀河を杯にして  ハヤカワ文庫JA今宵、銀河を杯にして ハヤカワ文庫JA
1年ぶり再読。そしてなるほどこれは神林長平版『キャッチ=22』だと認識を新たにする。軍部もコンピュータもてんやわんやになりながら繰り広げられる、不条理ながらもユーモラスなやり取りの可笑しさや、いつしかキャラクターに深く感情移入してしまうあたりも元ネタと相通ずるので、そちらも読むとなお楽しめることウケアイ。機械知性を絡めつつ、惑星ドーピアの奇妙な生態環境の謎に迫る後半の展開と併せて、おいしいネタが詰まった長編。「飲んではハイに 醒めては灰に 飲もうぜ 今宵 銀河を杯にして」
読了日:01月02日 著者:神林 長平
悪の教典 下悪の教典 下
読了日:01月02日 著者:貴志 祐介
オーケンののほほん日記ソリッド (新潮文庫)オーケンののほほん日記ソリッド (新潮文庫)
読了日:01月02日 著者:大槻 ケンヂ
宇宙家族ノベヤマ 1 (ビッグコミックス)宇宙家族ノベヤマ 1 (ビッグコミックス)
読了日:01月02日 著者:岡崎 二郎
プラネテス(1) (モーニングKC (735))プラネテス(1) (モーニングKC (735))
読了日:01月03日 著者:幸村 誠
プラネテス(2) (モーニングKC (778))プラネテス(2) (モーニングKC (778))
読了日:01月03日 著者:幸村 誠
大伝説の勇者の伝説4  虚々実々の大幻惑 (富士見ファンタジア文庫)大伝説の勇者の伝説4 虚々実々の大幻惑 (富士見ファンタジア文庫)
読了日:01月03日 著者:鏡 貴也
大伝説の勇者の伝説5  悪魔王、降臨 (富士見ファンタジア文庫)大伝説の勇者の伝説5 悪魔王、降臨 (富士見ファンタジア文庫)
読了日:01月03日 著者:鏡 貴也
阿修羅 (100周年書き下ろし)阿修羅 (100周年書き下ろし)
読了日:01月03日 著者:玄侑 宗久
節約の王道(日経プレミアシリーズ)節約の王道(日経プレミアシリーズ)
読了日:01月03日 著者:林 望
ジジメタルジャケット (単行本コミックス)ジジメタルジャケット (単行本コミックス)
読了日:01月03日 著者:泉 昌之
横山光輝時代傑作選 血笑鴉 (講談社漫画文庫―横山光輝時代傑作選)横山光輝時代傑作選 血笑鴉 (講談社漫画文庫―横山光輝時代傑作選)
読了日:01月04日 著者:横山 光輝
巨人たちの伝説 (スコラ漫画文庫シリーズ)巨人たちの伝説 (スコラ漫画文庫シリーズ)
読了日:01月04日 著者:星野 之宣
大伝説の勇者の伝説6  戦場に堕ちるアルファ (富士見ファンタジア文庫)大伝説の勇者の伝説6 戦場に堕ちるアルファ (富士見ファンタジア文庫)
読了日:01月04日 著者:鏡 貴也
アフター0 4 (ビッグコミックス)アフター0 4 (ビッグコミックス)
読了日:01月04日 著者:岡崎 二郎
アフター0 5 (ビッグコミックス)アフター0 5 (ビッグコミックス)
読了日:01月04日 著者:岡崎 二郎
アフター0 6 (ビッグコミックス)アフター0 6 (ビッグコミックス)
読了日:01月04日 著者:岡崎 二郎
アフター0 Neo1 (ビッグコミックス)アフター0 Neo1 (ビッグコミックス)
読了日:01月04日 著者:岡崎 二郎
アフター0 Neo2 (ビッグコミックス)アフター0 Neo2 (ビッグコミックス)
読了日:01月04日 著者:岡崎 二郎
時の添乗員 1 (ビッグコミックス)時の添乗員 1 (ビッグコミックス)
読了日:01月04日 著者:岡崎 二郎
アフター0 1 (ビッグコミックス)アフター0 1 (ビッグコミックス)
読了日:01月05日 著者:岡崎 二郎
アフター0―著者再編集版 (2) (ビッグコミックスオーサーズ・セレクション)アフター0―著者再編集版 (2) (ビッグコミックスオーサーズ・セレクション)
読了日:01月05日 著者:岡崎 二郎
アフター0 3 (ビッグコミックス)アフター0 3 (ビッグコミックス)
読了日:01月05日 著者:岡崎 二郎
無気力のクロスカウンター―とりあえず伝説の勇者の伝説〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)無気力のクロスカウンター―とりあえず伝説の勇者の伝説〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)
読了日:01月05日 著者:鏡 貴也
容疑者Xの献身容疑者Xの献身
読了日:01月05日 著者:東野 圭吾
マジシャン 完全版 (角川文庫)マジシャン 完全版 (角川文庫)
読了日:01月05日 著者:松岡 圭祐
霊柩車No.4 (角川文庫)霊柩車No.4 (角川文庫)
読了日:01月05日 著者:松岡 圭祐
阿房列車―内田百けん集成〈1〉   ちくま文庫阿房列車―内田百けん集成〈1〉 ちくま文庫
