2010年1月7日木曜日

プログレッシヴなゲームミュージック集 Vol.6

2年ほど前にニコニコに投稿した動画「プログレッシヴなゲームミュージック集」の能書きを旧ブログに書き残していたのだけれども、改めて手を加えて書き直し(といってもあんまり変わってないけど)てみる。




●佐藤天平
「コンバットチョロQ:The Q-Tank Hero」


エマーソン、レイク&パウエル「The Score」の非常にわかりやすいオマージュ。


●コナミ矩形波倶楽部
(東野美紀/安達昌宣/岩瀬立飛)
「魂斗羅スピリッツ:IT'S TIME FOR REVENGE/MEGALOPOLIS/BATTLE RUNNER」


ゲーム内容と同じく全編映画的で硬派な楽曲だったのが印象的でありましたが、実は結構変拍子多いんですよね。ちなみに安達氏は後のセロニアスモンキーズのメンバー。一方の岩瀬立飛氏は現在ジャズドラマーとして活躍中ですが、谷口博史氏同様IL BERLIONEのメンバーでもありました。


●HIYA!&べろ王
「メタルスラッグ3:Steel Beasts 6 Beets」


メタルスラッグの楽曲はHR/HMなんですが、7拍子のこの曲はどこかプログレチック。作曲者のお二人はSNK新世界楽曲雑伎団メンバー。

●John Petrucci
「NECRONOMICON:Epilogue」


まあ、プログレメタルということで・・・。KAZe(中潟憲雄氏も一時在籍)制作によるデジタルピンボールゲーム。このゲームのオープニング曲とエピローグの2曲を制作したのはDREAM THEATERのジョン・ペトルーシ。どちらも2分に満たない楽曲ですが、シュレッド&テクニカルなギターインストでバシっとキメてくれます。ちなみに本作の楽曲にはBAD MOON RISINGのカル・スワンも一部参加しております。


●葉山宏治
「ガイフレーム」


日本コンピュータシステム(メサイア)制作によるPC-88のシミュレーションゲーム。ラングリッサーの前身。作曲は当時アルバイトでメサイアに出入りしていたらしい葉山宏治氏。2chのスレで曲調がGENESISみたいだと言われていたのですが、確かにこのムワーンと広がりを見せるファンタジックなサウンドにはどこか似通ったものを感じます。


●岩垂徳行/溝口功(ドン・マッコウ)
「ラングリッサーII:Leon(アレンジ)」


ラングリッサーIIのサウンドトラックはオリジナルアルバムと銘打たれているのですが、内容はオールアレンジアルバム。何やら岩垂氏らしからぬ激しいアレンジだなーと思っていたら、当時岩垂氏は忙しかったらしく、アレンジは他の人にやってもらったんだとか。となると、このキーボードとギターがギンギンなこのアレンジはドン・マッコウこと溝口氏によるものなのでしょうかね。各所のインタビュー記事を見るに、この人結構プログレから影響受けてるみたいですし。


●桜庭統/田村信二/初芝弘
「緋王伝:Galaxy/Count Down」


緋王伝はウルフチーム制作による92年のシミュレーションRPG。「Count Down」はEL&P「Toccata」のオマージュ的な1曲。


●植松伸夫/光田康典
「フロントミッションシリーズ ガンハザード」


個人的に大宮ソフトと言えばカルドセプトではなくこれが真っ先に思い浮かびます。フロントミッションシリーズの黒歴史的作品という扱いをされがちですが、ゲームシステム、楽曲、ヴィジュアル、いずれも素晴らしく、今でも名作だと思っています。ヒャアがまんできねえ。楽曲は植松&光田の強力タッグ、楽曲は二人の特色がハッキリと出ていて非常に解りやすいものがあり、粒揃いです。「Genoce」は完全にプログレ(というかタルカス)ですし、「Atlas」は縮小版「妖星乱舞」みたいな印象。また、仲野順也、浜渦正志の両氏が一部楽曲を手掛けています。植松、仲野、浜渦の3者は後にFFXのサウンドチームとして顔を合わせることを考えるとなかなか興味深い。


●仲野順也「FFX:召喚獣バトル」
●浜渦正志「FFX:決戦」


ということで仲野、浜渦両氏によるFFXのラスボス戦2曲。「それっぽい」と感じるのは自分だけでしょうか。


●武内基朗
「ランドストーカー」


クライマックス制作によるメガドライブのアクションRPG。92年作品。数年前にリメイクの企画が上がってたみたいですが、頓挫したみたいです。