2009年12月7日月曜日

ELECTRIC ASTURIAS 2009/12/5 江古田Buddy ライブレポート

 この日が来るのを随分と楽しみにしていました。エレクトリック・アストゥーリアスお披露目ライヴ!天気は生憎のどしゃ降りでしたが、Buddyの前はたくさんのお客さんでギッシリ満員御礼。会場のイスも予備含めて全部埋まり、立ち見の人もかなりおりました。やはり久々のエレクトリック編成ライヴということで、皆さんの期待の高さも伺えます。ステージ左から右にかけて川越好博 (key)、大山曜 (Ba)、田辺清貴 (Dr/後)/テイセナ (Violin/前)、平田聡 (Gr)といった並びにて、19:30ちょっと過ぎに開演。

 1曲目はFate/Zeroのイメージアルバムから「The Lancer」、いきなりエレクトリック・アストゥーリアスのキャラというものをまざまざと感じさせる、さながら熱風が吹き付けるようなテンションに溢れた楽曲。軽いMCとメンバー紹介を挟みつつ、続く「闇からの声」は、シンセの煌びやかなバッキングに導かれるエレクトリック・チェンバーロックとでも言うような妖しく屈折するパッセージがこれまた"掴み"をたっぷり含んだ曲。「アコースティック・アストゥーリアスでは演奏する方も観る方もある種の緊張感があるのですが、今回はエレクトリックなので、細かいことは気にせず、ロックで行きましょう。」との大山氏のMC通り、エレアスのサウンドは実にロック。ハードかつしなやかさを兼ね備えた刺激的なキャラクターは確かにマルチ・アスともアコ・アスとも違うと早速実感した次第。また、ベースを演奏するのは久々でブランクがあると大山さんは言っておりましたが、全然ブランクを感じない流暢なプレイを披露していて実にキマっておりました。

 3曲目は93年発表の3rd『Cryptogam Illusion』より「Phoenix」、スタイリッシュに燃え盛る情熱的楽曲の姿は十数年経っても変わっておらず、思わずグッとくるものが。続く4曲目は大曲「Castle In The Mist」、静から動、動から静へと移り変わる展開がまさに霧を抜けてその先に聳え立つ城を眼前に捉えるがごときイメージを喚起させる勇壮雄大な仕上がり。続いては「3人で演奏する楽曲を今回用意してきました」ということで、まずはアコースティック・アストゥーリアスでも演奏されていた川越氏の楽曲「雪舞う」をベース、キーボード、ヴァイオリンのトリオ編成にて演奏。5拍子のパッセージが優雅に流れていくこの曲でクールダウンが図られ、第一部は終了、15分のしばしの休憩を挟みます。
 第二部では、ドラムス、ギター、ヴァイオリンというトリオ編成にて「Synapse」。「せっかくですしStella Lee Jones(平田氏、田辺氏、テイ嬢の3人も参加している7人編成バンド)の曲をやりましょうよ」→「7人編成で演る曲を3人で演るの!?」→「結局、新曲を書いてくれました」というエピソードもなんとも微笑ましい楽曲で、優雅な雰囲気でありながらぐねぐねとうねる妖しさも兼ね備えており、これからどう成長していくのか、そしてStella Lee Jonesのライヴでどう生まれ変わるのか、期待感の持てる内容でしたね。

 7曲目はシャマナシャマナより「Moondawn」、印象的なパッセージが何度も訪れ、"より格調高くなったマハヴィシュヌ・オーケストラ"という形容もできそうな骨太かつキレ味抜群のジャズ・ロック・アンサンブルを展開するという、かなりインパクトのあるアレンジ、個人的には今回のライヴで一番気に入った曲、ストレートにシビました。テイ嬢のヴァイオリンプレイは予想以上にキレ味鋭く、今後が気になるヴァイオリニストと強烈に印象付けた感があります。平田氏のギターサウンドとの相乗はこれからエレアスの重要な要になっていくでしょうね。8曲目は塵骸魔京「聲無キ涙」と、先ほどの「Phoenix」と同様、3rdアルバムからの楽曲「Cyber Transmission」をメドレー形式にて展開、キーボードのバッキングを下地に、クッキリと浮かび上がる平田氏の泣きのギター、そして続くテイ嬢の切なげなヴァイオリンへと繋がる澱みないスムーズな流れに唸らされます。

 9曲目は、これまたFate/Zeroのイメージサントラからの楽曲を組み込んだ「組曲"Fate"」。「嘆きのフーガ」のパイプオルガンサウンドと泣きのギタートーンが重厚に鳴り響くバロック調のインストから、一転してスパッとシャープな疾走感に溢れる「アーガス最後の戦い」へとアグレッシヴに繋がる2部で構成される大曲で、こちらも今後さらに肉付けされてヴォリュームUPが図られそうな感じ。ラストはエレ・アスのMyspaceで先行試聴音源が公開され、また、リハーサルにおいて非常に難航したという"アストゥーリアス史上最大の難曲"「Double Helix」で締め括り。そのタイトル通り、DNAの二重螺旋をイメージして作ったというだけあって、各パートが複雑に絡み合い、さらに変拍子もガンガン交わり聴き応え十分。相当のリハーサルを積んだのがしっかりと伝わってくる、本当に素晴らしい演奏で完奏されました。

 いやはや脱帽です。1回目のアンコールはハードなアレンジがなかなか新鮮に響く「Distance」、2回目のアンコールは1番最初に演った「The Lancer」をもう一度演奏し、2時間に及ぶ大満足&大充実のライヴは幕を閉じました。今日のライヴで披露してくれた楽曲だけでも既にフルアルバム1枚分が出来上がってしまうくらいなので、音源としてのリリースにもますます期待が膨らむところですね!とりとめもなく書いてしまいましたが、いやはやまだまだ興奮冷めやらぬ状態であります。また、来年2月にはアコ・アスで、3月にはエレ・アスでKBBとのジョイントライヴが決定しており、さらに各メンバーのソロ/バンドの活動も…と、ますます今後の活動から目が離せません。ともあれ、皆さんお疲れ様でした!

≪member≫
川越好博(Key)
大山曜 (Ba)
田辺清貴(Dr)
テイセナ(Violin)
平田聡(Gr)

20091207.jpg

≪SETLIST≫
第一部
1:The Lancer
2:闇からの声
3:Phoenix
4:Castle In The Mist
5:雪舞う(Ba.Key.Violinトリオ)

休憩(15分)

第二部
6:Synapse(Gr.Violin.Drトリオ)
7:Moondawn
8:聲無キ涙~Cyber Transmission
9:組曲"Fate"
(I) 嘆きのフーガ
(II)アーガス最後の戦い
10.Double Helix

アンコール1
11:Distance

アンコール2
12:The Lancer

0 件のコメント:

コメントを投稿