読了日:01月05日 著者:内田 百けん
おれの血は他人の血 (1974年)おれの血は他人の血 (1974年)
読了日:01月05日 著者:筒井 康隆
暴力のファーストコンタクト―とりあえず伝説の勇者の伝説〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)暴力のファーストコンタクト―とりあえず伝説の勇者の伝説〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)
読了日:01月06日 著者:鏡 貴也
鍵盤帝国の劇襲 (ハヤカワ文庫JA)鍵盤帝国の劇襲 (ハヤカワ文庫JA)
難波弘之氏の短編集2作目。オルガンを軸とした独裁国家にモルト博士が迷い込んでひと騒動巻き起こす表題作や、音楽業界を渡り歩く神出鬼没の奇妙な人物を描いた「わらし'90」といった、自身のミュージシャンの経験を生かした作品はもちろん、作られた無法地帯を舞台にした「クロコダイル・ロック」、映画『E.T.』 を取り巻いた状況を皮肉ったものと思われる「オフ」、妻/夫/姑の関係の破局をSF的に料理した「ママ、おうちがもえているよ」といったアイロニーの効いた作品もあり、前作とはまた違ったバラエティ溢れる内容。面白かった。
読了日:01月06日 著者:難波 弘之
帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)
【火星三部作】で一番最後に読んだ。人工副脳「PAB」や統合管理システム:アイサックといった機械知性が取り巻く火星を舞台に、「機械の体を得た人間」ならぬ「人間の体を得た機械」が実権を握らんとする。父と子の関係や、アイデンティティとは何ぞやという問いも絡まって、たっぷり濃密な長編。重要な役割を担っていながらも、『膚の下』では動きの少なかった機械人アミシャダイが、本作では打って変わってアクティヴだったのが(『膚の下』から先に読んだ身としては)印象深かった。思わずニヤリとさせられる終盤の彼のセリフにもシビれた!
読了日:01月06日 著者:神林 長平
美輪明宏が語る寺山修司  私のこだわり人物伝 (角川文庫)美輪明宏が語る寺山修司 私のこだわり人物伝 (角川文庫)
読了日:01月07日 著者:美輪 明宏
楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)
話の構成と訳のソリが自分には合わなかったのか、話の筋がなかなか掴めず読んでいても全然頭に入ってこなかった。軌道エレベーター実現の為に突き進むというロマン溢れる内容なのはわかるんだけれども…。
読了日:01月07日 著者:アーサー・C. クラーク
あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)
『あなたの魂に安らぎあれ』→『膚の下』→『帝王の殻』という順番で一通り読んでから、もう一度本作に戻ってきて、自分の中で全てのピースが整理された。それと同時に、感慨深さもひとしお味わえた。クライマックスでアンドロイド達がそれぞれの変貌を迎えるシーンの美しさ・侘しさはやはり素晴らしく、こみ上げてくるものがある。火星三部作の中でも指折りに好きなシーンだと再認識。
読了日:01月08日 著者:神林 長平
世界で一番優しい機械 ~SOFT MACHINE~ (EXノベルズ)世界で一番優しい機械 ~SOFT MACHINE~ (EXノベルズ)
読了日:01月08日 著者:榊 一郎
ソフトマシーンソフトマシーン
金玉の固さや精液の匂いやペニスの脈動やアヌスのぬめりといった描写のオンパレード、アタマっからケツまでカットアップの連続で、とにかく視覚よりも臭覚や触覚に訴えかけまくる。その視覚描写にしても、「遠近法的な距離感のある視覚ではなく、広がる色彩や単なる網膜上のパターンとしての視覚」(訳者あとがきより)というもので、強烈な刺激がダイレクト直撃というシロモノ。ほんの数ページ読むだけで流れを掴もうという気を起こさなくなるんだけれども、このハチャメチャぶりにある種SF的なイメージを感じさせるから何とも不思議。
読了日:01月08日 著者:W・S・バロウズ
県立地球防衛軍 1 (少年サンデーコミックス)県立地球防衛軍 1 (少年サンデーコミックス)
読了日:01月09日 著者:安永 航一郎
県立地球防衛軍 2 (少年サンデーコミックス)県立地球防衛軍 2 (少年サンデーコミックス)
読了日:01月09日 著者:安永 航一郎
県立地球防衛軍 3 (少年サンデーコミックス)県立地球防衛軍 3 (少年サンデーコミックス)
Tom is a student. and he is a PONSU! And he has a friend. His name is Bill. Of course,Bill is a PONSU too. They are the PONSEST of their school.
読了日:01月09日 著者:安永 航一郎
県立地球防衛軍 4 (少年サンデーコミックス)県立地球防衛軍 4 (少年サンデーコミックス)
「トマトとうんこの共通点は!?」「どちらも自転車に乗れません。」
読了日:01月09日 著者:安永 航一郎
アイゼンフリューゲル (ガガガ文庫)アイゼンフリューゲル (ガガガ文庫)
読了日:01月10日 著者:虚淵 玄
忍者六道銭―山田風太郎忍法帖短篇全集〈10〉 (ちくま文庫)忍者六道銭―山田風太郎忍法帖短篇全集〈10〉 (ちくま文庫)
美少年がしっぽりして妊娠して子供を生むという『くノ一紅騎兵』の超展開ぶりに思わずエキサイティングしたのは言うまでもない(とはいえこれには真相があるんだけれども、それは読んでのお楽しみ)。せがわまさき先生によるコミカライズ版も読もう。『天明の判官』『天明の隠密』はどんでん返しぶりが実にミステリ。当時のタレントを忍者に例えたエッセイの『TV忍法帖』も面白い。そしてスタジオオルフェの倉田英之氏が思いのたけを愉快にぶちまける巻末の解説には笑った。突拍子もなく「うんこ殺人」挙げてるし(笑)
読了日:01月10日 著者:山田 風太郎
美少女レッスン―ふたりの秘密 (マドンナメイト文庫)美少女レッスン―ふたりの秘密 (マドンナメイト文庫)
ロリで百合、あとおねショタ、そんな感じ。
読了日:01月11日 著者:星野 ぴあす
黒魔術の手帖 (1983年) (河出文庫)黒魔術の手帖 (1983年) (河出文庫)
「ホムンクルス誕生」「ジル・ド・レエ侯の肖像」あたりが個人的に気に入りの項目
読了日:01月11日 著者:澁澤 龍彦
アイゼンフリューゲル2 (ガガガ文庫)アイゼンフリューゲル2 (ガガガ文庫)
撃墜王の孤独…からの再出発と、その先のひとつの答えを示した、正統派かつ一本筋の通ったストーリー。安直じゃないかと謗られそうだけども、葛藤しながらも自分に正直にあり続けようとし、そして突き抜けた主人公の愚直なまでの生き様を「男のロマン」と言わずして何とするかと。細かいことはどうでもよくなるアツさを放った内容だと思うし、エピローグの落としどころもグッとくるものがあった。それだけに、2冊に分けるなんて勿体ぶったことをせずに1冊にまとめて欲しかったなあと。
読了日:01月11日 著者:虚淵 玄
山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス)山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス)
いやあエロい。昨今の男の娘ブーム(?)を煙に巻くが如き痛快(かつ超展開な)作品を40年も前に書いていた山風先生に、改めて驚嘆の念を禁じえない。展開にいささか性急の感があるのは原作に因るもの(そもそも50ページくらいの短編だし)なので、そのあたりの細けぇこたぁいいんだよ的なサクサク感も含めて忠実なコミカライズ。ラストシーンは原作だとかなりあっさりしていたけど、せがわ先生によるラストの描写は見事にイメージを補完していると思う。
読了日:01月12日 著者:せがわ まさき
らんなばうと (富士美コミックス)らんなばうと (富士美コミックス)
読了日:01月12日 著者:えの あきら
予告された殺人の記録 (新潮文庫)予告された殺人の記録 (新潮文庫)
読了日:01月12日 著者:G. ガルシア=マルケス
おかまおかま
読了日:01月12日 著者:ウィリアム・S・バロウズ
ちーちゃんは悠久の向こう (角川文庫)ちーちゃんは悠久の向こう (角川文庫)
読了日:01月14日 著者:日日日
不思議の扉  時間がいっぱい (角川文庫)不思議の扉 時間がいっぱい (角川文庫)
テーマは共通しているものの、各作品の収まり具合がなんだかデコボコ。『エンドレスエイト』が90ページ分(全体の3分の1)喰ってるからかしらん。オーケンの『戦国バレンタインデー』は読むのが2度目だけど、改めて読むとやっつけ感がハンパないなあ(笑) でもノリはオーケン。フィッツジェラルドの『ベンジャミン・バトン』は逆転の発想ネタの面白さに反してストーリーが冗長に思えた。全体的にはちょっと食い足りない感じはするけどサクサクと読める。
読了日:01月14日 著者:
四つの署名     新潮文庫四つの署名 新潮文庫
ホームズがコカインをキメる描写に始まり、コカインをキメようとする描写で終わる話。
読了日:01月14日 著者:コナン・ドイル,延原 謙
若きドン・ジュアンの手柄ばなし (河出文庫)若きドン・ジュアンの手柄ばなし (河出文庫)
主人公が性に目覚めてからひたすら肉欲の限りを尽くすエロ小説。ひたすら明るくユーモラスで、ドロドロで陰惨な印象は全くない迸りまくりな内容。性欲とまんないね。第六章の贖罪神父と農夫のやり取り(老婆や牝牛との情交話)は可笑しくもあり凄まじくもありで、思わず苦笑。
読了日:01月16日 著者:G・アポリネール
特捜班ヴィクトール (創元推理文庫 107-13 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)特捜班ヴィクトール (創元推理文庫 107-13 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)
読了日:01月16日 著者:モーリス・ルブラン
綱渡りのドロテ (創元推理文庫)綱渡りのドロテ (創元推理文庫)
「カリオストロの4つの謎」のうち3つはルパンシリーズに登場するのだけれども、残りのひとつが、ルパンに匹敵するキャラクターと才覚を持った女主人公ドロテの冒険譚である本作。ルパンは一切登場しないのだけれども、内容の痛快さやエンターテインメント性はルパンシリーズの『奇岩城』や『水晶の栓』と並ぶ傑作だと思う。エンディングも素晴らしく爽やか。凄く面白かった。
読了日:01月16日 著者:モーリス ルブラン
バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)
読了日:01月17日 著者:コナン・ドイル
ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)
読了日:01月17日 著者:G・K・チェスタトン
1万1千の鞭 (河出文庫)1万1千の鞭 (河出文庫)
主人公モニイ・ヴィベスクがスカトロ・男色込みで淫蕩の限りを尽くす凄まじい内容。数千発の鞭打ちに血と精液を迸らせつつ肉塊と化し絶命するラストシーンが壮絶極まりなし。『若きドン・ジュアンの手柄ばなし』と同様、奔放に肉欲愛欲を放出しまくりなエロ小説だけれども、描写のヴァイオレンスまでの勢いと突き抜けぶりではこちらの方が圧倒的に思う。
読了日:01月17日 著者:ギョーム アポリネール
ジジメタル・ジャケット (2)ジジメタル・ジャケット (2)
読了日:01月18日 著者:泉 昌之
アポリネール詩集 (新潮文庫)アポリネール詩集 (新潮文庫)
読了日:01月18日 著者:アポリネール
忍法関ヶ原―山田風太郎忍法帖短篇全集〈7〉 (ちくま文庫)忍法関ヶ原―山田風太郎忍法帖短篇全集〈7〉 (ちくま文庫)
中編を四つ収録。鉄砲鍛冶と伊賀忍者との壮絶な色欲バトル(寝取られ、逆レイプな構図もあり)が展開される『忍法関ヶ原』。忍者/忍法VS切支丹/信仰という対決の図式が描かれる『忍法天草灘』。三人の侍が遊女との交わいで三者三様の「眠りの秘剣」を閃き、三者三様の「眠りの忍法」を繰り出す忍者と相対する『忍法甲州路』。淫水を接着剤代わりにして首と胴体の入れ換え実験を行う『忍法小塚ッ原』。個人的に一番面白かったのは4つ目。ユーモラスなのに痛烈な皮肉が効きまくり。
読了日:01月18日 著者:山田 風太郎
ふわふわの泉 (ファミ通文庫)ふわふわの泉 (ファミ通文庫)
クラークの『楽園の泉』はどうも読み辛くてとっつきにくいものがあったのだけれども、それを元ネタにライトに翻案してみせたのが本作。全体のノリは能天気なようで、直面する困難や問題など、書くところはガッチリ書いてある。テンポ良く、そしてポジティヴに達成へとつき進むジュヴナイルSF。
読了日:01月19日 著者:野尻 抱介
闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))
両性具有の人々が住まう冬の惑星を舞台に、光と闇、陰と陽などの二元的テーマや、異文化理解や相互の和解を絡めた長編。架空の異星文化/異性人類の描写の厚みに圧倒され、ストーリーでは中盤の氷原越えのあたりから一気に惹きこまれた。はっきりと明言こそされないけれども、本作に内包されているものからは様々なものが読み取れるし、それだけに読み終えてからタイトルを振り返るとまた余韻が味わい深い。読む前はハードでドロドロな内容かと思っていたけど、さにあらず。また良い意味で裏切られた。時間を置いて再読したいSFファンタジー作品。
読了日:01月19日 著者:アーシュラ・K・ル・グィン
神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)
終盤のベアトリーチェに全てお株を奪われた感。ダンテを叱咤するベアトリーチェ、彼女に頭の上がらないダンテ。いつの間にかダンテの傍らを離れる先達ウェルギリウスもさぞかし草葉の陰で苦笑しているんじゃないかしらん、と。煉獄という言葉のイメージから、てっきり業火に焼かれ地獄編ばりの苦悶の表情を見せる人々ばかりが出てくるのかと思っていたがさにあらず。地獄ほど苛烈でもなく天国ほど優しくもない狭間で罪を悔いる人々の有様が描かれている。地獄編と比べると内容的にいまひとつ物足りない気もしたけれども、面白かった。
読了日:01月19日 著者:ダンテ
犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)
読了日:01月20日 著者:コニー・ウィリス
犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7)犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7)
タイムトラベルとミステリとラブコメの合わせ技。たわいもないやりとりがひたすら長々と展開されるのだけれども、古典文学/推理小説の引用が数多く、かなり情報量多し。そして下巻の中盤あたりで一気に面白くなる。「ミスターC」は誰 なのか?どこで齟齬が生まれ、そして修正されたのか?登場人物たちがアレコレ考えを巡らせているくだりはホント読んでいて楽しい。先が気になるあまりに飛ばし気味に読んでしまったが、次はダラダラと時間をかけて読みたい。たわいのないやりとりの中にいくつも再発見がありそうなので。
読了日:01月20日 著者:コニー・ウィリス
久生十蘭短篇選 (岩波文庫)久生十蘭短篇選 (岩波文庫)
読了日:01月21日 著者:
世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)
表題作以外だと『サンタ・クロース対スパイダー』『鋭いナイフで』『殺戮すべき多くの世界』の3編がお気に入り。特に『サンタ・クロース~』は映像化するにはうってつけだなあと思った。歩く武器庫と化した主人公が次から次へと敵の陰謀を潰しまわるというアクションたっぷりな内容といい、やたらと歯切れの良いテンポの良さといい、楽しませてくれる。度々出てくる、「S.P.I.D.E.R.」の略称にまつわる言葉遊びのくだりにもクスリとさせられるし、一転してなんともいえない結末を迎えるあたりも含めて軽妙な一編。
読了日:01月21日 著者:ハーラン・エリスン
とくまでやる (徳間デュアル文庫)とくまでやる (徳間デュアル文庫)
読了日:01月22日 著者:清涼院 流水
ミミズクと夜の王 (電撃文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
読了日:01月22日 著者:紅玉 いづき
剣鬼喇嘛仏―山田風太郎忍法帖短篇全集〈12〉 (ちくま文庫)剣鬼喇嘛仏―山田風太郎忍法帖短篇全集〈12〉 (ちくま文庫)
短編集最終巻であり、全十二巻中でも屈指の濃度を誇る一冊。山風忍法帖の真髄がガッツリ堪能できる強力作品目白押し。タイトル・内容・結末に至るまで江戸川乱歩へのオマージュを炸裂させた『伊賀の散歩者』や、陰嚢と子宮にそれぞれ聴診器を当てて精子と卵子の相性を図るというアイデアでぶっちぎりな『伊賀の聴恋器』、女と男が交合状態で一心同体となり阿修羅の如き剣鬼と化す『剣鬼喇嘛仏』がその中でも特に気に入り。最後に書かれた短編忍法帖『開化の忍者』の「がんばったがダメ」な展開と、忍者時代の終焉的な内容がまた悲哀を誘う。
読了日:01月23日 著者:山田 風太郎
人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
読了日:01月23日 著者:江戸川 乱歩
芋虫  江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)
読了日:01月23日 著者:江戸川 乱歩
パノラマ島綺譚  江戸川乱歩ベストセレクション(6) (角川ホラー文庫)パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6) (角川ホラー文庫)
読了日:01月23日 著者:江戸川 乱歩
黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)
読了日:01月24日 著者:エドガー・アラン ポー
モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集〈2〉ミステリ編 (新潮文庫)モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集〈2〉ミステリ編 (新潮文庫)
読了日:01月24日 著者:エドガー・アラン ポー
機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)
スタイリッシュかつライトな異次元忍法帖。山風オマージュなのかしらんと当初は思っていたが、ベクトルはだいぶ違った。泥臭いエログロは一切なし、薄味の正統派ヒーローアクションエンターテインメントといった趣。出てくる忍法は荒唐無稽ではあるんだけれども、身体能力を極限まで駆使するという手合いではなく、次元をぶった切ったり飛んだりといった超空間忍法。インパクトはあるけど、薄味。あらすじには「絢爛たるゴシック世界」とあるけど、そのあたりの描写がさほど前面に出てきてないのも残念。1冊で終わらせるには不完全燃焼気味かも…。
読了日:01月24日 著者:月村了衛
第七官界彷徨 (河出文庫)第七官界彷徨 (河出文庫)
セブンセンシズに目覚めそうなタイトルとは裏腹に、ヘンな登場人物、ヘンな雰囲気、ヘンな内容と三拍子揃った?なんともいえない作品。ある意味タイトル詐欺。登場する3人の兄弟と従兄弟がいずれも奇天烈なキャラクターを持ち合わせているのがまた可笑しくて(「被害妄想に陥り易くて、いたって押しの強くない人物ども」という作者 自らのコメントにも納得)、瑞々しいようで所々でボンクラ臭さを醸し出しているはそのあたりにあるのかしらん と感じた。部屋の中で畑作ってこやしを煮るのは勘弁してほしい。
読了日:01月25日 著者:尾崎 翠
シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)
ベクトルは違えど、「クラウン・タウンの死婦人」と表題作の二編がどちらも壮絶な内容。前者はジャンヌ・ダルクの殉教をモチーフとした悲劇の一編。そして後者はフリーキーな内容。死ぬこともできず、自らの身体から手足や胴体といった身体パーツが次から次へと生え続けては切り取られ、永遠の人体ドナーとして扱われる惑星シェイヨルでの無期刑の恐ろしさは、モチーフにしたという神曲の地獄編以上にエグいんじゃないかと。そしてケモナーなら「帰らぬク・メルのバラッド」は必読。ク・メルかわいいよク・メル。
読了日:01月25日 著者:コードウェイナー スミス
定本 啓蒙かまぼこ新聞 (新潮文庫)定本 啓蒙かまぼこ新聞 (新潮文庫)
読了日:01月26日 著者:中島 らも
ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))
読了日:01月26日 著者:H・P・ラヴクラフト
電人M (ポプラ文庫クラシック)電人M (ポプラ文庫クラシック)
読了日:01月26日 著者:江戸川 乱歩
屋根裏の散歩者  江戸川乱歩ベストセレクション3 (角川ホラー文庫)屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション3 (角川ホラー文庫)
読了日:01月26日 著者:江戸川 乱歩
セピア色の凄惨 (光文社文庫)セピア色の凄惨 (光文社文庫)
飯を食う前に読み、思わずグッときた(胃から)。スムーズに、そして胸糞悪く読める連作短編集。展開の予想がつく分、前倒しで味わえるエグさ。「待つ女」以外は実写化不可能…かしらん?ゴミ屋敷の中で死んだ娘の血に塗れたポテチを食うくだりが地味にクる「ものぐさ」。石橋を叩いて[渡る][壊す]のその先を見せる「安心」。祭りで肉片臓物飛び散る「英雄」は、祭りであろうと必ずしもキレイな形で死ねるとは限らないよなあとふと思わされたり。祭りという言葉の持つイメージのせいか、そのあたりって確かにあんまり意識に上りにくいよね。
読了日:01月27日 著者:小林 泰三
思考機械 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)思考機械 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドーゼン教授の素敵超人っぷり。名前の響き・風貌・キャラクターの三位一体ドンピシャリなハマリ具合に、「2足す2はときどきではなくいつでも4」の殺し文句(?)も付いて至れり尽くせり感。『幽霊自動車』『完全アリバイ』『機密漏洩』あたりの犯行の手法は半分トンデモなような気がするんだけれども、教授のキャラで思わず納得させられてしまう。チェスの世界王者をわずか十五手で下すプロローグも好きだけど、限定状況での脱出を描いた、傑作の誉れ高い『十三号独房の問題』はやはりダントツの存在感。
読了日:01月27日 著者:ジャック・フットレル
リュパン対ホームズ (創元推理文庫 107-2 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)リュパン対ホームズ (創元推理文庫 107-2 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)
最終的にはイイ話で終わってるんだけれどもそこに至るまでにホームズがルパンにひたすらコケにされまくりなのでシャーロキアンにはメシマズな内容。『奇岩城』に比べればはるかにマシだけれどもやっぱり露骨に扱いがヒドいので思わず笑ってしまう。
読了日:01月27日 著者:モーリス・ルブラン
天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)
約1年ぶりに再読。ロマン溢れるタイトルはもちろん、夢の実現のために、老境でありながらがむしゃらに立ち向かうマックス爺の姿勢、叶わぬ夢、受け継がれる遺志、全てがドラマティック。神林長平氏の『魂の駆動体』に「歳をとればこそできることがある」というセリフがあるのだけれども、本作を読むとそのセリフがよぎる。『発狂した宇宙』のネタ(ミシン)が一部の場面で登場するので、こちらも併せて読んでおくとニヤリとできる。
読了日:01月28日 著者:フレドリック・ブラウン
詩の朗読会 フランス編 (河出文庫)詩の朗読会 フランス編 (河出文庫)
読了日:01月28日 著者:G. アポリネール
わがふるさとは黄泉の国 (河出文庫)わがふるさとは黄泉の国 (河出文庫)
読了日:01月29日 著者:半村 良
山田風太郎忍法帖短篇全集11 (ちくま文庫)山田風太郎忍法帖短篇全集11 (ちくま文庫)
他の忍法帖短編と比べると趣の異なる作品多し。己から他者へ、他者から他者へと己の意識を移し操る忍法を描いた『さまよえる忍者』はアイデンティティものSFな様相だし、次から次へと展開される復讐が実に恐ろしい『怪談厠鬼』は山風先生のスカトロ志向(?)が炸裂したホラー。『怪異二挺根銃』はそのタイトル通り二丁拳銃ならぬ二丁男根の忍者を描いた内容。誰もが思いつきそうだけれども書くとなると二の足を踏みそうなネタをアッサリ忍法帖仕立てて書いちゃう山風先生にシビれるあこがれる。この剛の忍を撃破するシーンはマヌケながら見もの。
読了日:01月29日 著者:山田 風太郎
狂気の愛 (光文社古典新訳文庫)狂気の愛 (光文社古典新訳文庫)
読了日:01月30日 著者:アンドレ ブルトン
飢餓同盟 (新潮文庫)飢餓同盟 (新潮文庫)
読了日:01月30日 著者:安部 公房
エンガッツィオ司令塔エンガッツィオ司令塔
読了日:01月30日 著者:筒井 康隆
ザ・ジャグル―汝と共に平和のあらんことを〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)ザ・ジャグル―汝と共に平和のあらんことを〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:01月30日 著者:榊 一郎
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
読了日:01月31日 著者:桜庭 一樹
家族八景 (新潮文庫)家族八景 (新潮文庫)
読了日:01月31日 著者:筒井 康隆
Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
なるほど、わからん。しかし読んでいると部分部分でピースがストンとハマる感触は何度も訪れる。いずれにしても複数回再読しなきゃなあと痛切に思った。とりあえず1回目読了ということにしておきたい。ギブスン&スターリングの『ディファレンス・エンジン』を意識しつつも、オマージュのようでオマージュでないというか、うーんうまく説明できない。
読了日:01月31日 著者:円城 塔

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